ニセコイ Another story 俺と楽の波乱万丈な日常!? 作:覇王神 ゾディアーク
第37話です!今回はクリスマスの
回です!
今回作風を変えてみました。
もしかしたら、こんな感じ
に今後もなるかもしれませんww
ここ最近・・・いや、ここ1年色々な事があった。突然、兄貴と桐崎の護衛を親父に任されたり、文化祭があったり、鶫と俺が大喧嘩したこともあった。まぁ、辛いこと・・・嫌なこと・・楽しかった事がいっぱいあった一年である。そしてその一年は・・・もう直ぐで終わりを迎えるのだ・・・。
*ーーーー
「いや〜もうすぐでクリスマスだねぇ〜。みんなもう予定あんの?」
そう。集の言う通り、もうそろそろクリスマスである。クリスマスは本来キリストの誕生を祝う日なのだが、何処から食い違ってしまったのかカップルなどか街に蔓延るデートデイとなってしまっている。
俺はクリスマスの予定は特に入っていないが、どうせ桐崎と兄貴のお供をする事になるだろう。内心、正直こんな生活が約1年も続けば
慣れるし、こんな生活も悪くはないと思うようになった。
「ねぇねぇ!楽様?実はイブの夜父が家にいないのですが・・・!」
「俺は実家で・・いや、無論ハニーと過ごすけど・・・」
ーーーー橘は何どさくさに紛れて自宅に誘い込もうとしてるんだ・・・。ーーーーーーーーー
俺はそうツッコミを入れる。兄貴は実家で
イブを過ごすと言いかけたが、途中で訂正をし、桐崎と過ごすと言い換えた。
まぁ、恋人を演じている以上イブという特別な祝日に一緒にいないなんていう選択肢はあり得ないからな。
それにせっかくのクリスマスだ。楽しまないのは損である。桐崎は特にアメリカ育ちなため、クリスマスなんていうイベントは楽しみな筈・・・だったのだが・・・、
「ク・・・クリ・・クリスマ・・!!」
「千棘!?(桐崎!?)」
桐崎は冷や汗をだらだらとかいて、顔が青ざめていた。しかも、クリスマスという単語をブルブル震えながら連呼していたのだった・・。
*ーーーーー
「はぁ?ママが帰ってくる?」
「そうなのよ。毎年クリスマスはママが帰ってきて家族水入らずで過ごすから。」
俺と兄貴と桐崎は取り敢えず帰路についている。クリスマスという言葉を冷や汗かきながら連呼していた理由はどうやら、桐崎のお母さんらしい。そして、桐崎がクリスマス嫌いになった理由もお母さん。
「そういえば、千棘の母ちゃんって何処にいるんだ?一緒には住んでいねぇみてぇだけど。」
兄貴が桐崎にそう問いかける。確かに桐崎の母ちゃんにあった事がない。自分も兄貴のお供で
桐崎の家に何度かお邪魔した事があったが、
家に住んでいる様子は見受けられなかった。
しかし、家にいない理由がすぐに分かった。
「世界中を飛び回ってる。」
なに?どゆこと?
「私のママ、現役バリバリの女社長なの。凄い人よ。世界中に会社を持ってて、昔年収が数百億ドルをを超えたって聞いたわ。スケジュールは10年先までびっしりだし、ある人は「日経平均株価は彼女の機嫌で決まる」とまで言ったらしいわ。」
すげぇなおい・・・。という言葉しか思い浮かばない。桐崎が金持ちの理由の一つは桐崎の母ちゃんが原因だろう。全くとんでもない人である。
「そして何よりも・・・怒ると怖い・・。ものすんごく怖い・・・!!」
とんでもない人である事はより鮮明にわかった。しかし、自分はそこである人物が思い浮かんだ。
「もしかして・・・その人って・・マダムフラワー?」
「え!?弟さんママの事知ってるの!?」
この反応・・どうやらマダムフラワーが桐崎のお母さんのようだ。
「いや・・まぁ・・あった事は多分ねぇけど、知ってる事には知ってる。まぁ、世界的に見てもマダムフラワーはかなりの有名人だぞ?知らない方がおかしいだろ。」
「世界って・・・知らないこと沢山あるんだな・・・千棘。」
「うん。私も思った。」
2人はそう言っているが、実際のところ名前は知っているが、どんな人物かまでは知らない。
「まぁ、いい母ちゃんじゃねぇか。そんな忙しいのに毎年クリスマスには来てくれるって。」
「そうなのかな?」
一応俺は桐崎にそう言うも、桐崎からは不安げを帯びた返事が返ってきた。
「苦手なのよ。ママのこと。ママは若い頃に私を産んだんだけど、それ以降もバリバリ仕事を続けて、物心がついた時から年に数回しか会えなかったから。正直・・・ママっていう感覚が分かんなくて。」
「・・・・」
俺には・・・本当の母さん、親父には会った事がないから、俺はなんとも言えない。かける言葉が見つからない。俺は黙りこくった。
「てゆうか、なんであんた達にこんなこと言わなきゃいけない訳!?」
「「知らねえよ!!」」
桐崎は兄貴の肩を掴んでグラグラと荒めに揺らしている。いきなりの理不尽にツッコミを入れる俺と兄貴。そんなやり取りをしていると、
桐崎の携帯から着信音が鳴り、それに桐崎が出る。
「もしもし?あ、パパ?うん・・・えっ!?
