ニセコイ Another story 俺と楽の波乱万丈な日常!? 作:覇王神 ゾディアーク
33話です!今回は
小野寺さん推し必見の
回ですよ!!
占い・・・占いとは、人の運勢や未来など
直接観察できないものについて判断する事をいう・・・・
「やっぱ兄貴の飯はうめぇな!」
「早く食えよ?学校遅れんぞ?」
正義は楽の作った朝ごはんをバクバク食べている。時刻は7時40分。そろそろ家を出ないと
間に合わないため、急ぐよう諭す楽。
時間を再び確認するためにテレビをつけると、朝のニュース番組、z○pの占いコーナーが流れていた。
『血液型がBの人!今日はサイコーの日になりそうです!何をやっても成功することでしょう!ラッキーカラーは水色!ラッキーアイテムはこんにゃく!!』
(占い・・・か。)
正義はどちらかと言えば現実主義だ。
あまり、カルト系で、非科学的な事はあまり
信用していない。正義の血液型はBで、占いの通りならば、サイコーの日になるらしいが、わずかには信じ難い。しかし、サイコーの日になると言われて嫌な気になる人はまずいないだろう。
(ま、いいか。信じ難いけど、サイコーの日って言われて嫌な気分にはなんねぇし。たまには
天道様に従ってみるか。)
*ーーーー
一方、小野寺宅では・・・
『ざんねーん!O型の運勢はサイアク!!何をしても上手くいかないでしょう!
特に気になる異性に近づくと相手にも不幸が訪れるので気をつけて!ラッキーカラーは青!ラッキーアイテムはイチゴミルク!』
(ガーン‼︎)
猛烈に小野寺はショックを受けていた・・・・。
*ーーーー
(ふ〜ん。ラッキーアイテムはこんにゃくで、
ラッキーカラーは水色か・・・。)
正義は今回は占い事に気分が乗ったので、
テレビ通りにしてみる事にしたのだ。
今回の弁当のおかずはこんにゃくの煮付けだ。
しかし、水色で身につけるものはなかった。
(ま、今日は俺はラッキーボーイだ!なんでも
かかってこい‼︎)
正義は占いで完全にウハウハ状態だ。顔は知らず知らずニヤけていて、通行人もこちらに振り向いてくる。
道を歩いていると、何処か見覚えのある
後ろ姿が。
「よぉ〜小野寺!!おはようさん!!」
正義は小野寺に声を掛ける。しかし、何処か
様子が・・・
「・・・ども・・おはようございます・・」
小野寺はそう言った後、すぐさま立ち去ってしまった・・・。これには正義も驚いてしまう。
(えぇえええ!?どしたの小野寺!?見たことねぇ顔してたんですけど!?敬語だったし!?
何だったんだ!?今の!?)
*ーーーー
(いやいや・・・!そりゃ小野寺にだって気分が良くねえ時だってあるだろうよ!!今回は偶々だよな!た・ま・た・ま!!)
先程の出来事を自分にそう言い聞かせる正義。
再び気合を入れ直す。
「え〜と・・今日は薬品の実験を行う!プリント渡すから目を通しとけ。」
今回は科学の時間。薬品を混ぜて科学反応を起こさせる実験だ。正義は小野寺と鶫の班。
気を利かせて、全員分のプリントを取りに行く正義。
「ほら・・小野寺のプリント。」
「・・・うん。ありがと・・・。」
正義は小野寺の隣に座るが、その途端に小野寺は正義から距離を離す。再び正義は小野寺に近づくが、小野寺も再び距離を離す。
(絶対・・・避けられてるよね!?これ!?
グゥオオオオオ!なんか俺、変なことでもしたか!?小野寺がこの様子なんだ!変だろ!?
思い出せ・・!思い出すんだ!俺!!)
正義は頭を抱え、直ちに記憶の脳内検索を行う。
(どうしよう・・・ちょっと・・・あからさま過ぎたかな?せっかくプリント持ってきてくれたのに・・・こんな態度じゃ嫌われちゃうよ・・・)
小野寺は朝の占いを真に受けて、正義にこのような態度を取っていた。
(よし・・こんなの止めよう。今度から
私から笑顔で一条君に・・・!)
