ニセコイ Another story 俺と楽の波乱万丈な日常!?   作:覇王神 ゾディアーク

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大変お待たせしました!!
第36話です!

UA数が40000を突破しました!
皆さんには感謝感激です!
文才のないこんな作者ですが
よろしくお願いします。

*少し内容を修正しました。


第37話 ヤスミデ2

「はぁ〜〜びっくりした〜」

 

「何が?」

 

「あのお姉さんの事だよ。」

 

(橘の事か。)

 

少年は橘にいきなりだいしゅきホールドをかまされてかなり驚いた様だ。

それよりも、橘に抱きつかれ、焦っている少年の仕草は正義と酷似していた。さすがに、ここまで似ていると少々気持ち悪い

 

「お兄さんお腹すいたよ〜何か食べよう?丁度おやつの時間だし。」

 

「もうそんな時間か・・・じゃあ、なんか食うか?」

 

正義と少年がフラフラと歩いていると、

見えたのは『和菓子屋おのでら』だ。

少年もお菓子が食べたいと言っていたし、

丁度良いだろう。

 

 

*ーーーーー

 

 

「いらっしゃいませ!あ、い、一条くん!?」

 

正義と少年が店の中に入ると、そこには

店番をしている小野寺がいた。服装はいつもの

売り子姿である。

 

「よぉ、小野寺。」

 

「こ、こんにちは〜。」

 

「えっと・・・その子は?」

 

小野寺が正義に少年の事を問う。

 

「こいつは偶々知り合って、1人でいると危ねえから俺がついてあげてるんだよ。」

 

「へぇ〜・・・やっぱり・・一条くんって優しいね。」

 

「んな事ねぇよ。」

 

そんな会話をしていると、レジにいた小野寺が少年に近づく。

 

「この子・・・一条くんにそっくりだね。お名前はなんて言うの?」

 

(そういえば、この坊主の名前聞いてなかったな。)

 

名前を聞く事は日常生活ではありきたりな事である。しかし、その少年は何やら戸惑っている様だった。

 

「へ!?な、名前!?えっ、えっと・・・いちじょ・・・ゲフンッ!市原雅敏(いちはらまさとし)って言います!」

 

「へぇ〜市原君っていうんだ〜。よろしくね。」

 

少年は怪しい様子を見せていて、正義は

少々違和感を覚える。しかし、小野寺は素直にそう受け答えをする。

 

「あら〜一条君じゃない〜?元気〜?」

 

「あ、小野寺のお母さん。」

 

正義達の会話を聞いたのか、小野寺のお母さんが厨房から出てきた。

 

「あれ〜その子は〜?坊やにそっくりじゃない〜?もしかしてその年で子供でも出来ちゃった?」

 

「「ブフゥ!?」」

 

「ち、違いますよ!!こいつとは偶々知り合っただけで・・・!!」

 

「そ、そうですよ!?こんなお兄さんが俺のパパな訳・・・!?」

 

「こんなってなんだよ!こんなって!!」

 

小野寺のお母さんはいきなり突拍子も無い事を言い出してきた。流石に高校生という身で

子供を作るなどという無責任な事はしない。

それに特に正義の事だ。絶対あり得ない。

 

それに何故少年までビックリしていて、焦っているのだろうか?

 

「オホホホホ!冗談よ。何もそんなビックリする事無いじゃ無いの。それにしてもその坊やは

一条君にそっくりね〜。あなた達は和菓子買いにきたんでしょ?一条君にはいつもバイトで世話になってるし、一条君に免じて今回は和菓子一個タダにおまけしておくわ。」

 

「え?い、いいんですか?」

 

小野寺のお母さんは仕事の事となると凄く厳しいが、普段は小野寺のお母さんなだけあって

優しいのである。

 

「ただし・・・今度のバイトの時はビシバシ働いてもらうわよ?」

 

「う・・・うっす・・・。」

 

どうやらそこまで優しくはなかったらしい。

 

「そこにいる坊やも、和菓子屋でお買い物するときはここに来なさい?」

 

しかも、この店を少年にやたらプッシュしている。ビジネスに関しては少し汚いところがあるようだ。

 

 

 

*ーーーー

 

 

「ありがとうございました。一条君!ま・・・また・・・バイト・・・来てくれる?」

 

正義達はこの秋限定の和菓子を買い、店のテーブルでそれを食べ、出口に出た。小野寺は何故か赤面している。

 

「おう。また来るよ。じゃあな小野寺。」

 

「う、うん!こちらこそ!」

 

