ニセコイ Another story 俺と楽の波乱万丈な日常!?   作:覇王神 ゾディアーク

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今回も林間学校の回です!




第11話 シュラバ

(んだよ・・誰からもかかってねえじゃねえか)

 

正義はフロントに向い、電話に出たが誰からもかかってないのだ。

 

(やっべ!急がねえと男子の入浴時間終わっちまう。)

 

正義は男湯をしっかり確認し、入る。

しかし、暖簾が入れ替えられているなど誰も知らなかった・・。

 

*ーーーー

 

「お、誰かいる・・兄貴か。」

 

「おう、正義。」

 

なぜかこの時間帯に楽がいたのだ。

もう少しで男子の入浴時間が終わってしまうため誰もいないだろうと思っていた。

 

「兄貴?なんでこんな遅いんだ?」

 

「実はな?俺のほうにもフロントから電話かかってきたんだけどよ・・。誰からもかかってなくてよ・・。」

 

どうやらそのせいで楽は遅れたらしい。

しかし、フロントから電話がきているのに誰からもかかってないというのは不思議な話だ。

 

「ふーん。まぁいいけど・・でも、やっぱこう温泉って疲れが一気に取れるよな!

はぁ〜極楽極楽♪」

 

少し不可解なことがあったが精一杯温泉を楽しんでいる楽と正義。

 

「ヒャッホー!」

 

しかし、誰かが温泉に繋がるドアをあけ、

温泉に飛び込み、その飛沫が俺たちにかかる。

 

「コラ!どこのバカだ!温泉でバタフライなんかしてるやつは!!」

 

そのバタフライをしていた主に喝をいれる正義。

 

しかし、その人物は正義と楽を仰天させる

者だった・・

 

「あら・・ごめんなさい。つい・・」

 

「「え?」」

 

「へ?」

 

「「えぇええええええ!!」」

 

その人物は一糸纏わぬ姿となっていた桐崎だったのだ。湯気がすごくてよく見えないが

”アレ”が見えている。

 

「なっ!なんであんたたちここに居るのよ‼︎‼︎」

 

「そっちこそ!なんで男湯に!」

 

「何言ってんの!ここは女湯よ!!」

 

「俺たちはちゃんと確認して!!」

 

桐崎は顔を赤くしながら、温泉にあった桶で引っ叩いてくる。しかし、桐崎は何かハッとした表情となった。

 

「ピンと来た・・多分それクロードの仕業よ・・!」

 

「あいつも来てたのか!?」

 

桐崎の話によるとクロードもこの林間学校に来ていて、俺たちの後をつけて怪しい行動をしていたそうだ。

 

(クソォ・・あいつ・・!俺たちを社会的に抹殺するつもりか・・!)

 

「とにかく!ここは見逃してあげるからさっさと出て行きなさいよ!他の人が来る前に!」

 

俺たちは急いで出ようとするが、ガラガラとどんどん入ってくる。

 

「うわぁ〜露天風呂だ〜〜。」

 

「私・・こういうのは初めてで・・」

 

「タオルは湯船につけちゃダメなんだよ。」

 

(小野寺ァァ!?鶫と宮本まで!クソォなんてこったこんな時に!)

 

「兄貴!とにかく温泉に潜れ!」

 

俺と楽は近くにあった桶を使ってこの場に居ることがバレないように隠れる。

 

(チクショーなんでこんな時に!このままじゃ変態覗き魔の烙印を押され、暗く閉ざされた青春を送ることに・・!それだけは避けなくては!!)

 

俺はどのように出口を目指すか作戦を練る。

 

(出口は小野寺たちに固められてて無理だ。

壁も登ろうと思えば登れるが楽もいるから無理。でもあそこに関係者通用口が・・!あそこなら・・!)

 

(兄貴。突破口を見つけた!俺についてきてくれ・・。)

 

(あぁ。)

 

俺たちはアイコンタクトで意思疎通をし、

正義は楽を誘導する。

 

(よし!出口まで目の前だ!

桐崎も必死に援護に回ってくれている。

チャンスだ!)

 

正義と楽は一気に出ようとするが・・

 

「おぉ・・以外と広いじゃないか。」

 

「うわー先生の体色っぽーい!大人の体って感じだよねー!」

 

まさかの先生と他の生徒一同が入ってくる。

 

(なんてこった!キョーコちゃんまで・・!

これで見つかったらタダじゃ済まねえ・・!

下手すれば退学・・!!)

 

また、女子達もどんどん温泉に入浴してくるため、出口が塞がれていく。

 

(どんどん出口が遠退いていく〜〜!こうなったら女子の入浴時間が過ぎるまで耐え抜くしか・・!)

 

女子たちからなるべく距離を離し、この状態を耐え抜くことを試みる。しかし、そう簡単に行かないのが人生である。

 

 

「なんだ鶫〜?男装してる割に良い体してるじゃないか。ちょっと触らせろ。」

 

「へ?いやっ・・その・・ヒャアアア!!」

 

桶の外から聞こえる鶫の悲鳴。こんなのを聞いてしまったら男は興奮してしまうだろう。

 

(何やってんだ!あの先生は!?やべ!鼻血が!)

