第11話 非日常の中にある日常
4月15日 通学路 AM8:00
「いい天気だな~」
心地いい日差しの中、学院への道を歩きながらそんな事を呟いていると・・・
「お~~い!承君~」
「ん?穂乃果か・・おはよう!」
「おはよ~~!」
元気よく挨拶してきた穂乃果の後ろからいつもの二人が歩いてきた
「おはよう御座います、比屋定君」
「おはよう~承一君!」
「園田さんに南さん、おはよう」
二人にも挨拶した所で、4人で学院へ行くことになった
「そう言えば、今日は朝練はないのか?」
「うん!ライブも近いしね!」
「なるほど、無理に体を動かして怪我とかしないようにする為かな」
「はい、その通りです。しかしよく分かりましたね?」
「もしかして、昔ダンスとかやっていたの?」
「いや、ダンスとかはやっていないけど、サッカーの大会前はよく言われていたからな」
「へぇ~そうなんだ」
そんな事を話しながら学院に着いた、さて今日も頑張りますか!
音ノ木坂学院内 AM12:10
「・・・ここが屋上か」
長い階段を上り、屋上への扉の前にいる。何故こんな所にいるかと言うと、
「話があるの・・」
5分前、教室でお昼を食べようとした時、突然真姫が入ってきてそう言ったのだ
「まぁ大丈夫だよ、でも急にどうした?」
「・・・・ここじゃ話づらいことよ」
彼女の表情を見ておそらく「スタンド」のことだろう、しかし話とは何だろう・・そう思いながら扉を開ける
「お!来たんやね~」
「東條先輩!?どうしてここに?」
「私が呼んだのよ」
声が聞こえた方に目を向けると、セミロングの赤髪を指で弄っている真姫がいた
「そ、そうか・・ところで話って?」
「ちょっと聞きたいことがあって・・「ドッペルゲンガー」て知ってる」
「いや・・・知らないな、てか「ドッペルゲンガー」て何?」
「そっか、比屋定君は東京に来たばかりやもんね」
「都市伝説みたいなものよ、去年の震災以降度々目撃されるようになっているの」
「最初はデマかと言われてみたいやけど、被害報告とが出てきたせいでもしかしたらいるかもと言われておるんよ」
「そんな事が・・・もしかして真姫はそれらが「スタンド」の仕業だと思っているのか?」
「もしかしたら・・の話よ」
「ふむ・・・」
あり得なくもないな・・・射程がとんでもなく広い奴もいないとは限らないからな
でも
「被害といっても、都市伝説の範囲に収まっているのなら目頭をたてることじゃないような気もするが・・」
「ところがそうはいかへんよ、なぜなら」
「それが、自分になりすまして家族に紛れているとしたら・・」
「まさか・・そんな事が出来るのか・・?!」
「被害にあって人達の大半が「家に帰ったらもう一人の自分がいた」というものだからやね」
「恐ろしいな・・」
自分がもう一人いる・・調べてみたらヨーロッパの方で語り継がれている出来事から名前がとられているのか、出会ったら死ぬというのが大きな違いみたいだけど。
そんな事を考えていると扉の方から気配がした
「・・・!誰だ!!!」
「・・・っ!」
「・・・・・」
真姫と東條先輩も「スタンド」を出し、臨戦態勢をとった。すると恐る恐る開かれた扉から出てきたのは、穂乃果だった
「え、えーとお邪魔だったかな・・・?」
「お前か、びっくりさせるなよ」
「ゴメン、ちょっと承君を探していて・・・えっ!!」
真姫の方を見て後ずさる穂乃果、見ると真姫の「スタンド」が出ていた
「ま、真姫ちゃん・・・それ・・」
「こ、これは・・・その・・・」
「すごい!私のと同じようなのが見えるよ!!」
「「「・・・・え・・?」」」
3人同時に変な声が出てしまった・・穂乃果はこういう奴だったとすっかり忘れてしまっていたよ・・
その後穂乃果にスタンドが発現したこと、真姫に発現した経緯について4人で話した
