道人君in艦これ。ただし亡霊。   作:ゆっくりRUISU

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執筆期間、僅か2日。…あるぇー?


『ここのセリフ違うぞ』ってのあったらメッセージにお願いします。

そして今回、アニメの3話部分です。
…お察しください。


06話 轟沈ー帰れない

深海棲艦が、のんびりと漂っている。

 

「見ーっけ♪」

 

岩影から偵察している那珂に、神通が声をかける。

 

「気づかれてませんよね?」

「うん。今日はお忍びだもんね」

 

返答を聞いたは、振り返って言う。

 

「作戦通り、ここで敵の動向を探りつつ夜を待ちます。

姉さん、零式水偵を」

「はいよ!」

 

 

そして、川内と神通が懐から小さい零式水上偵察機を取りだし、

腕のカタパルトに乗せる。

 

 

「行っけ~!」

 

そして、2機の水偵が飛び出していった。

 

 

 

 

水偵を射出し終えた神通が、振り返って言う。

 

 

「吹雪ちゃん、夕立ちゃん、睦月ちゃん。

貴方達には交代で、目視による哨戒をお願いします」

 

「「「はい!」」」

 

三人が返事をするのを聞いてから、神通は視線を吹雪の隣に向ける。

そこにいるのは、道人。

 

既に、道人の事もある程度は三水戦のメンバーには話してある。

…道人自身も分からない部分が多々あるわけではあるが。

 

閑話休題。

 

 

「それと、道人さんも哨戒をしてもらっていいですか?」

【俺は構わんが。どうせ暇だ】

「えっと、構わない、って言ってます」

 

そう伝えて、吹雪は見張りを始めた。

 

 

しばらくして。

 

「ね、夕立ちゃん」

「ん?」

「私、夕立ちゃんのこと。…大好き」

 

ガクッと、顔を真っ赤にした夕立が悶えた後、腕をブンブンと振り回した。

 

「と、唐突過ぎるぅ~!睦月ちゃん、緊張で壊れちゃったっぽい!?」

「ち、違うよ」

手を振って否定を伝える睦月を見ていると。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不意に、道人に悪寒が走った。

 

 

咄嗟にあたりを見回すが、何もいない。

 

…いや。

 

【…おい吹雪。10時方向。アレ、なんだ?】

[10時の方向?]

道人が尋ねると、吹雪もその方向を見て。

 

 

「嘘…」

絶句した。

 

「どうした、特型駆逐艦!?」

「10時の方向、敵機です!」

 

直後、艦娘が扱う艦載機とは似ても似つかない機体が、頭上を通りすぎていった。

 

 

「嘘…。ホ級に動きはなかった筈…!どこから…」

「それより、敵に発見されたって事は…!」

「敵の艦隊が動き出したよ!?」

 

にわかに騒がしくなる中、道人はあることを考えていた。

 

 

【…まだ何かありそうなんだよな】

 

そうこうしてる間に、鎮守府から一時後退の指示が出、三水戦は退却を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、道中。

 

「姉さん、アレ!」

 

そう言った神通が指差す先には、腕を生やした巨大な顔というような深海棲艦が、

口から続々と艦載機を発艦させていた。

 

 

「嘘!?」

「ヌ級が二隻も!?」

 

直後、空中の機体が身を翻し、三水戦へ向かう。

 

「輪形陣!全艦、対空戦闘用意!」

 

神通の号令を聞き、円を描くように艦娘達が並ぶ中。

「道人さん、お願いします!」

【わかってる!】

 

吹雪が、ブレスレットを放り投げる。

 

 

直後、光が翼が生えた人の形になり、ヴェントフリーダムが展開され、即座に色付く。

そのまま、飛翔して高度を取る。

そして、ヴェントの目の前にキーボードが現れた。

 

『出力を絞ってバラエーナの連射速度を最速に変更、カリドゥスは出力を最小に絞って発射間隔を最短に、バルカンは給弾を高速化、レーダーは精度を重視して範囲縮小、照準は対物センサーにリンク、対物センサーの有効サイズを最小に設定…小さすぎる、ダメか!

だったら対物センサーの捕捉システムを熱源探知に切り替え…!』

 

カタカタカタ、とキーボードに入力してOSの一部を書き換え、全ての武装を展開させる。

 

 

「撃ち方、始めー!」

 

 

道人は、通常時より弾幕を濃く張れるよう設定した9門でフルバーストを展開した。

 

 

しかし。

 

『熱源探知で捕捉できてねぇのか…!?』

 

何故か熱源探知で捕捉しきれず、命中率は低かった。それでも大量に撃っているので落ちてはいるが、代わりにバルカンとレールガンの残弾があっという間に減っていく。

 

 

眼下では、吹雪達三水戦が敵機を落とそうとしているが、あまり当てられない。

 

 

やがて、睦月が軽空母ヌ級目掛け、魚雷を放った。

 

が、機銃掃射によって魚雷は迎撃され、水柱を上げるだけに留まってしまった。

 

 

すると、警報音。

爆弾を抱えた敵機が、ヴェント目掛け突撃していた。

 

 

『面倒なんだよ!』

スピアは他の敵機に向けているので、

叫びつつ強引にレールガンを向ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カチリ。

無慈悲な音が、響き渡った。

 

 

『弾切れかよ!』

 

 

咄嗟にバルカンに切り替え、敵機を撃墜する。

 

