ニセコイ Another story 俺と楽の波乱万丈な日常!?   作:覇王神 ゾディアーク

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お久しぶりですぅうううう!!
投稿遅くなってスミマセンでしたぁあ!(T_T)

小野寺小咲ちゃん推しの皆さん必見の回ですね!
この回は今回と次回に分けて投稿しようと思います!



この回を書いていたら和菓子食べたくなりましたww




第24話 タイフウ

「一条君!」

 

季節は夏。終業式が終わり、夏休みに入る直前だ。そんな中、正義が廊下をのんびり歩いている最中、突如聞き覚えのある声が背後から聞こえる。

 

「おぉ〜小野寺。どうしたんだ?」

 

小野寺は走って正義の元へ向かってきた。

 

「えっと・・その・・今度の週末って・・予定とか空いてない・・かな?」

 

「え?いや・・空いてるけど・・どうかしたのか?」

 

「うん。実はバイトをお願いしたいんだけど・・」

 

正義は心の中で「これはまさかのデートのお誘いか!?」と淡い期待を若干抱いたがそんな考えはすぐに一蹴された。

 

「バイト?それって小野寺んとこの店のか?」

 

「うん。実はうちの従業員が急用で来られなくなっちゃって・・お母さんになるべく料理のできる人が良いって・・それで身近に料理ができる人は一条君しか知らなくて・・」

 

小野寺はこう言っているが正直な所、楽も経験豊富なため料理上手だ。正義も楽に負けず劣らずの腕前だが、小野寺も楽が料理上手なのはよく知っているはず。なぜ自分なのだろうかと正義は疑問を抱く。

 

「別に俺なんかよりも兄貴のほうが料理はできるぞ?なんで俺なんだ?」

 

「それはね、お兄さんにも聞いたんだけど、お兄さんの方は家の方に用事があって無理なんだって。だから、一条君にかお願いできなくて・・」

 

「そうなのか・・わかった。今度の週末だな?何時までに行けばいい?」

 

「うん。ありがとう!ええっと・・」

 

小野寺はホッとした様子で正義にバイト当日の説明をする。

 

「おう。またな。」

 

説明が終わり、正義に別れの挨拶を交わした後、小野寺は走って教室の方角へと向かっていった。

 

(さてと・・・和菓子のバイトか・・気合い入れていきますか・・・)

 

 

 

*ーーーーーーー

 

 

バイト当日。外の気温は30度越え。朝早くに家を出た正義だが、とても暑い上、セミの鳴き声が更に暑さを掻き立てる。正義は心の中で『何故外にクーラーがないのだろうか?』とお天道様に愚痴をこぼす。流石にこの猛暑では小野寺の家も暑さ対策をしているはずだ。

基本的には料理する際、髪の毛や体に付着したゴミなどが商品に入らないように長袖、長ズボンといった格好が普通。本来クーラーが厨房で聞いているなんて事あってはならないことだ。

そうこうしている間に小野寺の家でもあり、

和菓子屋でもある、『和菓子屋おのでら』

に到着した。

 

 

(久々に来たな・・小野寺の家に・・)

 

正義は組のおつかいでよく小野寺の店に訪れるのだが、こうしてバイトとして入るのは初めてである。

 

「ごめんくだ・・「なんだと!!??仕入れが一品も来ない!?んなこと私が知るか!!

そっちの仕事でしょ!?いい!?夕方絶対に間に合わせて。後でにそっちに取りに行くから。わかった!?」

 

正義は店のドアを開けた瞬間に店内に響き渡る受話器も取りながら誰かと会話をしている女性の怒声。正義も突然の事とはいえ、迫力に後退りしてしまう。店員関係者と思われる女性はそう言って悪態をつきながら乱暴に受話器を元に戻す。

 

「ったく・・焼き菓子の方はいいとして、生菓子の方は・・」

 

女性はブツブツと呟いている。しかし、そんな時、正義とその女性の目が合ってしまう。

 

「あら・・うちの店に学生さんが何の用?子供は飴でも舐めてな・・!」

 

「え?いや・・俺は・・」

 

邪魔をするな!と言わんばかりの雰囲気を放つ女性。正義は事情を説明しようと口を開くが、店の裏から現れた人物によって正義の行動が遮られ、駆け足でその女性に抱きつく。

 

「待ってお母さん!この人だよ。今日のバイトの人!」

 

「小咲?」

 

(お、お母さん!?若っかぁああああ!?)

