ニセコイ Another story 俺と楽の波乱万丈な日常!?   作:覇王神 ゾディアーク

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お待たせしました!

第32話です!

今回は身体測定の回ですよ〜!



第32話 ソクテイ

事件は唐突に起きた・・・

 

正義は朝起き、朝ご飯を食べ、朝風呂に入った後、登校準備をしているとスクールバックの中に一枚の紙が。

 

(あ〜。そういえば今日の午後身体検査があったんだっけか。すっかり忘れてた・・・)

 

正義はすっかりその事を忘れていた。

しかし、身体検査は一年に一回ある。正義の鍛えた身体を検査するに当たって絶好の機会である。

 

「兄貴、今日身体検査あるの知ってたか?」

 

「いや、俺も今日思い出してよ・・・」

 

「ん?なんだあれ?」

 

正義と楽が話しながら登校していると、校門の前でやけに人混みができていた。誰か有名人でも来ているのだろうか?

とにかく、気になり、人集りに近づいてみると、アタッシュケースを抱き抱えた人相の悪い男2人がいたのだ。この人集りの原因はこの2人だろう。

 

 

「オイ!てめえ!こっちよるんじゃねぇ!」

 

「ご、ごめんなさい・・・」

 

その男達は周りに集まってくる人達を

追い払っているが、むしろそれが人を呼ぶ原因になっているのだ。しかも、アタッシュケースをあんなにも後生大事に抱き抱えているため

怪しさ倍増だ。

すると、その男達は正義と楽の方を振り向いた。

 

「お!見つけたぞ!集英組の坊主共!」

 

「「へ?」」

 

何だか嫌な予感をビンビン感じるが、しかたなく話を聞く事にした。

 

「突然で申し訳ねぇ。俺たちはビーハイブのもんなんだ。まぁ、俺たちみてぇな下っ端の顔なんざ覚えてねーかもしんねーが。頼む!どーしても、お嬢の彼氏の坊主とお前しか頼めねぇ事があんだ・・・!」

 

「はぁ〜?」

 

 

大抵、マフィアやヤクザの頼みというと、ろくな事がない。正義はそれを幾度か経験しているのだ。そういうことには関わらないほうが身の為である訳だが。

 

「実は・・この後俺たちは重要な取り引きがあってだな・・・その取り引きのブツがこいつの中に入ってるんだが、このケースを開けるためのクロードさんから渡されたパスワードのメモを俺たちのミスで無くしちまったんだ・・・!頼む!クロードさんとも連絡取れねぇし、俺たちに変わって番号を探してくれねぇか!?」

 

「はぁ・・・?」

 

正義だったら、テメェのケツはテメェで拭け!と集英組組長候補としてそう言うだろう。

しかし、お人好しの楽からしたらそうはいかないだろう。しかし、何故、楽と正義にしか頼めないのだろうか?

その理由を男が口にした。

 

 

「実はこの番号クロードさんが入力したんだがらその番号ってのが、”お嬢のスリーサイズ”を入力したみてぇなんだ!」

 

((何やってんだあのメガネは・・‼︎))

 

楽と正義は心の中でそうツッコミを入れる。

普通、パスワード設定にスリーサイズを記入しないだろう。しかも、何故そんなことの手伝いをしなければならないのかつくづく疑問である。

 

「坊主共・・・知らねえか?」

 

「「知る訳ねぇだろ‼︎」」

 

当たり前である。清廉潔白な生活を送っているカップル(仮)だ。知っている訳ない。

しかも、千棘とお付き合いをしていない

正義が知っている訳がもっとない。

 

「今日は学校で身体検査があるんだろ!?こんなチャンスは他にはねえ‼︎なんとかお嬢のスリーサイズを手に入れてくれ!!」

 

「「イヤイヤイヤ!!」」

 

正義と楽は頭をブンブン横に振り、頑なに断り続ける。

 

「頼む!そこをなんとか!恋人のお前とお嬢の護衛なら俺たちよかだいぶ聞き易いだろ!?」

 

「うっ・・!」

 

楽は痛いところを突かれ、唸り声を上げる。

 

