「本日付でゴッドイーターとして第一部隊に配属されることになった新型神機使いの祈音ソラと呪音カザリだ。本来なら藤木コウタと同時期の入隊なのだが、ちょっとした事情で入隊が遅れた」
そう言ったのは雨宮ツバキ。現在は教官という立場だが、以前は最初期のゴッドイーターとして前線で戦っていたという。現在よりも技術が発達していない状況でゴッドイーターとして前線で闘い、そして生き残っているという事実からツバキがどれほど優れているかは明らかだろう。
「祈音、呪音。挨拶しろ」
「了解」
「はーい」
それぞれの性格が良く分かるような返事を返しソラとカザリは挨拶をする。
「本日付で極東支部に配属された祈音ソラだ。よろしく頼む」
「同じく呪音カザリでーす!」
「俺は第一部隊隊長の雨宮リンドウだ。よろしくな」
「俺は藤木コウタ!ツバキ教官が言ってた通りお前らのちょっと前に入隊したばっかだから気兼ねなく接してくれると嬉しいな!」
「本当は後二人いるんだが今は任務でな、任務で同行することがあるだろうから挨拶はその時にしてくれ」
リンドウがそう言う。
「リンドウ、お前に二人の教育を頼みたい」
「りょーかい。姉上の頼みとあれば断れねぇな」
「姉上と呼ぶな、ここでは教官と呼べ」
「了解しました。教官殿」
「...まぁいいだろう。と言うことだ、祈音、呪音。今日からはリンドウがお前らの隊長であり教官だ。しっかりと教えてもらえ」
「「了解」」
「よろしい。では、解散」
そう言い、ツバキはその場を後にした。
「改めてよろしくな、新入り。今日はもう休め。任務は明日からだ」
「了解しました」
「わっかりました!」
そう言われて二人もその場を後にした。
++++++++++
自室にてソラは今日のことを振り返っていた。
(あのリンドウとか言う男...強いな)
ソラは今日会った雨宮リンドウのこと考えていた。すると...
コンコン
(またカザリか...)
「どうぞ」
「お邪魔するよー」
「どうした、なんか用か?」
「用がないと来ちゃいけないのかな?」
「そうじゃないが...」
「なら、いいじゃん」
「...好きにしろ」
「...あのリンドウって人どう思った?」
「一目見て強いと思った。あれはほかとは別格だ」
「だよねー。あれで旧型神機使いって言うんだからすごいよね」
「あぁ、是非とも戦い方を学びたい...と言いたいとこだがデータベースを見たらあの人はロング使いだそうだ。戦い方は教われないな」
「戦場での立ち回りくらいなら盗めるんじゃない?って言うかボク達は武装を固定するかどうかも悩んでるんだから別にロングの戦い方を盗んでも困らないと思うけど」
「それもそうかもな。射撃武器の方はどうするかな...。自分で覚えるしかないか」
「そうだねー。...ボク達は早く強くならなきゃいけないのにね...」
「あぁ、そうだな。俺達は強くなる必要がある」
思いつめたようなソラの顔にカザリが顔を背ける。
「ねぇ...ソラ」
「なんだ?」
「夜にこっち来てもいいかな?」
「...いいぞ」
「ありがと、また後でね」
ソラに手を振ってカザリは部屋を後にした。
(いらん心配をかけたか...)
++++++++++
ソラは寝る前に机に向かって、明日の実戦に向けて資料などを見ながらイメージトレーニングをしていた。
コンコン
「どうぞ」
「や、来たよ」
「本当に来たのか...」
「何、ボクが来ないと思ったの?」
「あぁ、お前はそういうやつだ」
「むー、ひどいなぁ」
カザリが頬を膨らます。
「それで?なんか用があったんじゃないの...」
その時初めてソラはカザリの方に体を向ける。
「...カザリ、お前なんで寝間着なんだ?」
「え?一緒に寝ようかなーって思ってさー。...だめ?」
カザリは上目遣いで尋ねる。ソラはそれを意識した様子もなく
「別にダメじゃないが...どうしたんだ?」
「明日から実戦でしょ?やっと戦えるって思ったら眠れなくて」
「遠足を楽しみにしてる子供かよ...。ま、お前らしいな」
「遠足ってなに?」
「昔の子供の教育機関、小学校とかいう施設の行事だそうだ。遠出して遊ぶらしい。楽しみにしすぎて前日に寝れない子供が続出したとか。まぁ、昔の文献に載ってた話だから本当かどうかは知らん」
「ふーん。昔って平和だねー」
「そうだな」
「いつかそんな日が来るのかな?」
「さぁな?来るかもしれないし来ないかもしれない。それに...」
「それに?」
「...アラガミの脅威が消えたところで俺達は普通じゃない。他の奴らのように普通の生活なんて無理だ」
「...そう、だね」
「...すまない。...どうにも調子が悪いらしい、らしくないこと言った」
ソラが俯いてそう言った。
「まぁ、確かにソラらしくないかもね。...でも」
カザリがソラを抱きしめる。
「謝るほどのことじゃないよ。確かにその話になると悲しくなるけど...それはソラだって一緒でしょ?ソラは優しいから...ボクがそんな悲しい顔をしてると君も一緒に悲しんでくれるよね。自分だって辛いクセに。...だからね」
カザリは抱きしめる力を強める。
「なんでかんでも独りで背負い込まないで。君は独りじゃないんだ、ボクにも背負わせてよ...」
「カザリ...」
「大丈夫、ボクがいる。独りじゃ出来ないことがあっても、二人でなら。君とボクなら出来るさ」
「...ありがとな。なんかスッキリした」
そう言ってソラはカザリの頭を撫でる。
「...しかし、まさかお前に慰められる日が来るとはな...」
「へへーん。ボクだって成長するのさ♪」
「全く...頼もしい限りだ」
「...?なんか言った?」
「なんでもない。ほら、寝るならさっさと寝るぞ」
「え、もう寝るの!?ボクまだ眠くないよ?」
「明日は早いんだ、寝れなくても寝る」
「そんな無茶な...」
「それが嫌なら出て行くといい。明日、寝坊で遅刻してツバキ教官に叱られるといい」
「そ、それは嫌だなー...」
「だろう?わかったらさっさと寝る」
「は〜い」
「どっち側で寝るか決めとけ。俺は反対側に入るから」
「はいは〜い」
ソラはそう言って電気を消しにスイッチのあるところまで歩いていく。
「おぉ〜。ベッドはソラの匂いでいっぱいだ〜」
「そりゃ俺のベッドだからな。電気消すぞ」
「う〜い」
そう言って俺は電気を消し、ベッドに入る。
「二人だとやっぱり狭いね〜」
「元々一人用だからな。お前が一緒に寝たいって言ったんだから我慢しろ」
「はーい。ソラ、おやすみ〜」
「あぁ、お休み」
一気に投稿したのでこの話に後書きを。
皆様如何でしたか?
最近私の中でゴッドイーターブームが再発しまして、ISの方が行き詰まっていたので息抜きのつもりで書いていたらこんなことになっていました。
レイジバーストをプレイしていたのにこの小説の時系列は無印、バーストのあたり、ブラッド編はこの小説が続いたらですかね。