東方蛇狐録~超古代に転生した俺のハードライフな冒険記~   作:日差丸

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妖桜、かの地に立つ

女王、その鞭を振るう

さて、生き残るのは誰なんやら


by白咲狂夢


太陽の花の種を求めて

楼夢side

 

 

「ーーーーてことで『太陽のように輝く花の種』って物を知らねえか、火神?」

 

「知るかボケ。ていうかなんでお前は事あるごとに俺に相談してんだよ。ここはお悩み解決センターじゃねえんだぞ」

 

難題を出された次の日、俺はまず朝ぐーたらしていた火神に昨日起きた出来事と探している物を知ってるか問いかけた。だがどうやら知らないようだ。うーむ、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「........ん、ちょっと待て太陽のような花だと........?どっかで見たような気が........」

 

「なんだ?やっぱり知ってるのか?」

 

「ちょっと待ってくれ。今思い出す」

 

火神はそう言うとぶつぶつと呟き始めた。おそらく太陽のような花について思い出そうとしているのだろう。

 

しばらく黙っていると、火神が何か思い出したような顔をした。

 

「……Enfin,j'ai trouvé………《やっと見つけた》」

 

「おっ、何か分かったか?」

 

「ああ。お前が言っている花は多分俺の国で言う『tournesol』の事だと思う。確か他の国では『sunflower』と呼ばれていたはずだ。だけどこの国ではまだ一回も見てねえし、そもそもこの国にはまだないのかもしれない」

 

『tournesol』の意味は分からないが『sunflower』ならどんなものか分かった。

 

火神の言う通りまだこの国にはおそらく存在していないのだろう。俺が探している花は現在で言う向日葵の事なのだから。全く、俺に外国まで行けとあのわがまま姫は言ってるのだろうか。

 

だが取り敢えず花の正体は分かった。後はそれが咲いている場所を探せばいいだけだ。

 

「じゃあな、火神。俺は今から旅立つぜ」

 

「待て待て。お前咲いている場所なんて知ってるのか?宛先の分からない旅は無謀だぜ」

 

「知らねえよ。だから今から占うんだろ」

 

「はっ?占う?」

 

火神はそう首を傾げながら聞いた。どうやら占いをあんまり信用していないようだ。

 

俺は耳に付けてある魔水晶(ディアモ)を元の大きさに戻した。そしてそれに霊力を込め始める。

 

「えーと、何をするんだ?」

 

「水晶玉でやることなんて言ったら水晶占いだろうが」

 

「やべぇ、なんか成功する気がしねぇ……」

 

「安心しろ。術式はちゃんとした物だから」

 

俺はそう言うと詠唱を唱えながら軽くディアモをさすり始める。するとディアモが俺の霊力に反応して青白い光を放ち始めた。

 

「散開する精霊の瞳、回り巡る歯車の空。天の下に広がる世界で道を示す。輝きある魂よ!今こそ汝の元へ我を導け!!」

 

俺がそう声を発すると、ディアモが放つ光が更に強くなり、辺りを青白い光が包む。しばらくすると光は収まり、消え去った。

 

「やっと終わったか。っで、場所は分かったのか?」

 

「ああ。どうやら占いによるとここから東の土地に咲いているようだ」

 

これが俺の水晶占いだ。これは普通とは違って未来を映すのではなく、探している物の場所を映すのだ。

これは探している物なら人でも探せるし、名前しか知らない土地へも辿り着く事ができる。まあ、要するに迷子などになってもこれさえあれば迷わないと言う事だ。

 

「んじゃ、俺は行ってくるぜ。多分一週間は帰って来れないから娘達をよろしくな」

 

「はいはい、今度借り返せよ」

 

「OK。じゃあな」

 

俺はそう言うと家を飛び出し、目的地へと向かった。だけどなんでだろう。普通に花の種を取るだけでは済まないような気がする。

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

「……ここが目的地か………」

 

俺はそう呟く。

旅を初めて三日目。俺はとうとう向日葵が咲いている場所を見つけた。

 

そこは向日葵が大量に咲いている花畑で、上から見れば花畑全体が金色に光っているように見えた。

 

俺は花畑の中に入り向日葵をじっと見る。ここに咲いている花は一つ一つが通常より大きく、そしてその分綺麗で、俺はしばらく見とれていた。

 

