ニセコイ Another story 俺と楽の波乱万丈な日常!? 作:覇王神 ゾディアーク
第33話です!
今回は・・あの子が登場!?
(鶫回)
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これからも頑張ります‼︎
夜の凡矢理市。パトカーのサイレンの音が鳴り響き、そして、ビルの灯りが夜の街に光を与えている。そして・・ビルの屋上に佇むとある少女が
町を見渡しながら呟く。
「ジャパン・・・平和過ぎてあくびが出そうだわ・・・会いに来たわよ。”ブラックタイガー”
そして・・・今度こそ・・・お前を・・」
*ーーーー
「ふぁ〜眠ぃ・・・」
学校帰りの正義は校門の前で大きなあくびをしていた。昨夜は新兵器の開発に没中していた為、寝不足なのだ。そして、英語の小テストという事も重なり、疲労が積もる一方である。
「何あくびをかいている。だらしが無いぞ。
一条正義。」
「んぁ?あくびをかくのは人の生理現象なんだよ。それに、我慢するのは体に悪いんだぜ?」
正義の背後からやって来たのは鶫である。
「一条楽とお嬢はどうした?」
「あぁ、兄貴達は2人で帰るんだと・・俺らは邪魔だから帰ってろだとさ。」
「ふーん。」
2人はこのような会話をほぼ毎日している。
普段変わらぬ1日を過ごしているわけだが・・・今日は違った・・・
カチッ!
何処からか聞こえる金属音。
正義と鶫にとって聞き慣れた音である。そう・・・拳銃のトリガーに指を掛ける音だ。
「「!?」」
正義と鶫はその場から咄嗟に飛び退く。
そして、案の定銃弾が飛び通う。あのまま
動かなければ今頃、2人とも蜂の巣になっていた事だろう。
「クッ!?」
鶫は腕に隠していた拳銃を取り出し、銃弾が飛んできた場所に発砲する。そこには純白のコートを見にまとい、首元に赤いマフラーを巻いた、正義と鶫よりも年下と思われる美少女の姿が。
「・・・!?貴様は・・・」
「フフッ・・・会いたかったわよ。ブラックタイガー。お前に話したい事がある。」
鶫はこの少女と会った事があるのか、何やら知っている様子だった。
鶫と少女は激しい肉弾戦と銃撃戦を繰り広げている。ここは学校の敷地内・・先生や生徒にも目が付く場所である。
その上、この激しい銃撃戦の中、一般人も巻き添えにするわけにもいかない。正義は
一度止めにはいる。
「おい!コラッ‼︎こんな所で殺りあってんじゃねぇ!!せめて場所を移しやがれ‼︎」
しかし、彼女らは戦闘に一生懸命なのか
全く耳に入っていない様子だ。
「はいはいはい!‼︎ストォォォップ‼︎‼︎」
正義は意地でも止めようと銃撃戦と肉弾の中に割り込む。しかし・・・
「グハァアア!?」
「「あっ!?」」
やはり、この激戦の中何も持たずに割り込むのは無謀だったようだ。鶫と少女の強烈なダブルキックが正義の顔面に直撃。
そして、そのまま気絶してしまうのだった。
*ーーーー
「イテテ・・!」
「馬鹿か!?貴様!銃撃戦の中に素手で割って入ろうなど・・・!」
ここは鶫のアパートである。普段鶫は千棘の屋敷で寝泊まりをしているのだが、仕事の都合によってはこの部屋を借りる事があるのだ。
正義はたった今鶫に傷の治療を受けている。
2人のキックをもろに食らったため、ダメージは大きかったが怪我自体はさほどではなかった。いや、寧ろ怪我で済んだだけラッキーである。
「しょうがねぇだろ?あぁするしか他なかったんだからよ・・・。」
あのまま戦闘が続いていたら、他の市民を
巻き添えにしかねなかった。そうなる前に
多少のリスクを背負って止めに入り、このような結果となったのならば、まだ良かっただろう。
「え〜と?サンキュな。怪我の手当てしてもらって・・・」
「別に私は・・・貴様に貸しを作りたくないだけだ・・・。」
鶫は顔を赤らめながらそう言う。
「そうか・・・。にしても・・・綺麗な部屋だな。隅々まで片付いてて・・・やっぱそういう所が色々女の子らしいっつうか・・・。」
