ニセコイ Another story 俺と楽の波乱万丈な日常!? 作:覇王神 ゾディアーク
第13話です!
林間学校が終わり、学校は衣替えの季節
となった。
そんな中、学校の中であたふたする二人の
女性がいた。
「急いで鶫!遅刻遅刻‼︎」
「ま、待ってくださいお嬢‼︎」
そう、ビーハイブのご令嬢こと桐崎千棘と
ヒットマン兼千棘の護衛、鶫誠士郎だ。
二人は学校に急いで駆け込み、下駄箱のロッカーを開けている。
学生ならこんな光景は何度かあるだろう。
しかし、今回はそんなよくある日常ではない。その原因となったのは鶫のロッカーの中に入っていた一通の手紙。
「なんだ?これは・・?」
「何してんのよ鶫!急いで急いで!」
「いえ、それが靴箱の中に何かが・・」
手紙の表紙にはこう書かれていた。
<鶫誠士郎様へ>
*ーーーーーーーー
「なにぃいいいい!?ラブレタァァ!?」
ホームルームが終わった教室で
ある男の叫び声。
「うるせえよ正義。」
「い、い、いや、だってラブレターだぞ!?
マジで貰った人初めて見て興奮しちまって・・・。」
「いやぁあ誠士郎ちゃんモッテモテだねぇえ〜〜‼︎」
鶫からのラブレターを貰ったということを
聞いて、驚きの声をあげる正義。
それを聞いて感嘆の声をあげる集。
鶫もこの学校屈指の美人だ。ラブレターを貰ってもおかしくはない。
正義、集、楽以外にも千棘と小野寺、
鶫、宮本もこの場にいる。
女子もやはり恋愛というものに敏感なのか
やたらラブレターのことに食いついてくる。
「ねぇねぇ!誰から誰から?」
小野寺も珍しくテンションがとても上がっており、鶫に手紙をよこした主を問う。
「えぇと・・鈴屋透という者から・・。」
「えぇ〜〜!?それってサッカー部の!?
勉強もスポーツも出来るっていうあの!?」
「しかも顔も良くて超モテるってね。」
小野寺はその人の事を知っており、
鈴屋という者の情報を周りの人に伝え、
宮本もその情報の補足をいれる。
やはり、その鈴屋と言う奴は女子の中では
有名な人らしい。
「ねーねー!返事はどうするの?」
「いや、すいませんその前に・・
ラブレターってなんですか?」
(えぇええ!?ラブレター知らんの!?)
正義はその事に驚き、ズッコけてしまう。
「あのね?ラブレターってのは・・ゴニョゴニョ。」
「な・・ななな・・・その者とは会った事も話したこともないのに・・私のこと好・・
馬鹿な馬鹿な・・」
(うわー面白い反応・・)
鶫はヒットマンとしてずっと生活してきたのだ。世間をあまりよく知らない彼女にとっては驚きだろう。それに・・
「しかもこれを送られたものは無条件で相手に従わなくてはならないなんて・・なんて恐ろしいシステムなんだ・・・」
(嘘を教えるんじゃない宮本・・)
この様に騙されやすいのだ。
「あ、でも鶫ちゃん好きな人いるんだっけ?」
「え!?ま、また小野寺様は・・あれ程そんなものは居ないと・・!」
「あはは!もう隠さなくてもいいのに〜〜。」
(鶫に好きな奴か・・どんな奴なんだろう。)
正義はその相手の事を疑問に思う。
その相手が自分だということを知らずに。
「それで・・・結局これはどうすればいいのでしょうか・・・」
「うーん。鶫ちゃんの気持ち次第だとは思うけど・・」
「ま、あんたなりに考えて返事してみたら?」
鶫はどうしたら良いのか分からずに
千棘や小野寺に助言をもらう。
(返事・・返事か・・。)
*ーーーーー
鶫はこの手紙をどうするか考えるために
屋上の手すりに手をかけている。
(こんなもの一体どうすれば・・今までこの手のことを考えたことは一度もないし、異性に好意を向けられるなんて・・)
鶫はヒットマンとして、千棘の護衛としてずっと生きてきたのだ。本人にとってこんなことは初の経験。悩むのも無理はない。
「なんだ。まだ悩んでたのか?」
「なっ!一条正義!?なぜここに!?」
「なんでって桐崎たちは楽と小野寺で飯食いに行こうって言っててよ。お前のことを探してたぞ?だから俺は一人飯だよ。早く返事してやれ。そいつきっと待ってると思うぞ?」
「うるさい!貴様には関係ないだろう!
というより!なぜそんな近くで食べるんだ!」
正義は屋上にあるベンチに腰掛けている。
そこが鶫とものすごく近いのだ。
「へ!?なんか変か!?」
「当たり前だろう!」
(こいつ、そういえば俺の命狙ってんだよな・・すっかり馴染んでたけどよ。)
「そりゃ悪かったな・・・邪魔をした。」
「待て。この好きな男性のタイプというのはどういう意味なのだ?」
鶫は屋上から立ち去ろうとする正義を呼び止める。
「そりゃ、お前がどういう男を好きかって事を書けばいいんだよ。あるだろ?こういう奴が好みだとか・・」
「なっ!あるわけないだろ!!そんなこと考えたこと・・・じゃ、じゃあ貴様はどういう女性がタイプなのだ?断っておくが‼︎別に貴様の好みなどに興味があるわけじゃないぞ!