 

先ほどの人物、小野寺と小野寺のお母さんは正義のバイトの件で会話している中、正義はその光景を眺めていた。

 

(若い若い若い!若いって!お姉さんって言われてもおかしくねえぞ、これ!てか・・小野寺の売り子姿似合ってんな・・)

 

最後らへんは完全な無意識である。

 

「はぁ・・あのね?小咲。料理が得意な人って聞いてたからどんな人かと思ったけど・・・。あんたの同級生?」

 

小野寺のお母さんの問いかけに小野寺は刻々と頷く。頷いた小野寺を見た後、正義の方に視線を戻し、また小野寺の方に視線を向けて

ため息を吐いてから口を開いた。

 

「いい?小咲。本来調理場はね?職人の聖域なの。それをちょっと料理ができる高校生に・・・」

 

「一条君はそんなんじゃないもん!」

 

(小野寺・・。)

 

「一条君毎日家族のご飯一人で作ってるんだよ?何十人分を一人でだよ!?」

 

厳密には楽と1日ずつ交互にだが、そんな野暮なことは口にしない。

 

それを聞いた小野寺のお母さんは手を顎につけて少し考え込む。

 

「う〜ん。そこまで言うなら・・・」

 

小野寺のお母さんに呼ばれ、連れてこられた先は厨房。そして小野寺のお母さんは口を開く。

 

「よし!じゃあ何か作ってもらおうか。使えるかどうかはこっちが判断するから。嫌なら帰ってもらっていいわよ?」

 

(ええ!?マジかよ!そんないきなり!?)

 

突如始まったバイト人材採用試験。

今回は和食といえど、本格的な和菓子作りはやったことがほぼほぼないため、正義はこの日の為に和菓子の事を猛勉強してきたが、

作った和菓子と言っても極一般的な和菓子である、おはぎ、牡丹餅ぐらいだ。

(てか、なんで小野寺がそんなに張り切ってるんだ?)

 

両手を力強く握りしめ、期待と激励の篭った眼差しで眺めてくる小野寺。

これはもうダメで元々だ。小野寺のお母さんに認められるように、精一杯やり切るしか無さそうだ。最悪、認められなかった場合

は小野寺には悪いが帰ろう。

 

(さて・・やりますか。)

 

正義は最初に食器に付着した水気を綺麗な布巾で拭き取る。そんな姿を小野寺のお母さんは見逃さない。

 

(こまめに食器の水気を拭き取ってる。和菓子の事はよくわかってないみたいだけど、相当料理慣れしてるね・・・)

 

 

小野寺の眼差しと小野寺のお母さんの視線を向けられている中、正義は作った事のある

牡丹餅を作り上げる。

 

全力を出し切り、味には自信がある。しかし、それを判断するのは小野寺のお母さんだ。小野寺のお母さんはそれを咀嚼する。

 

 

「・・・・ほー・・・・・」

 

 

咀嚼が終わり、小野寺のお母さんは声を出す。表情がまったく変わっていないため、

何を考えているのかわからない。

小野寺と正義に緊張が走る。いや、正義よりも小野寺の方が緊張している。

 

 

「え〜と・・?一条君って言ったっけ?」

 

「は、はい。」

 

正義の名字を呼び、小野寺のお母さんは笑みを浮かべる。

 

「よし。お前うちにお婿に来なさい。」

 

「ブゥウ!」

 

「!?」

 

正義は突然の一言に驚き、口から謎の液体を吹き出す。

一方小野寺もその一言に一気に顔を赤らめる。

 

「いや〜最初はどうかと思ったけど、あんたも案外いい男連れてくるじゃないの〜」

 

「お、男って!一条君は別にそういうのじゃ・・!」

 

「あなたぼ〜っとしてるから心配だったのよ〜。この子なら筋が良いし、立派に家業を継いでくれそうじゃない。」

 

「だから違うってば〜!」

 

「まぁ、その話はさて置き。これなら少しは任せられそうね。小咲、この子に簡単な奴とと餡の作り方を教えてやんな。私は午後まで店番するから。」

 

先ほどとは打って変わり、真剣な表情になる小野寺のお母さん。小野寺のお母さんは厨房から出ようとするとその直前に面白がった表情でこちらを振り返ってくる。

 

「それにしても、小咲は男の前だとそんな顔するのね〜?このチャンスに男を紹介するなんて、小咲ったら、だ・い・た・ん♡」

 

「お母さん!!!!」

 

「にょほほほほ!じゃあね〜〜!」

 

