ニセコイ Another story 俺と楽の波乱万丈な日常!? 作:覇王神 ゾディアーク
第18話です!
「「一体・・・誰なんだ・・・!?」
正義と楽は”10年前の約束”の女の子と一緒に撮った写真を蔵の中で発見した。しかし、正義と楽の予想とは裏腹に本人たちの記憶にない少女が写っていた。小野寺でもない、千棘でもない・・オレンジ色の髪にショートヘアー、花飾りをつけ、さらには鍵を手に持っている少女だったのだ。
「兄貴。親父を探そう。親父ならなんか知ってるはずだ。」
「ああ。早く探そう!」
正義と楽は至急親父のところに向かうが、間に合わなかったようだ。親父は今さっき出かけたらしい。
(クソ・・・!)
一方、車で移動している親父は何かを思い出したようだ・・・)
(楽と正義の言ってる写真に写ってる子って多分・・”あいつ”の事じゃねぇか?)
*ーーー
放課後の帰りのホームルーム。
(はぁ〜一体”あの子”は誰なんだ・・・?謎が解けるどころか深まっちまったじゃねぇかよ・・・)
正義は訳のわからないことに困惑し、頭をワシャワシャと弄る。しかし、これに関しては考えてもわからないことなのでどうしようもないのだが。
「おーい。林間学校の写真出来たぞ〜。出席番号順に取りに来い〜。」
キョーコ先生が写真の入った封筒と思われるものを手に持っている。中々大量だ。
「キタキター!!」
写真が届いた事に歓声を上げる千棘。写真が届いてここまで喜ぶ人は初めてだ。
そんな中、正義はある考え事をしている。
(それにしても・・・俺が約束したのは、小野寺か、桐崎のどちらかな訳だろ・・?
もしかしたら・・二人は写真に写ってる女の子の事・・覚えてたりするのか・・?聞いてみるってのも手だな・・でも、二人は幼い頃に俺たちと会ってた事知らない訳だろ?伝えた方が良いと思うんだけど・・・)
正義はホームルームが終わった後も考え事を続けていた。
(ここで考えててもしょうがない・・親父が帰ってきたらゆっくり話を聞き出せば・・)
「お〜い楽〜正義〜?お前らは何の写真買ったの?」
「なんだ集かよ・・っげ・・!マジかよ・・。」
窓を覗くと土砂降りの雨が降っていた。しかも雷も少しゴロゴロとなっている。これは早く帰った方が良さそうだ。
正義と楽は席を立ち上がりスクールバッグを持ち上げ、下駄箱に向かった。
*ーーーー
「うわー・・・」
(ん?桐崎?)
桐崎は下駄箱を抜けたすぐそこで立ち尽くしていた。様子から見て傘を持っていないのだろう。
「傘・・忘れたのか?」
「まぁね・・・はぁ・・帰って見たかったテレビあるのに・・録画しておけばよかった・・」
「じゃあ、一緒に入るか?」
傘を忘れた千棘にそう誘う楽。正義も同じ事を考えていたのだがお役を先に取られてしまったようだ。だがしかし・・
「いいえ。あなたの傘に入るぐらいなら濡れて帰ったほうがマシよ。」
「あーそうかよ・・!」
千棘は楽の誘いを断り、雨が降っている中
持っているカバンを頭の上に乗っけて外へ駆け出す。やはり素直では無い千棘だ。
「おい・・・風邪引くぞ?おとなしく兄貴の傘に入れてもらえ。」
正義は駆けている千棘に傘で引き止める。
そんな正義が気に入ら無いのか、ムッと頬を膨らませる千棘。しかし説得させられたのか
大人しく楽の傘に入る事になった千棘。
そんな状態で道をトコトコと歩く正義達。
楽と千棘は学校内でカップルということが
知れ渡っているせいか、クラスメイトの通行人にチヤホヤされている。原因は楽と千棘の相合傘だろう。
(兄貴の左肩・・濡れてるな・・)
楽は自分の左肩が濡れているにも関わらず、
千棘を傘の中に濡れ無いようにしっかりと入れている。
「・・・!?何すんだテメエ。」
「別に・・。」
千棘は楽を突き放す。
「・・・!?」
「何よ・・!あんたが濡れてるからよ!感謝しなさいよね!」
楽を突き放した千棘はまた楽に顔を赤らめながらくっつく。こんな光景は見てるこっちまで恥ずかしくなる。
(前から思ってたけど、桐崎の奴最近変じゃねえか・・・?気のせいか?)
いつも桐崎達と一緒にいる正義は桐崎の異変に少しながら気付いていた。明らかに最初の頃と反応が違っている。
「なによ・・その顔は・・いやらしいこと考えてるんじゃないでしょうね!?」
「か、考えてねぇよ!」
「フン!私はあんたのためにこうしてるっていうのに・・この変態!」
「考えてねぇっつてんだろ!大体、そんなこと頼んでもねえよ!」
なぜ二人はいつもこうなのだろうか?