あくまでも参考だ!」
鶫は顔を真っ赤にして必死に弁解しようとする。正義はその事に少し戸惑っている。
「わ、分かってるよ・・ええっと・・俺のタイプは・・”誰かの為に一生懸命になれる奴”・・かな?例えば・・”お前”みたいな奴だな。」
「え!?なっ!なななな!ふざけてるのか貴様は!!」
「ふ、ふざけてなんかねぇよ。俺はいたって真剣だ。」
正義の発言に驚く鶫は顔を真っ赤に染めていて、心臓はバックバックと高鳴る。
正義もなぜ、鶫が顔を赤らめているのか
分からず、頭上にハテナマークを浮かべている。
「じゃ、じゃあ・・この「付き合ってほしいです放課後、体育館裏で待ってます」というのは何に付き合うという意味なのだ?」
「そりゃ、交際してくださいって意味だよ!」
「出来る訳が無いだろう・・交際など・・
私にはお嬢を守るという使命が・・」
「だったら断ればいいだろ。」
「会わなきゃダメなのか・・?会って何を話したらいいのか分からないんだ・・それでは会っても意味が無いだろ・・それに返事する義務は無いのだし・・」
「好きなんだろ?お前事が。人間好きになっちまったもんは例え、認めたくなくてもきっとそいつは思いを伝えるしかできなかったんだよ。ちゃんと答えてやれ。お前の気持ちはどうであれ、その手紙のやつはそいつなり真剣にお前のことを想ってそれを書いたんだろうから。相手のことも考えてやれよ。」
正義は真剣な顔で鶫の顔を見つめる。
「もし・・貴様が私からラブレターを貰ったとしたら・・どうする・・」
「はぁ?いきなりなにを・・」
「いいからさっさと答えろ!嬉しいのか嬉しくないのか!どっちなんだ!」
鶫は正義の胸倉をつかんで必死に問う。
正義の答えは・・
「そりゃ嬉しいけど・・」
鶫はものすごい形相で聞いてきたが、
正義の答えを聞いた後はなんとも、
恥ずかしそうな顔をしていた。
「う、うるさいわ!バカ者!」
「危ねえ!」
鶫は正義の顔を殴ろうとするが、
間一髪避ける。
(まったく・・一体なんなんだ・・本当女って良くわかんねえな・・)
正義はそう心に呟く。
(まったく・・何を偉そうに!やはりどう考えたって私があのような男に好いているなど
あるものか・・‼︎あんなやつ全然好きなんかじゃ・・)
鶫は手紙の主に返事を返すために待ち合わせの体育館裏に向かう。すると、例の男と思われる人が立っていた。
「こんにちは鶫さん!良かった・・来てくれないかと思いました・・。返事・・・聞いてもいいかな?」
「すまない・・・私はやはり貴方の気持ちに応える事はできない。」
「そうですか・・・」
それを聞いた男はがっかりしたような
表情となる。
「他に好きな人がいるのですか?」
「バッ!そんな奴は‼︎」
そう鶫は少しツンツンした口調でそう返すが
表情はとても恥ずかしさであふれていた。
「分かりました・・・ありがとう・・」
男は納得したのかそこから立ち去る。
(これで・・・良かったのか・・・?)
そう自分自身に問う。
「よ!」
「ウヒャ!?き、貴様・・いつの間に・・。
」
正義は体育館の上に立っていた。
声をかけたとともに十数メートルもあろう体育館の上から飛び降りる。
「頑張ったみたいだな・・・」
「あぁ。助かった・・。」
鶫はとても可愛らしい笑顔で正義の事を見つめる。
「なぜ、貴様はこそこそと隠れて聞いていたのだ?」
「へ!?いや、な、なんでもねぇよ!たまたま近くにいただけだ!」
「フン。まぁいい。不埒なことをしてきた場合はその時は貴様の頭に鉛玉を撃ち込むだけだ。」
「すらっと怖えこと言ってんじゃねえよ。
あと、お前ら。いつまで隠れてんだ?いい加減でてこいよ。バレてんぞ。」
すると、体育館裏の陰に隠れていた
千棘、楽、小野寺、宮本が倒れて出てくる。
「あはは・・バレちゃった。」
「でも、もったいないなー鶫。さっきの人結構カッコ良かったのに・・」
「なっ・・お嬢まで・・!」
「でも鈴屋君でもダメってことは鶫ちゃんの好きな人ってよっぽど素敵な人なんだろうね。」
「だからいませんって。私の好きな人なんて・・・」
「いや〜そりゃもう最高の男だよな誠士郎ちゃん。あんなやつ目じゃないっつーか。」
「へ?知ってんのか?集!」
正義は集にその事を問う。
バンッ!
鶫はペイント銃で集の眉間にペイント弾を撃ち込む。
「やっぱその反応は好きな人いるんだね!」
「誰!誰!教えなさいよ鶫!」
「わーーー聞こえない聞こえない!」
こうして、鶫のラブレターの騒動は
幕を閉じた。
どうでしたでしょうか?
ラブレターって羨ましいですよね!
貰ってみたいです!
感想、評価、アドバイス、リクエスト
募集中です!
次回はそろそろ千棘の誕生日!
正義は千棘の誕生日プレゼント
を買いに行くのだが・・・
また、テスト期間に入りますので投稿
が遅れることもあります。ご了承ください。
また、リクエストやアドバイス等は
メッセージや私のTwitterなどに
送っていただけると幸いです。
次回をお楽しみに!