女神達の奇妙な冒険   作:戒 昇

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お待たせしました、今回で決着がつきます!そして新たなる謎が出てきます。
それではどうぞ


第19話 ダイヤモンド・ダストその②

音ノ木坂学院 弓道場内 PM16:20

 

「・・・や、やったのか・・」

 

若干の冷気が残る中、俺のスタンドのラッシュを受けた「奴」は未だに床にふせている。

すると心配そうに穂乃果が話しかけてきた

 

「承君・・大丈夫・・?」

「ああ、少し腕が動かしにくいけど大丈夫だよ」

「良かった~~でもいきなり演技してくれだなんて、びっくりしたよ!」

「はは・・・」

 

相手を油断させる為に即興で思いついたことだか、上手くいったな・・穂乃果のあの演技には驚いたけどな

 

「でも、これからどうしよう・・」

「どりあえず、一旦ここから離れて東條先輩達と合流しよう。それから考えればいいよ」

 

そう言って道場の入り口まで歩こうとした時だった・・

 

「クク・・・フ、クク・・・」

 

不気味な笑い声・・・地の底から響くような声がしたのと同時に振り返ると「奴」がしっかりと二本足で立っていた

 

「なるほどね・・・クク、どうりで見た事があると思ってたよ・・」

「・・・・?なんの話だ?」

「とぼけなくてもいい・・・仲間から聞いたことがあるけど、確か死んだはずなのだが・・」

「・・・・何!?」

 

どういうことだ・・?俺が死んだ・・・?まるで訳が分からない、問いたださないといけないな

 

「まぁ、お前がかつて何者であったのはどうでもいい、ただ一つ言えるのは・・」

 

そう言って奴は一気に俺達との距離を跳躍して詰める。

 

「ここで完全に息の根を止める!!!!」

 

その言葉と同時に、スタンドの拳が飛んできた!俺は自身のスタンドを出し、応戦する

 

「「アウタースローン」!!!!」

 

お互いの拳が交差しあい、腕に当たる

 

「う・・!」

「ぐ・・!」

 

痛む個所を抑え、畳み掛けようとするが突然腕から出血してしまう

 

「・・・こ、これは・・!」

 

出血を止めようと思い、傷口に手を当てた時

 

「熱ッ!」

 

その個所が異常に熱く、まるで火傷をしたかの様だった

 

「私の能力が温度低下だけだったと思ったら大間違いだよ!」

 

そう叫ぶと、周りの温度が段々と熱くなっていくのが肌で感じられた。なるほど奴の能力は・・・

 

「空間の温度を上昇させたり、低下させる能力か・・」

「ご名答・・だがそれに気づいた所でもう手遅れだよ」

 

奴の言うとおり、温度が上がり過ぎた影響で視界が若干ぼやけてきた・・・早い所倒さないと不味いな

 

「それと、もう一人の方は限界みたいだね」

「何・・!」

 

すると、俺の後ろにいた穂乃果が頭を抱え込んで倒れてしまった。

 

「しっかりしろ!穂乃果!!」

「・・・・じ、承・・君」

 

かろうじて意識はあるみたいだが、かなり弱っている・・このままだと・・!!

 

「脱水症状で死んでしまうかもよ・・不幸だね、お前と関わったばかりに死ぬことになるなんて」

「・・・・・黙れ」

「いや、そうなるとお前に殺されたと言ってもいいかもな・・!」

 

その言葉で自分の中にある「何か」が切れた・・

 

「黙れッッ!!!」

「来てみなよ!そのゴキブリみたいな生命力を・・ここで終わらせてやるからよ!!!!」

 

二人がほぼ同時に動く・・一人はスタンドの拳を急所に向けて放とうとした・・一人は能力を使った

 

ドスッ!ドスッ!!

 

「うああッ!!!」

 

能力を使い、さっき集めた矢を奴の腕に集めさせた。刺さるまではいかなかったが猛スピードで集まった衝撃で奴の動きが止まる・・そして

 

「オラオラオラオラァッーーーーーオラッ!!!!」

「ぎッ・・・・ガッ!!!」

 

「な・・・!!」

 

ラッシュで気づかなかったが、さっきの能力で集まりきれなかった矢の一部が拳に押されたかなんかで奴の喉元を貫いてしまったのだ

 

「しまった、これだと話が聞けない・・!」

 

急いで奴の元に駆け寄る

 

「おい、しっかりしろ!」

「・・・う・・・・くっ・・」

 

少しばかりしか息をしていない・・・もうダメか・・

 

「・・・・く・・わ、私・・が・・こんな所で・・この・・・「同化人間」である・・・わ、た・・・し・・・・が・・」

 

「同化人間」・・?聞き慣れていない言葉のことを考えていたら奴が動かなくなってしまった

 

「く・・くそ・・!」

 

何か知っているんじゃないかと思ったが仕方がない・・・そう思っていた時だった

 

ビシッ!!バギッ!!!

 

突然、奴の体が青白くなったかと思うと全身にひび割れが入りそこから煙を立てて崩れてしまった・・

 

「な、何だ・・・これは・・」

 

あとに残ったのは白い粉状のものだけだった・・・そして

 

「これは・・?」

 

足元を見ると、さきほど奴が園田さんに向けて放った「矢」が転がっていた。

 

「一応、回収しておくか・・・」

 

そう言い、「矢」を手に取り倒れている穂乃果を抱え道場を後にした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~******~~~~~~~~

 

 

 

 

 

 

 

時間は遡り 音ノ木坂学院正門前道路 PM16:10

 

道路の路肩に一台の乗用車が駐車してある、その中で「レッドツェッペリン」の曲をかけて静かに何かを待つ男の姿がある・・・「矢」を求める「三枝三機哉」である

 

(・・・今日も収穫なし・・か)

 

読んでいた雑誌を後部座席へ放り投げ、車を発進させる為エンジンをかけようとした所

 

ドギュン!!!

 

「・・・・ム?!」

 

突然、呼び出していないはずのスタンド「キング・ロマネスク」が車外へ出ていた

 

(・・?何故出たんだ、能力は使っていないはず・・・・もしかして何かに反応している・・?)

 

三枝の考察をよそに、スタンドはどんどん進んでいく・・その先は学院があった。

 

(やはり・・あそこには何かがある・・!!)

 

急いで車から飛び出し、スタンドと共に並び学院前まで来る、そして能力使用の為、近くの電信柱の影に隠れ・・

 

「さて、防犯カメラの類が見当たらないが・・・用心しておくか」

 

(「キング・ロマネスク」!!)

 

自身に能力をかける、それは・・

 

(俺自身と服から「色彩」を消した・・これで俺は透明となり普通の人間では認識できない)

 

そして堂々と正門から侵入を果たし、校舎前まで来る

 

(どこに反応しているのだ・・まだ中には入らないようにするか)

 

校舎の横にある道を進むと、渡り廊下の所で人の気配を感じ取った。

すると一人の男子生徒が女子生徒を抱え走っていくのが見えた。

 

(何かあったのか?・・・あ、あれは!!)

 

その男子生徒の手には自分が血眼になって探していた「弓と矢」の内「矢」の部分が握られていた。

 

(まさか!・・・こんな所で探し物が見つかるとは、だがこれで標的を一つに絞ることができた!)

 

(あの生徒の事を調べて・・それから奪うことにしよう、最悪の場合は殺してでもしないとな・・)

 

遂にたどり着いた「弓と矢」の行方・・三枝は「漆黒の意思」を胸に決め学院を後にした・・・

 

 




いかがだったでしょうか?今回もスタンド紹介はありません

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