こんな豪雨の中口喧嘩に発展してしまった。
まぁこれがいつも通りの日常なのだが。
「なんですって!この馬鹿もやし!」
「んだとこのゴリラ!」
「誰がゴリラ・・!」
ピカァアンゴロゴロ!
ものすごい雷の音が近くで鳴る。
(うわぁビビった・・かなり近ぇんじゃねぇか?)
「おい、兄貴、桐崎。早く帰・・・」
正義は楽達のほうを振り向くと、千棘が頭を抱えてプルプルと震えていた。
(マジかよ・・・雷にも弱いのかよ・・弱点色々有りすぎだろ。)
今の千棘の状態ではまともに帰ることも出来無いので、近くの公園の雨宿りのできる休憩所にしばらくの間留まることにした。
「あーあ。さて・・兄貴、桐崎?どうやって時間潰すんだ?しばらくの間は止みそうにねぇぞ?」
「じゃあ何か話題振ってよ・・黙ってたら怖いじゃない・・・。」
「話題っつても・・じゃあ今日貰った林間学校の写真でも見るか。」
「そうだな。」
「おっ、見せっこしちゃう?言っておくけど
私の手札は強力よ!?」
「カードゲームかよ・・・ってか多くね!?
何枚買ったんだよ桐崎!?」
「えっと・・・80枚くらい?」
(多すぎだろ!まぁ何枚買おうが自由だけどよ・・・)
心の中でツッコむ正義。
「楽はなにを買ったの?」
千棘は楽の写真を物色する。しかし、その中には・・
「何コレ・・・?」
なんとその写真に写っていたのは千棘の寝顔でしかも浴衣がはだけていた。どこでこんないかがわしい写真を手にしたのだろうか?
「マジか兄貴・・・そんな趣味があったのか・・・ちょっと驚きだわ・・違う意味で・・・」
正義と千棘は楽のことをジト目で見つめる。
そりゃこんなものを持っていたらそうなるだろう。
「違う違う!話せば分かる!これは集のイタズラで・・・!」
(集?もしかしてあの時か?)
『お〜い、楽〜正義〜?お前らは何の写真買ったの?』
「まぁ、分かってるけどね。どうせあんたにはこんな写真持ち歩く度胸がないだろうし。
それより見てよこれ!この写真!皆んなで撮ったんだ〜!」
(少し、変な感じだな・・兄貴から聞いた話だと、桐崎は友達ノートを作っていたらしいけど・・・かなり馴染めたみてぇだな。)
「桐崎、お前成長したな。」
「まぁね。こっちに来て色々あったから・・成長だってするわよ。」
(まぁそうだな・・確かに色々あったな。林間学校だったり、温泉のことだったり・・いや温泉のことを思い出すのは止めよう・・鼻血が出そうになる・・・。)
「でも、こんな青春の日々をあんたたちと一緒に過ごさないといけなくなったけどね」
(ぐっ・・・それを言われると・・・ね・・)
「でも、あんたたちとこの日常を過ごすのも・・最近は悪くないって思ってるけど。」
(え・・・?それって・・・どうゆう意味・・)
「まぁ・・・別に、最近は俺も悪くないと思っ・・・」
「な〜んちゃって。」
「何その顔!もしかして本気にしたの?私がそんなこと言うわけないじゃない。」
千棘はふざけた顔でそう言う。その事に正義と楽は素っ頓狂な顔になる。せっかく、いい雰囲気だったのに、この一言でぶち壊されてしまった。本気にしていた自分がバカに思える。
「「お前な・・!人をからかうのも程々にしろよ!?」」
「あはは!バーカ!」
ピカァアンゴロゴロ!
「キャッ!」
千棘はそのまま楽の胸元に引っ付く。
お互い顔を赤らめながら、ふたりで向き合う。本当のカップルだったら、キスが成立してしまうんじゃないかと思うほど良い雰囲気だ。しかし・・・
「おやおや・・・あいからわず熱いね〜お二人さん。」
(お、親父!?)
「なんだなんだ?偽物の恋人にさせといてなんだが、まさかホンモノになっちまったのか?」
「「誰がこんな奴と!」」
(空気読めよ親父・・!)
正義は心の中で呟く。正義と楽は親父を探していた訳だが、なぜこのタイミングで鉢合わせになるのだろうか?
「まぁ、とにかくだ。楽と正義に話があって探していたんだが。」
「そうだ!俺たちと親父に聞きてえことが!」
「待て待て。生憎こっちは急用でな。こっちが先だ。」
「え?」
親父は急いでいる表情だ。正義たちの質問を押し退けてまでの急用とは一体なんなんだろうか?
「実は・・おめえら三人仲良くなってもらったところ悪いんだが・・ちょいと問題が出てきちまってな。」
「「問題?」」
「実は明日急遽”あいつ”が来ることになってな?」
「「あいつ?」」
「あいつだよあいつ。おめえらの”許婚”だ。」
「「・・・・なぁにぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!?」」
どうでしたでしょうか?
原作を読んだ人ならお分かり
の人が多いと思いますが、
一体誰なんでしょうかね?ww
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