が、直前で放たれた爆弾が手に命中。

PS装甲により、機体にダメージはない。

 

 

 

 

 

…機体には。

 

『死に際にスピアを…!』

 

忌々しげに吐き捨てる。

ヴェントが右手に持っていたビームハンドガン『スピア』は、銃身が破壊されていた。

 

 

 

すると、睦月に敵機が2機向かっていくのが見えた。

 

『しまっ…』

 

咄嗟に右手の使えなくなったスピアを投げつけ、片方は仕留める。

 

 

 

 

が、残る一機が、機銃掃射を睦月に放つ。

 

睦月はなんとか耐えたが、耐えても敵機が消えるわけでもない。

 

 

「睦月ちゃーん!」

夕立が叫ぶが、それで敵機が止まる訳もない。

そのままの進路で、爆弾を投下する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

直前、叫び声をあげながら睦月と敵機の間に入り込んだ吹雪が、

その敵機を撃ち落とした。

 

 

 

「お願い!当たってくださいっ!」

 

そして、ヌ級目掛け魚雷を放つ。

 

 

 

 

 

 

直進していった魚雷は、迎撃を受けることなくヌ級の船底に命中した。

 

 

 

それを見た三水戦が、距離を詰め、一斉に魚雷を放つ。

 

 

それと同時に、道人は次の手を打っていた。

 

 

『エクスペンシブⅡ!』

 

叫ぶと、ヴェントを多い尽くすような大型ユニット、

エクスペンシブⅡが展開された。

 

 

 

 

そして、ヴェントと接続され。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真後ろから飛んできた赤い砲弾に、焼かれた。

 

 

 

『う熱っち!…対空砲弾の、三式弾?』

 

 

 

直後、スラスターから侵入した燃える破片が、エクスペンシブⅡの推進材に引火、大爆発を起こす。

 

 

 

 

 

黒煙を突き破ってヴェントが落下し、途中で光となって消えた。

 

 

【あ、あそこで三式弾飛んでくるとか予測できねぇよ…】

 

そして、同じく飛んできた砲弾が、残っていたヌ級の装甲を突き破り、炎上させた。

 

 

 

 

 

【…終わった、か?】

[…みたいですね]

 

 

 

 

それから、少し離れた地点。

 

 

「…ふぅ。…よかった、これでもう大丈夫そう」

 

そう呟く如月であったが、彼女は2つ気づいていないことがあった。

 

 

 

 

それは、自分が他の艦娘と離れ、孤立していること。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、背後から迫る、敵機の存在である。

 

 

 

先程の三式弾と、エクスペンシブⅡの誘爆によって、壊滅したヌ級の艦載機だが、

この一機だけは、三式弾で損傷を受けつつも、まだ飛行が可能だったのである。

 

 

 

そして、たまたま孤立している艦娘、如月を発見した。

 

 

その艦娘は、こちらに気づいていない。

 

 

 

 

照準機に如月を納め、爆弾を放つ。

 

 

 

 

 

直後に、どこからか飛来した緑の閃光によって撃墜されるが、

爆弾は止まらない。

 

 

 

もう一度飛来した閃光は、しかし爆弾には当たらない。

 

 

 

そのまま、まるで執念が乗り移ったかのように如月へ吸い込まれていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

爆発音。そして衝撃。

 

 

それらに包まれた如月は、たちまち水中へ没していく。

 

 

背負っていた筈の艤装や握っていた主砲、脚の魚雷発射菅などは、どこかへ行ってしまった。

体が、とても冷たい。

スルリ、と自らの着けていた髪留めが外れ、海面へ上がっていく。

 

 

 

(如月のこと…忘れないでね…)

 

 

如月が目を閉じる寸前に見えたのは、こちらに迫る白い顔と、青い目であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、鎮守府。

 

 

吹雪達三水戦が戻ると、拍手で迎えられた。

 

 

「金星を取ったそうではないか。よくやったの、吹雪!」

そう利根が褒めていると、睦月がある事に気がついた。

 

 

 

「…四水戦の皆さんは、まだ?」

聞かれた利根は、数秒ためらってから、答えた。

「…ああ、まだじゃ」

「わかりました!」

 

そう言うと、睦月は走り出した。

 

「睦月ちゃん!どこ行くの?」

「岬!一番最初に、如月ちゃん達をお迎えしたいの!」

「待って、私も!」

【おっとっとっと…】

 

岬に向かう睦月、追いかける吹雪、見えないが引っ張られる道人という順で走っていく中、

利根が神通に声を掛けた。

 

 

「…言っておらんのか?」

「まだ、確定してませんから。希望が少しでもある内は…」

「………じゃが、その方が残酷なこともあるぞ」

 

 

そしてその頃、提督室。

「提督。御報告いたします。

本日、1542。W島沖56kmの海域にて、駆逐艦如月、敵艦載機の爆撃により、大破炎上。

夕張たちは捜索を続けていましたが、もはや絶望的と判断し、11分前に捜索を断念しました」

 

そこまで言ってから、一瞬間が開く。

 

そして、再び長門は口を開いた。

 

「轟沈です」




以上です。
如月ファンの方すいません。
さ、再登場はするから…。

次回はアニメ4話前半。


4話後半は無理やりオリジナルぶちこむ予定。


…タイトル予告忘れてたぁっ!

次回 07話 拒否ー認めたくない

3/7 追記
ちょこっと修正しました。
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