記念すべき第1話、サブタイ地味だなぁと思うものの何も浮かばずそのまま投稿。
さあ、閉じ込められた少女の運命は!そしてPS3のコントローラー早速どっかいった作者は続きをかけるのか!
……steamで無印発売してくれないかなぁと思いつつ本編スタート!
微かな物音を感じ、少女は顔を上げた。この不死院にいるのは自分の他には亡者と不死を届けに来る騎士くらいのものだ。奥には異形の怪物であるデーモンもいるらしいが見た事はない。
(気のせい……?違う、何かが暴れてるような……?)
ここに放り込まれてから長い年月が経った。遂に孤独に耐えかねた自分の耳に幻聴でも聞こえ始めたか……。そう少女が考えていた時。
(…………⁉︎)
天井が壊れ、穴から死体が一つ降ってきた。
(……え?死体……⁉︎何で……)
天井を見上げると、その死体を投げ込んだであろう者の顔が見えた。否、その顔は甲冑で隠れており見ることは出来なかった。
(一体……誰?)
そう尋ねようにも長いこと使われなかった喉は干からびて張り付き声が出ない。そうしている間にもその者は天井の穴から離れ始めた。
(待って……。あなたはいったい……?)
少女の願いもむなしく、その者は穴から見えなくなってしまった。
(また1人……か)
ここに閉じ込められてから長い年月がたった、友といえば牢の中のネズミと種類もわからない虫のみだ。同居人が増えたなと思いながら再びうずくまろうとして、ふと死体の腰にぶら下がるモノに気付いた。鍵だ、古く錆びついたそれは何かの鍵であった。
(これ…、もしかしてこの牢の?)
確証などない、しかし試す価値はあるだろう。少女は久方ぶりに起き上がると、その鍵をとり、格子の隙間から外に手を出して鍵穴へ差し込んだ。
すると、硬い音とともに錠前が落ち。今まで少女を閉じ込めていた牢の戸が軋みを上げながら開いた。
(え……?本当に……開い……た)
あっさりと、何の問題もなく開いた戸に、少女は茫然と立ち尽くした。今まで待ち望んだ自由が、唐突にてにはいったのである。
少女が立ち尽くしていると、体の中に何かが入ってくるような感覚があった。それは「ソウル」とよばれるものである。ソウルとはすべての生命の源となるもので、今の火の時代を支える「最初の火」より発生したものといわれている。ソウルは生物がみなもっているもので、少女の中に入ってきたそれは、おそらくあの死体のものだったのだろう。
今ソウルが少女の中に入ってきた。つまり、少し前までこの死体は生きていたのであろう。そんな事を考えながら、少女はおそるおそる牢の外に一歩ずつ踏み出す。罠もなければ看守の1人もやってくる気配はない。松明の明かりに照らされた廊下を進みながら少女はふと、あの死体を投げ込んだ者の事を思い出した。絶望の中にいた少女を救ってくれた者、彼女にはまるでその者がおとぎ話の騎士のように思えたのだった。
自分が閉じ込められていたのは、どうやら地下牢だったらしい。というのも、少女はここに来た時、拷問で意識が朦朧としていた上に箱に詰められていたからである。
梯子をのぼり地上階へ出ると、そこはおそらく中庭であろう空間だった。「だった」というのも、あちこちが崩れており、まるで何年も人の手が入っていない廃墟のような姿だったからである
(そりゃあ看守何てくるはずがないよね……)
少女が見てもこの光景は、まともな人間が住んでいるとは思えない酷い有様だった。
とりあえず何か無いかなと探し回っていると。ふと、中庭の中央に焦げついて灰になりかけた剣のようなものがつきささっているのが見えた。
(武器としてはアレだけど、私がもっているのよりかは幾分もましか……)
そう思い、自分の手元にあるものを見やる。剣の柄である。それ以上でもそれ以下でもない、おそらくは元は直剣であったのだろう柄の部分。素手よりかは幾分ましだろうと思って持っていたものだが、こんなもの持っていても素手と大差ないのではないかと思い始めていたものである。自分のほかの持ち物はこれのほかには、捕まった時も奪われないよう必死に隠していた祖母からもらった指輪、牢に入れられたときに着ていたぼろきれ同然の布きれ、これだけえある。
