この話は前回の後半からの続きから始まりますのでご注意ください
音ノ木坂学院内 PM16:05
さきほどの女子生徒が廊下を歩き、目的の場所へたどり着く
「失礼します、弓道場の鍵を返しにきました」
職員室の扉を開け、部室となっている弓道場の鍵を返しにきたのは学院の弓道部に所属しさらに副主将を務める「谷ヶ崎飛鳥」である
「お!ご苦労だな、谷ヶ崎」
「山田先生・・・川和先生はいらっしゃらないのですか?」
「まだ戻ってないな、確か補修授業をやっているからな」
「そうですか・・」
「鍵は私が預かっておくよ、戻ってきたら渡しておくから」
「はい、ありがとうございます」
そう言うと、鍵を山田先生に渡して職員室を出る、そして荷物を置いておいた教室へ向かう
「さて・・・と」
鞄を肩にかけ、細長い筒状の物に手を添える
「今日は誰かいい奴はいるかな~?」
その中身は「スタンド」を覚醒させる「弓と矢」だった・・・・
東京都文京区本郷 PM16:25
音ノ木坂学院から数十分の場所にあるこの場所に彼女はやってきた。
「ここに来るの初めてかな~」
道すがら色んな人に出会ったが「弓と矢」の反応は芳しくなかった・・
「・・・全く「あの人」も神経質すぎるんだよね~わざわざ「人間」を「スタンド使い」にさせなくてもな~」
長い独り言を呟きながら歩いていると、ある大学の前で足が止まった
「「弓と矢」が反応している・・・この大学の中からか」
そこには「京花院大学」と書かれていおり、生徒だろうか人がちらほらいるのが分かる
「物は試しだし、入ってみるか!」
彼女は躊躇なく大学内に足を踏み入れた、入ると桜の花が咲き誇り満開となっていた
「反応を示したのは・・・あいつか」
桜の木の下の丸椅子に腰かけている女性に「矢」は反応していた。
それを確認すると、「弓と矢」を出し構えに入った・・
「どうなるかな・・・・とっ!」
矢を引いた指を離した、風切り音とともに矢はその人の心臓部を貫き・・・その刹那激しい発光し体を包み込んだ
「なるほど・・適正ありってことか」
その人は胸を少し抑えたが、何事も無かったようにその場を立ち去った
「せいぜい頑張ってくださいよ、「私達」の為に・・・」
そして彼女も踵を返しその場を去った。
これまでの彼女の行動は誰かが見られていると思われているがその可能性はゼロだろう・・何故ならば彼女は「人間」であり「人間」ではないからだ、「それ」が持つ固有の能力によって自身の姿を消せてしまうからである。
ここで簡単なプロフィールを紹介しておこう・・・
名前:谷ヶ崎飛鳥 歳:17歳?
性別:女性 生年月日:不明 出身地:不明
スタンド使い
種族:「同化人間」
「社会」という「色」に「同化」する彼等の目的は一体何だろうか?・・・・・・
~~~~~~~******~~~~~~
少し遡り数十分前 名古屋市立スポーツドーム PM16:10
ここは名古屋市が市民の為に設立した公共施設である、ここでは様々なスポーツイベントが行われているが今日はその限りではない。
中央グランドに特設ステージを造り、そこで「μ’s」の「東海復興ライブ」が行われていた、そこに息を切らした二人の人物が現れる
「はぁはぁ・・・やっと着いた」
「も、もう・・・歩けません・・・」
比屋定承一と久井武臣である、二人はホテルから走ってこの場所に来たのだが・・・・
「よく考えれば、バスで行った方が早かったんじゃないか・・」
「へ・・・た、確かに・・」
余計な労力を使ってしまったと思う二人はさておきライブは既に行われており、どこにも異常な事は起こってなかった
「良かった、何もなくて・・」
「これなら安心ですね・・」
取り越し苦労なわけだが、普段と変わらない様子のライブを見て二人は安堵した
「過ぎたことを言ってもしょうがないな、今はライブを楽しむか!」
「はい!比屋定先輩!」
それから一時間後全ての曲が披露し終え、鳴りやむことがない歓声と拍手の中ライブは終了した。
承一はすぐに、久井を連れみんなが待つ控室に行った
「みんな!今日のライブは大成功だな!」
「承君、どこに行ってたの?!」
「え・・!まぁ色々とあったからな・・」
「ふ~~ん」
何か変な目で見られてるようだが気にしないでおこう、そんな事を思っていると真姫が話しかけてきた
「ところで、あそこにいる人は誰なの?」
そう言って見た先には、目をキラキラさせている久井の姿があった
「すごーい!!本物だ~~!!」
「さっき知り合った人でな・・・後で話したい事があるから穂乃果と東條先輩に伝えてくれ」
「分かったわ」
話したいこと・・彼が「スタンド使い」であるという事、さらに園田さんを狙っている者の存在・・・
これからどんな事が待ち受けているかは分からない・・・・なら今という時間を大切にしなきゃな
名古屋プリンスホテル4F 承一の部屋 PM19:30
「お邪魔します・・・」
「遠慮しないでも大丈夫だ」
恐る恐る入ってきた久井を迎え入れる、穂乃果、真姫、東條先輩はすでに部屋の中でくつろいでいた
「それで話ていうのは「スタンド」のことやね」
「はい・・」
「え!?もしかしてみなさんも僕と同じ力を・・・?」
「うん!そうだよ!」
「まぁそうなるわね」
久井が驚き、二人が各々の反応を示す。てか真姫も慣れたのか、スタンドを見ても驚かなくなったな
そんな事を言っている場合じゃないな!
「久井、あの写真を・・」
「う、うん・・・」
懐からあの「写真」を三人に見せる
「何これ!?海未ちゃんの写真!」
「これどう見ても盗撮じゃないの!」
「・・・・・・」
二人が反応を示す中、何故か東條先輩だけは黙っていた
「あの、どうかしたんですか?」
「いやな、海未ちゃんの背景に写っているこの壁の色・・・・学院の廊下の色によく似とるなと思って」
指摘された個所をよく見ると、確かにこの色は学院のものだと分かった
「・・・ということは」
「学院内の誰かが撮ったということになるわね」
「ど、ど、どうしよう~!?」
「落ち着け穂乃果!今慌ててもしかたがないだろ」
「で、でも・・」
慌てる穂乃果を落ち着かせ、今できる対策を考える・・・と言ってもできるのは限られている為、明日も考えることになって今夜は解散となった
とりあえず、名古屋にいられるのは明日の午前中だけだからな・・・こんな時こそ冷静にならなくてはと思い眠りについた
いかがだったでしょうか?「同化人間」の解説は次話になります。
感想・ご意見お待ちしています