東方蛇狐録~超古代に転生した俺のハードライフな冒険記~   作:キメラテックパチスロ屋

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世界は進む

どんなに時の流れが残酷でも

人は進む

たとえ他の者を滅ぼしても

世界は滅び行き、人は進む

その先に待つのは混沌か新たな天地開闢か

by白咲楼夢


突撃!諏訪大戦編
桃色蛇狐と弥生時代


 

 

 

ーー妖魔刀

 

それは主に妖刀に魂が入った刀の事を指す。

 

この刀の特徴はそれぞれに自我と名前がありその名を呼ぶ事で封印を解放する事が出来る。

そしてその力は刀に入る魂と依り代となる刀の素質によって決まる。

また、極希に刀ではない物に魂が入る事もある。

 

妖魔刀に入る魂は何故か欲が深い者の魂である事が多い。そしてその持ち主によっては力に耐えきれず、刀に力を吸われてしまう者もいる。

そして持ち主が死ねば妖魔刀も灰となって消え去る。

 

 

 

 

 

ーーヒトと共に生き、ヒトと共に消え去る。

 

 

ーーそれが『妖魔刀』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

楼夢side

 

 

どーも皆さん、現在俺が妖魔刀の事について知っている事を整理している楼夢です。......え、よくあれだけの情報を集めたって?説明しようあれは数百年......いや、一ヶ月前の事だった。

 

 

 

 

 

 

俺はあの時、火神と別れ、一人で温泉に一週間程浸かっていた時の事だった。

 

 

俺は明日此処を離れる為、温泉に漬かりながら尻尾だけで出発の準備をしていた。

すると、空から一冊の本が落ちて来たのだ。

 

あ、ありのまま今起こった事を話すぜ。俺は温泉に浸かっていたら空から本が落ちて来た。な、何を言ってるのか分からねえと思うが俺も分からなかった。おまけに頭上に落ちて来たせいで頭がどうにかなりそうだった。催眠術だとか超スピードだとかじゃ断じてねえ。......最も恐ろしい恐怖の片鱗を味わった気分だぜ。

 

とまあ巫山戯るのもやめて、取り敢えず頭に落ちて来た本を調べよう。

 

まず、本の名前は『安心安全妖魔刀取扱説明書初級編』。......なんだよこの巫山戯た名前は!これはゲームの取説じゃねえんだぞ!

 

次に何故か出版社の名前が書いてあった。この本の製作者は現代人か!?

 

名前は......『NEETプロジェクト』......ああ、この本の製作者誰だか分かったわ。随分分かり易い名前だなおい!......ていうか会社あるんだったらNEETでもねえだろ!......ああ、そうか会社員一人もいないから結局NEETである事に変わりは無いんだ。すまない、気付いてやれなくて。

 

 

 

 

 

 

「ーーーーという事があって妖魔刀の情報を手に入れたって訳だ。......え、なんで温泉に一週間も入っていたかって?多分しばらく入れないからだ(キリッ」

 

 

とまあ独り言はやめて、現在俺は諏訪国と言う国を目指している。

現在の時系列は弥生時代。日本の神達がわんさか増える時代だ。なんだよ八百万の神って!?神様多過ぎるだろJK。

 

まあ、その途中で道が分からなくて森の中で迷子になっています。マーマミーヤ。

......まあそう深く考えるな。一旦ここらで休憩と行こうじゃないか。

 

 

「んー、いい景色だねえ。

 

緑で染まる草木、水晶のように透き通った水」

 

「キャアアアアアア!!!」

 

「そして聞こえる謎の絶叫......へ!?」

 

「いやああああああ!!!」

 

「やっべ!のんびりしてる場合かよ!ああもう!!」

 

 

俺は急いで声がした方向に走る。俺は普段旅している時は【妖狐状態】なのであまり速くは無いが、人間の三倍は出てるはずだ。

 

 

「此処か!?」

 

 

俺は声がした方に辿り着くとそこには緑髪の大体高校生ぐらいの少女が妖怪に襲われていた。......ああ、言い忘れていたけど尻尾が十一本になった時に身長が少し縮みました。大体五センチ程。うん、どうでもいい。まあ要するに彼女の事を少女と言ってるが俺も身体は少女だったという訳だ......いや、少女じゃなくて少年だな。なんでこういう時に限ってどうでもいい事を考えるんだろう、俺?

 

俺はすぐさま妖怪の前に立ち塞がる。相手は三メートル程の土蜘蛛。まあ、中級妖怪だが俺にとってはゴミでしかなかった。

 

 

「さっさと退場願おうか!『ボールを相手のゴールに......シュート!!』」

 

 

俺はそう言うと、そこらの木で木製のサッカーボールを作り、土蜘蛛の顔面目掛けてボールを思いっきり蹴る。あと長いけどこれも立派な技の名前だ。

 

木製のボールは土蜘蛛の首から上を吹き飛ばしその場に倒れる。

 

 

「超、エキサイティング!!!」

 

 

俺がそう叫んでいると少女が話し掛けて来る。

 

 

「あ、あの、ありがとうございます」

 

「ん、ああいいよ、気にしないで」

 

俺は笑顔で少女に微笑む。

 

 

「それにしても一応俺も妖怪だが怖くはないのか?」

 

「あ、その、別に悪い妖怪じゃないみたいですし。それに私を助けてくれましたし」

 

「そうか、俺の名は白咲楼夢。お前の名前は?」

 

東風谷早奈(こちやさな)です。宜しくお願いします」

 

 

 

 

 

 

 

 

 





どーも皆さん、狂夢さんがまだ帰って来てなくて一人であとがきをしなくちゃならなくなった作者です。ったく、何なんすかねNEETプロジェクトって。あの人の事だから絶対ロクな事が起きないですね。

さてまたまたオリキャラ登場。東風谷と言ったら?次回は分かりますよね?

さて次回、東風谷早奈に導かれてなんとか諏訪国に着いた楼夢さん。そこで待ち受ける数々の戦いとは!?

次回もキュルっと見て行ってね

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