ちょっと待ってよ!!そんな急に・・!」
話から察するに電話の主は桐崎の親父さんのようだ。しかも、桐崎がなんだか戸惑っている。
「どうかしたのか?」
「それが・・・明日・・・ママが帰ってくるって・・・。それと・・・あんた達をママに紹介したいから・・・お誘いしなさいって・・・。」
桐崎は顔面蒼白でそういった。
クリスマスはまだ先だというのに、桐崎のお母さんが帰ってくるとなると・・・これは・・・何か一悶着起こりそうである。
*ーーーー
翌日。桐崎邸に行くとギャング達がかなり慌ただしかった。理由は直ぐに分かった。桐崎の母ちゃんが帰ってくるからだ。厳戒態勢っという言葉が相応しいだろう。
しかも、なぜスーツなのだろうか。確かに俺と兄貴は初対面だし、相手は大社長だ。何故か桐崎もドレス姿だ。母親相手にここまでする必要があるのだろうか?
「言っておくけど!あんた達ママの前で変なこと言ったらただじゃすまないわよ!?」
「どんだけ怖えんだよ・・・。」
あの桐崎が怯えるぐらいだ。相当怖いという事は伝わった。
「しっかりしなさいよね。特に楽はあんたを恋人として紹介するんだから。」
「わかってるよ。」
しかし、ここで気になった事が一点。
「そういえば、お前どんなに着飾ってもその赤いリボンは外さねえんだな。他にもあんだろ?」
確かに彼女のトレードマークともいえる赤いリボンは外していない。
「そりゃ他にもあるけど・・・このリボンは特別なの。」
「ふ〜ん。」
彼女なりにそのリボンに思入れがあるのだろう。それ以上は何も聞かなかった。
「やぁ、楽君、正義君。久しぶり。」
「あぁ、どうも。」
話しかけてきたのは桐崎の親父さんだ。
「突然呼び出して悪かったね。彼女に君たちを紹介する機会が無くてね。歓迎するよ。」
「いえ・・」
「ところで千棘・・・パパはちょっとお腹が痛くなってきてね・・悪いけど君に任せてもいいかい・・・?」
「だ・・!ダメだよパパ!!一緒にいて!」
桐崎の親父さんは突然顔色が青ざめ、お腹を抱えて逃げようとしている。どんだけビビってんだよ・・。
「マダムフラワーが到着しました!!」
ギャングの下っ端の掛け声と共に家の馬鹿でかいドアが開く。家にリムジンごと入ってきて、
リムジンのドアが開くと、サングラスをかけた女性を筆頭に10人のSPが出てきた。
筆頭の女性がマダムフラワーもとい、桐崎のお母さんなのだろう。オーラがとてつも無い上しかも、めちゃくちゃ若い!若くして桐崎を産んだと言っていたが、若すぎだ。お姉ちゃんと言われても信じるぞ!
「やぁ!華!我が愛する妻よ!元気にしてたかい?会いたかったよ?」
「アーデル!私も会いたかったわ!元気よ?」
さっきまでビビってたくせによく言えたものである。
見たところ桐崎の母ちゃんに怖い要素は見えない。それどころか優しそうである。
「ところでアーデルト?二ヶ月と15日前に頼んだ事があったわよね?ローマの証券会社の取り締まり役と顔なじみだそうから取引のため・・・手続きをしておいてって・・。あの件はどうなったの?」
「え・・い、いや・・それが色々あってね?」
「私は質問しているのよアーデルト。出来ているの?出来ていないの?どっち?」
物凄い気迫で桐崎の親父さんを問い詰めている。
「出来ておりません。」
「今すぐ執務室に閉じ込めて。クリスマスまでに終わらせなかったら・・・目ん玉ほじくり出すわよ!」
「華ァァアアアアアア!」
おいおいおいおいおい!!前言撤回!めちゃくちゃ怖い!おっさんギャングのボスだろ!?
ボスの威厳が感じられねぇぞ!?てか、
完全に尻に敷かれてんじゃねぇか!!
「えっと?千棘はいる?」
「ヒュアイ!!??」
「久しぶりね。元気にしてた?えっと、今何歳だっけ?」
「はい!16歳であります!お母様!」
お母様!?そこはママじゃねぇのかよ!?