そうして、正義達は店を出た。

 

 

 

 

「小野寺さん・・・あいからわずだったな〜。」

 

「なぁ・・坊主。小野寺のお店に通った事何回かあるのか?お母さんと小野寺はお前の事知らないみたいだったけど?」

 

「へ!?う、うん!まぁ・・・時々・・通うぐらいで・・・お母さんについてきてるだけだから忘れてたのかもしれないね!?うん!!」

 

「そ、そうなのか?」

 

少年は何やら冷や汗をびしょびしょにかいている。何を焦っているのかよくわからないが、

まぁ色々あるのだろうとあえて深入りしない正義。

 

 

*ーーーー

 

 

次に来たのは水族館だ。今日の水族館はやたら混んでいる。

そして、水族館の近くには見た事がある人物が。

 

「鶫?」

 

 

「ん?一条正義!良いところにいた!」

 

「!?」

 

正義が鶫の名を呼ぶとすぐに正義の元に駆け寄ってきた。

少年も何故か目を見開いている。

 

「ん?なんだこの子供は・・?やけに貴様と似ているが・・・知り合いか?」

 

「あ、あぁ。そうなんだよ。こいつは今日偶々知り合って。」

 

「う、うん!そ、そうなんだ!」

 

その少年は冷や汗をやたらかいている。

そのような場面は幾度かあったが、体調でも悪いのだろうか?

 

「そうか・・・まぁいい。貴様に折り入って話がある」

 

「ん?話って?」

 

「実はお嬢がこの水族館限定のぬいぐるみを欲しがっていてな。普段の感謝を込め、サプライズでプレゼントして差し上げたいのだが・・・」

 

「へぇ〜そりゃ大変だな。」

 

「何を他人事のように・・・貴様も私と一緒に参加するのだぞ?」

 

「は、はぁ!?お、俺と・・・お前が!?」

 

「そんなに驚く事ないだろう。ビーハイブの連中ではお嬢にうっかり口を滑らせてしまうかもしれないし、クロード様にもこのような事を頼むわけにもいかないのだ。それに、丁度貴様がこの場に現れたのだ。お嬢の護衛である貴様が協力するのは当然の事だろう?」

 

「いや、でも・・この坊主もいるし・・・」

 

「お、俺は大丈夫だよ!おか・・・ゲフンッ!

お姉さんと行って来なよ!俺はここで待ってるから。」

 

「え?いいのか?」

 

「う、うん!大丈夫!」

 

「すまん。悪いな。」

 

 

少年はやたら態度が遠慮しがちである。

様子が変だがとにかく、少年の厚意をもらっておこう。

 

しかし、きになるのが・・・

 

 

「なぁ・・・鶫。やたらカップルが多いような気がしねぇか?てか、内容はどんな感じなんだ?」

 

「そうだな・・・男女2人で参加としか聞いていない。」

 

「なぁ・・・それって・・・」

 

「間も無く、受付が終了します!参加の方はお急ぎください!!」

 

スタッフから受け付け終了間近の知らせが

放送で流れる。

 

「もう時間がない。急ぐぞ!」

 

「ちょっ!?俺の話を聞けって!」

 

正義は鶫に強引に連れて行かれたものの、2人は急ぎスタッフに参加を申し込んだのだった。

 

 

 

 

 

 

*ーーーー

 

 

「最初のミッションは・・・海底に隠れたハートのオブジェを探せ・・・か。」

 

ここは今深海エリアである。どうやら、この真っ暗の中でわずかな光を頼りにハートのオブジェを探さなければならないらしい。

 

「暗い上に魚が多くてまったく見えん・・・!」

 

「そりゃ水族館だからな。多いのは当然だろ?」

 

「それはわかってる。それよりも貴様ちゃんと探しているのか?貴様が見てる水槽に有りそうだな・・・私にも見せろ。」

 

すると、鶫は正義に近寄り、かなりの近さで寄りかかってきたのだ。

 

「ちょっ!?そ、そんなに寄りかかんなって!」

 

「こうしなきゃ見えないのだから仕方がないだろう?お!?あ、あったぞ!一条正義!」

 

正義も鶫に指をさされた方向に目を向けると、

そこには確かにハートのオブジェがあった。

水槽のライトに反射してわずかながらも光を帯びている。

 

「あのハートのオブジェとやらは可愛いな。フフッ。お嬢にも見せて差し上げたかったな。」

 

(こいつ・・・やっぱ女の子らしいところあるんだな・・・こんなに喜んじまって・・。俺にはただのハートの石ころにしか見えねぇけど。)

