東方蛇狐録~超古代に転生した俺のハードライフな冒険記~   作:キメラテックパチスロ屋

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終わるという事は始まるという事


プロローグ:超古代都市と蛇狐編
蛇狐の目覚め


 

 

「……知らない天井だ。いや天井なんてないか」

 

とある森の中、彼はそう言い立ち上がる。

通常人はベットの中で寝る。だから一般人が聞いたら「こいつはホームレスなのか?」と思ってしまうだろう。

だが彼にはちゃんとした家がある。じゃあなんでそんなとこに居るのか?

「知らんな」とまあ巫山戯るのもやめよう。

 

現在、彼は森の中に居る。

しかし妙だ。

彼の記憶の中では、彼の家の近くにも森があるが此処は見たこともない場所だ。

それに生えている木も彼にとって見たことないものだった。

では一体此処は何処なのだろう?

 

取り敢えず情報整理だ、彼は頭の中で結論づける。

 

「話をしよう。あれは今から……何年前だっけ?まあいい取り敢えずあれは昨日のことだった」

 

まず彼の名は白咲楼夢(しらさきろうむ)、大学生だ。

でなんで彼はこんな所に居るのか?

楼夢は思い出す。記憶が確かなら、自分は拳銃で撃たれて死んだそうだ。

じゃあなぜ自分は生きているんだ?

その答えは後回しに、今の話を聞いて人は「はっ?その年で厨二病は無いだろ」と思うかもしれない。

しかし残念ながらこれは過去の事実なのだ。

できることなら今現実逃避したい。

 

「そして現在に至るわけだ。うん訳わかんない。笑っちゃうね、あははははっ」

 

現状の意味不明さに思わず乾いた笑みを浮かべる。

取り敢えず身体の確認でもしよう。

楼夢の身長は170cm位だ。これは死ぬ前と変わってない。

そして次は服だ。

何故か黒で統一された巫女服を着ていた。

しかも何故か脇の部分が無い。

これ冬どうしろってんだよ。しかもこんな格好で外歩けるか! と、心の中で叫び声に似たクレームをつけるが、返事を返してくれる者はいない。その事実がさらに楼夢のSAN値をガリガリ削る。

ちなみに袖の部分は紐で縛られていた。無駄に準備がいい。そしてなんかもう泣きたい。

 

他には、と辺りのものをガサガサと漁る。すると彼の手に何か触れたような感触があった。

 

「……なんでこんな物が?」

 

そこには長い日本刀が有った。外見は刀身、鍔、柄全てが黒く染まっている。

そしてそれを楼夢は既に前世の知識で知っていた。

 

「……って、これ黒月夜(クロズクヨミ)じゃねーか!?」

 

黒月夜とは楼夢がその師父から譲り受けた彼の家の家宝だ。ちなみに切れ味はそこらの刀とじゃ比べ物にならないほど鋭い。

それは実際それを扱っていた楼夢が一番よく知っていた。

そんな刀を持っている楼夢はよく危険人物として注意されていた。

楼夢自身も不本意で使ってしまって注意されているのだが、ここでは何が起きるかわからないため腰につけておく。

 

しばらくして楼夢は次のおかしい点に気づいた。

それに気づいたのは彼がちょうど喉を渇かせたころだ。

意識をすると、水の音がはっきりと耳に入ってくるのだ。しかし辺りを見渡しても川などどこにもない。

 

おかしい、楼夢は瞬時に判断する。人間の耳は普通目に見えないほど遠くにある川の音を聞くことはできない。

なのに遠くの水の音が聞こえる…だと…?

 

「これは罠だ!!」

 

そんな訳もなく、楼夢は気になった方向へ移動する。

 

 

 

少年移動中…...。

 

 

 

 

 

水が見える所まで来た。

取り敢えず水飲むついでに顔を覗く。そこには

 

 

「嘘だ!!」

 

水面に何かが写った。そこにはーーーー

 

 

 

 

 

 

ーーーー桃色の髪をした美少女と、さらには金色の狐耳が有った。




初投稿です。今後もゆっくり投稿していこうと思います。

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