正義は部屋の中をジロジロ物色している。
「ジロジロ見るな!!」
「あ・・あぁ。スマン、スマン。」
怒られてしまった。とはいえ、部屋がとても綺麗で居心地が良いのは事実である。
「コホンッ!え〜と?これはどういう事かしら?ブラックタイガー。あなたの命を狙った私があなたの家に上がりこんで、お茶まで出されてるって・・・」
「何を言っているのだ?貴様が話しをしたいって言ったのだろう?」
「そういうことじゃなくて・・・!!」
先ほどまで、鶫と戦闘を行っていた少女がそう言う。
「で?お前は鶫に何の用なんだ?いきなりショットガンぶっ放してきて・・びっくりしたぞ。」
正義はいきなり銃火器を向けられ、関係ない自分が巻き込まれた事に少し怒っていた。
「それは悪かったわね・・。それにしても・・あの時のあなたの体さばき・・・何者?」
彼女も恐らく鶫と同じヒットマン だろう。
正義の動きから何かを感じ取ったらしい。
「俺はただの高校生だよ。そういうお前は鶫と同じヒットマンなんだろ?」
「ええ。そうよ?一応これでも裏の世界では名の知れた腕利きなの。ビーハイブのホワイトファングって言ったら・・・」
「彼女の名前はポーラ・マッコイ。かつての私の仕事仲間だ。」
「ポーラって呼ぶな‼︎」
鶫がこのポーラという少女の事を紹介する。
でも、彼女はこの名が気に入ってないらしい。
しかし、正義はそうは思わなかった。
「そうか?俺はその名前、可愛いと思うけどな。」
「なっ!?お前はさっきから一体なんなんだ!?口説いてるのか!?この変態‼︎」
「え、えぇ!?」
無意識に言った言葉が怒られ、戸惑う正義。
「ケホンッ!とにかく!!私はブラックタイガー・・・あなたと決着をつけに来たのよ‼︎私はあなたを目標にして生きてきた・・!でも今は失望してる!この数日あなたの事を監視させて貰ったけど、緩んだ表情、緩んだ空気・・!!
のうのうと堕落した毎日を送る。まるでどこにでもいる普通の娘のよう・・!」
「そ、それは・・今の私の任務がお嬢の警護だから・・・」
「本当にそれだけかしら?今のあなたには、あの頃の鋭さが全くない!まさに牙をもがれた虎だわ・・・!何があったの?戦場が怖くなったの?あぁそれとも男でもできて平和ボケしたのかしら?例えばその男とか・・・。」
「それは断じてない‼︎‼︎」
「あ、そう?なんかゴメン。」
鶫はものすごい形相で否定する。それに対して
ポーラはつい謝ってしまう。
「ともかく、あなたにそう腑抜けてもらっちゃ困るのよ!あの頃のあなたを越えなければ意味ないのに・・・!」
「どうして私にそんなに固執する?目指すべき人物なら上に他に幾らでもいるだろう?」
「・・・忘れたとは言わせないわよ・・・‼︎」
ポーラの表情が急に変わった。
「あれは忘れもしない・・・!私とあなたが初めてチームを組んだ時・・・!」
数年前・・・
『あなたがブラックタイガー?私はポーラ。よろしくね?』
『貴様、男なのか?全く胸がないが。』
『!?』
そして、今に戻る。
「テメェに言われたかねぇんだよ!!何さ!あんたこそ男みたいな顔しちゃってさ!!初対面でそんなこというか!普通!?」
ポーラは涙を流しながらそう言う。
女の子の間では色々あるのだなと改めて感じる正義。
「それ以来何度も任務を共にしてきたけど、美味しいところは全部持っていかれて・・・とにかく!私はあなたを許さないって決めたの!いずれ必ずギャフンと!」
ポーラは鶫に指を指すが、鶫の巨乳によって
ポヨンと指が弾かれる。
「・・・くぅ・・・!!クフゥ・・!」
そして、また泣き出すポーラ。
「おいおい・・何も泣く事ないだろう。」
「これで勝ったと思うなよ・・・!!」
しかも大号泣である。
「こうなったら・・実力行使・・・!!さぁ抜け!ブラックタイガー‼︎」
ポーラはコートに仕込んであった拳銃を抜く。
しかし、鶫は、
「ほら。貴様夕飯がまだだろ?」
「わぁ〜肉じゃがだ〜美味しそ〜・・・って!