「3時までにこいつの中身を届けねぇと取り引きはパァ・・そうなりゃ俺たちは東京湾の藻屑になるかも・・・!!」

 

まぁ・・クロードの事だ。それも無くはない。

その言葉が、楽と正義の良心にグサリと突き刺さる。

 

 

「俺たちはもう行かねぇと!スマンが頼む!後で回収に来るから‼︎」

 

男達は無理矢理、楽と正義にアタッシュケースを押し付け、そのまま走り去ってしまった。

 

「グオおおおお‼︎メンドクセェーーーーーーーーーー‼︎」

 

「あぁ・・・そうだな。」

 

楽はこの面倒事に思わず、声を上げる。

それに正義も同意する。

 

 

こうして、波乱の身体検査が幕を開けた。

 

 

*ーーーーー

 

教室内・・・

 

「正義・・・俺はどうすりゃいい・・?」

 

「ん〜ここは無難に聞いてみたらどうだ?」

 

「あの千棘だぞ?考えてみろ?」

 

正義が仮にそうしたとして、色々な予想を立てる。

 

 

予想① 千棘

 

『はぁ!?スリーサイズ!?そんな事言って

妄想にでも使うんでしょ!?この変態‼︎』

 

予想② 鶫

 

『お嬢のスリーサイズを教えろだ!?そんな見え透いた嘘を付いて・・・貴様〜〜!!」

 

予想③ 他の女子生徒

 

『きゃー!!変態よ!!正義君の変態‼︎

あっちいけ変態‼︎』

 

確かに・・・信じてもらえる気が全くしない。

正義と楽は思わず頭を抱える。こうなると、

別の手を打たなければならなくなってくる。

 

しかし、一体このアタッシュケースは何が入っているのだろうか。ギャングが重要な取り引きに使うものと言えば、主に薬物や危険物、金品類だ。しかし、ビーハイブはそんなものを流すような組織ではない。

それが余計に楽と正義の不安を煽る。

 

「あれ?どうしたの?そのカバン。」

 

千棘が楽の机の隣にあるアタッシュケースに近づき、手を伸ばす。もしかすると、危険物かもしれない・・!そう思うと楽の行動は早かった。

 

「触るな〜〜〜〜〜‼︎‼︎」

 

「!?」

 

このまま、アタッシュケースをほったらかすのは危険と判断した2人は、協力して全力で千棘のスリーサイズ(暗証番号)を手に入れる事にした。

 

 

 

*ーーーー

 

(チクショ〜3時つったら、せめて身体検査が終わる前にスリーサイズを手に入れねぇと・・!)

 

時計の針は13時25分をを指していた。

早くスリーサイズを手に入れなければ間に合わないかもしれない。

 

正義は、単独で女子更衣室に潜入する事にした。一方、楽は男子が待機している別の教室で待ってもらう事にした。これも、仮に失敗した場合、楽に変態の烙印を押されることがないようにという心遣いからである。

 

(ひとまずは潜入に成功・・・。勝負はここからだ・・・!でも・・俺の潜入技術をこんな犯罪まがいな事に使いたくなかったんだが・・・。しかたない・・・兄貴の為だ。

多少は強引な手に出ねぇと・・・‼︎)

 

正義は前もって仕掛けておいた、大型ダンボールの中に入り、身を隠している。

その姿はまるで、伝説の傭兵、ネイキッド・スネ○クのようである。

 

(あークソ・・・!穴から女子の着替えがチラホラ見えてんだけど・・・!?すっげー悪い事してる気分なんだけど!?クッソ!後で、桐崎にちゃんと謝ろう!さっさっとこんな事終わらせて・・・!)

 

正義はこの状況に知らず知らずテンパっている。自分の入っているダンボールがグラグラ揺れている事に気付かない。

 

「曲者か〜‼︎」

 

グサリ‼︎

 

自分の入っているダンボールの隣のダンボールに鶫の投げた、ジャックナイフが突き刺さる。

そして、ナイフが刺さったダンボールを持ち上げる女子生徒。

 

「何もいないよ?」

 

「むっ?おかしいな・・。確かに気配が・・・」

 

(不味い・・・!覚悟はしてたけど、バレたら、俺の尊厳おろか、命まで失っちまう!)

