ニセコイ Another story 俺と楽の波乱万丈な日常!? 作:覇王神 ゾディアーク
第41話です!!今回はお正月回!
鶫と小野寺の出番が今回多めです!
少々オリジナル要素が入っています!
文才のない作者ですが、楽しんでいただけると
嬉しいです!
あの大晦日から一夜明け、新年に突入した。
千棘から連絡が入り、挨拶に来るということになり、ついでに飯も食べていくことになった。
「zzz〜」
正義はまだぬくぬくした温かい布団で爆睡中である。理由は一つ。大晦日での除霊の件でやたら疲れたということだ。
正義は屈強な身体つきをしているし、日々の鍛錬は怠らない。そのせいもあってか運動神経が周りの男子よりもズバ抜けて優秀である。
それに頭もとてつもなく良いため、周りからはほぼ完璧超人と思われがちだ。しかし、正義は男だらけのヤクザの世界でストイックに生き、女の子とはあまり関わり合いを持たなかった。
そのため、女の子関係のトラブルが起きると
やたら精神をガリガリと削られるため、非常に疲れるのだ。(別に悪い意味ではない)
ピンポーン。
「坊ちゃぁああああん!!」
屋敷全体に鳴り響くチャイム音。そして竜のドスの効いた声がさらに付け足される。
「はいはい・・今行きますよ〜」
楽は寝起きのせいか足をもたつかせながら歩いていく。そのついでに隣の部屋にいる正義を起こしに向かう。
「お〜い正義〜。千棘が来たぞ〜起きろ〜。」
「zzz〜」
「・・・・」
楽は寝ている正義の体を揺ぶったり、平手で叩いたりするも正義からは起きる様子がまったくない。普段はここまでして起きないことはあまりないのだが、どうやら今回かなり深い眠りに誘われているようである。楽は起きない正義に
困り、顔を指でポリポリと掻く。弟を叩き起こす・・・これも兄としての尻拭いなのだ。
「正義〜飯が出来たぞ〜?」
「・・・んぁ・・?飯?」
「ったく・・・起きたな。」
楽は正義の耳元で囁く。この手は何度か使ったことがあるのだが、効果は正義にだけ保証する。
今の正義はいつもの男らしい面影は全く無く、寝ぼけた表情でアホそうな返事を返す。
「千棘が新年の挨拶に来てる。早く行くぞ。飯だったらこの後たくさん食える」
「・・・へいへい・・わっかりやした〜。」
正義も寝起きで足をもたつかせながら楽とともに玄関へと歩みを進める。正義と楽は玄関に辿り着き、玄関のドアを開ける。朝日に照らされ
、眩い光が差し込んだその先には千棘とその他の人物が何人もいた。
「「「「「「明けましておめでとうございま〜す!!」」」」」」
「「え?」」
正義と楽は目の前の状況に素っ頓狂な声を上げる。目の前には千棘は疎か、鶫、万里花、小野寺、宮本、集のいつものメンバーがいた。しかも振袖まで着てきている。
「なんでみんなここに・・?」
「それは昨日みんなで連絡取り合ってたら一緒に行こうか!ってなって、ついでに初詣にも行っちゃおう!ってなって。」
「いや待て待て待て。そんなこと言われたって全員分の飯なんか用意できてねぇぞ?」
「大丈夫でさぁ坊ちゃん!!お嬢ちゃんから連絡もらって全員分の食事の用意はできてますぁあ!!」
(お前もグルか・・・)
どうやら正義と楽が知らない内に事が進んでいたようだ。
「それじゃおっ邪魔〜」
「おいおいおいおい?」
千棘はお邪魔しますと言葉をかけ小野寺と万里花、集を除くその他が勝手に家の中に入って行ってしまった。楽もその後を追いかけていく。
「いや〜楽と正義は幸せ者のですなぁ〜?新年早々こんな可愛い美女軍団が自分達の部屋に来てくれるんですもの〜。」
(・・・いきなり来られても困るっつうの・・・部屋の掃除できてねぇし。しかもさっきまで夢の中だったし・・・)
正義は心の中で軽く愚痴を垂らす。寝起きな上に急に押しかけてきたのだから致し方ないだろう。
「えっと・・・一条君?振袖・・・変じゃ・・・ないかな?」
小野寺は笑顔で正義にそう問いかける。それを見た正義は先ほど愚痴を垂らしていた自分は直ぐさま消え去っていた。
「へ、変じゃないぜ!?全然!!うん!!」
「えへへ・・・よかった・・」
*ーーーーー
「うっはぁああはっは!!すっごいご飯!」
「「らっしゃい!!」」
楽の部屋に既に会場は用意されていた。部屋の中心には長いテーブルが置かれ、8人分の食事と座布団が用意されていた。
