ニセコイ Another story 俺と楽の波乱万丈な日常!?   作:覇王神 ゾディアーク

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第7話 シアワセ

「始め‼︎」

 

鶫は今クロード監修の元、銃のパーツを目隠ししながら組み合わせるという訓練をしている。

 

流石10年訓練してるだけはあって

手の巧みな感覚で組み合わせていく。

 

「ふーん。7秒か・・・いいタイムだ。

腕は落ちていないようだな。ところで、

例の集英組の二代目2人の様子はどうだ?

何か掴めそうか?」

 

「いえ、今の所は何も。」

 

「そうか・・一条楽がお嬢の本当の恋人では

ないということがわかったら、奴を即刻”処分”しろ。一条正義の方もお嬢に何か危険を犯そうとした場合もだ。」

 

「勿論です‼︎あんな不埒で無礼なグズ野郎‼︎」

 

「奴らのことを分かってきたようだな。」

 

「あんな奴、お嬢の側に置いておくなど認められない。」

 

しかし、鶫の脳裏にはあの出来事がフラッシュバックする。

 

 

(そりゃ勿体ねえな。せっかく可愛いのに。)

 

鶫は一気に顔が赤くなり、羞恥心を振り払うために頭をふる。

 

 

(なんであいつの顔が浮かんでくるんだぁあああ‼︎全く・・・なんなんだ・・あいつは。)

*ーーーー

 

 

突然の転校生、鶫誠士郎がやってきてかれこれ3日が経った。

 

鶫は男と間違われることが多く、そのせいで

あの事が起きた訳だが、あれからすぐに

鶫はクラスに溶け込み、いつも通りの日常が戻ってきた・・・・・と思ったが・・

 

鶫は楽と桐崎の関係をとても疑っていて、

楽は中々桐崎に近づけないという、鉄壁の監視がされているため、気を落とすこともままならないのだ。

 

おかげ様で俺も楽と桐崎と一緒にいることがより多くなった。

まぁ悪い奴じゃなさそうだし、それで困る事なんて一つもないから別にいいんだが。

 

俺は楽が先生の手伝いをすることになり、楽が遅れてくるのでその補欠で俺が桐崎と飼育係の仕事をする事になったのだ。

 

「なぁ桐崎?先生が飼育係のエサ買ってこいだとよ。」

 

「えぇー!?なんで私たちが〜?」

 

この通り、エサを買ってくることになった。

業者に頼むものじゃないのか?と思った人もいるだろう。しかし、俺たちの学校が飼育している動物は珍しいものが多く、近くのペットショップで買ってくるしかないのだ。

 

「じゃああんた一人で買ってきてよ。」

 

「いくら俺でもあの量を一人で持つのは重たすぎるだろ?」

 

「お待ちくださいお嬢‼︎」

 

その言葉の主が草陰から現れる。

 

「うわぁ!鶫か・・。びっくりさせんなよ。」

 

「お嬢・・・‼︎その様な買い出しなら私が‼︎

お嬢にその様な雑事をさせる訳にはいきません‼︎」

 

(こいついつの間に・・本当神出鬼没だな・・。)

 

「ほら行くぞ‼︎一条正義‼︎グズグズするな‼︎」

 

「ちょっと待て・・まだ準備が終わってない。」

 

しかし、鶫には策略があるようだった。

 

(チャンスだ・・‼︎この機にこいつがお嬢に危険を及ぼす存在かどうか確かめてやる。

もし、クロード様の言う通り危険を及ぼす存在だったというのなら、私がこの手で・・)

 

「あ、そうだ‼︎鶫!ちょっと待って!」

 

そう桐崎に呼び止められる鶫。

 

「はい?」

 

 

 

*ーーーー

「どうしたんだ・・・その恰好・・」

 

(なぜこんな事に・・・)

 

桐崎の提案で鶫はいつもの男装から一転

女の子らしい恰好にさせられたのだ。

武器も没収されてしまい、作戦は失敗に終わってしまったのだ。

 

しかし、それよりも・・

 

(この恰好・・恥ずかしすぎる・・)

 

(ヤバ・・思わずドキッとしちまった・・やっぱこいつ普通に女の恰好してれば普通にかわいいんじゃ・・・つーか、すげー目立ってるし、皆んなからめっちゃ見られてるんですけど・・‼︎)

 

「・・な、なんだかさっきから妙にジロジロ見られてる気がするんだが・・そんなに私の恰好は変か?」

 

「いや、寧ろ・・すげー似合ってると思うけど。」

 

「なっ・・‼︎バカにしてるのか貴様は!!」

 

「なんで!?」

 

突然そんなことを言われて顔を赤らめる鶫。

なぜ怒られたのかわかっていない正義。

 

*ーーーーー

 

 

 

今、近くのペットショップにいる。

沢山の動物がいるなか、鶫はポメラニアンを眺めている。

 

 

(やっぱ女心ってのはよくわかんねえな・・

普段あんなに俺たちに牙向いてるくせに

ちゃんと女の子の服を着て、こんな可愛らしい表情浮かべてたら本当別人だ・・)

 

正義は鶫を見てそう呟く。

 

「何を見てる・・!目ん玉くり抜くぞ!?」

 

(やっぱよくわからん!)

