道人君in艦これ。ただし亡霊。   作:ゆっくりRUISU

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・・・すんません。
最後の方グダりました。
アニメ3話後半(つまりここで06話)では
大分内容濃くなるので!(意訳:次回も内容割りと薄い)


04話 根性ー水雷魂とは

「特型駆逐艦は重装備だから、お世辞にもバランスが良いとは言えない。

普通の艦娘より優れたバランス感覚と足腰が無いと駄目なんだ。やってみて」

 

そういう川内が用意したのは、二つのボール。

 

「はぁ…。あの、でも。いま夜中ですけど…?」

「…?それが?」

「…はぁ」

【駄目だこの夜戦バカ…!】

 

時間帯について吹雪は指摘したが、川内は

『どこがおかしいのかわからない』といった用に返事を返した。

 

それにため息をつく吹雪と、呆れる道人であったが、

何はともあれ特訓を始めた。

 

 

「よっ…と」

「おぉー、良い感じ!バランスは、腰と膝で取るようにして…」

「あ、はい!」

 

と、返事を返した直後。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズルッと、ボールが前に出て、吹雪は転倒した。

「うわぁぁぁぁぁ!」

 

 

【…なんとかなるのか?これで】

 

再びボールに乗った吹雪を見ながらそう漏らしつつ、道人はヴェントのコア―吹雪の左手首のブレスレットに引っ込んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…つーかISコアの内側ってこんな味気ない空間だったのか」

 

ISコアの内側に広がる電脳世界を眺めてそうぼやきつつ、道人はプライベートチャネルを起動させた。

 

 

 

数秒後、目的の相手と回線が繋がる。

 

 

 

『はいはいこちらルイス・ジョウジ』

「一応繋がったか。こちら義善道人」

 

 

繋げた相手は、ルイス・ジョウジ。

 

道人の生前通っていたIS学園にて、クラスメイトであり、かつ非常に少ないISの男性操縦者でもある。

 

しかしその一方、幾つかの裏の顔があるのだが、

特に影響を及ぼさないので、ワープじみた事が出来るという事以外は割愛する。

 

 

『んで、死人がなんのようだ』

「いきなり死人とか言うなよ。…実際生きてんのか死んでんのかわかんねぇけど。

んで、こないだ話した奴の件なんだが」

『だから直接見ないとわかんねぇっての。生憎こっち忙しいから行くってのも無理だ』

「だよなぁ…」

 

ため息をつき、お手上げといったように道人は両手を挙げた。

 

 

「てか、バランス感覚無い奴に玉乗りさせる意味ってあるのか?」

『…玉乗りぃ?まぁそりゃ慣れさせるって点じゃある程度効果はあるが』

「マジか…。あの夜戦バカちゃんと考えてたのか…」

 

納得したように頷く道人を見ていたルイスは、不意に左手を伸ばし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブツッっと、ウインドウに映っていたルイスがかき消えた。

 

「あっ!切りやがった!」

 

 

 

再び呼び出すが、今度は繋がりすらしない。

 

 

 

「…しゃあねぇ。出直すか」

 

 

そう言うと、道人はISコアの内側から出た。

 

 

 

 

道人が現実世界に戻ると、ちょうど吹雪が部屋に戻った所であった。

 

 

 

「疲れた…。早く寝なきゃ…」

【おう、寝ろ寝ろ】

 

そう言って、吹雪が布団に潜り込もうとした時。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キィ…と控え目な音を立てて、扉が開いた。

 

 

「あの…」

「あ、神通さん。おはようございます」

 

扉を開けたのは、川内型2番艦―つまり川内の妹である神通だった。

 

その神通は、制服を着て、かつベッドから出ている吹雪を見て、

ある致命的な勘違いをした。

 

 

「ちょうどよかった…。今起きたところね?」

 

一睡もしていない吹雪を、『もう起きた』と勘違いしたのである。

 

 

「え?い、いえ…」

「少し、練習してみない?」

 

神通の誘いを断りきれず、吹雪は演習に向かった。

 

 

【…徹夜明けに授業とか絶対寝落ちするだろ…】

 

吹雪の将来を予想しつつ、道人も追いかけていった。

 

…吹雪の左手首のブレスレットに引っ張られただけなのだが。

 

 

そして数分後、演習場。

 

 

吹雪は、海上に立っていた。

 

 

「特型駆逐艦は重装備だから、砲撃も通常の艦娘よりバランス良く行わないといけないの。

…やってみて」

「は、はぁ…」

 

