ニセコイ Another story 俺と楽の波乱万丈な日常!?   作:覇王神 ゾディアーク

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今回はどちらかといえば正義は
あまり出番がないかもです。




第20話 オデカケ

次の日の学校。突然転入してきた橘万里花によって修羅場と化した1日を過ごすことになった正義と楽。

 

「楽様〜正義様〜おはようございます!」

 

「あぁもうくっつくな!」

 

相変わらず、橘は楽に抱きつくという愛情表現は変わらないらしい。そのせいでかなり昨日はひどい目に遭ったわけだが・・・

 

また、不思議なのは橘が好きな楽だけじゃなく、正義までにも抱きついてくるということ。彼女がなぜそこまで楽に好意を抱いているのか・・正義と橘は過去になにがあったのかまだ明らかになっていない。

更には、楽と正義が約束した10年前の女の子が橘なのかまだ確証していない。まだやる事が山積みだ。

 

「はぁ〜あのな?昨日は君のその態度の所為で散々な目にあったんだぞ?」

 

楽の言う散々な目とは、女子達には遠ばきでヒソヒソされ、尚且つ男子には体育のドッチボールで集中砲火を食らうなどだ。

それは楽だけに限った事ではない。正義も女子達にヒソヒソされ、体育のドッチボールの集中砲火の被害に遭ったのだ。まぁ、正義は持ち前の運動神経で全て華麗に避けていたが。

 

「あら、やはり楽様と正義様は人気者なのですね!やっぱり素敵です!」

 

(この人話聞いてたのか?)

 

正義は心の中で呟く。

 

「私はもっと楽様と正義様でお話がしたかったのです。昨日は色々と邪魔が入りました事ですし・・・なので、明日デートにいきませんか?丁度お休みですし。」

 

「「デート!?」」

 

「無理無理無理!俺には千棘っていう恋人が・・・」

 

無理に決まっている。例えニセモノの恋人だったとしても、他の女の子とデートだなんて

出来るわけがない。更には正義を含めた三人デートだ。そのため、楽は必死に断ろうとしている。

 

「そうだぞ!?兄貴には恋人がいるんだ。悪いけど、その・・デートは・・・」

 

「やはりダメなのですね・・・私は楽様を思ってきたというのに・・この事をお父様が知ったらどんなにお嘆きになることか・・」

 

しかも、厄介なのは彼女のお父さんは警視総監だということ。対する正義達はヤクザの息子だ。ずるい。ずるすぎる。橘のその言葉を聞いて思い浮かんだ光景は戦争だ。もし仮に

正義達の組にガサ入れにでもあったらタダじゃ済ま無いだろう。

 

「わかった!わかったよ!いや〜俺も行きたかったんだよな〜デート!」

 

「兄貴が行くんだったら俺も行くぜ!!」

 

そんな事は避けたいため渋々橘のデートのお誘いを引き受ける事にした。

 

((((デート!?))))

 

しかし、彼らは教室の外で四人の美女が盗み聞きをしている事は知らない。

 

*ーー------

 

次の日、正義と楽は朝の8時ほどに起床し、

凡矢理町の中心部のデパートの前に待ち合わせだ。しかし、なぜこんなにもアバウトな場所にしたのだろうか。

 

「はぁ〜なんでこんな事になっちまったんだろうな・・正義?」

 

「知らねぇよ。でも兄貴。これは10年前の事を聞けるチャンスかもな。」

 

「まぁそうだけどよ・・・」

 

正義達は周りを見渡してみると、辺り一面パトカーと警察官でいっぱいになっていた。もはやこれはは何かしらの事件が発生したのでは?と考えるレベルだ。

しかし、そこにはこのデートを誘ってきた張本人がいた。

 

「あら、楽様、正義様おはようございます!あ、もう結構ですよ。」

 

「良い休日を!」

 

どうやらこの大量の警察とパトカーは橘を送迎するためのものだったらしい。初めて会った時知った事だが、やはり彼女のお父さんは過保護だ。それもかなりのレベルの。

改めて自分達が大変な子に目をつけられてしまったことを思い知る。

 

 

 

 

彼らがこの場から立ち去ったころ、近くの草庭では。

 

「本当に尾行なんてするの?」

 

「当たり前でしょう。あんたは危機感が足り無い。」

 

変装グッズを身にまとった小野寺と宮本がそこにいた。しかし、尾行しているのは彼女たちだけではない。

 

(まさか私がこんな格好をしているとは夢にも思わ無いだろう。奴らのことを偵察しお嬢に伝えねば。これはあくまでも私の為ではなく”お嬢”のため!私の為ではなく”お嬢”の為だ!)