 

「まったく・・用事が終わったのならさっさと・・」

 

鶫は立ち上がるが、足を滑らせ、転びそうになってしまう。

 

「危ね・・‼︎」

 

俺は咄嗟に近づき、鶫を支える。

 

(ふぅ・・あぶねー・・って・・)

 

「はっ・・・離せバカ者‼︎殺すぞ‼︎」

 

「わ、悪い‼︎つい・・」

 

「痛ッ‼︎」

 

歩いていると突然鶫が立ち止まる。

心配した俺は心配の声をかけ、

靴を脱がせる。

 

「なんじゃこりゃ‼︎すげー靴ずれしてんじゃねえかよ!お前ヒール初めてだろ!だいぶ前から痛んでなきゃこうはならねえ。

なんで黙ってたんだよ!!」

 

「バ・・・バカ者‼︎この程度の痛みで音を上げてはお嬢のボディガードは・・」

 

「我慢することねぇことを我慢するのはただのアホだ‼︎はぁ〜〜。ったく・・しょうがねえ。」

 

「おい・・何を・・」

 

俺は鶫を抱き上げ、背中に担ぎ上げる。

 

「うひゃあ‼︎⁇バッ・・バカバカバカ降ろせぇえ!!こんなことしなくてもちゃんと歩け・・」

 

「うるせえ。気付いちまった以上見過ごせねえよ。大人しくしてろ。」

 

(なんなんだこいつは・・敵かと思えば、

私に優しくしたり、かわいいなどと・・

本当に・・・)

 

そう鶫は正義の背中に支えられながら

そう呟く。

 

「ところでよ。お前と桐崎って一緒に育ったんだよな?いつから一緒にいるんだ?」

 

そう正義が鶫に質問をする。

 

「そうだな・・私たちが5、6歳の頃だったからもう10年になるな。

当時のお嬢は初恋をしていたそうでな?

よくその相手の男の子の事を嬉しそうに話してくれたものだ・・」

 

「へぇ〜。そりゃ初耳だな。

実はな?俺もお前と同じ孤児だったんだ。」

 

「え?」

 

鶫はびっくりしたのか声を上げる。

 

「俺は楽のことを兄貴って呼んでるけど、

本当の兄弟じゃねえんだ。この正義って名前はな?楽がつけてくれたんだ。」

 

「そうだったのか・・道理で顔が似つかないと思っていたが・・」

 

「そうだよ。楽はそん時ヒーローもんにハマっててな?その時のヒーローの主人公の名台詞から取ってきたんだ。皮肉なもんだろ?

この家柄で正義ってのは・・」

 

「いや、そんなことは無いと思うぞ。貴様の名は貴様にとって大切な人から貰ったものなのだろう?大事にする事だな。」

 

(やっぱこいつ・・別人だろ・・全然さっきと態度が違うじゃねえか。)

 

「何をジロジロ見ている・・気持ち悪い・・‼︎」

 

「はいはい、さーせんした。」

 

「お前さ?初恋したことあるか?」

 

「は!?そんなのあるわけ無いだろう‼︎」

 

「そ、そうなのか?」

 

「そんなものは無いよ。今までもそしてこれからも。私はお嬢にお仕えすることが使命であり、それが私の幸せだ。それに言っただろ?私は女を捨てた身だと。

私はお嬢が幸せならそれで・・」

 

「でもよ?そんだけ誰かのために一生懸命になれる奴ならお前のこと好きな奴は絶対いると思うぜ?現に俺はそういう奴が好きだな。」

 

「え?」

 

「つまりだ!お前の初恋はこれからって事だな!想像つかねえな。そん時お前はどんな顔をすんだろうな。多分お前なら早く見つか・・」

 

正義は鶫の方に振り返るが

その時の顔はとても・・

 

(か、かわいい・・・)

 

「まったく、貴様は腹立たしい男だな。

これで貸しだなんて思うなよ‼︎」

 

「何が⁉︎」

 

こうして、鶫と俺の初めてのお使いは幕を閉じた。

 

*ーーーーーー

 

「始め‼︎」

 

夜もクロード監修の元、銃のパーツを目隠ししながら組み立てる訓練をしている。

 

手先の感覚だけで銃を組み立てていく。

 

「ところで・・集英組の二代目候補の話だが・・」

 

クロードの突然の質問に鶫は動揺したのか集中が乱れ、銃を吹き飛ばしてしまう。

 

「どうした・・集中が乱れているぞ。」

 

「す、すみません。」

 

「それで、奴らに変化はあったか?」

 

「・・いえ・・”奴”には何も変化はありません・・」

 

「・・・そうか・・引き続き任務を続行しろ。」

 

その時の鶫の顔は、なんとも”恋する乙女”

の表情だった・・・。

 

 




どうでしたでしょうか?

本格的になってきましたね!
書いてて面白いですね!

感想、リクエスト、評価、アドバイス
募集中です!

次回は楽が風邪を引いた⁉︎
お見舞いで千棘たちがやってくるのだが・・

また、リクエストやアドバイス等は
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送っていただけると幸いです。

次回をお楽しみに!
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