東方蛇狐録~超古代に転生した俺のハードライフな冒険記~ 作:キメラテックパチスロ屋
「ですから、異変の詳細をですねー」
「さっきから言ってるじゃない。吸血鬼をぶっ倒して終了って」
「それだとネタが薄いんですよ。もうちょっと面白い話はないんですか?」
むむっ、行ったり来たりで霊夢のところに帰ってみたら、烏天狗が霊夢にしつこく取材? らしきことをしてる様子が見えた。
どうやらここ千年の天狗は新聞を作るのがブームらしく、彼女もその一人なのだろう。冷たくあしらう霊夢に粘着し、ペンとメモ帳を持ってひたすら同じ言葉を繰り返す。
……ただし、その粘着してるやつが一応知り合いなのがなぁ。
「いいじゃないですかー。私と霊夢さんの仲ですし」
「あんたと仲が良かった覚えはないわよ、このマスゴミ」
「あやや、酷ーい。文ちゃん本気で泣いちゃいますよー?」
射命丸文。妖怪の山の防衛隊隊長で、天魔と同席できる程度には名の通った烏天狗だ。その実力は天狗の中でもトップクラスだと見ている。
しかし、だ。
一つツッコミたいことがある。
(お前いつからそんなエセ敬語扱うようになったんだよ!?)
私が驚くのも無理はない。というか千年前の文を知ってるやつからしたら仰天ものの豹変っぷりだ。
私の文の印象は、責任感があって真面目な烏天狗だった。真面目すぎて私にも容赦なくツッコミや攻撃を繰り出すことがあるのが少しうざかったけど、それでも私の中の評価は中々高かった。
それが今を見てくださいよ、奥さん。
あのムスッとした顔がデフォの文さんが気色悪い笑みを浮かべて、あろうことか人間に媚びへつらっているではないか。
いや、相手が霊夢だから媚びてるのかもね。おそらく一度ボコボコにでもされたのだろう。
文はそのまましつこく取材するけど、一向に霊夢は口を開かなかった。
このままだと絶対に喋らないことを悟った文。
しかし次の瞬間、彼女はとんでもない地雷発言を投げ込んだ。
「聞けば、紅魔の主の妹が弾幕ごっこのルールを破ったそうじゃないですかぁ? そこについて詳しく」
そのとき、私と霊夢の周りの空気が凍てついた。
それを前にしてなお、文は図星だったという確証を得ると、気色悪い笑みをさらに深めた。
「……話すことはないわ。それ以上聞くならぶっ飛ばすわよ?」
「あやや〜? 怪しいですねぇ……。もしかして図星だったとか?」
確信してるくせによくいけしゃあしゃあと。
とりあえず、このことを今の文に聞かれると大問題になりかねないので、なんとかしなきゃ。
そう思って近づこうとしたとき、なんと文から私の方へ高速で移動してきたのだ。
「どーもです、名無しの妖怪さん! よろしければお名前聞いてもいいですか?」
「名無しって言うくせに名前を尋ねるんだ。それよりも、名を聞くときは自分からって親に習わなかった?」
「これは失礼。私【文々。新聞】を作っている射命丸文と申します。さっそくですが紅魔館での取材をさせてもらいましょうか!」
……やっぱり、あっちは私の正体に気づいてないなぁ。
でもまあそっちの方が助かるし、このまましばらく楽しませてもらおうかな。
取材を受けるとは言ってないけど。
「どうして私が今回の異変と関係があると思ったのかな?」
「目撃情報があったので。ジャーナリストの目は誤魔化せませんよぉ〜? まずは名前、その次にどこに住んでるか。その次は今回の異変で関わったことを洗いざらい喋ってもらいましょうか」
「強気だね。話も長くなるだろうし、断らせてもらうよ」
「……貴女に拒否権があると?」
……こいつ。
さっきから注文が多いとは思ってたけど、今の言葉ではっきりした。
「それに、貴女が紅魔の主の妹と弾幕ごっこのルールを破ったってことは知ってるんですよ。まあ安心してください。多分私以外誰も知りませんから。
邪悪な笑みを浮かべて、文は続ける。
「実はこの情報、幻想郷の平穏のために妖怪の賢者に渡そうと思ってるんですけどぉ……この意味、わかりますよね?」
なるほどね。
要するに、妖怪の賢者に消されたくなければ私に従えと文は言ってるのだ。
なんという狡猾さ。他人をダシに使って相手を貶めるのが上手い。
その天狗らしさに賞賛を送る。
だ、け、ど、ね?