神通の言葉に頷きつつ、吹雪は右手に持った連装主砲を構える。

 

 

そして、狙いを定め、発射する。

 

 

 

 

火薬によって運動エネルギーを得た砲弾は、しばらく飛翔したのち。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

吹雪が照準した的から、方向も距離も違う海面に着弾した。

 

「基本は挟叉よ。それが出来れば必ず当たる」

「はい…」

 

神通の言葉に頷いた吹雪はしかし。

 

 

「とりあえず、今日は一度当たるまで頑張ってみましょうか」

「…えぇ~!?」

 

続いた言葉によって、この後もしばらく砲撃を続けることになったのである。

 

 

 

【…狙いがズレてんのか撃つときブレんのかどっちだ?】

 

その様子を見ながら、道人は呟くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして放課後。

 

 

 

吹雪が、机に突っ伏して寝ていた。

 

 

「それで、こうなっちゃった訳ね…」

 

吹雪を取り囲んでいる艦娘の一人、雷がそう呟いた。

 

「無理ないよ。昨日から一睡もしてないんだもん」

【まぁ完徹はな…】

睦月の言葉に、道人も同意するように頷く。

 

 

尚、ヴェントフリーダムは今夕立が腕に着けていた。

その為、今だけは夕立には道人が見えている。

…無論睦月達には見えていないのだが。

 

 

 

「レディのする顔じゃないわね」

「可哀想なのです」

 

雷と同じく吹雪を囲んでいる艦娘、暁と電もそう漏らしたその時。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「吹雪ちゃーん?あっ、居たぁ!」

 

そう言いつつ、川内型軽巡洋艦3番艦の那珂が現れた。

 

 

 

そして、寝起きの吹雪を引っ張ってどこかへ消えた。

 

 

 

それを見ながら、道人は一人呟いた。

 

【…さて、何をしようか】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、夜。

 

あの後結局しばらく那珂に振り回されていた吹雪が、

ようやく戻ってきた。

 

 

「はあぁ~…。疲れたぁ…」

「お疲れさま」

「三人でよってたかって特訓なんてイジメっぽい!」

「そんなことないよ。みんな私のためだし…」

 

と、部屋に戻ってきた吹雪を睦月と夕立が労っていると、ガチャリとドアノブが回った。

 

直後。

 

「特型駆逐艦!居る!?」

「せ、川内さん…!」

 

川内が、ドアを開けて踏み込んできた。

 

 

 

「さ、今日も特訓だよ!」

 

といい、吹雪を引っ張っていこうとした時、『誰か』がその前に立った。

 

 

「お話があります」

 

そう言ったのは、睦月であった。

 

 

そして、川内を連れて隣―川内型姉妹の部屋へと入っていった。

 

 

 

 

【…んで吹雪。無茶して体壊したら元も子もないぜ?】

 

睦月が出ていったドアを見つつ、道人が呟く。

 

 

それを聞いていた吹雪は、やがて部屋を出ていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…左腕にブレスレットを着ける事なく。

【…動けねぇ】

記念すべき(?)初置き去りである。

 

 

直後、夕立が放置されたブレスレットを回収し、隣の部屋へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

…それから、吹雪の特訓は川内型3人がキチンと相談した上で、睦月・夕立、それと当然ながら道人も協力した上で行われるようになった。

 

 

 

 

その甲斐もあり、吹雪の砲撃は『まぐれ当たり』の域を出、雷撃や少々複雑な機動も出来るようになった。

 

 

 

 

 

「うひゃぁっ!?」

 

…たまに転ぶのは、まあ。

 

 

やがて、吹雪を三水戦から外すかという最終判断を長門が下す日が来た。

 

 

 

その事を提督に報告し、長門が演習場に向かうと、丁度吹雪の番であった。

 

 

『では次、吹雪!』

 

利根の声を合図に、吹雪は駆け出した。

 

 

連続してS字カーブを曲がり、そこで躓く。

 

 

しかし、すぐに起き上がり、再開する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…この後、長門から、このままの編成で次の作戦へと参加する様に

三水戦の旗艦である神通に通達されるのであった。




以上です。
最後の方に関しては、お許しください。
本当は最後道人君にアクションさせようと思ったけど
ネタもオチも思い付かなかった。

さ、さーて次回のタイトル予告!
05話 任務ー交わす約束

3/7 追記
ちょこっと修正しました。
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