「続いては、一週間前の月が七割蒸発した事件について最新情報をお送りいたします。
現時点でわかっていることは.......」
ここ最近はどこのニュースや新聞ではこの事件のことしか報道していない。あの夜、満
月が急に三日月に変わったのはどうやら俺の見間違いではなかったらしい。この事実を
知ったとき俺はレアな体験をしたんじゃね?とかテンション結構上がってたけど正直飽
きた。
俺はただいま絶賛停学処分中である。同じクラスのやつを病院送りにしたら停学、およ
びE組行きを命じられた。E組、通称エンドのE組は学校の勉強についていけなくなった
奴、何かしらの問題を起こした奴が落とされる、隔離校舎だ。まぁ俺の成績はどこにい
ても変わらんのだろうが。そんなわけで俺は不健康生活を堪能していた。依頼もないの
で、軽い筋トレや料理などをたまにし、あとは家から一歩も出ずにネットサーフィン
と武器を手入れをするだけの日々をだらだらと過ごしていた。流石に目が疲れたので今
は休憩をしているが。
そんなくだらないことをぼーっと考えていると、家のチャイムが鳴る音がした。
誰だ?俺の家に来訪者とは珍しいい。通販で何かを買った覚えは無い.......まさか警
察か?あるいはどっかの殺し屋か?まぁなんにせよ用心することに越したことは無
い。ベレッタを一丁死角に構え、 ドアを開けた 。
「どちらさん?」
そこには黒スーツの男と、彼の仲間と思える二人が立っていた。
「 失礼、防衛省の烏間というものだ。重要な話があるんだが時間をいただけないだろうか。」
防衛省がなんのようだ?まさか誰かが俺のことを漏らしたのか?俺はリビングの状況
を思い出す。武器はしまった、テーブルの上にはタブレットと食い掛けのサンドイッ
チのみ 。大丈夫、問題はない。もしも戦闘になったとしてもこの烏間とかいうやつを
殺せればあとの二人はどうとでもなる。俺は武器と殺気を隠し、客人を中に招き入れ
た。
・・・・・・・・・・・・・・
「それで?防衛省の方が何の用でしょうか?」
俺がそう尋ねると、烏間は一枚の紙を取り出した。なんだこれ?黄色いタコ?
「率直に言う、このタコを暗殺してほしい」
仕事の依頼?この人は俺が殺しで飯食ってるって知っててここに来たのか?基本的に
俺は顔を明かさないようにしているんだが.....取りあえず知らないふりだ
「それはどういうことでしょうか?」
「月が蒸発した事件については知っているな」
「ええ、まぁ」
「こいつがその犯人だ。マッハ20で動く怪物で、こちらで開発した弾とナイフしか有
効ではない。そしてこいつは来年の3月に地球を爆ると宣言している....そして君た
ちE組の担任になる」
そういって取り出されたのはゴムナイフとエアガン。こんなものが本当に効くのか?
「つまり俺たちは至近距離でこいつを殺すチャンスがあると」
「そうだ、話が早くて助かる」
「その暗殺に協力する意味...ていうかメリットて俺にある?」
「成功報酬は100億円だ」
「!.....ほう」
俺の全財産合わせても手に入らない額だな。これはこれで結構おいしい話だ。乗らな
い手はない。
「その話に乗ろう。あと注文したいものがあるんだけど、いいかな?」
「なんだ?」
「まずはベレッタm9二丁、Mac 11一丁、そしてこのナイフと同じ素材を釘と有刺鉄線
状にしたものを」
「.......わかった、用意させよう」
それだけを伝えると帰って行った。明日から楽しみだ。
「烏間さん、なんで彼特定の火器を注文したんでしょうか?」
「.........ドアが開く少し前、ほんの一瞬だったが凄まじい殺気を感じた。彼はもし
かするとただの学生ではないのかもれん」
「え?それってどういう........」
「彼のことを少し調べてみよう」