 

鶫は「お嬢の為」と言っているが、心の奥底では自分の好きな相手が他の子とデートだなんて、気になってしょうがないからであろう。

 

「すみません。道を聞きたいんですが。」

 

(ブフゥ!)

 

背後から声をかけてきたのは好きな相手。

びっくりするのも無理はない。

一通り行き方を伝えたが・・・

 

(気づかれなかった・・・・)

 

「なんだ!なんなんだ!ちょっとは気付いたらどうなんだ!この鈍感め!」

 

一体気付かれたくないのか気付いてほしいのかどちらなのだろうか。

 

一方・・・

 

(ふっふっふ・・これなら誰も私だとは気づか無いはず。)

 

千棘はというと、黒いパーカーにサングラス。立体マスクといった千棘とは気づかれ無いものの、あからさまに不審者の格好をしていた。

 

「ちょっときみ?ちょっとこっちで話を聞かせてもらえ無いかな?」

 

背後から呼びかけられたのは・・お巡りさん。こんなところで職質は御免だ。

 

「あっ!コラ!待ちなさい!」

 

千棘はものすごいスピードでこの場から逃走する。そのスピードにはお巡りさんもついては来れ無い。

 

 

 

*ーーーー

 

 

正義達は高層ビルの上にあるレストランで食事をしている。ものすごく高そうな店だ。

 

「はい。楽様。」

 

「ん?なに?」

 

「あーん。パクッ。」

 

楽は振り向いた直後に橘にケーキを口に突っ込まれる。

 

「ちょっ!なにすんだいきなり!?」

 

「いいじゃありませんか。許婚ならばこれぐらい当然です。」

 

「では。正義様もあーん。」

 

「いやいや、俺は結構だよ!」

 

正義は顔を赤らめながら断りを入れる。

 

「いえ、せっかく正義様もお付き合いされてくれているのですから、これぐらいは。」

 

「でも、俺は・・パクッ」

 

正義が喋っている間に楽と同様口にケーキを突っ込まれてしまった。

 

「ちょっと!?」

 

(全く・・・すごい積極的だな・・・)

 

正義は無理やり、あーんをされてしまったこともあり、彼女からは逃げられないと悟る。

 

「楽様はなぜあの野蛮そうなお方を選んだのか分かりません。」

 

「そんなこと言うなよ。あいつにだって良いところが多少はあるんだよ。あんたもあいつと仲良くなれると思うぞ?」

 

楽は橘にそう問う。しかし・・

 

「いえ、残念ですがそれはできません。私は髪の長い女性が嫌いなので。」

 

(自分だって髪長いくせに?)

 

正義は心の中で呟く。なぜ橘は髪の長い女性が嫌いなのに自分も髪を長くしているのか。

まったく見当がつかない。

 

「さぁ楽様、正義様!そろそろ三人きりでお話ししたくなりました。お二人ともこちらです!」

 

橘は楽と正義の腕を引っ張って外に連れ出す。

 

「「ちょっ!?」」

 

正義達が食事をしていた場所には・・・

 

「ちょっと小咲!?いつの間にかあの三人がいない!」

 

「え?あ!!」

 

小野寺と宮本の姿があった。

 

*ーーーー

 

 

「まったく・・いきなり走り出すもんだからびっくりしたぞ。」

 

「うふふ。すみません。お二人とも私に何か聞きたいことがあるのではありませんか?」

 

「いや、実は・・これ・・」

 

楽は例の10年前の写真を橘に見せる。

 

「まぁ懐かしい。この写真まだ持っていてくださったんですか?やっぱり私のことをお二人とも覚えてくれていたのですね!感激です!」

 

「いやいや違う違う。悪いけど俺が覚えているのは10年前にある女の子と約束したってことだけなんだよ。」

 

「俺もある女の子と何かを約束したってことは覚えてるんだけど・・・」

 

「「それはあんたなのか?」」

 

正義と楽は声をハモらせる。

 

「はい。確かに私は楽様、正義様の求める答えを知っています。10年前の真相を・・・教えて差し上げても構いませんが、その代わり・・・

 

 

 

 

あの恋人と別れてもらっても宜しいですか?