 

正義は心の中でそう呟くのだった。

 

 

*ーーーー

 

「さて・・次のミッションはこいつだ。」

 

「オウッ!オウッ!オウッ!」

 

内容はアシカのカップルとハイタッチというものだった。

これがもし楽であれば苦労をしていた事であろう。彼は基本的に動物に好かれない性質なのだ。しかし、正義はそんな事はない。

 

「ふっ・・・これなら簡単だな。ほらおいで・・・フフッ。いい子だな。それ、タッチだ!」

 

鶫とアシカのオスは見事なハイタッチを決める。

 

「おぉ。凄えな!よし・・・俺も!ほらほら・・・来いよ。タッチだ!!」

 

「オゥ・・・オゥッ!」

 

しかし、アシカのメスは正義とハイタッチしたのだが、そのすぐさま水槽に飛び込んで思いっきり正義と鶫に水をかけたのだ。

どうやらこのアシカはかなり悪戯者らしい。

 

「冷てぇええ!?!よくもやりやがったな・・・!?」

 

「オゥオゥオゥ!」

 

アシカは何故か喜んでいる。ここまで喜ばれると苛立ちも踏みとどまってしまう。

 

「はぁ・・・ったく。鶫だいじょ・・・ってお前!?服ずぶ濡れじゃ!?」

 

正義が鶫の方を振り返ると白い服できていた彼女は濡れた事により見事に透けていたのだ。

下着が垣間見えている。

 

「・・・!?こ、こっちを見るなぁああああああああああ‼︎‼︎」

 

「ゴハァ!?」

 

拳を思いっきり振り抜かれてしまった正義。

しかも顔面である。めちゃくちゃ痛い。

 

 

しばらく経ち・・・

 

 

「フゥ・・・ようやく乾いたか。無駄な時間を取られてしまったな。」

 

「はいはい。全部俺のせいですよ。」

 

「貴様ももしかして、動物に好かれない性質なのか?」

 

「んなことはねぇんだが・・・今回は特別だよ。まぁ・・とにかく俺もアシカには触れたし、クリアで良いんだよな?」

 

「まぁいい。さっきスタッフからもオーケーをもらった。よし!次に行くぞ!」

 

そして、正義達は様々なミッションをこなしていき、いよいよ最後のミッションとなった。

というものの、ハイペースで連続してミッションを突破しているのだ。正義にも疲れの色が見え始める。

 

「はぁ・・・はぁ・・・次でラストか。」

 

「あぁ。そうだな。」

 

「ペンギン捕まえたり、幸運の熱帯魚やらを捕まえたり・・・大変だったな。」

 

「泣き言を言うな。そんなことでへこたれててはお嬢の護衛たる資格はないぞ?」

 

「あいあい!わかってやすよ!悪ござんしたね。で、最後のミッションってなんだ?」

 

「わからん。それについてはスタッフから連絡があるみたいだが・・・。」

 

2人でそんな話をしていると、1人の女性スタッフがステージに上がっていった。

 

「はい!皆さんちゅーもーく!今日のイベントに参加してくれた彼女彼氏さん!今日はありがとうございま〜す!!」

 

(ん?彼女彼氏?)

 

スタッフの一言に少し疑問を覚えるも、

聞き進めていく。

 

「様々なミッションを乗り越えた皆さんに最後のミッションです!」

 

「なぁ・・・一条正義。さっき・・なんか彼氏とか彼女とか言ってなかったか?」

 

「おう・・・言ってたな。」

 

「はい!それでは行きましょう!これをクリアすれば当館限定の可愛いぬいぐるみを差し上げます!題して、全生物の愛のしるしはハグッ!?ドキドキ♡ハグニング!」

 

「な!?」

 

「へ!?」

 

「「えええええええ!?」」

 

不穏な予想は的中。このカップルの多さといい

イベントの内容といいようやく合点がいった。

これはどうやら、カップル限定のデートイベントだったらしい。

 

「一条正義!私は!そ、その!?ここここれはあくまでお嬢の為なんだ!そんなイベントだったなんてまったく知らなかったんだぁあああ!!」

 

「わかってるから!落ち着けって!」

 

「は〜い!そこのお若いカップル2人さん!早くハグしないとぬいぐるみは手に入らないぞ?」

 

そして、スタッフは正義と鶫のハグを急かしにきた。

 

「ど、どうすんだよ?そんなハグなんて・・・俺のこと嫌いなお前が俺とハグなんて嫌だろ?」

 

「ぅぅぅう・・・・!」

 