小野寺は指定されたビーカーに入っている
薬品を別の薬品にいれる。
ドカン‼︎
何故か、薬品が小規模な爆発を起こした。
その爆発が小野寺の顔面に直撃した。
怪我は無いものの、顔が黒くなっている。
「ちょっ!大丈夫か!?」
どうやら、爆発した原因は先生のミスらしい。
その先生が間違えた番号のビーカーを持って行ってしまった小野寺は災難である。
正義はこれ以上危険が広まらないように
ビーカーを先生のもとに持って行こうとする。
「ってアッチィ!!」
「気をつけろ正義!」
ビーカーからは高熱を発しており、火傷をしてもおかしく無い温度である。
「いや、案外大丈夫だな。手のひらの皮が厚めだったのが功を奏したな。」
普段、スポーツをしている正義は、日々のトレーニングで手のひらにタコがたくさんできているため、皮が厚めだったせいもあり、火傷は免れた。
(ふぅ〜よかった・・・。でも、今回は一条君が
ラッキーだったからだよね・・・。爆発したのも、一条君が火傷しかけたのも・・私に近づいたからだよね・・・。)
小野寺は一時安堵のため息を吐くが、それ以前に、この事態を招いてしまった自分の不幸によって更にドンヨリしてしまった小野寺。
「ほら・・ハンカチ。」
「え!?」
正義は小野寺にハンカチを渡す。
「え〜と・・洗えば大丈夫だから・・・大丈夫だから〜‼︎」
小野寺は化学室から走り去ってしまった。
「え・・えぇええ!?」
(やっぱ変だよな!?何があったんだ〜〜〜〜!!??)
「貴様・・・小野寺様に何かしたのか?」
*ーーーー
(避けられる理由が全くわからねぇ!!いや・・・落ち着け!偶々虫の居所が悪かっただけかもしれねぇ!もう一度気を取り直して・・・。)
すると、頭に名案が思い浮かぶ。
(そうだ!ラッキーアイテム&カラーだ!!そのためのものなんじゃないか!)
他に手が無い正義は、その案が思い立ち、
すぐに行動に移す。
(アイテムの方はOK・・・カラーは・・・水色・・・。)
「鶫!」
「ん?なんだ貴様か。何か用か?」
鶫は椅子に座っており、その前に正義が立つ。
「ちょっとジッとしててくれ。」
「?」
正義は鶫の方に手を伸ばす。
「へ!?な!?き、貴様・・一体何を・・!?」
正義はお構い無く手を伸ばし続ける。
「何何何何!?」
鶫は何をされるのか全くわからない。
鶫は顔を赤らめ、目をギュッと瞑る。
正義が手を伸ばしたのは鶫がつけている
水色のリボン。それを撫で撫でする。
(よし・・・充填完了‼︎)
「鶫!ありがとな!」
「!?」
鶫は豆鉄砲を食らった表情をしながら
正義が前から立ち去るのを黙って見ていた。
*ーーーー
(よし・・ラッキーパワーはこれでOK!これで
ダメだったら占いなんぞ嘘っぱちって事だ。)
再び正義は小野寺と距離を近づけるために
リベンジを果たしに行く。
「小野寺!」
「え!?な、なに?//」
小野寺は顔を赤らめている。心臓の鼓動が
バックバクと鳴り響く。
「え、えーとだな?良かったら・・その・・・一緒に飯でも・・・どうですか?」
(あぁ〜〜!!なんかめっちゃ恥ずい!!)
恥ずかしさのあまり敬語になってしまった正義。
「あーら珍しいわね!一条君!女の子を食事に誘うなんていい度胸してるじゃない!でもいいわ。乗ってあげる。」
小野寺が返事をする間も無く、宮本が介入してきた。しかも、答えはyes。本当に了承して貰えるとは思っていなかった。
「え?いいのか?」
「じゃあ小咲。私は千棘ちゃん達と一緒に食べるから。」
「ダメだよ‼︎一緒に居て!!」
小野寺は立ち去ろうとする宮本の後ろ髪を引っ張り止める。
結局、みんな一緒に食べる事となった。
「な、なんで貴様と一緒・・・なのだ?」
「いや・・・気分転換には良いかと・・ね?」
「いや・・同意を求められても・・。」
正義もこの女子八割、男子二割の班の状態に
恥ずかしくなっている。そして、集、楽といった男子もいるが、圧倒的に女子率が高い。
当たり前といえば当たり前なのだが。
「えーと実はな?小野寺。今日の自信作作り過ぎちまってな・・・良かったら味見してくれねぇか?」
(いでよ‼︎ここで我がラッキーアイテム!こんにゃくの煮付けじゃい!!これを使って会話の糸口に!!)