 

 

 

橘はとんでもない条件を掲示する替わりに

真相を教えると言う。しかし、そんなこと・・・できるわけがない。

 

「それは無理だな。・・俺の勝手な都合で彼女を捨てるなんて出来るわけねえだろ。悪いけどそういう条件なら願い下げだ。」

 

「それは俺も同意見だ。」

 

「そうですか。素敵なお答えです。益々好きになってしまいそうですわ。でもなおの事

楽様を他の方の物にしたくありませんわね。増しては盗み聞きなんていう趣味の悪いことをするお方の側には。」

 

正義達が座っているベンチの後ろには変装をしている千棘の姿があったのだ。

 

「「千棘!?(桐崎)!?」」

 

「それはその・・浮気調査よ浮気調査!」

 

「それって本人が直々にすることか?」

 

まさにそれな!っだ。

 

「それよりどういうことなの!?10年前の約束の真相って!」

 

「あぁ。それは・・実は私と楽様は10年前に出会って約束を交わした仲なんですぅう。」

 

そういって橘は千棘にあからさまに見せつけるように楽に抱きつく。

 

「ですから出来れば早々に私の許婚と別れて欲しいのですが?」

 

「そ、そうはいかないわよ!だって私はダーリンの恋人なんですもの!」

 

千棘は表情を引きつらせながらそう言う。

 

「あら、はっきり申し上げますとあなたは楽様にふさわしい女性とは思えません。」

 

「なっ!?」

 

なぜ彼女はこの修羅場をヒートアップさせるようなことをすんなりといってしまうのだろう?

 

「さて楽様?先ほどのキスの続きを・・」

 

「してねえだろうが!!」

 

楽は必死に否定するが遅かったようだ・・・・千棘の背後からは禍々しいオーラが発せられている。

 

「あぁそう!よかったわね!あんたが探してた約束の子が見つかって!」

 

「え?いや・・その・・!」

 

「ふふふふふ。」

 

笑顔が怖い・・・笑っているが笑っていない。

 

あまりの怒気に百戦錬磨の正義でさえも一瞬背筋が凍りつく。

 

「はぁあああっ!!」

 

ドコバキッ!

 

「あ〜〜〜〜れぇええええええ!」

 

「兄貴〜〜!?」

 

千棘の強烈なキックが楽の顔面にクリーンヒットし、数十メートル先に飛ばされる。

 

「あーそう!勝手にすればいいじゃない!」

 

楽の顔面はあざとタンコブだらけになっている。ものすごく痛そうだ。

 

しかし、なぜあんなにも千棘はイライラしているのだろうか。

 

「さぁ正義様、楽様?邪魔者はいなくなりましたし、お次はどちらへ・・・あ〜申し訳ありません。お二人方。非常に残念なのですが、急用を思い出しまして。今日はお付き合いさせていただきありがとうございました。とっても楽しかったです。」

 

「え?あっちょっと!?」

 

行ってしまった。今日はあまりよい収穫を得なかった。いったい何故そこまで楽が好きなのか。橘は正義とは親友関係だと言っているが、まだ詳しいことはわかっていない。未だに謎だらけだ。

 

 

(ん?これって・・・・)

 

 

*ーーーーー

 

 

(このバックは橘の持ってたやつだよな。まだあいついるかな・・・?)

