東方蛇狐録~超古代に転生した俺のハードライフな冒険記~ 作:キメラテックパチスロ屋
ゴミならゴミらしく、派手に散れ!
by火神矢陽
楼夢side
「.....よし、後はこれで...........」
「........何してんだ、楼夢?」
家の中、火神は俺に質問して来た。
「いや、戦闘で魔法での攻撃を増やそうかと」
俺は火神にそう答える。
俺が使える魔法は、生命や物質をなどを強化する強化魔法と、火や氷などの属性魔法、月や星の魔力を使う月魔法だけだ。
ちなみに美夜達を生みだした時の魔法は、生物が入る身体を作るための強化魔法の禁術と、生物を生み出す星の力を持った神星術と月魔法だ。
星が生物を生み出すなど理解出来ないと思うが、発想を変えれば納得する。例を上げると、この地球だ。
俺達がいるこの地球も、言い方を変えれば星の一つだ。そしてそこから魚や植物などの生物が生まれていったのだ。
つまり星の力を操るという事は魂を作り出せるという事だ。
しかも、どうやら神星術と月魔法は相性が良いらしく、最近はそれらを混ぜた術を実験中だ。
「お前がこれ以上攻撃パターンを増やしたらどう対処すれば良いのか分からねえよ」
そんなにないと思う。
俺が使うのは刀での剣術、桜の花弁の形をした弾幕で攻撃や、青白い弾幕で攻撃、分裂する針を投げて攻撃する、地面を能力で操って攻撃とか........やべぇ、色々あり過ぎて全部を説明出来ねぇ。
「嘘付け。以前なんかより比べ物にならない程強くなってる癖によ」
俺は憎々しげに火神に言う。
実際隣にいれば嫌でも分かる。コイツはどうやったかは知らないが以前より格段にパワーアップしている。
余程の修行をしたのかと思ったがコイツの性格上それはないと判断した。
「........ああ、あの後世界中で色んな神々をぶっ殺して来てたらいつの間にか強くなってた。いやー、良いよな神って。死んでも信仰さえあれば復活すんだから。まっ、殺され続けて信仰が足りなくなって消滅した神はまあまあいたけどよ」
「........結構スゲエ事してんだなお前」
俺は苦笑しながら術を作るのに集中する。
こういう時に俺のディアモは便利だと思う。これは術式を組み立てその威力を上げる事が出来る。つまり、新しい術を作るのに凄く便利という事だ。
俺がしばらく集中していると、何者かがこの屋敷に近づいて来るのが分かった。しかも殺意を纏っている。どうやら敵襲のようだ。
「........おいおい、なんで人間共がここに近づいて来てるんだ?」
「........ああ、あれは陰陽師共だな」
「っで、なんで陰陽師がここに来てるんだ?まさか俺らの正体がバレたってのか?」
「いや、あれは俺に仕事を取られた奴らだな。元々貴族に雇われてたが仕事が最近来なくなって俺を始末しようと思ってるらしい」
「ふーん、気配から察するに7人か........」
「まっ、最初は二十人以上いたんだが全員始末しちまってよ。あいつらはそれの残りの残党だ」
「........まあいい、あいつらは可哀想だが俺の
「はいはい、分かりましたよ。後の死体処分は任せておけ」
火神はそう言うと、胸を張る。
俺はディアモをピアスに戻すと、屋敷を出て陰陽師達の元に向かった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「........さてと、陰陽師の皆さん。出来ればここから先に行かないで欲しいんだが」
「........何者だ、貴様」
「ふむ、あまりお前らには名乗りたくないがあえて言うなら『
俺は軽く挑発しながら神名を名乗る。
俺が名乗りたくない理由は、もし万が一都の人間たちに俺が陰陽師共を殺したなんて知られたらめんどくさい事が増えてしまう。というか都に入れなくなる。
「お前が何者なのかどうでも良い。それよりも我々を邪魔した報いを受けろ!!」
一人の陰陽師がそう叫ぶと炎を纏った札を投げ付けてくる。
相手は俺を人間と思っているみたいだしこれなら人間にもダメージを与えられる。だが、力量の差までは理解出来なかったようだ。
俺は向かって来る複数のお札を左手でゴミを潰すような感覚で潰した。
そして陰陽師共の方を向くと、狂気的な笑みを浮かべる。
「さあ、楽しい祭りの始まりだぜッ!!」
「きっ、貴様!!調子に乗るなよ!!」
俺は『妖狐状態』になると、詠唱を行い始める。
陰陽師達は先程よりも多くのお札を俺に投げ付けた。
「ふふ、まずは小手調べだね。“ヒャダイン“!!」
