道人君in艦これ。ただし亡霊。   作:ゆっくりRUISU

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今回、割と短い&道人君置き去りにつきセリフの一部がありません。
次回は長くできる筈。


05話 任務ー交わす約束

そして数日後。(翌日でも1年後でも数日で通せる辺りは数日で万能)

 

 

 

扉に手を掛けた吹雪は、不意にその手を止めた。

 

「どうしたの?吹雪ちゃん」

その様子を訝しんだ睦月が聞くと。

 

「作戦説明って始めてだから、ちょっと……。

 

 

 

緊張してるでごじゃる…」

ズルッと、夕立と道人がズッコケた。

 

「吹雪ちゃん、また口調変わってるっぽい?」

「え?私、何か変?」

「気づいてないっぽい!?」

【おいおい…】

夕立が口調について指摘を入れるが、吹雪が『気づいていない』と判明し、

道人は呆れるのであった。

 

 

 

そして、そんな吹雪に対して「大丈夫だよ」と言い、

睦月は吹雪を促すのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

部屋の中では、集まっている面々は雑談をしていた。

 

 

「なにやるんだろうね?楽しみね」

「お話ってなんだろうね~」

「那珂ちゃんの事かな!?」

「楽しみクマー」

 

etc。

 

 

その中で、髪飾りを着けている、

睦月と殆ど同じ制服を着た艦娘が気づき、振り向いた。

 

「あら、睦月ちゃん」

「如月ちゃん!」

 

睦月は小走りで、如月と呼んだ艦娘に向かっていった。

 

 

 

それを吹雪と道人が半ば呆然としながら見ていると。

 

「相変わらずあの二人、あたし達姉妹の中でもベッタリコンビだよなぁ」

「羨ましくなんか、ない…」

 

 

微妙に服装の似ている艦娘二人が、そんな会話をしていた。

 

 

「吹雪ちゃんと、あと道人さんは二人、初めてっぽい?」

【俺はオマケか?…まぁいいんだがな】

[そ、そうですか…]

 

そして、二人が自己紹介をした後に、吹雪も自己紹介をすると、

丁度黒髪の艦娘が入室した。

 

それを見て、雑談をしていた艦娘達は、全員整列した。

 

 

それを確認した川内が号令をかけ、全員が敬礼すると、その黒髪の艦娘も

敬礼を返して、口を開いた。

 

 

 

「秘書艦の長門だ。早速だが、お前達に提督からの作戦を伝える。

先日の敵棲地発見と殲滅により、近海の深海棲艦の拠点が一掃された事は、

皆も承知の事と思う」

(先日の…)

 

先日の戦闘と言われ、吹雪が思い出したのは、

駆逐艦の突撃による波で、吹き飛ばされた姿。

 

(…あうぅ)

【ま、ドンマイ】

道人が軽く慰めてやると、長門が再び口を開いた。

 

 

「これにより近々、大規模反抗作戦が発令される見通しとなった」

 

長門がそう言うと、ほとんどの艦娘が驚いたような声を上げる。

 

 

 

そして、長門は続ける。

 

「本作戦は、その試金石ともなる作戦だ。

目標はここ、W島だ。

この島を守備している敵水雷戦隊を、夜戦による奇襲で殲滅して貰いたい」

 

「やったぁっ!待ちに待った夜戦だぁっ!」

「姉さん…!」

夜戦と聞いて騒ぎ出した川内を、神通がたしなめる。

 

 

「基本の作戦は、第三水雷戦隊が囮となり、敵を引き付けて転進。

第四水雷戦隊が展開する海域まで誘導し、二隊で挟撃する。

W島を攻略できれば、哨戒線を押し上げ、更なる作戦展開が可能となる。

覚悟はいいか!?」

 

そう言い、長門は作戦説明を締めくくった。

 

 

 

 

 

 

 

その後、甘味処間宮。

 

「夜戦の奇襲かぁ~。緊張するね…」

吹雪が、顔面をテーブルに押し付けつつ呟いた。

 

 

そして、お見舞い品を大量に貰うのであるが、その頃道人は。

 

 

 

 

「…レールガン残弾4割とか冗談キツいぜ。

夜だとビーム無駄に目立つってのによ。

スラスター焚くのも大分ヤベェけどな…」

 

ISコア内部で、機体状況の確認をしていた。

 

「ついでに確認するとバルカンは…。

一応9割か。1割はスコールの奴に撃った分か?