万里花は「アロマセラピーですわぁああ!!」とはしゃぎまくっていた。
正義達は食事前にいただきますをした後、食事を口に運び、周りとくっちゃべっていた。
「ねぇダーリン!何か甘い物とかないの?持ってきて?」
「正義もそうだけどお前も良く食うな・・・」
「兄貴、俺も頼むわ」
「へいへい。わかりやした。」
楽が甘い何かを少々面倒くさそうな足取りで
厨房まで取りに行く。
(あ、ちょっとトイレ行ってこよう・・。)
そして正義も楽が行った数分後にトイレに向かった。
*ーーーー
(ふぅ・・・スッキリした。俺も沢山食って腹いっぱいになったし、甘いもんでも食いますかね〜。あとなんかあいつらカルタやるって言ってたみたいだし俺も参戦するか・・・)
正義はトイレに出たあと、先ほどまでいた楽の部屋に向かう。
「う〜す。やってるか〜?」
正義はそう言って襖を開ける。
「って・・・・何やってんだ・・兄貴、桐崎・・・?」
正義の目に飛び込んできたのはキスをしてしまいそうな間合いまで顔を近づけている楽と千棘の姿。そしてゾンビのような足取りをした万里花。泡を吹いて倒れている集。である。なんだか訳のわからない事が起きているのは確かのようだ。
「ち、違う!!勘違いしないでくれ!?俺はただこいつの言われた通り甘いもん持って行っただけなんだ!ただその甘いもんっつうのが”酒入りのチョコレート”だったみたいで!!」
「まさかあの厨房に隠しておいたウィスキーボンボン持って行ったのか?」
「そうだけど・・・。」
「あれ酒好きな竜達のために俺が作った一口食えば乙女はすぐに酔っ払っちまう試作品のウィスキーボンボンだぞ?」
「なぁにぃいいいいいいいいいいいいい⁉︎⁉︎」
そう。その食べたウィスキーボンボンは正義が作ったものだ。
「お前はなんちゅーもん作ってんだ!?」
「いやだって、竜達に毎晩滝のように酒を飲まれたら家計が持たないからだろ!?」
正義の家では酒の消費量が半端じゃない。毎晩日本酒がなくなる→購入→なくなる→購入のループが続けば家計が持たないのだ。そのため、一口食べれば大量に酒を飲んだ気分になれる酒豪のためのウィスキーボンボンを作ったのだ。しかし、女子が食べればすぐさまベロンベロンに酔っ払い、会話をしても意思の疎通ができない状態に陥るのだ。それ故に封印していたのだが、楽によってそれを解かれてしまったようだ。
「なんでもいい!!正義助けてくれ!!俺にはもうどうしようも・・・」
「楽ぅ〜キスしなさいよ〜?ねぇ〜しよ〜よ〜?ねぇ〜?ねぇ〜?」
「あ〜今度はま〜君たい・・・わいと一緒に遊ばんね?ぷっふ〜ふっふっふっ!!」
「こりゃ重症だな・・・。」
もはや制御不可能である。2人とも完全にベロンベロンに酔っ払っている。千棘に至ってはもはや別人格になっている。
(もしかして・・・他の奴らも・・・?)
正義が作った強力なウィスキーボンボンを女子が食べれば酔っ払らうことは間違いない。さらにはみんな恐らく食べている可能性がかなり高い。だからといって一方的に手を出すわけにはいかないので他の人がお酒に強い体質である事を祈るしかないのだ。
「・・・・一条正義・・・。」
「つ、鶫か!」
正義の背後から声をかけたのは鶫だった。
「お前・・・大丈夫なのか?」
「・・・なにって・・・大丈夫に決まってるらろう・・?」
鶫の様子が何やらおかしい。顔は赤く、呂律も回っていない。今の鶫には普段の鶫らしさが感じられないのだ。
パチン!
鶫は正義の顔を両手でがっしりとはさみ込むようにホールドしだした。
「え!?ちょ、鶫!?お前何をするつもり・・!?」
「何って・・・ただの接吻を・・・」
「せっ・・・!?接吻!?おいおい待て待て!?早まるな!?俺と・・その・・接吻って・・・!!」
「私は別に・・・かまわない・・・。貴様とキスできるなら・・・本望だ・・。」
「え・・・・・・・」
鶫は今、正義とキスできるなら本望だと言っていた・・・。それが酔っ払っているせいで告白まがいな事をいっているのかどうかの真意はわからない。
(いやいやあり得ねえだろ・・・?鶫だぞ?俺のこと嫌いなはずだろ・・。てか、本望って・・・・絶対酔っ払っている所為だよな!?そうだ!きっとそう!)