「……綺麗だな」

 

「ええ、そうでしょう」

 

だが後ろで感じた巨大な殺気で我に返り、後ろを振り向いた。

 

「あら、驚いちゃったかしら」

 

そこには日傘を差した一人の女性がたたずんでいた。

 

特徴的な緑色の髪と真紅の瞳。

そして服装は白のカッターシャツを着ていてその上に赤のチェック柄のベストを着ている。

下は同じく赤のチェック柄のスカートを着用していた。

 

まさに花のように美しい女性だが、その内には凶悪な殺気が宿っていた。『綺麗なバラには刺がある』。この女性を表すのにこれほど適切な言葉はないだろう。

 

「いや、気にするな。それよりも自己紹介をしておこう。俺の名は白咲楼夢。ここに来たのはこの花畑にある『sunflower』の花の種を取りに来たからだ」

 

「いい名前ね。私の名は風見幽香(かざみゆうか)。この『太陽の畑』で花達を育てているしがない花妖怪よ。それより貴方はこの子の種が欲しいんだっけ?」

 

「ああ、そうだ」

 

「あげてもいいわよ「なら……」ただしーーーー」

 

 

突如、幽香は俺に向けて拳を放つ。俺はバックステップをして避けるが、その代わり元いた地面が抉れていた。

 

「私に殺し合いで勝ったらねッ!!」

 

幽香はそう言うと彼女の身体から膨大な妖力が溢れ出る。そして風を裂きながら俺に襲いかかって来た。

幽香は妖力を纏いながら速く、そして重い拳を俺に何発も打ち込む。

 

俺は緋色の望遠鏡(スカーレット・テレスコープ)を開き全ての攻撃を受け流しそのままカウンターを入れる。

 

幽香は軽く吹き飛ぶが大したダメージにはなっていないようだ。

 

「こんなのダメージの内に入らないわ!!」

 

「落ち着け。このまま俺とお前が本気で殺り合ったらこの花畑が吹き飛ぶぞ」

 

「だから止めろと?」

 

「そうじゃねえよ。殺るなら場所を変えようと言ってるんだ。『バシルーラ』!!」

 

俺は最近出来た魔法を唱える。すると幽香と俺が立っていた地面にそれぞれ青い渦のような物が浮かび、俺と幽香を吸い込み始めた。

 

「決着は花が邪魔にならねえ所でやろうぜ」

 

「ふん、せいぜい後悔しないことね」

 

やがて、青い渦は完全に二人を吸い込み、消滅した。

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

現在、俺らは木々などが生い茂っているどこかの森の中にいた。ちなみにここにはもちろんだが木はあるが花はどこにも咲いていない。幽香が本気を出すには打って付けの場所だ。

 

ちなみにバシルーラはどこかの場所にランダムで飛ばされる呪文だ。本来は飛ばされただけで終わるのだが俺のは改良してもう一度唱えれば元の場所へ帰れるようになっている。

 

「……ここはどこかしら?」

 

「さあね。どっかの外国の森じゃないかな。如何せんこの魔法は対象者をランダムで飛ばすのでね」

 

「まあ良いわ。取り敢えずここなら本気で貴方と殺し合える!!」

 

「さぁて来な。花の大妖怪!!」

 

俺は『人間状態』で舞姫の封印を解くと、幽香に向けて突っ込んだ。

 

 

 

 

 

Next phantasm…………





~~今日の狂夢『様』~~

「今回は戦闘回だと言ったな。あれは嘘だ。作者です」

「謝罪しやがれこのゴミ屑!狂夢だ」


「今回はなんと、ゆうかりんの登場です!」ドンドンパフパフ

「ちなみに作者が好きな東方キャラは?」

「やっぱり一番はゆかりんですね!ゆかりんは俺の嫁だぁ!!」

「全国のゆかりんファンに謝れ屑が!!と言うことで今回はこれまでだ。次回こそ本当の戦闘回なのでよろしくな。では次回もーーーー」


「「キュルッと見て来てね/来いよ!!」」





「やっぱりゆかりんにはラブレターでも送ろうかな?」

「お前まだ考えていたのかよ!!」





一方その頃現実世界では………


「なっ、なんか寒気が……」
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