東方蛇狐録~超古代に転生した俺のハードライフな冒険記~ 作:キメラテックパチスロ屋
人は強き者を訪ね、頼る
その者は更に強き者を求め、崇める
そして全ての神は生まれる
by洩矢諏訪子
楼夢side
「......『スライム切り』!!」
俺は包丁を手に野菜を一刀両断する。『スライム切り』の能力は丸い形の物を一刀両断出来るのである。つまり野菜を切るには最適なのだ。
今の季節は冬。雪は降ってないがかなり気温が低い。......よし、今日の夕飯は鍋、君に決めた!
さてさて何故俺が夕飯を作っているのかと言うと数時間前に遡る......
「......キュックション!!」
「だ、大丈夫ですか!?」
「ん、ああ」
「......そうですか......ふふ」
「なんだよ」
「いや、面白いくしゃみをするなあと思って」
「し、仕方無いだろ!俺は元々妖獣だし!」
現在俺は洩矢神社の縁側で早奈とお茶を飲んでいる。あれからどうなったかと言うと諏訪子が起きた後早奈が諏訪子を説得する為に別室で話し合ったそうだ。......まあ、あの別室で諏訪子の叫び声が聞こえたのは幻だろう。そう信じたい。
「そう言えばさっき諏訪子が死んだ様な目をしてたけど大丈夫か?」
「諏訪子様?......ええ、大丈夫ですよ」
早奈は平然と答える。以外と早奈ってヤバイんじゃ......
「それで楼夢さん、料理って出来ますか?」
「料理?一応出来るが......?」
「なら作ってください!」
「ええ、やだよ」
「......そうですか、なら代わりの物を食べさせて貰います」
そう言って彼女は俺の顔を覗く。言い忘れたが早奈の容姿は青い瞳に緑色の髪を持ち、更に俺と同じような脇のない青と白の巫女服を着ている。何が言いたいかって?要するに彼女は人間の中では美人なのだ。そしてその顔が俺へと近く。......ふぁ、ちょっと待て......食べ物ってまさか......。
「それじゃあ、頂きまーす」
彼女は更に俺の顔と距離を詰める。そしてそのまま俺と彼女の唇が合わさった。
「ん!......んーん」
俺の顔は真っ赤に染まる。当たり前だ、一応俺は接吻なんて初めてなんだから。......いや、ルーミアの件で初めてじゃないか......まあ、こういう事にはあまり慣れてないのだ。よって凄い恥ずかしい。
「あらあら、顔が真っ赤ですねぇ。大丈夫ですよ、料理さえ作ってくれれば最後までは食べません」
人を食べ物扱いするな。ていうかこの人本当に人間か?実は人喰い妖怪(意味深)じゃないのか?取り敢えず今やるべき事は一つ。
「逃ィィィィげるんだよォォォォォォスモーキー!!!」
そう、逃げなければ。そして料理を作らねば。じゃないと、俺の精神がいろんな意味で崩壊する。
「で、現在料理してるって事だ」
男は美人と接吻をすると凄く喜ぶと蓮子が言ってたが俺にはさっぱり分からない。友達が蓮子とメリーしかいなかったせいでそういう系の知識がほとんどないのだ。唯一分かるのは中二病発言ぐらいだし......そういえば俺の男の友達って人間時代も合わせると......火神しかいないじゃん。今度会ったらそういう系の知識を教えて貰おう。
「さーてさて、いい匂いになってきたぞ。そろそろだな」
早く食卓へ持ってかなければ。でないと俺が食われてしまう。諏訪子が何故あんな顔をしていたのがわかった気がする。
俺は鍋を素手で持っていく。俺は妖怪だから素手でもちっとも熱くない。火神の炎とは天と地程の差だ。
「あーもう遅いよー楼夢」
「文句を言ってはいけませんよ諏訪子様」
俺が鍋を持ってきた時には既に諏訪子と早奈が座っていた。諏訪子に関してはもう最初の神様の威厳という物が全くない。
「でもなんで楼夢が料理を作ったんだろう?」
「......さあ?」
「何故って、早奈におど「ああ、今食後のデザートが見つかりました。早く食べたいです」......いや、なんでもない」
......あん野郎。早奈の後ろから俺に向けて黒いオーラが出て来る。あの顔だとどうやら黙ってろと言ってるようだ。
「はいはい、すいませんでしたね」
俺はそう言い席に座る。ああ、鍋が美味い。
「うーん美味しい!早奈の料理とは大違いだね」
「そんなに酷いのか?俺は今日此処に来たばっかで知らないのだが」
「ちょちょ、諏訪子様!」
「いや酷いのなんの。この前は釜戸を爆発させたりもしたからね」
「ぷ......クスクス、何それあはははは!!」
俺と諏訪子は盛大に笑う。だがその後ろでは早奈がどす黒いオーラで溢れていた。この感じ......明らかに怒っている。
それを見た瞬間諏訪子が急に動かなくなりその顔は蒼白になっていた。まるで嫌なトラウマを思い出したように。
「さーて、準備はいいですか?諏訪子様、楼夢さん」
早奈がどす黒い笑みを浮かべながら俺達に近づく。こういう時はえーと......そうだ!
