『これより、神機の適合試験を開始する』
試験会場である場所には一人の男が立っている。その男の前には一つの台が。よく見ると窪みがある。そこに腕を置けと言うことだろう。男は迷わず一歩、また一歩踏み出し、台の前まで歩いていく。台の窪みに合わせて腕を置く。
ガシャン!!
台の上から蓋のようなものが降りてきて男の腕を挟む。
「っ!」
男は少し顔を顰めたがすぐに無表情になる。そして、蓋が上がる。男の手首の辺りには先程までなかったものが見える。それこそが、ゴッドイーターの証である腕輪だった。男は台に備え付けられていた神機を掴み、持ち上げた。
『おめでとう。君も今日からゴッドイーターだ』
神機を持った男はニヤリと笑った。
++++++++++
「さて、これで俺もゴッドイーターか」
適合試験を受けた後にメディカルチェックを受け自室に戻ってきた男はそう呟いた。
コンコン
「誰だ...?まぁ、いいか。...どうぞ」
「お邪魔するよ」
「なんだ、お前か...」
「適合試験お疲れ。どう、痛かった?」
「思ってたより痛くなかった。アレよりはましだったな。...というかお前も受けただろ」
「まぁね」
「そうだ、お前武器どうする?」
「うーん。まだ、悩んでるんだよね...。そっちは?」
「俺もまだだ。だから参考に聞こうかなと思ったんだがお前もまだだったか」
「まぁ、折角の新型なんだからいろんなの使いたいかな」
「それもそうだな」
新型―これまでの神機は旧型と呼ばれるもので、剣形態もしくは銃形態のどちらか適合した方しか使えなかった。だが、新型は剣、銃どちらも使うことができるようになった。
「剣も銃も三種づつあるからねー。何から使うか迷っちゃうなー」
「確か、剣がショート・ロング・バスターで銃がスナイパー・アサルト・ブラストだっけか」
「そうそう。個人的にはバスターとブラストが魅力なんだよねー」
「相変わらずの脳筋でなによりだ」
「むー...。そういう君はどうなのさ」
「ショートにスナイパー。これが最有力だな」
「そっちも相変わらずだね。そんなに精密攻撃が好き?」
「あぁ、弱点を正確に衝く方が効率的だからな。そういうお前は威力重視だろう?」
「細かいこと考えなくていいと思うんだけどなー」
「大振りの隙の多い攻撃が俺にはどうしても理解できないな」
「きっと難しく考え過ぎなんだよ。だって要は、アイツらを...アラガミを殺せるかどうかでしょ?」
「違いない」
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「ヨハン、今回の新人は期待ができそうじゃないか」
「あぁ、そうだな」
ヨハンと呼ばれた男ともう一人の男、ペイラー・榊は今日入ってきた新人の資料に目を通していた。
「まさか、適合試験をなんてことのないように無表情で受けるなんて...」
二人が見ている資料にはこう書かれている。
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本日付で極東支部のゴッドイーターに任命された二人の新型神機使いの名前だった。