鶫は茹でタコのように赤くなっている。

恥ずかしがり屋な彼女にとって今回のミッションはかなりの難題であろう。

 

「くぅうう・・・こ、ここまできて・・・手ぶらで・・・帰れるかぁ!!!!や、やるぞ!!一条正義!!!!」

 

「はぁ!?ほ、本気かよ!?は、ハグだぞ!?だ、抱き合うって事だぞ!?」

 

「う、うるさい!!一々言い直さなくていい!!これは・・・お嬢の為なんだ!!私も腹をくくる!貴様も括れ!!」

 

「だ、だけどよ・・・」

 

「いいから!さぁ・・・・来い!!!!」

 

(くっ・・・やるしかねぇ!!!!)

 

正義も腹を括り、鶫に近寄る。

正義は腕を鶫の首の横を通し、優しく抱きしめる。

 

「!?」

 

(こ、こいつ・・・どこを触っても柔らかくて・・・なんか落ち着かねぇ!!なんだろう・・・すっげえ恥ずかしい!だけど・・・嫌だとは思わない・・・。なんで・・?)

 

「お、おい!いい加減離れろ!」

 

「おおっと。まだまだですよ?今離れたら失格ですよ?」

 

スタッフからそう忠告され、鶫は正義を引き剥がそうとしていたが中断する。

 

「クフゥゥウゥウ・・・」

 

「な、なぁ・・・お前の体凄え熱いけど・・・大丈夫か?」

 

「う、うううるさい!こっちを見たら即抹殺するぞ!!」

 

「んな事言われても・・・これいつまで続くんだよ?」

 

「ハグタイムは五分間です!存分にいちゃいちゃして下さいね〜!」

 

「そ、そんなに!?」

 

実際五分などあっと言う間なのだが、今のこの状況ではとても長い時間である。

 

「は、恥ずかしくて死んでしまうぅう。」

 

 

*ーーーーーー

 

 

 

「はぁ・・・なんとかぬいぐるみはゲット出来たけど・・・疲れた・・。」

 

「あぁ。こんなにも疲れるミッションは初めてだ・・・。しかもこのぬいぐるみをどうやって手に入れたなんてお嬢に言えない!絶対言えない!」

 

確かに、正直に伝えてしまうと、色々と面倒が生じる事になるだろう。ここは入手先は非公開にしておくのが無難だろう。

 

「不本意だが、この事は貴様と私だけの秘密だ!絶対に言うなよ!?」

 

「お、おう・・・。」

 

「そ、それじゃ私はこれで帰るぞ!?そ、それじゃあ!」

 

鶫はぬいぐるみを持って走って帰って行ってしまった。よほど恥ずかしかったのだろう。

正義はあの少年が待っている場所へと向かう。

 

「はぁ〜お兄さん待ったよ〜。」

 

「わ、悪いな。色々あって・・・」

 

「ふ〜ん。もうお外暗くなってきたし、俺はそろそろ帰るね。てか、おか・・ゲフンッ!お姉さんは?」

 

「あぁ。あいつはもう帰ったぞ?てか、お前

よく鶫が女ってこと気づいたな?みんな最初は男と勘違いするのに。」

 

「へ?そ、それはまぁ!俺の勘って奴だよ!

も、もう、俺帰るね?」

 

「そ、そうか。じゃあ心配だし坊主の家まで送ってくよ。」

 

「い、いいよ!だ、大丈夫!1人で帰れる!」

 

「そうか。じゃあな・・。」

 

「うん。じゃあね。」

 

「あ、ちょっと待て!って・・・あれ?」

 

 

 

正義と少年はお互い後ろに向かい合わせで帰っていく。しかし、正義は言い忘れたことがあったのか後ろを振り返るも少年の姿がなかった。

帰り道は一本道なはずなのにすぐにいなくなるはずがない。

 

「なんだったんだ・・・あいつ。」

 

 

*ーーーー

 

 

(はぁ・・・もっとお話ししたかったな〜。お兄さんは俺の事呼び止めてたけど、なんだったんだろう?まぁいいや・・・帰ろう。未来に。

そして、お父さんの元へ」

 

 

最後は意味深な事を少年は呟いたのだった。

 

 

 

 

 

 




どうでしたでしょうか?

最後は少年の正体が明らか?
になりましたね!www
感想をお待ちしております。

裏話ですが、
この回を書いている最中
自分は何を書きたいのかわからなくなりましたw
それで鶫とのデートを入れるというwww

話は戻りますが、次回は
原作に戻ります。

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