くふ、くふふふふっ!
馬鹿みたい。今の私にとっては、まさしく道化。最初戦ったころから相変わらず相手の実力を測るのが下手くそみたいだ、
紫はそんなのとっくに知ってるさ。そしてその件はもう終わっている。そして、終わったことをいくら利用しようが、意味などない。
これを道化と言わずしてなんと言う!?
でもそれはさておき、私はこの天狗に少しムカついた。
ならちょっとだけ、支配者の恐怖というのを思い出させてあげようか。
「……いいよ。それで、何が聞きたかったの?」
「敬語でお願いしますよ。貴女ごときにタメ口は天狗の沽券に関わりますので。わかったなら名前を教えてください」
「そうだね。私の名前は——楼夢って言うんだよ、文?」
「へっ? ……ゴバッ!?」
私の名前に驚いて動きが止まった一瞬、私は拳を全力で文の顔面に叩きつけた
——【空拳】。
さほど丈夫じゃない天狗の体は、私の一撃を受けて神社の外れの森まで吹き飛んでいった。
「なんというか、ナイス」
「応援ありがと、霊夢。じゃあちょっと席外すよ?」
清々しい笑顔でサムズアップする霊夢を後ろに、私は文を追いかけて森に入っていく。
すると突如前方の木々の隙間から、鎌鼬が襲いかかってきた。
「……ぬるい」
しかし所詮は空気の刃。
神理刀を出現させ、一振りするだけで無に帰した。
でも、それだけじゃ終わらないみたい。
私が鎌鼬を防ぐと、文は自慢のスピードを生かして接近し、紅葉の形をした扇を振るう。
この扇、どうやら先端部分が刃になってるらしく、本来の使用法で風を起こすことも斬撃を繰り出すこともできるらしい。
しかし、哀れかな。
「私に剣術で勝てるわけないでしょうが!」
文の扇と私の神理刀が打ち合えたのは、ほんの数回だけ。
数度目の斬撃の速度のギアを急に上げることによって、文は急加速した私の斬撃を捉えきれず、体を薄く切り裂かれた。
「……痛っ!?」
まさか中級妖怪ごときに速度で遅れをとるとは思っておらず、文は驚きの声とともに一旦下がろうとする。
けど、逃すと思う?