 

正義と楽は走って橘が帰った方向に向かう。

走り抜けた先には、橘と橘との関係者と思われる人物がいた。

 

「お嬢様。無理をされ過ぎです。長く日を当たりすぎたのでしょう。なぜお帽子をかぶって行かなかったのですか?」

 

「当然じゃない本田。楽様によく顔を見てもらいたかったの。」

 

「薬を取ってきます。そこでしばらく休んでいてください。」

 

「はぁ〜。」

 

正義と楽は木の陰に隠れて会話ん聞いていたが体が悪いのは本当らしい。

 

「「大丈夫か?」」

 

「あら、楽様、正義様。どうされたのですか?」

 

「忘れもんだよ。追いつけてよかったぜ。」

 

「まぁ。それはご親切に。」

 

「平気なのか?」

 

正義は橘にそう問う。

 

「あら、嫌ですわ。ご覧になっていたのですね?私なら大丈夫です。ちょっと立ち眩みがしただけですから。」

 

「体が悪いっていうのは本当だったんだな。」

 

「私そんなこと言いましたか?」

 

「まぁ言いたくねえならいいんだけどよ。」

 

「私のことを心配してくれるのですね。嬉しいです!」

 

正義と楽の性格上、他の人に何かあったら心配するのは当然のことだ。

 

「ひとつお聞きしたいことがあるのですが・・・楽様はあの恋人のどこを好きになったのですか?」

「ブフゥ!」

 

(ブフゥ!)

 

楽と正義はびっくりする。まさかいきなりこんな唐突な質問をぶつけてくるとは思いもしなかったのだ。

 

「あの方は口も悪く、短気で暴力的で・・一体どこを楽様は気に入っているのか・・・」

 

「いいや!あいつは口が悪いってもんじゃない!ものすっごく悪いんだ!手の速さはチンピラ級だし、腕力はゴリラ並みで!ガサツで!いつもこっちをおちょくる事しか頭にないような・・・!」

 

(桐崎には悪いけど、これには同意だ。)

 

正義は千棘のゴリラ並みのパンチを一度受けた事があり、楽の気持ちを味わった事がある。それ故の同意だ。

 

「でも、たまには良いところもあるんだよ。表現方法は下手くそだし、結局何を考えてるのかわかんねぇこともあるけど、根っこの方では信じて良いって思ってるんだ。」

 

「そうです・・か・・・でも楽様も正義様も私のことを思い出していただければきっと!」

 

「それなんだけどよ・・・・どんなに頑張っても思い出せないんだよ。そんな喋り方したやつあった覚えがないし・・・そもそもどうしてそんなに俺のこと好きなんだ?そんなに好かれるようなことがあったような覚えもないし・・」

 

「悪いけど・・・俺もよく思い出せなくて・・・」

 

橘の表情が固まった・・・どうやらこのことを言ったのはタブーだったのかもしれない。

 

「そげんことまで忘れよっとか・・・!」

 

ドスの効いた声が耳に入る。その人物は・・

 

「そげんことまで忘れとっとか〜〜〜〜〜〜〜‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎なんでそげんことまで忘れとっとか!?こっちは10年思い続けてなんじゃかんじゃひとつ残らんこと覚えとるんに!らっくんが髪ば伸ばした子が好き言いよるけん!髪ば直して言葉遣いも直して!頑張って変わりよっとばい!マー君は私が怪我したのを助けてくれたばい!大きくなったらまた逢おうば約束してくれたけん!らっくんは・・・マー君は・・・全部忘れたで済ませよる気か〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」

 

 

橘の怒気にしばらく楽と正義は佇んでいたが、二人は何かを思い出したような表情をしている。一方橘はやってしまったっと言わんばかりに口を押さえている。

 

「その喋り方・・・もしかして・・・」

 

「「マリーー!?」」

 

 

 

 

 

次回に続く・・・




どうでしたでしょうか?

今回はどちらかといえば
正義の出番が少なかったかもですね。

あと、かなり、四文字サブタイトル
を考えるのがキツくなってきましたね。
原作者の古味さんはすごいですね。
マジ、リスペクトですww

あと、UA数が2万を突破しそうです!
読者の皆さんには感謝感激です!
ありがとうございます!

また、次回の回が終わったら
オリジナルストーリーを投稿する予定です!
内容については・・・まだ次回まで内緒でww

感想をお待ちしております!

感想、評価、リクエスト、アドバイスお待ち
しております!

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次回をお楽しみに!
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