「正義の作った料理はうめぇぞ?俺に負けねえぐらいにな!」
楽は正義の作った料理を絶賛している。これなら元気を出してくれる可能性がある。
正義は小野寺の前にこんにゃくの煮付けを見せる。しかし、小野寺は表情が固まった。
「え?あれ?どうした小野寺?」
「実はね一条君。小咲はこんにゃくだけはこの世で唯一食べられなくて。」
(な、なんですとぉおおおお!?)
衝撃の事実。まさかこれよしと出した傑作の
こんにゃくの煮付けが小野寺の嫌いな食べ物だとは思いもしなかった。これではラッキーどころかアンハッピーである。
「ご、ごめん!食べるっ!食べるから・・!」
「え、いや!無理しなくて良いって!今度また別のもん作ってくるから・・。」
「しょ、しょうがないわね。なら私が食べてあげるわよ。パクッ。うま!!!!」
千棘が正義の料理を食べ、嬉しそうにしている。そりゃそうだ。千棘は食べる事が幸せと感じている人物である上、正義が作った料理も格段に美味いからである。
それはともかく、こんにゃく作戦が不発に終わり、なんとも不本意な結果を招いてしまった。その事に正義は顔を手で隠す。
(はぁ〜〜やっぱ占いっつうのは嘘っぱちか。
全然ラッキーじゃねぇし。俺にとって友達の不幸は俺の不幸同然だからな。あれ?小野寺の顔色・・・)
「わ、私今日飲み物持ってくるの忘れてて・・ちょっと買ってくるね!」
「ちょっ!小野寺!」
正義は小野寺の何かしらの異変を感じ取った。
そう。やけに顔が白かったのだ。
(小野寺の事・・心配だな。危ねえかもしれねぇ・・・尾けるのは不本意だけど仕方ねぇ。
友達の身の安全が最優先だ!)
正義はそうして、小野寺の後をついていった。
*ーーーー
(ゴメンね・・・一条君。せっかく今日はいつもより話しかけてくれてたのに。でも・・・もしこれ以上占いが当たって本当に一条君が不安になったら・・・私・・・)
小野寺は階段をスタスタと下っていく。
しかし、なぜだろう。視界が歪んでいる。
(何・・これ・・・貧血・・・!?こんな時に・・・やっぱり・・今日の私はとことんツイてな・・・・)
「危ねえ‼︎‼︎」
ゴロゴロズタァアアン!!
小野寺が階段から転げ落ちるのを阻止し、
身を挺して守ったのは・・・正義だ。
(痛っててててて・・・・ったく・・・やっぱ貧血だったか。まぁ、怪我がなくて何よりだ。んだよ・・・成功するって”これ”の事かよ・・・。)
そして、正義は急ぎ小野寺を保健室に連れて行くのだった。
*ーーー
(あれ?ココは?)
小野寺は布団からとびおきる。
「お?起きたか。」
小野寺の近くにいたのは保健室の先生だった。
「ココは?」
「保健室だよ。あなた貧血で運ばれたのよ。」
先生の言葉により、記憶がフラッシュバックする。
(そうだ・・・私階段のところで倒れて・・・そのまま転げ落ちたんじゃ・・・)
「あんたを運んできたのはあんたと同じクラスの男子生徒よ。確か一条とか言った。」
「え?一条君が?」
「ビックリしたわよ。突然お姫様抱っこして駆け込んでくるもんだから。」
(そんな良い時に私寝てたの!?)
「あと、”コレ”はその子から差し入れ。」
その差し入れとは、小野寺のラッキーアイテムである、イチゴミルクだった。
キンコンカンコーン。
学校のチャイムが鳴り響く。時計は
授業の予鈴を指していた。
「あら。もうちょっと寝てたら授業サボれたのに。運がなかったわね。」
「いえ。そんな事・・・無いみたいです。」
小野寺は笑顔で先生にそう伝えた・・・
おまけ
「一条正義!!どうした!その怪我は!?敵にやられたのか!?」
「そんな物騒な事じゃねぇよ。普通に階段ですっ転んだんだよ。」
「・・・またそんな見え透いた嘘を!」
何故か正義の言葉を鶫には信じてもらえなかった・・・・
どうでしたでしょうか?
占いは皆さん信じていますか?
私は常に運が無いので、占いは
あまり当てにしてませんwww
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