「良かった~~穂乃果や承君以外にも「スタンド」を持っている人たちに会えるなんて、しかもメンバーで」
「私も以外だったわよ、まさか穂乃果に発現していたなんて」
「そうやね、うちも驚いたよ」
3人とも同じ反応だった、無理もないだろうな。ただえさえ他の人たちに見えないものを持っているのだから・・
「それにしても不思議やね、こうして同じ「μ’s」の仲間が「スタンド」に目覚めるなんてまるで「引力」みたいやね」
(・・「引力」か、言われてみればそうかもな)
(最初に穂乃果に出会い、初めてのスタンド戦で負傷し病院で真姫と会ってその後東條先輩に会えた・・・もしかしたら本当にあるかもな)
「きっとあるよ!「μ’s」としてみんなに会えた、だからこうして承君とも会えたのもそうだよ!」
「穂乃果・・・」
普段は色んな所が抜けていて、ドジな部分も見えているけど彼女なりに色んなことを思って考えているのだろうな・・
「ところで・・・「引力」て何だっけ?」
・・・・前言撤回、やっぱり只のあほだったようだ
~~~~~******~~~~~~
放課後 アイドル研究室
「何故・・・ここに」
あ、ありのまま起こったことを話すぜ!最後の授業が終わった後トイレに行って帰ろうとしたところ机の上に置いといたはずの鞄がなくなっていた!その代り「返してほしければアイドル研究室に来い」という置手紙があったからそこへ行ったら3人がかりで取り押さえられた挙句椅子に縛られているんだ!何を言っているか分からないと思うが俺が一番分からないぜ!
「なぁとりあえず、解いてくれないか・・?」
「どうしようかな~」
ほ、穂乃果め・・・・あとで覚えておれ・・!
「まぁまぁ、穂乃果ちゃん・・」
そう言って、南さんが紐を解いてくれた・・天使だ・・!
「そんな事言ってないで用件を先に言ったら?」
「あ、そっか・・!」
(こいつ今まで忘れていたな・・)
「で、用件て何だよ?」
「承君!」
「何だよ、てか顔が近い・・・」
「今度の土曜日暇?!」
「一応、暇だけど・・・・」
何だろう・・嫌な予感がする・・
「私達のライブに着いて行ってほしいの!!」
「・・・・・・・・・はい?」
訳がわからず、困惑していると園田さんがこう補足してくれた
「正確に言えば、定期的に行っている「東海復興ライブ」が土曜日に名古屋で開かれるのでそれに来て欲しいということなのです」
「え・・・、しかし何でまた・・?」
「先週の講堂ライブと同じ理由だよ!」
「講堂ライブ・・?まさか・・!」
「うん、またボディーガードをやってもらいたいなぁ~て」
「・・・・・お腹が痛いんで帰ります・・・」
「だめです・・!」
「逃がさないにゃー!」
小泉さんと星空さんに先回りされてしまい、出れなくなってしまう
「いいじゃん~!この前はやってくれたじゃん」
「あれは君らがすごく困っていたから、何とかしてあげたいと思って言ったことなのでしかも1日だけだったし・・・!」
「もしかして怖いの~?」
「うっさい!まな板先輩!」
「だ、誰が!まな板よ!!!」
先輩に思わず噛み付いてしまった・・・まぁいいか、そんなことより!
「と、とにかく引き受ける訳には・・!」
「強情だな~しょうがない!ことりちゃん!」
「うん、任せて!」
そう言い、南さんが俺のとこまでやってきて胸元の前に手を置き、上目遣いでこう言った・・
「承一君・・おねがぁい!!」
・・・・あの声とあの目はとても断れないぜ・・・気が付けば自然と承諾している自分がいた、しかし名古屋までの費用は学院側が負担してくれるとのこと・・タダで旅行できると思えばいいか。
こうして俺はまた彼女達「μ’s」のボディーガードとなった・・・もう専属てことじゃないかと思ったのは内緒にしてほしい
いかがだったでしょうか?今回は戦闘はないためスタンド紹介もなしです。
スタンド案の募集はまだまだ行っていますので是非そちらの方もよろしくお願いします!