朽ちかけの剣でもないよりはまし、そう思って少女は剣を引き抜こうとしたが、剣はまるで地面と一つになっているかのようにぬくことができなかった。
「ふんぬががががががあああああああああ!!……ぜぇ……ぜぇ……ぜぇ」
およそ女性が出すべきではないような声をあげて引っ張ったが、やはりというべきか剣は抜けるどころか微動だにしない。そのまましばらくの間剣と格闘していたが、体力が尽きて少女はあきらめ、大の字になって地面に寝っ転がった。しばらくの間ふてくされていたがふと、祖母が語っていた話を思い出した。
『篝火』、不死人の骨がソウルを持ち、燃えているもの。その炎は不死人を癒し、行き場のない不死たちの拠り所となるもの。
「これが……篝火」
祖母の話でしか知らなかったそれ。少女は剣の柄に手をふれ、ソウルを送り込む。ソウルを扱う技は、まだ村に住んでいた頃に祖母に教えられた。もっとも、魔術師と呼ばれるようなもの達が扱うほど上手くはない。せいぜいがこのようにソウルを送り込むかくらいである。
すると、手の平に暖かい感覚があった。下を見ると、剣とその根本の灰が炎を上げていた。それは、焚き火とすら言えない小さなもので、しかし全身を癒すような不思議な温もりを持っていた。
長い間感じていなかった暖かい感覚。そこに身を委ね、いつまでも居たくなるような感覚を抑え、少女は歩き出した。
篝火の向こう、少女の目の前には巨大な両開きの扉があった。おそらくこれは不死院の外へ続く扉だろう。少女はそう思うと、期待に胸を膨らませ、その扉を押し開けた。
扉向こうには今いる場所よりも少し小さい、だが十分に広い空間と、もう一つの扉が存在した。少女は少し落胆したが、もう少しだろうと思い、扉に向けて歩き出した。
天井が崩落したのだろう、上から射す光は暖かく、少女はその感覚に気持ちよさを覚えつつ歩き出し…………驚愕に見舞われた。
目の前に突然、巨大な何かが降ってきたのだ。
「え……?何が……?へ、きゃああああああああ‼︎」
背中に悪寒が走り飛び退くと、たった今少女が立っていた場所が轟音と共に土煙に覆われていた。
「はっ……、な、何が……?ひぃっ……‼︎」
何が起こったかわからず呆然とする少女に「ソレ」は目を向ける。
(まさか……、これってデーモン?)
不死院の奥にはデーモンが住んでいる。聞いた時はあまり信じていなかった話がいま、明確に真実として証明されたのだった。……予想だにしない最悪の形であったが。
「あ……。あああ……」
(逃げなきゃ……、早く‼︎)
混乱した頭で、少女は必死に状況を把握しようとする。後ろを振り返ると、入ってきたはずの扉は固く閉ざされていた。
(後ろはダメ、他に逃げる場所は……。あの扉……)
おそらく出口であろう扉、デーモンは扉から自分と同じ距離、なら走ればデーモンより先にたどり着けるはず。少女はそう考えると全力で扉に向かって走り飛びついた。だが……。
「開か……ない。嘘……あ、あああ……」
必死に扉を叩く少女を嘲笑うように、デーモンが背後に迫ってくる。
「開いて!開いてひらいてひらいてよお……‼︎……嫌。やめて……こないで、こないでえ‼︎」
少女の懇願もむなしく、デーモンの持つ大槌、少女の体など軽く肉塊に変えられるであろうそれが振りかぶられ……。
「いや、やめ……。……あがぁぁぁ‼︎」
少女の矮躯を吹き飛ばし、地面に叩きつけた。
その一撃で少女が死ななかったのは幸運か、それとも不幸か…。
「う、ぐぅ……。……ごほっ!ゲホッ‼︎」
全身に走る痛みに耐えながら、少女は必死に方法を考え続けた。何か……何か助かる方法は無いか。すると、部屋の左側に通路の入り口のようなものを見つけた。だがそこえ向けて走り出すよりも先に少女の体を影が覆い……、全身に衝撃が走ると共に、少女の意識は闇の中へ落ちた。
さあこの話読んで何人の読者が消えたのか、というか読んでくれたのか。
……もうね、趣味に走りすぎでしょ自分、そのうち捕まるんじゃ無いかなぁこの変態は。
次回は投稿されるのか?それとも自分が捕まるのか。
しかして待て!…………待っていてくださいお願いしますなんでもしますから。