渚's view
今日の朝、教室は一つの話題で持ちきりだった。
「ねぇねぇ渚聞いた?今日停学明けの生徒がここに来るんだって!名前は確
か........」
「不知火君だよ、茅野」
そう、停学になっていた生徒が戻ってくるらしい。そのことを話していると杉
野も割り込んで来た。
「不知火ってあれだろ?なんか暴力事件起こしてここに落とされたっていう。
確か同じクラスのやつを病院送りにしたって話だよな。」
不知火遥、確か前に体育とかで見かけたたはずだ。同じクラスの人に対して怒
りを買ってケンカ(というより一方的なリンチ)に発展したらしい。彼はニヤ
ニヤと薄い笑みを浮かべながら相手を何度も殴りつけたらしい。被害者はもち
ろん、さらには止めに入った生徒二人も重傷でいまだに入院中らしい。あのカ
ルマ君でさえそこまでやらないだろう、なんかやばそうな人だ。
そんな事を考えていると、教室のドアが開き、殺せんせーが入ってきた。
「ヌルフフフフ、おはようございますみなさん!」
「殺せんせー、不知火は?」
「まだ見ていません、どうやら遅刻のようですねぇ。停学明け初日から遅刻と
は感心しません。まぁいいでしょう。ホームルームを始める前にいつもの一斉
射撃兼出席を取りましょう!では日直の中村さん、号令を!」
彼には少し興味があったけど、いないならしょうがないか。ほかの皆も少し期
待していたのか「マジか~」や「残念だね」などの声が聞こえてくる。そして
恒例の射撃をするべく、僕たちは一斉に銃を構えた。
その時だった。
教室のドアが閃光と爆音によって教室の中に吹っ飛んで来た。突然の出来事に
みんな意識も目も入口に奪われ、唖然としていた。殺せんせーも含めて。そし
て視界の端でいつの間にか窓を割って侵入し、殺せんせーの背後に距離を詰め
る人影を捉えた。
「はい、ドーン」
そう呟き人影は何かを振りかざした。殺せんせーは反応が遅れ、とっさに触手
でを防ごうとした、がそれに触れたとたん触手はまるで豆腐のように砕かれ
た。触手を破壊されて焦った殺せんせーは一瞬動きが鈍る。それを見逃さず彼
はサブマシンガンを取り出し全弾を発砲した。
誰も、動けなかった。殺せんせーが死んだ?一瞬誰もがそう思った、が、そこ
には殺せんせーの皮だけが残っており先生は人影の背後に回っていた。どうや
ら皮を身代わりにして逃げたらしい。
「ハァッ、ハァッ、ヌルフフフ、正直殺されるかと思いましたよ。しかしさっ
き油断しましたが次からは避けられますよ。」
「そうかい、でもどち道今はもう無理だ。弾切れだ。次のマガジンを取り出し
てリロードしてたら間に合わないだろうよ。」
そういって無造作に持っていた銃を横に落とした。
「さて、君が不知火君ですね?今回の暗殺につい少々話gッ!!」
パァッン!!
エアガンの銃声が鳴り響いた。よく見ると彼の手には拳銃が握られていた。
「......上着の死角で銃を構えて後ろ向きに発砲とは、なかなか芸達者なこと
をしますね。Mac-11のフェイクもあって気づくのが遅れました。あうやく頭に
風穴があくところでしたよ。ヌルフフフフ、油断も隙もありませんねぇ。」
「チィッ、避けるのかよ。注意をそらした死角からの攻撃は俺の十八番なんだ
けどね。」
そういうと彼は殺せんせーの触手を砕いた凶器を肩に担いだ。そこで初めてそ
れが木製バットだということに気付いた。ただのバットでどうやって.....?
「まぁいいや。今日から3年E組の不知火遥だ、よろしく」
そういって彼は不敵な笑みを浮かべた。
主人公視点混ぜるつもりでしたが、全部渚視点になってしまいました。
原作が本格的に動き出すのはあと二、三話だと思います。