ええもう言い訳はいたしません、私が遅延の犯人です。焼け!煮込め!でも無視はやめて心はガラスなの……。
いやー大学なめてましたわ、工学部に人権は無いのだろうか。レポートが重なったときはリアルで死を覚悟しましたよほんと。
もちろん亀になっても更新は続けますよ。でも不死街やっぱきついのよ、イベントがほとんどないし敵は雑魚ばっかだし進行の都合で主人公が死に芸してくれないし。
ふぁたごの収集アイテム追加にぶちぎれつつ本編開始!
おっぱいサイコー
不死街を目指して少しのところ、街への侵入経路である水道橋へ続く階段の下で、少女は自分の考えを呪っていた。
少女の考えでは本格的な戦闘は街に入ってからになると予想していたのだ。だが水道橋の手前には既に複数の亡者が、それも不死院よりも整った装備をしているものが待ち構えていたのだ。
現在は敵の火炎壺から逃れるため、階段の影に隠れている状態であった。火炎壺とは陶製の壺の中に火薬をいっぱいに詰めたもので、落ちて割れると爆発と共に火を撒き散らす代物である。厄介なのは普通の落下物と違い火を撒き散らすため、木製の盾では防ぎ辛く、金属製の盾で受けても多少の火を受けるという点なのだ。
さらに悪いのは相手の位置である。敵は階段の上から投げているのだ、それはつまり、火炎壺の炎を頭から被るということである。腕や足ならともかく、頭から被れば下手をすれば即死につながりかねないのだ。そのため少女は迂闊に動けず、階段の下の物陰から様子を伺っていたのである。
「でも逆に言えば少し熱いのを我慢すれば、盾で防ぎながら突っ込めるかな……?」
作戦とも言えない強引な方法、しかし戦いの経験も鍛えた武術も持たない少女にはこれ以外に案は浮かばなかった。
建物の陰から向こうの様子を伺う、どうやらこちらを見つけられないようである。この辺はやはり亡者と言うべきか。
盾を構え勢いをつけて飛び出す、先の戦闘で何匹かは倒しており、まだ楽に近づける。他の亡者は相手にせず一気に駆け上がった。階段の上にいる亡者が、少女に向かい火炎壺を投げつける。
「熱っ……!」
盾を用い直撃は防ぐ、しかし飛び散った火までは防げずに少女の脚や髪にあたった。
所々感じる痛みは無視し、少女は階段を一気に駆け上がる。痛みで引いても、恐怖で引いても殺されるのだ。そのまま一気に火炎壺亡者の元へ向かおうとして………。
横から斧を叩きつけられた。
「……ぐっ……クソっ……もう1人いたの⁉︎」
伏兵だ、階段下の位置からは見えない死角にひそんでいたのである。
少女は襲ってきた斧亡者から距離をとろうとして足元の違和感に気付いた、階段上の端に追い詰められていたのである。
「まず……!!」
とっさに追撃をかけてきた火炎壺亡者に蹴りを入れ、そのまま棍棒を振るう、火炎壺亡者の側頭部にあたりその間に斧亡者の一撃を背中に貰うが構わず二撃目をもう一体に入れる。念のためにもう一撃頭に叩き込み確実に絶命させておくと、少女は壁にもたれかった。
「あぐぁ……、痛っっ……、ダメだなこれじゃあ……」
エスト瓶を飲みながら少女はため息をついた。篝火から少し離れたところでこれである、この先のことを考えると憂鬱さは増すばかりなのだ。
エスト瓶の効果により癒える背中に心地よい熱を感じながら下を見ると、先ほど抜き去った亡者たちがうろついていた。どうやらまた自分を見失ったらしい、ああはなりたく無いと思いながら、少女は今後のことを考えながら水道の奥へと向かっていった。
迷路のような場所、それが少女の城下不死街へ抱いた感想であった。
水道橋を抜けた先にあったのは、増築に増築を重ねたような建物が、屋根や部屋をまるで1つの街のように繋げた光景である。
「思ってたより広いな……、迷ったら大変ね」
もっとも、目指している「不死教区」の場所がわからない以上、闇雲に探すしか無いわけであるが……。
「聞いた話だとそこへ続く橋があるらしいのだけれど……」
少女のいる場所は周囲を壁などの様々なもので囲まれた場所であった。おまけにそこまで広くなく、見通しも最悪である。
「まずは広いところに出ないとどうにもならないな、それに……」
少女は足元に横たわるそれ、動かなくなった亡者を見下ろした。
「このままここにいれば、こいつらがまた寄ってこないともかぎらないしね」
少女が当初予想した通り、この街には大量の亡者が蠢いていたのだ。
敵はあらかた倒し終え、めぼしいものは無いかとあさってはいるものの、使えるものといえば火炎壺や投げナイフぐらいのものである。
「こいつらの剣はぼろぼろだし、盾や鎧もないよりマシっていうものだし、ほかの場所へ移ったほうがいいかもしれないな」
建物の中もあさったがやはりろくなものはない、少女は今の場所からもう少し先へ進むことにした。せめてむこうには少しはマシな物が残っていること、そしてできる限り敵に出会わないことを祈りながら石造りの比較的頑丈そうな橋を渡っていると……。