正義は小野寺親子の会話を呆然と眺めていた。まるで嵐である。小野寺は先ほどの会話で憤慨していたせいか、これまで以上に顔を赤らめて、ゼェゼェと息を吐いている。

 

「なんか、強烈な母さんだな。」

 

「ごめんね一条君。気にしないで。」

 

 

まぁ、無駄話はここまでとして、

正義は小野寺の説明を受け、餡を作って味を整え、一通り味付けが終わった後、小野寺が

修飾を施す。これが和菓子作りの理想形と呼べるのだろう。

小野寺がその作業中にふと呟く。

 

「一条君が味を付けて、私が形を整えたら良い和菓子が出来そうだね。」

 

「!?」

 

小野寺の一言に驚きを隠せない正義。

小野寺は自分が行った事に自覚が無いのか

顔を赤らめている正義を不思議そうに見つめる。

 

「んん〜!えーと。小野寺。そういう事は簡単に言うもんじゃないぞ?」

 

「え、う、うん?」

 

正義は軽く咳払いして、小野寺に優しく諭すが、小野寺の様子から見て絶対に気がついてないと確信する。

 

「小咲〜!ちょっと出てくるから店番よろしく〜!」

 

「は〜い。」

 

 

小野寺のお母さんが外に出るという事で返事をして、正義達は厨房からレジの方へと向かう。

 

小野寺のお母さんが出てから数分後に

お客と思われる、老人が一人入店してきた。

 

「おや、今日の店番は小咲ちゃんか〜。今日はついとるの〜」

 

「あ、吉野さん。こんにちは〜。いつもありがとうございます。」

 

老人は何処か、いやらしい笑みを浮かべて

小野寺に話し掛ける。小野寺も笑顔を浮かべて老人に返事を返す。

 

老人が注文した商品を正義がケースから取り出し、老人から代金を貰う。

 

「どうじゃ?今度わしとデートでも?」

 

「もう〜またまた〜。」

 

小野寺は冗談と思っているだろうが、

この老人は本気だ。正義は任務で身につけた読心術で老人の心を読み取る。

 

「はい!爺さん。お釣り650円になります。」

 

「ど、どうも。」

 

正義は老人の手を引っ張り、やや強制的にお釣りを老人に渡す。そして、老人は小野寺と 正義に挨拶を交わし、その場から去っていく。

 

 

「ったく。爺さんの癖に色づきやがって。」

 

「あはは。あのお客さんいつもそうなの。」

 

 

この様な特徴的なお客さんもいたが、その他の客も正義と小野寺は順調に対応をしていく。

 

そして、時刻は6時半。夕方だ。正義のバイトが終わりに差し掛かる頃だ。

 

その頃、店の扉がガタガタと音を立て始め、

風がビュービューと吹いている音が聞こえ始める。

 

「外、風が強くなってきたね。」

 

「そう言えば、今日の天気予報で台風が来てるって言ってたな。」

 

正義は今頃その事を思い出し、そして、

外からザァーという音が外から聞こえ始める。

 

 

「本格的に降ってきたな・・・」

 

「うん。お母さん大丈夫かな?」

 

この様な状況では、最悪、一部交通機関がストップする可能性もある。小野寺が自分の母親を心配し始めた中、店のレジに置いてある電話の音が鳴り出す。小野寺は受話器を手に取り対応する。

 

「はい。『和菓子屋おのでら』です。あっ、お母さん?」

 

どうやら電話を寄越した主は小野寺のお母さんのようだ。この天候で交通機関がストップしたのかもしれない。小野寺のお母さんは何かしらの見通しがあるのだろうか。

 

「え、お母さん!?ちょっと待って!」

 

小野寺は慌てた様子で声を張り上げる。

 

「どうかしたのか?」

 

困っている表情の小野寺に正義が問いかける。小野寺は間を空け、口を開く。

 

「あの・・お母さん、台風がすごくて危ないから帰れないって。」

 

「そうか。それは残念だな。」

 

「それと・・・」

 

「ん?それと?」

 

この後小野寺から発せられる言葉が正義を驚愕させるのだった。

 

「今日、帰らせるのは危ないから一条君には

泊まってもらえって・・・」

 

「へ?」

 

 

(なぁぁにぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!?!?!?)

 

 

 

 

次回に続く。

 

 

 

 

 




どうでしたでしょうか?

小咲ちゃんの修飾テクには驚かされ
ますねww

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次回をお楽しみに!
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