 

正義は思わず、口を押さえ、震えを抑えるために息を止める。

 

(クッソ!雑音が大きくて測定の音が聞こえない!なんでこんなに人数がいるんだよ!?

あれ?本当に人が多いぞ?みんなバラバラの測定場所を回るはずだろ?よく見たら俺のクラスの女子全員集まってるよな?)

 

「じゃあ、まだ胸囲測ってない人〜。」

 

「あ、はい。私で最後です。」

 

女子生徒の声掛けに鶫が手を上げて返事をする。

 

「ほぉ〜鶫ちゃんで最後か。今よ!桐崎さん‼︎」

 

「は?」

 

すると、鶫の背後から千棘が近づき、鶫の体をガッチリとホールドする。

 

「お、お嬢!?」

 

(!?)

 

正義も突然の事にあっけを取られる。

 

「一体何を!?」

 

「フフフッ。悪く思わないでね鶫。」

 

鶫の周りにぞろぞろと女子生徒が集まってきている。

 

「貴方には申し訳ないけど・・・うちのクラスでもダントツの鶫ちゃんのバスト‼︎皆んなで測らせてもらうわ!」

 

「えつ?えええええええ!?」

 

(何をやってんだ・・・)

 

正義もこの事にあっけを取られている。

 

「お嬢・・!!どういう事なんですかコレは・・・‼︎」

 

 

「ごめんね・・・鶫。後で皆んなで貴方の好きなものをおごってあげる事になってるから・・・」

 

「フェ!?そ、そんな・・!ま、待ってください・・・!ひゃああああ!」

 

 

数分後・・・

 

「「「おぉ〜。」」」

 

「見せて・・・おぉ!?」

 

「私も私も〜。おぉ!?」

 

そして、女子生徒一同での拍手。

 

「なんの拍手ですかソレは・・・!?」

 

(はぁ〜やれやれようやく終わったか。)

 

しばらく目を向ける事が出来なかった正義は

安堵のため息をつく。

 

「そういえば突然思い出した事なんだけど、前に林間学校の温泉で鶫ちゃんのおっぱいに触った子がね、あの後バストがツーカップも大きくなったって。」

 

「ヒィイイイ!?」

 

すると、女子生徒が一気に鶫の方向へと振り向く。

 

「胸神様〜。」

 

「おっぱいの大神さま〜。」

 

女子生徒が鶫にゾンビの如く、ぞろぞろと

集まり始める。そんなにバストが欲しいものだろうか?男である正義にとって、疑問である。

 

「み、皆さん目が怖いですぅ・・・!」

 

鶫は怖がって、教室から走り去る。

 

「待ってつぐみ〜!」

 

それを追いかける女子生徒達。

 

(んだか、わからんが、鶫も大変だな・・・って、イカンイカン!早く追いかけねえと!)

 

正義はダンボールを脱ぎ捨て、追いかける体制に入る。

 

「あら?正義様。女子の測定中にこんな所で・・・・」

 

しかし、正義の隣には万里花が、立っていたのだ。

 

(ゲッ!?し、しまった〜〜〜〜!あまりの安心感から周囲の確認をするのを忘れてた〜〜〜〜‼︎)

 

コレは完全な正義の不注意である。

どう誤魔化そうかと頭を一生懸命フル回転させる。しかし、テンパってまったくいいアイデアが思い浮かばない。

 

「え、えぇとだな!?これには深いわけが・・・!」

 

「そうでしたか。私、橘万里花には、正義様の考えなど全てお見通しですわよ?」

 

「え?」

 

「正義様だって、やはり男子。女の子に興味があっての事ですわね。では、私のバストを楽様に伝えてもらえますか?スリーサイズも知れますし、楽様にも私の事を知ってもらえて一石二鳥ですわ。」

 

(全然見通せてないんですけどぉおおお!?)

 

心の中でそうツッコミを入れる。しかし、

今はそんな事をしている場合ではない。タイムリミットが迫っている。急がなければ間に合わない。

 

「あ、正義様!」

 

「また後で!」

 

正義は万里花の元から急ぎ立ち去る。

 

 

 

 

*ーーーー

 

今、女子生徒達は視力検査をしている。

 

(よし・・・今は視力検査をしてるな。千棘の

記録表を盗み見れば、任務は完了だ!)