 

「くせ者か!!」

 

 

鼻血を抑える際に大きな音を立てしまったのか鶫がそれに気づきシャンプーボトルを正義の持つ桶に向かって投げつける。

 

桶は見事に木っ端微塵となってしまったためとっさに温泉の中に隠れる。

 

(これ退学どころの騒ぎじゃねえ!下手したら殺られる・・!)

 

(どうする兄貴・・?)

 

(どうするったって・・!)

 

しかし、正義はある事に気づく。

 

(あそこにある穴は!)

 

(もしかしたら男湯に繋がってるかもしれない!それに賭けよう!)

 

俺はそのことを楽に伝えると、手話で桐崎に合図を送る。

 

しかし、温泉で興奮している女子たちは桐崎の周りに集まり恋バナをし始める。

 

「ねぇ?桐崎さん達ってぶっちゃけどこまでいってるの?」

 

「え?どこまでって・・」

 

桐崎はどんどん後ろに攻め寄ってくるので

俺と楽は壁に押し付けられている。

 

(く・・苦しい・・!)

 

「そっ!そんなことより!鶫の恋の相手ってどんな人なのかな!?」

 

「えぇえ!?」

 

桐崎は話題の矛先をかえ、女子たちを周りから切り離す。

 

(よし・・女子たちがトークに夢中な間に脱出を・・!)

 

「や、やめてください!恥ずかしいです!

好きな人がいるわけじゃないんですぅ!!」

 

鶫は女の子たちの周りから逃げ、

目標である穴を体で封じてしまう。

 

(ビィエエエエエエエエエ!?なんてこったぁあああ!よりによって最も危険で最強の壁に阻まれちまったぁああああ!!)

 

「ちょっと鶫!?私もその話聞きたいなぁああ!!」

 

「お、お嬢まで!」

 

桐崎は鶫の腕を引っ張り、穴から退かす。

 

(ナイス!桐崎!これで出られる!)

 

俺と楽はそのまま穴に向かうが、桐崎が持っていた鶫の腕を滑らせ、鶫のお尻が俺に当たる。

 

(グェエエ!)

 

「ヒャア!なにか今柔らかいものが・・!」

 

「ええ!?気のせいじゃないかな!あははは!」

 

(よし!これで抜け出せるぞ!)

 

正義は穴に体をねじ込み、男湯に出ることに成功した。

 

「ぷはぁあ!はぁ・・はぁ・・」

 

水面から顔を出すと、集と他のクラスメイトが壁に耳を当てていた。

 

「何してるの?正義?そこで・・?」

 

「いや・・少しばかり潜水を・・。」

 

「そうか・・楽はどこだ?」

 

「兄貴も今潜水中だ・・。もうすぐで出てくるはずだ。」

 

俺が男湯から出てきて数秒後に楽も顔を出してきた。

 

 

「なぁ正義、楽!?聞けよ!あの女子たちの刺激的な会話を!」

 

「いや・・もう休む・・。」

 

集からそんなお誘いがあるが、今さっき

地獄の修羅場を掻い潜って出てきた正義たちだ。そんな元気があるわけない。

 

楽も同じように返事を返すが、正義は

楽の顔がどこか赤らめていることに気づくが

深くは考えなかった。

 

 

*ーーーーー

 

今俺たちは桐崎と集まっている。

 

「今日はあんたたちに非がないことはわかってるけど・・なんであんたたちってこんなにどんくさいのかしらね!」

 

「う、うるせぇ。こっちも被害者なんだよ。」

 

「あんたたち・・見たんでしょ・・?」

 

 

「見たって何がだ!?」

 

「わたしのパーフェクトボディよ!信じられない!よりによって一糸纏わぬ姿をあんたたちに見られるなんて!」

 

楽はそう答える。しかし、普通、堂々と「見ました!」なんて言えるわけがない。

 

「み、見てねえよ!湯気も結構すごかったし!」

 

楽はそう誤魔化す。正義は正直のところ見えていたが楽は見ていたかどうかはわからない。

 

「本当に?」

 

「本当だって・・!」

 

「じゃあ最後のは?」

 

(最後?最後のってなんだ?)

 

正義には心当たりが全くないが、楽には何かあるようだった。

 

「最後のって・・・?」

 

「わからないならいい・・。」

 

そのまま桐崎は顔を赤らめ、その場を立ち去った。

 

(言えるわけねえだろ・・桐崎に体にキスされたなんて・・。)

 

楽はそう心で呟くが、正義はそのようなことがあったことは知る由もなかった・・。

 

 




どうでしたでしょうか?

お風呂のことは普通に考えたらかなり修羅場ですね。

次回も林間学校の回!!
高校で、恒例のあるイベントをするのだが・・

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