道人君in艦これ。ただし亡霊。 作:ゆっくりRUISU
最後の方グダりました。
アニメ3話後半(つまりここで06話)では
大分内容濃くなるので!(意訳:次回も内容割りと薄い)
「特型駆逐艦は重装備だから、お世辞にもバランスが良いとは言えない。
普通の艦娘より優れたバランス感覚と足腰が無いと駄目なんだ。やってみて」
そういう川内が用意したのは、二つのボール。
「はぁ…。あの、でも。いま夜中ですけど…?」
「…?それが?」
「…はぁ」
【駄目だこの夜戦バカ…!】
時間帯について吹雪は指摘したが、川内は
『どこがおかしいのかわからない』といった用に返事を返した。
それにため息をつく吹雪と、呆れる道人であったが、
何はともあれ特訓を始めた。
「よっ…と」
「おぉー、良い感じ!バランスは、腰と膝で取るようにして…」
「あ、はい!」
と、返事を返した直後。
ズルッと、ボールが前に出て、吹雪は転倒した。
「うわぁぁぁぁぁ!」
【…なんとかなるのか?これで】
再びボールに乗った吹雪を見ながらそう漏らしつつ、道人はヴェントのコア―吹雪の左手首のブレスレットに引っ込んでいった。
「…つーかISコアの内側ってこんな味気ない空間だったのか」
ISコアの内側に広がる電脳世界を眺めてそうぼやきつつ、道人はプライベートチャネルを起動させた。
数秒後、目的の相手と回線が繋がる。
『はいはいこちらルイス・ジョウジ』
「一応繋がったか。こちら義善道人」
繋げた相手は、ルイス・ジョウジ。
道人の生前通っていたIS学園にて、クラスメイトであり、かつ非常に少ないISの男性操縦者でもある。
しかしその一方、幾つかの裏の顔があるのだが、
特に影響を及ぼさないので、ワープじみた事が出来るという事以外は割愛する。
『んで、死人がなんのようだ』
「いきなり死人とか言うなよ。…実際生きてんのか死んでんのかわかんねぇけど。
んで、こないだ話した奴の件なんだが」
『だから直接見ないとわかんねぇっての。生憎こっち忙しいから行くってのも無理だ』
「だよなぁ…」
ため息をつき、お手上げといったように道人は両手を挙げた。
「てか、バランス感覚無い奴に玉乗りさせる意味ってあるのか?」
『…玉乗りぃ?まぁそりゃ慣れさせるって点じゃある程度効果はあるが』
「マジか…。あの夜戦バカちゃんと考えてたのか…」
納得したように頷く道人を見ていたルイスは、不意に左手を伸ばし。
ブツッっと、ウインドウに映っていたルイスがかき消えた。
「あっ!切りやがった!」
再び呼び出すが、今度は繋がりすらしない。
「…しゃあねぇ。出直すか」
そう言うと、道人はISコアの内側から出た。
道人が現実世界に戻ると、ちょうど吹雪が部屋に戻った所であった。
「疲れた…。早く寝なきゃ…」
【おう、寝ろ寝ろ】
そう言って、吹雪が布団に潜り込もうとした時。
キィ…と控え目な音を立てて、扉が開いた。
「あの…」
「あ、神通さん。おはようございます」
扉を開けたのは、川内型2番艦―つまり川内の妹である神通だった。
その神通は、制服を着て、かつベッドから出ている吹雪を見て、
ある致命的な勘違いをした。
「ちょうどよかった…。今起きたところね?」
一睡もしていない吹雪を、『もう起きた』と勘違いしたのである。
「え?い、いえ…」
「少し、練習してみない?」
神通の誘いを断りきれず、吹雪は演習に向かった。
【…徹夜明けに授業とか絶対寝落ちするだろ…】
吹雪の将来を予想しつつ、道人も追いかけていった。
…吹雪の左手首のブレスレットに引っ張られただけなのだが。
そして数分後、演習場。
吹雪は、海上に立っていた。
「特型駆逐艦は重装備だから、砲撃も通常の艦娘よりバランス良く行わないといけないの。