笑みを浮かべて、私は一つ術式を唱えた。
「縛道の六十三【鎖状鎖縛】」
その一言で光の鎖が、木々の奥まで下がった文へと飛んでいった。
遅れて、短い悲鳴が聞こえた。
どうやら上手くいったみたいだね。
そのまま進んでいくと、光の鎖でがんじがらめに縛られた文が、地面に転がってもがいていた。
「くっ、この……っ!」
「無駄だよ。その鎖は天狗が腕力で引き千切れる強度じゃない。大人しく諦めた方が賢明だと思うなぁ」
実際、天狗はスピードに特化しているが、それ以外に身体能力で特徴はない。例えるならそう、劣化版の私というわけだ。……例えとして使うのは不本意だけど。
「さーて、久しぶりだねぇ文。私がわかるかな?」
「い、生きてたんですか……っ」
「ピンピンしてるよ。そのままじゃ苦しそうだし、サービスで解いてあげるね?」
指をパチンと鳴らすと、文を縛っていた鎖が光の粒子となって消え去っていく。
私が拘束を解いたのは、文が逃げないと確信しているからだ。というか逃げられない。
文は音速と同じ速さで飛ぶことができる。速度だけなら天魔と同等だろう。なるほど、天魔を除いた烏天狗最速の名は伊達じゃない。
でも、私はそれよりも速く動くことができる。身体能力強化の術式をかければ余裕だ。
スピードで負けた天狗なんて、牙の抜かれた狼のようなもの。文もそれがわかっているから、逃げようとは考えないはずだ。
ちなみに、天魔は例外です。あいつは速度はおまけで術式や能力を使った戦闘が得意なので、私が彼女より速く動けても殺される自信がある。
「……まずはそのエセ敬語について聞きたいんだけど」
「悪かったですねエセ敬語で! イメチェンしたんですよ、悪いですか!?」
「いや、そこまで怒らなくても……」
というか単なるイメチェンだったんだ……。
性格も変わってるからお兄さんびっくりしたよ。
「というか何故にイメチェン?」
「最近の天狗は新聞とか作ったりしてるじゃないですか。それで取材を心地よく受けてもらえるためにですよ」
「やけに霊夢に媚びてたのは?」
「……以前弾幕ごっこでフルボッコにされまして、それ以来軽くトラウマになってます」
やっぱりか。
まあ、同じ敗北者としてわからんでもない。
「ちなみに私のときは普通に脅してた気がするんだけど?」
「人間はダメでも、妖怪同士なら多少痛めつけても問題ありませんしね。貴方の場合は妖怪の賢者を使って脅せるという材料がありましたので」
ふむふむ、要約すると……やっぱ私なめられてたのか!
許さん、死なない程度に殺す! ……と普段ならするんだけど、今は楽しい宴会。文へのお仕置きはまた別の日にしよう。
それよりも、
「そうそう文、いや射命丸。これ以上今回の異変は聞かないでね? これは最終通告だよ」
「……わかりました。貴方が関わってくるなら、これ以上踏み込んでもロクなことにはならなさそうですしね。でも、なぜ苗字で呼び直したんですか?」
「私の中の真面目な文のイメージが汚れるから」
「酷い!?」
「理解が良くて何より。じゃあ私はもう行くから、また今度ね」
そう言って文を置き去りにして、宴会に戻っていく。
後ろから射命丸の抗議する声が聞こえてくるけど、無視無視。
とりあえず、これで、フランが弾幕ごっこのルールを破ったことは公に知られることはないだろう。
後は……。
神社の縁側に回り込み、先ほど霊夢がいた場所を目指す。
しかし、そこには霊夢の姿はなかった。
代わりに——
「ねえ、貴方がフランを怪我させた妖怪かしら?」
——凄まじい怒気を放つ、幼い吸血鬼と、そのメイドの姿がそこにはあった。
♦︎
豪華な赤いカーペットが敷かれた地面。その上に一つの豪華な椅子が置かれていた。
そこにフランの姉——レミリア・スカーレットはふんぞり返るように座る。
その後ろには先ほどのメイドが立っている。どうやらフランとパチュリーは来てないみたい。パチュリー がいれば楽だったんだけど。
レミリアは椅子に座った分高くなった目線で、私を見下ろす。
自分から呼んでおいて、客人への椅子はないんですか。そうですか。
ちょこっとムカついたので、巫女袖から複数の座布団をして取り出し、ちょうどレミリアより高くなるように設置して座った。
ふふん、これで見下ろせないでしょ?