でも、まぁ・・あんだけ怖えとかしこまっちまうかもな。
「そう。大きくなったわね。学校の方はどう?」
「はい!この間テストで学年5位を取りました。」
桐崎は頭がいいから、勉強なんかしなくても
5位なんぞ普通にとれる。
俺はまぁ、学年1位だったけどな。正直勉強はあんましてなかったし、運が良かっただけかもしれないが。
「へぇ〜そう。5位・・ね・・・。ねぇ?千棘?あなたはアメリカでも屈指の名門の中学校を首席で合格したわよね?しかも、今あなたが通っている高校は日本でも平均的な学校と聞いているわ・・・理屈に合わないわね?どういうことかしら?」
「もっと頑張りますぅうううううううう!!!!」
桐崎の奴ビビりすぎて携帯のようになってるぞ?しっかし、この母ちゃん本当に怖い。
俺でも背筋が凍るほどだ。
その後桐崎の母ちゃんは桐崎から目をそらし、俺と兄貴の方に視線を向けた。
「あら?この子達は?」
「お、お母様!しょ、紹介しますわ!この人は私のボーイフレンドの!」
「い、一条楽と!も、も、申します!!」
「そして、その弟の一条正義と申します!」
兄貴と俺は各自自己紹介をする。兄貴は緊張のあまりガチガチだが、俺はこのような修羅場は任務で通り抜けてきているから何の問題も無い・・・と言いたいが正直桐崎の母ちゃんがめちゃくちゃ怖いから少し緊張している。
「一条?もしかして・・・あの一条?」
「はい。そのまさかの集英組の一条です。ですが、娘さんとは清廉潔白なお付き合いをさせて頂いております!」
「私が兄が奇行を起こさないように見張っておりますのでご安心を。」
「あらそう?娘をよろしくね?でも・・・もし娘を傷つけるような事をすれば・・・どうなるか・・・想像できる?」
桐崎の母ちゃんは兄貴の頭に手を乗せてそう言う。
「は、はい・・・」
「うふふ・・!安心なさい。必ず想像以上の事をしてあげるから。」
いちいち怖いよ・・!この人は!!マジで頼むから兄貴変なアクション起こすなよ!?
「それにしても・・・千棘にボーイフレンドね〜。早いものね。もう貴方もそんな年頃なのね。」
「えへへ・・はい。」
「あら?そのリボン・・・」
「!?」
「まだそんなものつけていたの?すっかりくたびれて。そんなリボンぐらいいくらでも買ってあげるのに・・・。貴方女の子なんだからもっとおしゃれしないと・・ボーイフレンドに逃げられるわよ?あら・・もうこんな時間。行かなくちゃ。千棘。またイブの夜に会いましょう?」
「・・・はい・・・。」
桐崎はなんだかわからないがショックを受けているみたいだった。彼女はそのリボンに思入れがあると言っていた。それを色々言われたのが原因なのだろうか?
「社長・・!大変です。また秘書が倒れました!」
「またなの?今回で7人目よ?たかが70時間勤務でだらしが無い。他に予備人員は?」
「いえ・・・他のものは全員入院中でして・・。」
「困ったわね・・・。あ、そうだ。」
なにやら、SPたちと桐崎の母ちゃんが何かを話していた。それが終わり、兄貴の元へ桐崎の母ちゃんが近づいてくる。
「坊や・・。あなた今からクリスマスまで私の秘書をやりなさい。」
「「え!?」」
いきなり桐崎の母ちゃんは兄貴に秘書になれと言い出したのだ。桐崎の母ちゃんが勤めている会社は普通の会社じゃない。勤務時間は70時間で休む間も無い。それにスケジュールは超ハードだ。兄貴が耐えられるかどうか心配である。
「ちょっと!?お母様!?本気なの!?」
「えぇ。本気よ?私は娘をボンクラと交際させる気は無いわ。ちょうどいい機会だし、この坊やが貴方と交際するにふさわしい人物かどうか確かめさせてもらうわ。」
「いや・・!だからって!」
「嫌ならそれでもいいわ。ただし、明日東京湾にでも沈んできてもらうわ。」
それは困る。これはもはや否応なしだろう。
兄貴・・・やるしか無い!俺にはどうすることもできない。
「でも、もし私を認めさせることができれば、
高級ホテルのウルトラスイートルーム一泊をに千棘と坊やにプレゼントするわ。」
「「えぇええ!?」」
「それじゃ・・行くわよ?」
「ま、マジでか!?マジでやるのかぁあああああああああああああああああああああああああああああ⁉︎⁉︎」
兄貴はSPに引っ張られてリムジンに連れて行かれてしまった。こればっかりはどうしようもできない。兄貴には頑張ってもらうしか無いだろう。俺は・・・クリスマスまでゆっくり過ごすとしよう。他のみんなにも事情を説明して・・。
次回に続く
どうでしたでしょうか?
今回は千棘中心でしたが、
次回は小野寺や鶫との絡みが多く
なりますよ!
楽は無事なのか!正義の
クリスマスはどう過ごすのか!
乞うご期待!
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