私のシリアスを返せ‼︎」
ポーラの前に鶫の作った肉じゃがを出す。
「何よ・・この家庭的な感じ・・・。こんなのブラックタイガー違う・・・!」
「・・・そんなに違うのか?昔の鶫って。」
正義がポーラにそう問う。
「全然違うわよ・・・!この子が三年前にある組織を1人で壊滅させた時なんて・・・その筋の人間は戦慄したものよ。ビーハイブがとんでもない番犬を飼ってるって。」
「ふーん。」
「それに当時のこの子にはそんな伝説が幾つもある。この子とは何度も仕事をしたけれど、他の奴らとは明らかに別格・・・!」
「・・・」
「私はブラックタイガーとそして、伝説のヒットマン・・・モンチュを越えることが目標なの・・・。私はブラックタイガーがそういう奴だったからこそ・・・。」
(こいつ・・・。なるほど・・・理解した。)
正義はポーラの心の奥にある何かを感じ取る。
「それなのに・・・なんでこんな生ぬるい人間になってしまったのか・・・あ、美味しい。」
ポーラが肉じゃがを食べていると、正義の前にも肉じゃがを出される。
「良いのか?食っても。」
「ただのついでだ。嫌なら食うな。」
正義には食べないという選択肢はない。
鶫の作った肉じゃがを口に運ぶ。
「・・・!?うぅぉおお!?やっぱうめぇな!これ!」
正義は野球の試合の後に鶫の作った肉じゃがを食べた事があるのだ。あの味を忘れた事は一度もない。素直にかなり感動している。
「そうか・・・//」
「やっぱ鶫は良い嫁になりそうだな!!」
「ファ!?誰が貴様の嫁になどなるか〜‼︎‼︎」
「えぇ!?俺のだなんて一言も言ってねぇけど!?」
正義は鶫にマウントポジションを取られ、
首を絞めらている。まったく理不尽である。
「ハハァン?」
ポーラは何か悪知恵を思いついたような表情をしている。
「じゃあ・・ブラックタイガー。こうしましょうよ。私と勝負をしましょう。私が負ければ大人しく身を引くわ。ただし・・・私が勝ったらあなたにアメリカに戻ってきてもらう。そこでもう一度あの頃の牙を取り戻してもらうわ。」
「ちょっ!待てよ!」
正義はその条件を取り下げようと口を出す。しかし、
「良いだろう。ただ勝負というなら私は手を抜かないぞ?ならばどんな勝負をする?射撃訓練か?近接格闘か?」
「制限時間は1時間。フィールドはこの街全体。勝利条件は・・・・」
しかし、ポーラから出された勝利条件とは
とんでもないものだった・・・・
「この男の・・・唇を奪った方が・・・勝ち♡」
「は?」
「へ?」
「「えぇええええええええ!?」」
次回に続く
どうでしたでしょうか?
正義はどうなってしまうのでしょうか?w
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