…やってみて」
「は、はぁ…」
神通の言葉に頷きつつ、吹雪は右手に持った連装主砲を構える。
そして、狙いを定め、発射する。
火薬によって運動エネルギーを得た砲弾は、しばらく飛翔したのち。
吹雪が照準した的から、方向も距離も違う海面に着弾した。
「基本は挟叉よ。それが出来れば必ず当たる」
「はい…」
神通の言葉に頷いた吹雪はしかし。
「とりあえず、今日は一度当たるまで頑張ってみましょうか」
「…えぇ~!?」
続いた言葉によって、この後もしばらく砲撃を続けることになったのである。
【…狙いがズレてんのか撃つときブレんのかどっちだ?】
その様子を見ながら、道人は呟くのだった。
そして放課後。
吹雪が、机に突っ伏して寝ていた。
「それで、こうなっちゃった訳ね…」
吹雪を取り囲んでいる艦娘の一人、雷がそう呟いた。
「無理ないよ。昨日から一睡もしてないんだもん」
【まぁ完徹はな…】
睦月の言葉に、道人も同意するように頷く。
尚、ヴェントフリーダムは今夕立が腕に着けていた。
その為、今だけは夕立には道人が見えている。
…無論睦月達には見えていないのだが。
「レディのする顔じゃないわね」
「可哀想なのです」
雷と同じく吹雪を囲んでいる艦娘、暁と電もそう漏らしたその時。
「吹雪ちゃーん?あっ、居たぁ!」
そう言いつつ、川内型軽巡洋艦3番艦の那珂が現れた。
そして、寝起きの吹雪を引っ張ってどこかへ消えた。
それを見ながら、道人は一人呟いた。
【…さて、何をしようか】
そして、夜。
あの後結局しばらく那珂に振り回されていた吹雪が、
ようやく戻ってきた。
「はあぁ~…。疲れたぁ…」
「お疲れさま」
「三人でよってたかって特訓なんてイジメっぽい!」
「そんなことないよ。みんな私のためだし…」
と、部屋に戻ってきた吹雪を睦月と夕立が労っていると、ガチャリとドアノブが回った。
直後。
「特型駆逐艦!居る!?」
「せ、川内さん…!」
川内が、ドアを開けて踏み込んできた。
「さ、今日も特訓だよ!」
といい、吹雪を引っ張っていこうとした時、『誰か』がその前に立った。
「お話があります」
そう言ったのは、睦月であった。
そして、川内を連れて隣―川内型姉妹の部屋へと入っていった。
【…んで吹雪。無茶して体壊したら元も子もないぜ?】
睦月が出ていったドアを見つつ、道人が呟く。
それを聞いていた吹雪は、やがて部屋を出ていった。
…左腕にブレスレットを着ける事なく。
【…動けねぇ】
記念すべき(?)初置き去りである。
直後、夕立が放置されたブレスレットを回収し、隣の部屋へ向かった。
…それから、吹雪の特訓は川内型3人がキチンと相談した上で、睦月・夕立、それと当然ながら道人も協力した上で行われるようになった。
その甲斐もあり、吹雪の砲撃は『まぐれ当たり』の域を出、雷撃や少々複雑な機動も出来るようになった。
「うひゃぁっ!?」
…たまに転ぶのは、まあ。
やがて、吹雪を三水戦から外すかという最終判断を長門が下す日が来た。
その事を提督に報告し、長門が演習場に向かうと、丁度吹雪の番であった。
『では次、吹雪!』
利根の声を合図に、吹雪は駆け出した。
連続してS字カーブを曲がり、そこで躓く。
しかし、すぐに起き上がり、再開する。
…この後、長門から、このままの編成で次の作戦へと参加する様に
三水戦の旗艦である神通に通達されるのであった。
以上です。
最後の方に関しては、お許しください。
本当は最後道人君にアクションさせようと思ったけど
ネタもオチも思い付かなかった。
さ、さーて次回のタイトル予告!
05話 任務ー交わす約束
3/7 追記
ちょこっと修正しました。