推進材は勝手に補充されてんな。せっかくならレールガンの弾寄越せよ…」

 

 

ひとしきり愚痴ってから、道人はプライベートチャネルを起動させ、

ルイス・ジョウジを呼び出す。

 

 

『…おい道人、なんのようだ?』

「ちょっとレールガンの弾の御使い頼むぜ」

『切るぞ』

「待てぃ」

 

左手を伸ばしかけたルイスを制止し、道人は続けた。

 

「それも本題なんだが、本題B行くぞ」

『なんだよ本題Bって』

 

聞いてきたルイスに、道人は

明日から発動される『W島攻略作戦』についてかいつまんで話した。

 

 

それを聞いていたルイスは、

『お前なぁ。俺を介して情報が漏れるとは思わねぇのかよ』と聞くと、

道人は、

「どうせお前この世界いねぇだろ。それにお前なら漏らさねぇだろ」と返した。

 

それを聞いてから、ルイスは口を開いた。

 

 

『…とりあえず、太平洋戦争の時の情報調べとくわ。

太平洋でWで始まる島なんざそう多くねぇしな』

 

そう言い、ルイスは通信を切った。

 

 

それを聞いた道人も、通信を切ると現実世界へ戻った。

 

 

 

 

 

思ったよりも時間がかかったのか、道人が現実世界に戻ると、

既に吹雪達は寝る準備を始めていた。

 

 

と、ちょうど拗ねたように夕立が立ち上がった。

「ぶぅ~。夕立邪魔っぽい?」

【ついでにオレモナー】

「あ、勿論夕立ちゃんも、本当に感謝してるから![あと道人さんにも一応!]」

「うぅ…取ってつけたっぽい」

【そして俺は無理矢理すぎだろ】

「わぁ、ホントです~!」

 

そんな事を言いながら、夕立を追いかけ始めた吹雪と、逃げる夕立、

そして見つめる睦月を見ながら、道人はある事を考えていた。

 

 

 

【…どうにも、胸騒ぎがするのよな。

杞憂ならいいんだが、エクスペンシブⅡもチェックしとくか。

時間はどうせ腐るほどあるんだ、今の俺なら】

 

そう呟き、再びISコアに引っ込んでいった。

 

 

 

 

 

 

一通りの点検を済ますと、吹雪と睦月は既におらず、夕立が未だ寝ていた。

 

 

【…畜生、置いていかれた】

ポツリと呟き、外を眺める道人であった。

これにて置き去り2度目。はたして彼は何回置き去りにされるのか。

 

 

 

 

その後、起きた夕立が気がつかなければ割とマジで置いていかれるところであった。

 

 

 

 

そして、出撃前。

 

【やけに嬉しそうだが、なにがあったんだ?】

[色々です、色々♪]

そういう吹雪の口調は、えらく弾んでいた。

 

まぁいいか、と思い、道人はあたりを軽く見回した。

 

 

すると、睦月が何やら如月に近づいていた。

 

それをみた道人が野次馬根性で少し近づいてみると、会話の内容が聞こえてきた。

 

「…あのね、この作戦が終わったら、話したい事があるの」

「あら?愛の告白かしら?」

「違うよっ!?…って、あんまり、違くないけど…。

でも、あの…」

 

言い淀む睦月を見た如月は、クスリ、と笑ってから。

 

「わかったわ。…約束、ね」

睦月の手を包み込んでから、そう言った。

「うんっ!」

そう返事をした睦月が下がると、同時に吹雪も視線を前に戻した。

 

【お前も野次馬根性かよ】

[道人さんも人の事言えませんよね?]

【まーな】

 

 

そして。

 

『W島攻略作戦を発動する!

第三、第四水雷戦隊、出撃せよ!』

 

『はい!』

【了解した】

スピーカーから聞こえる長門の声に、12人+αの返事が響いた。

 

 

 

 

 

そしてその頃、鎮守府近海。

 

 

海面付近の岩肌が、ゴウン…という音を立て、僅かに持ち上がる。

 

 

そして、その海面下では。

 

 

『アエーシュマ、出撃する』

 

そう呟くと、ソレは、水中をゆっくりと進み始めた。

 

 

『…確か今回は、参式の水中運用と、

海上に壱式と弐式をそれぞれ上げてみてのデータ取りだったか』

 

そして、向かっていく。

 

 

 

何の因果か、はたまた偶然か、W島へと。




…あ、約束要素入れ忘れた。
これじゃあタイトル詐欺だぁ。

って事で今後追加するかもです。
セリフ把握してないからすぐに追加できないっていうでっていう。

6/29 追記
約束要素追加しました。
あとバルカンの残弾とか少し修正。
タイトル詐欺は回避。

3/7 追記
ちょこっと細部を変更しました。
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