「「許してヒヤシンス」」
その夜、洩矢神社から獣の様な叫び声が聞こえたという。
「ひ、酷く疲れた」
「もうお嫁にいけない」
深夜、俺達は早奈から解放された。だが食われた物が全部精神的に辛い物だった。
「ったく、早奈っていう存在のイメージが出来ない......はー、諏訪子も大変だね」
「まあね......でも許しくれてやって。今日は新しい家族が増えて興奮していただけだし」
そう諏訪子は答える。俺達は神社の屋根の上に座り星空を見る。
「うっわー、綺麗だね」
「......なあ諏訪子。早奈の後ろから出て来たあの黒い物はなんだ?」
俺は早奈の事で一番気になってる事を諏訪子に聞く。すると、今までの子供っぽい雰囲気が一気に消え、代わりに何か独特の雰囲気を纏う。その表情はあまり喋りたくないと言ってるようだった。
「ふう......いいよ、教えてあげる。彼女は実はね、私の子孫なのさ。そのせいで能力も少し変わっていてね」
「その能力とは?」
「【呪いを操る程度の能力】。それが、彼女の能力さ」
【呪いを操る程度の能力】。俺はその能力の内密な効果を推測する。多分彼女は呪いに関する物を全て操れるのではないだろうか。そしてそれは当たっていた。
「楼夢が推測したとおり彼女は呪いに関する物を全て操る事が出来る。そして呪いだけだったら、彼女は私を超えているだろう」
「待て、お前の神の種族はなんだ?」
「私は土着神でもあり、祟り神でもある。人や地を呪いその恐怖で信仰を得る者。だけど私はこの力を民に使わないと決めている」
「おいお前は確か土着神の頂点にいるんだっけな。それを超えるという事は......」
「わかったでしょ。彼女の力の強大さを。そして彼女はそのとてつもなく大きな力を制御出来ていない」
当たり前だ。土着神の頂点を安安と超える力を人間がそう簡単に制御出来るわけない。そして呪いとは神力で出来ている物と妖力で出来ている物がある。つまり、早奈は妖力も使えるのだ。
「だからこそ、普通に接してやってほしい。これは私のお願いだよ」
「......相手が誰だろうと俺はいつもどおり接するだけだ......」
「......ありがとう」
その時空からほうき星が流れる。それは、彼の今までの事を思い出させているようにも見えた。
罪で染まった巫女は諏訪の国で過ごし始める。そこに訪れるは希望かそれともーーーー
ーーーー破滅なのか
~~今日の狂夢~~
「皆さん投稿するのが遅くなってしまい、申し訳ございません。もうすぐで春休みが終わるのでこれからは三日に一回の投稿ペースに切り替えます。作者です」
「ヒャホオオオオオオオ!!!!!ついにドラクエジョーカー3で遊べるぜ!!狂夢だ」
「そういえば作者はモンスターズシリーズはジョーカー時代から全て持ってるんだよな」
「ええ、そうですけど、最近一つ前のイルルカでWi-Fiバトルで全然勝てないんですよ」
「そんな君に俺の戦術を教えてやろう。これが決まれば全体に999のダメージを与える事が出来る。
必要なのは素早さが高い者と攻撃力が高い者だ。
まず、素早さが高いモンスターにスキル【ため息】を覚えさせておき相手を猛毒やマヒ状態にする。次に攻撃力が高いモンスターはタナトスハントやヒュプノスハントを使う。これだけでかなりのダメージを与えれる筈だ。
ちなみに俺はフェアリードラゴンにAI2~3回行動を付け、状態異常攻撃を使わせ、攻撃力1400のけもののきしを攻撃役にしてるぜ」
「以上、解説ありがとうございました。
では次回もキュルっと見ていってね」