「取り敢えず落ち着けよな!?この手を離して・・・離して・・・!?」
(と、取れねえ!?なんつー馬鹿力だよ!?鶫ってこんなに力強かったっけ!?テコ使っても動かねえんじゃねぇの!?これ!?)
正義は必至に自分の顔をホールドしている鶫の手を引き剥がそうとするもまったく取れない。
恐らく酒に酔って神経が軽く麻痺しているせいだろう。半端ではない強さで顔をホールドしている。酒というものは恐ろしいものだと改めて実感する正義。
正義が抵抗している間に鶫の唇が正義の唇に近づいていく。
「ちょっ!?おいおいおいおい!?ほ、本気か!?//」
正義と鶫は目と目を合わせている。化粧と酒に酔っている所為か顔の赤さが相まって、とても大人の色っぽさを感じる。少しエロい・・・。
(も、もうダメだ・・・!)
「・・・いただき・・・ま・・・す・・ぅぅ・・・」
バタンッ。
正義はキスされる事を覚悟して、目を瞑っていたが、バタンと何かが倒れた音と同時に顔をサンドウィッチ状態にしていた鶫の両手が顔から離れ、目を開ける。
「すぅ・・・すぅ・・。」
(・・・寝ちまったか・・。はぁ〜やれやれ・・・。でも・・なんで俺は少し悲しい気持ちになってんだ・・・?)
正義は少し心にモヤモヤが残ったが、細かいことは気にしないことにした。
正義は鶫を抱き上げ、自室でしばらく寝かせておくことにした。
正義は先ほどまでの道のりを戻る。途中宮本もいたが、宮本も酔っ払っていた?様子であった。
「わぁ〜一条君だ〜。」
「・・・!?お、小野寺・・?だ、大丈夫か?」
(大丈夫じゃなさそうだけどな・・・。)
正義は元の部屋に戻ると、そこには女の子座りをして、振袖が胸元近くまではだけた小野寺の姿があった。彼女もベロンベロンに酔っ払っている。
「なんだかね〜体がフワフワして気持ちいいの〜〜。」
「そ、そうか・・・ま、待ってろ!今冷たい水を持ってくるから!」
「でもこの部屋すごく暑いんだ〜〜。」
「は?」
なんだか嫌な予感をビシビシ感じる正義。
そしてその嫌な予感が的中する。
「ちょっと!?小野寺!?なにしてんだよ!?」
小野寺は暑いといって自分の振袖を自ら脱ぎ捨てようとしている。小野寺の胸が見え隠れしている。いつもの小野寺からでは考えられない行動である。
「・・・一条君・・・これほどいて・・?」
「だぁあああ!?ダメだって!!ほら!今エアコン切ったから!!」
「・・・・う〜〜ん・・・けち・・・。ねぇ・・・一条君?」
「今度はなに!?」
正義は軽くテンパって裏声で返事してしまった。
楽は千棘と万里花の相手に必死、集は泡を吹いて気絶、宮本も酔っ払ってあてにならない。頼れる人物はこの状況では誰もいない。
「一条君って・・・可愛いよね・・?」
「いきなりなに言いだすんだよ!?てか、お、小野寺!?どこを触って・・・!?うわぁ!?」
正義は小野寺に強引に押し倒されてしまった。
小野寺自身、力はそこまでない。しかし、酒に酔い、力加減のリミットが解除された上、自制心を忘れた今の小野寺は力強く、且つやらしい手付きで正義の下半身を触ってきた。
正義は驚き、力が抜けた瞬時に小野寺に押されため、簡単に倒されてしまった。
「一条君って・・・肌白くて、髪もツヤツヤで・・・いいなぁ〜。」
「だ、だから小野寺そんなベタベタ触んなって!?」
小野寺は正義を押し倒した後も、正義の着ている和服の隙間から手を入れて触ってくる。
(だ、ダメだ!!手に負えねえ!!これじゃさっきの鶫の時の二の舞だ!一時避難するしかない!!)