俺は魔法を使い、人と同じくらいの氷柱を大量に作り出しそれを陰陽師達に乱射する。
「ぐっ、ガァァッ!!!」
一人の陰陽師が運悪く身体中を氷柱に貫かれ絶命する。うん、やっぱり脆い。
「うっ、うわァァァァッ!!!にっ、逃げるぞ!!」
「“
俺がそう唱えると、巨大な注連縄が俺の屋敷がある森ごと包み、青白い結界を作り出した。
「この結界は全ての生物の出入りを禁じる事が出来る。俺は今この結界で森全体を覆った。つまりお前らはこの森から脱出不可能という事だ」
その言葉を聞いた陰陽師達の反応は人それぞれだった。それを聞いて絶望する者もいれば全く信じていない者もいる。まあ、殺した後はこいつらは干し肉にでもしておくか。
「さあ、どうしたんだ!?まさかあれだけの大口叩いといてそれが限界か!?」
「おのれ、喰らえェッ!!」
陰陽師の内のリーダーだと思う人物が俺に先程のヒャダインの氷柱と同じくらいの炎の玉を放った。
他の陰陽師もこれを見て勝ったと確信しているらしい。どうやら陰陽師共にとっては大技のようだ。だが一つ言わせて欲しい。これだったら早奈の方が圧倒的に強い、と。
「狐火“
俺は左手に風を圧縮させたプラズマを作り、右手に高火力の狐火を作り出す。そしてそれを融合させ陰陽師に放った。
俺が放った狐火は青紫に輝きながら炎の玉ごと陰陽師を塵に還した。
当然だがこの術はかなり威力が高い。通常でも強力な俺の狐火にプラズマを融合させたのだ。
普通の炎では多分こうはならないと思うが、そこら辺は俺の狐火が以上なのだろう。
「ひっ、ひィィィィィッ!!!」
「さてと、残りはあと何匹だ?」
陰陽師共は先程と違って辺りに逃げ始める。一応追いかけるのも面倒なので貼ってある結界をかなり狭くし、目で全員を確認出来る程にした。
「さてと........焼き加減は何がいい?レア?ミディアム?........それとも............ウェルダン?」
楼夢がそう不気味に微笑むと、自慢の十一本の尻尾が瑠璃色の炎を出し始めた。
ーーこの時、陰陽師達は初めて自分の行いの愚行さを理解した。
だが時すでに遅し。十一本の尻尾は瑠璃色の恐ろしく、そして美しい色の炎を出しながら十一本の大剣へと変わっていた。
「勿論ウェルダンだよなァッ!!」
楼夢の絶叫すると同時に、複数の大剣がその炎と共に陰陽師達の首を狩りに向かって来る。
彼らは首を狩り落とされる前に楼夢の姿を見てこう呟いた。
ーー『死神』、と............
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「........どうやら終わったみたいだな、楼夢」
「いやー、良い運動になったぜ。まあ雑魚にもそれなりの使い道があったという事だな」
俺はそう言うと、近くに転がっていた首なし死体に
「取り敢えず、この死体を処分しようぜ」
「そうだな。んじゃ俺は飛び散った血を能力で片付けるからお前は死体でも燃やしといてくれ」
「いや、何個か保存しておこうぜ。食料が不足した時に役に立つかもしれねえ」
「分かった。じゃあ始めるぞ」
俺は服の袖から一本の瓶を取り出すと、その中に地面などに付着している血を能力で操って入れる。そしてそれを服の袖の中に入れて、混沌の世界にある倉庫に送る。
何故俺が血を瓶の中に保存したかと言うと、血は魔力、霊力、神力、妖力を通しやすいので、術の実験などに役立つからだ。
「楼夢ー、こっちも血抜き終わったぞ。後は凍らせて保存するだけだ」
「はいはい。“ヒャダイン“」
俺は血を抜き終わって切り刻まれた肉片を魔法で凍らせる。
そしてそれを家まで運んだ。
........ちなみに、食材を買うのを忘れたので、今日の夕飯は人肉のバーベキューだった。
俺は人肉を口で食いたくないので、『蛇狐状態』の尻尾で食べた。正直言おう。食いにくい、と........。
~~今日の狂夢『様』~~
「どーも皆さん、明日から三日間旅行に行くので投稿出来ないと思います。作者です」
「何時もアニメなどを見るのに忙しい。究極の自宅警備員、狂夢だ」
「いやー、それにしても楼夢さんの技って多いですよね」
「実は読者様も全部覚えてないんじゃないか?」
「大丈夫です。私も覚えてないですから」
「ノリで全部解決してんじゃねえよ、ゴミ屑」
「酷い!もういい失踪するもん!!」
「読者の皆様安心しろ。三日後引きずり出してでも小説書かせるからな」
「嗚呼、オワタ........」