ちょっとグラグラするけど、まあ仕方ない。
しかしレミリアはそれが気に入らなかったらしく、顔を不機嫌にさせて、
「誰が同席を認めたのかしら?」
と、一言。
それに間髪入れず、私が言葉を続ける。
「私が認めた。それに客人を呼んだんだから椅子は必要でしょ? それを私にやらせることこそおかしいと思うな」
周りの空気が一瞬で冷えた。
レミリアは平静を装っているけど、口元がヒクヒク動いているのが丸見えだよ。隣のメイドちゃんからポーカーフェイスでも学んでおきなさい。
そのメイドちゃんもポーカーフェイスというだけで、刃物のように鋭い殺気が微弱に放たれている。
もちろん、そんなことで私が怯えることはない。
私はキュポンと鬼神瓢の蓋を開けて、中の酒を一口飲む。
それだけで周りの気温がまた一段と下がっていく。
うむ、美味い! 飯ウマならぬ酒ウマだ。
それにしても、煽り耐性なさすぎでしょ。こういう話し合いは冷静さが一番大事なのに。
「それで、私に何か用かな?」
「あら、とぼけるのか?」
「うーむ……。話題といえば、一発芸で周りの気温を下げることができるようになりましたぐらいしか今の貴方たちから考えられることはないね」
「……どうやら立場がわかってないようね。……咲夜」
「かしこまりました、お嬢様」
メイドが指で軽い音を鳴らす。
——瞬間、世界は灰色に染まった。
時が凍りついた世界の中、動けるのは咲夜のみ。
彼女はナイフを取り出すと、それを私に振り下ろして——止まった。
——そして、世界が漆黒に染まった。
……ちょっと驚いちゃったよ。まさかここに時間操作系の能力持ちがいるなんて。
だ、け、ど。
私の、というか私たちのもう一つの神名を忘れてはいないだろうか。
——【
それが、狂夢の神名。そして名前に似合うように、奴は【時空と時狭間を操る程度の能力】を持っている。
そして狂夢が使えるなら、正確的には同一人物である私に使えない道理はない。
実は、時止めの原理というのは、ただ自分以外のものの時間が流れない世界を作り出すという単純なものになっている。
言うなれば、ただの空間創造能力の一種だ。
咲夜が自分以外の時が止まる世界を作ったのならば、私はその咲夜の世界をも凍らせればいい。
つまり、私は
「物騒な物持っちゃって。これは没収だね。……うん?」
咲夜の手に握られたナイフを奪い取った後、私は不自然に膨らんだ彼女の胸を凝視した。
……なんか違和感が。
誰も見てないし、ちょっとだけ……。
そして私は、咲夜の胸を揉んでみた。そう、揉んでしまった。
「……パッドだ……」
や、ヤベェ! なんか重大な秘密知った気がする! というかパッドがズレた!
……まあ、それを差し置いて女の子の胸に触れられてよかった。能力万歳!
……ていうかこれフラン戦で使っておけばメッチャ楽だったんじゃね? でもよくよく考えたら、あのときは結界張ったりしたせいで霊力が足りないので結局使えなかったけど。
それに、今の私じゃ発動できても時間と回数制限ってのが存在する。しかも回数の方は後一回止めたら霊力が空になると思う。
つまりは欠点だらけ。全盛期じゃないと使い物にならないね。
おっと、もう時間制限が来たようだ。
三、二、一……。
そして、時は動き出す。
「……なっ!?」
咲夜は突如手からナイフが消えたことに、目を見開いて驚いた。
「お探しものはこれかな?」
不敵な笑みとともに、彼女のナイフを差し出す。
それを見たレミリアと咲夜がありえない、という表情を初めて面に出した。
「貴様、何をした!? 答えろ!」
「えー? ナイフがどこからともなく飛んで来たから、避けただけですが?」
レミリアが声を荒げて私に問う。
しかし、私はおどけるように平然とデタラメな言葉を並べた。
まあ、自分でもこの返答はナイワーと思うよ? 時止めより速く動く生命体なんて、恐怖そのものでしかない。……あ、ここに一人いましたわ。
一方で咲夜は、呆然と虚空を見つめていた。