 

正義は近くにあった、白衣を見に纏い、先生の格好に変装をする。しかし、顔を見られれば一発終了だ。慎重に事を運ぶ必要がある。

そして、検査室に侵入し、机に置いてある

記録表に手を伸ばす。

 

(あと・・・もうちょい・・・!)

 

「あの?ちょっと良いですか?」

 

聞き覚えのある優しい声が耳に響く。

 

(お、小野寺ぁあああ!?)

 

これは不味い・・・。これで潜入してる事がバレれば、即ゲームオーバー。それに、これから

顔をあわせる事も気まずくなってしまう。

そこで、正義は声を変えて、小野寺に返答する。

 

「え、えぇと?今少し忙しくてね。他の者に聞いてくれんかね?」

 

「は、はぁ。分かりました。」

 

「ねぇ小咲、あなた全然胸大きくなってないじゃない。」

 

「ちょっとるりちゃん!!」

 

「ブーー!?」

 

宮本の一言につい吹き出す正義。

 

(今の声って一条君?)

 

その声に振り向く小野寺。

 

「あの〜先生?」

 

 

(ま、不味い!秘技!変わり身の術‼︎)

 

小野寺に肩に手を乗せられるが、正義は

服だけをスルッと脱ぎ捨て、脱出する。

 

「え!?あ、あれ!?」

 

(あ、危ねぇ・・・・!!危うく、俺の青春全てが崩れ去るとこだった・・・)

 

そうこうしている間に千棘の測定が終わって

記録表が持って行かれてしまった。

これで測定は終わり。もうこれ以上のチャンスはないのだ。かくなる上は、直に聞くしかない。

 

正義は女子のいる教室の前に立つ。張り紙も貼られていない。おそらく大丈夫なはずだ。

 

 

(しょうがない・・・!ここは桐崎に何発か殴られる事を覚悟して聞くしかねえ!行くぞ・・・!)

 

「桐崎!お前に話しが・・・・」

 

ドアを開けて勢いよく入ると、目の前には

女子の下着姿が写っていた。

 

(うっそ〜ん!!!???)

 

 

そして、このあと、千棘にどんな目に遭わされたかは、正義と千棘、女子生徒しか知らない。

 

 

 

*ーーーー

 

 

「え〜と?で?ここに私のスリーサイズを打ち込めばいいの?」

 

「は・・・い。その通りです・・・・。」

 

「あぁ。」

 

楽と正義は千棘に事情を伝え、今に至る。

一方正義は、千棘にボッコボコに殴られ、

紐で縛り上げられている。

 

「ったく。そうならそうと最初から言えば良かったのに。」

 

「嘘つけ!絶対信じなかっただろ!」

 

千棘の事だ。信じなかったかもしれないし、

信じたかもしれない。始めから、信じてもらえる事を信じて、賭けに出る事も必要だったかもしれない。

 

「あれ?ちょっと開かないわよ?」

 

「「はぁ!?な、なんで!?」」

 

ここまでやって開かなかったら、今までの努力がパーである。そして、開かなかった理由が明らかに。

 

『いや〜すいません。ご迷惑おかけして。実はこっちも誤解があったようで・・・実はその暗証番号、お嬢のスリーサイズじゃなくて、

クロードさんのスリーサイズだったみたいで・・・いや〜クロードさんって筋肉意外とすごいらしくて・・・あ、番号確認できたんでそのケース今から回収しに行きます。』

 

「て・・・・テメェらふざけんな〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!

テメェら!本当に東京湾の藻屑にしてやる!!」

 

この後、正義がビーハイブに殴り込みに行ったのはまた別の話。

 

 

 

 

 




どうでしたでしょうか?

まぁ、あんな大変な目に遭わされて
正義が怒るのも最もかとww
多分私も怒ると思いますw

次回投稿は、8月3日予定です。
少し投稿が遅れますが、ご了承ください。




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次回をお楽しみに!
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