正義は強引に小野寺による全身包囲網を突破する。
(はぁ〜危なかった・・・)
正義がなにかしら行動を起こそうとすれば、裏目に出てくる。もうこうなれば先ほどの鶫のように寝てくれることを祈るしかないようだ。一番この方法が安全且つ、楽な方法だろう。
正義がそう思った矢先だったが、どうやらそう簡単にはいかないようである。
「・・・一条正義・・・」
「ふぇ!?つ、鶫!?起きちまったのか!?」
先ほどまで正義の寝室で寝かせていた筈の鶫が起きてきてしまった。正義と楽で一時自分の地下研究室に避難する予定だったが、鶫にがっしりと正義の手首を掴まれてしまった。
「・・・貴様に聞きたいことがある・・・。」
「な、なんだよ・・・?」
もう何が起ころうとしているのか予想を立てることができないため、余計に恐怖にかられる。
もうつっこむ気にもなれない。余計なことを言えば、何されるかわからないからである。
「・・・貴様は・・・私の事・・好きか?」
「はぁ!?」
「いいから・・・答えろ・・」
ここは素直に答え、険しいルートに行くのではなく、楽なルートに行くことにする正義。しかし、どういう好きを聞かれているのかまったくわからない。
「そ、そりゃ好きだぞ!?ほら!えっと・・友達として!な!?」
「そういう好きを聞いてるんじゃない!愚か者め!」
「えぇ〜!?」
どうやらこの回答はハズレだったようである。
「・・・そういう好きじゃなくて・・・私の事をどう思ってるかを聞いてるんだ・・・私の事を好きなら好きと言え!!大バカ者!」
「さっき言いましたけど!?怖いよ・・・」
もう訳がわからない。やはり、意思の疎通が取れないというのは恐ろしいことである。まったく会話にならない。
「・・・・罰として・・・私と接吻しろ・・。」
「だからなんでそうなる!?!?」
このまま流れに任せれば、本当にキスされてしまうだろう。多少手荒な方法でも抑え込むしかないだろう。
「すまん鶫・・・少し眠っててくれ。」
バシッ!
正義は鶫の首筋に手刀による鋭い一撃をあたえる。そして、鶫は正義の元に倒れこむ。
(よし・・・)
再び、鶫を自室で寝かせた正義。
「ひえぇえええ!?や、やめて!た、助けてぇえええええ!!」
「兄貴!!」
正義は鶫を自室で寝かしつけていると、突如室内に響き渡る楽の悲痛な叫び声。
正義は急ぎ楽の元へと駆けつける。
「楽ぅ〜うふふ・・・」
「らっくん〜えへへへ」
千棘と万里花にどこから持ち出してきたのかわからない縄で楽をグルグルに縛り付けていた。
楽はあまりの恐怖だったのか、口から泡を吹いて気絶していた。
「すまん、桐崎、橘・・。眠っててくれ。」
バシッ!バシッ!!
正義は再び手刀による一撃で千棘と万里花を眠らせる。
(あとで小野寺が片付いたら、みんな俺の部屋に運んでやろう・・。)
正義は恐る恐る小野寺の元へと向かったが、
小野寺はいつの間にかぐっすりと静かないびきをかいて寝ていた。女子に暴力を振るわなくて済むことにホッと胸をなでおろす正義。そして、全員順番ずつ正義の部屋で寝かせたのだった・・・。
*ーーーー
波乱の時間は過ぎ去り、もう夕方である。
楽もその他の女子達も全員起きていた。女子達はちゃんと酔いが覚めていたためホッとする正義。しかし・・・
「なぁ・・・正義・・俺いままでなにしてたんだ・・・?」
「私達も・・・みんなでご飯食べて、お菓子を食べたことまでは覚えてるんだけど・・・?」
「いや!?みんな腹一杯になって寝ちまったんだよ!?うん!」
あの恐怖の出来事を無かったことにする為に
優しい嘘をつく正義。楽も恐怖のせいか、なにがあったのかまったく覚えておらず、女子達も幸い酔っていた時の記憶がなかった。女子だって楽や正義にキスをせがんだなんて知りたくないだろう。
「そうなのかな・・・?」
「うん!」
楽は頭が痛いと言って、また寝てしまい、集や
女子達もそのまま帰って行った。
(でも、あの鶫の言ってたことって・・・まぁあり得ねえよな・・。どうせ酔ってて気が動転してただけだろ・・・。)
正義は鶫のやや告白じみたセリフが気になったが、あまり深く考えなかった。
こうして、新年初めての日に起きた出来事は正義だけの記憶に刻まれることとなったのだった・・・。
どうでしたでしょうか?
今回は酔っ払い鶫と小野寺さん
でした。私は実はこの回がかなり好きでした。
ずっと書きたくてうずうずしてたんですよねww
ここで裏話なのですが、
最初、正義と鶫を本当にキスさせてしまおうか
と考えたのですが、
この先のことを考えてこの案は取り下げました。
続いて小野寺さんですが、今回少し
いやらしく書いてみました。
酔っ払って、いつもの小野寺さんとは
反対の積極的且つ、少々やらしい一面を
書いてみたいと思い書きましたw
清純な小野寺さんも好きですが、少し乱れた
小野寺さんも好きですww
話が長くなりすみませんm(__)m
感想、評価、リクエスト、アドバイス
お待ちしております!
次回をお楽しみに