あの様子じゃ、能力が破られたことは一度もなかったんだろうな。それで相当ショックを受けてると見た。
なら、私から一言慰めの言葉をくれてやろう。
「大丈夫だよメイドちゃん。貴方の胸は平均だから、無理に偽らなくても気にはならないよ?」
「それはどういう……、っ!?」
そこで咲夜は自分のパッドがズレてることに気づいたようだ。
あはは、そんなに赤面させないでも。
必死に胸の辺りを動かして、再び入れようと努力している。
眼福、眼福だねぇ……。
「貴方……いつか絶対ぶちころしゅ……っ」
いやね、そんな胸両手で押さえて涙目で言われても……。
そしてセリフ噛むなや。私じゃなくて狂夢だったらズキュンときてたぞ。
てかこれ外の世界だと犯罪だね。興味本位で触った私が圧倒的に悪いけど。
こういうように、大人の私なら絶対にしないような行動をするのも幼児退行の影響なんだろう。
でもメイドって言ったら虐めたくなるじゃん? ご主人様って呼ばせたくなるあれだよ。
今度隙があれば霊夢にメイド服着させてあげよっかなー。そしたら絶対ご主人様って呼ばせてやる。もっとも、その隙が彼女にあるのかどうか不明だけど。
まあ、十分笑ったし、茶番はここまでにしようかな。
私は真面目な表情をすると、レミリアへと確認のために質問した。
「さて、そろそろ真面目にやらせてもらうよ。貴方たちが私に用があるのは、フランの件ってことで十分かな?」
「……ええそうよ。ということは、お前はフランを傷つけたということを認めるのね?」
「認めるよ。ただ、死なない程度にボコっただけだから、後遺症は出ないと思うし安心していいよ」
そのとき、私の顔面の真横をレミリアの拳が通り抜けた。
その風圧で、髪がチリチリと焼ける。明らかに食らったら即死する威力だ。
レミリアは拳を引き戻すと、私の目の前に立って槍のように鋭い殺気を放ってくる。
当然私は慣れてるし、動じたりはしない。
それを見ていかにも不愉快と言った表情で、彼女は口を開く。
「さっきから勝手なこと言ってくれるじゃない。死ななければ私の妹を傷つけてもいいと?」
「それの何が問題あるの? 妖怪なんだからすぐに治るじゃん」
「……今の言葉は私を怒らせたわよ」
そりゃどうも。別にガキ一人怒らせたところで大変なことになるわけじゃないし、いらないけど。
レミリアは再び自分の椅子に座ると、明らかに上から目線で私に一つの命令を下してきた。
「貴方、私の奴隷になりなさい。それが紅魔館の主人を怒らせた罪を償うことができる、唯一の方法よ」
その瞬間、私の思考が一気に冷えた。
……こいつはあれだ。文のような侮りではなく、単純にイキってる。
まるで私を一つの雑魚として見下すその態度。
気に入らない。ああ気に入らない!
まるで子どものような理由。でも、私が怒るには十分過ぎる理由だ。
低い声で発せられた私からの返答は、
「……クソガキが。調子乗ってんじゃねぇぞ?」
不良のような言葉と、圧死しそうなほど重い殺気だった。
「とうとう学校が始まってしまいました。もうやだお家帰る! 作者です」
「というかここがお前んちだっつーの。漢字ノートを途中までしか書いてないのにも関わらず提出した作者に賞賛を送りたい狂夢だ」
「はい、今回は月面戦争以来出番がなかった狂夢さんの能力が登場しました」
「ちなみに俺はもう一つ【森羅万象を操る程度の能力】を持っているんだが、果たして覚えてる人はいるのだろうか」
「あんなの要約すると災害巻き起こす能力じゃないですか。時狭間の世界ならまだしも、幻想郷じゃほとんど出番がなさそうですね」
「ちっ! とりあえずだ! 俺の【時空と時狭間を操る程度の能力】は咲夜の能力の完全上位版と思ってくれればいい」
「違う部分は、時止め中のあらゆる制約が無効になることから、クールタイムなしで使えたりなどなど……まあ、色々ですね」
「ちなみに楼夢さんはこの能力を霊力満タンで二回しか使えません。それくらい消耗が激しいので、今の楼夢さんにとっては間違いなく使わない能力ですね」