「それにしても、武器の質なんて私教わったこともないのにどうして……、きゃあ!!」
突然、考え事に耽っていた少女を巨大な衝撃が襲った。
「な……、なによこれ。うひゃあ!?」
少女は思わずあたりを見回したが、衝撃の原因は探すまでもなく目の前に存在した。
目の前にあったのは鱗に覆われた、まるで柱のような太さの足。首が痛くなるほど見上げねばならぬほどの巨体と、太陽を覆い隠すほどの巨大な翼。記憶の中に同じような姿を持つものを思い出し、信じられないものをみる眼差しで少女はそれを見つめた。
「………………竜……!?」
『竜』かつて火の時代より昔、神々と世界の覇者をかけて争ったものたちである。その力は敗れ去ったいまでも強大であり、古より生きる竜は『古竜』と呼ばれ恐れられている。
その竜は少女に襲い掛かることなく、そのまま向こうの方へとびさっていった。
「ほんとうにいたんだ……竜」
祖母からその話を聞かされたとき、そのあまりの出鱈目さに半信半疑であったのだ。だが実際に出会ってみれば、納得のいく姿であった。
彼方へ消えていく竜を目で追っているとふと、向こうに大きな橋が見えるのに気が付いた。そして、周囲を囲む壁もなくなっていたことで、広く景色を見ることもできた。
少女のいる場所はかなり高いところであり、不死外自体も上下左右に入り組んだ立体的な迷路のような構造をしていたのである。さらに、不死街全体を囲むような巨大な城壁もみえた。『城下不死街』の名の通り、ここは元は城下町であったのだろう。大きな橋は、その城壁からのびていた。
その橋は橋脚だけでも小さな民家ほどの太さであり、少女の渡っている橋とは比べ物にならない程の巨大なものであった。そしてその橋を目で追っていくと、遠くの方に城壁に囲まれた建物につながっているのがみえた。
「あれが……不死教区」
城壁と何本もの塔に囲まれたその姿は教会というよりも、まるでおとぎ話のお城のような偉容であった。
しかし、そんな初めて見るような美しい風景に見惚れ、油断していたのは完全に少女の失策であった。
「がっ!?」
左腕に突然走った衝撃で、少女は亡者の接近にようやく気が付いた。
さらに一本の矢が、少女の耳をかすめるようにしてはしる。
「狙撃手!?厄介な……」
周囲をみると、すでに橋はおわり、広場に足を踏み入れている。少女は来た道をすこし後退する。幸い橋の手すりは高く、また橋自体が広場より下からのびている(橋というより坂に近い)ため、この位置からであれば矢は届かない。
襲い掛かる二体の亡者のうち斧を持っている方を上手く突出させ、その頭をたたきつぶす。そして時間差で襲い掛かってくるもう一体の剣を盾で受け止めその体にこん棒を叩き込み黙らせる。これまでの経験からか、少女にもすこしずつ間合いの取り方や二対一の対処法、どこを打ち据えれば黙らせることができるかなどがわかってきていた。
「あとはあいつを黙らせれば」
現状、少女には遠距離を攻撃する手段はない。そのため対処方法も接近して撲殺するくらいである。
狙撃手は広場の向こう側にある階段のうえに立っている。そして、広場の大きさはそこまで広くない。それを確認すると、少女は盾を構えて一気に橋を飛び出した。
広場に置かれた建材の陰から伏兵が襲い掛かってくるが身体をねじりさける。体勢を崩したところを左肩に矢を受けるが構わず突き進みそして……。
「うらぁ!!」
狙撃手に肉薄すると、棍棒を両手でにぎり脳天めがけて振りかぶる。すっかり慣れた硬いものが割れる感触と、柔らかいものを潰す感触とともに狙撃手が地に倒れ伏す。
残りの敵もすべて始末すると、どれも動いていないのを確認し、少女は安堵のため息をつく。
あたりを見回すと、少女の立っている場所はどうも不死教区へ続く橋の橋脚に接しているようであった。
橋脚の内部には空間があり、覗いてみるとその中にはなんと篝火が置かれていた。
その篝火で休みつつ中を調べると、どうやらここには上へ行くための梯子があったらしい。らしいというのは、この梯子は途中で途切れており、こちらから上ることができないからであった。
「仕方ない、ほかの道を探すしかないかな」
登れない梯子の上り方を探すよりかは建設的であろう。そう思うと少女はあたりの探索を始めた。
「これって……」
少女は今、目の前のものを見て困惑していた。
というのも、少女は広場から続く道の一つを探索していたのだが、その途中で奇妙な存在を見つけたのである。
それは一見すると亡者のようなものであった。しかし他のものとは様子が違う。後ろに物を並べた棚を置き、手前に布を広げて物をおく姿はまるで……。
「よお、あんた。まだ正気が残ってるようだな。もしそうならなんか買ってくれねえか?」
おまけにこの言葉、まちがいない。
「おどろいた、こんなところに商人がいたなんて」
「ヒヒッ、ここなら亡者どももほとんど来ねえし、なにより品物を手に入れやすいからな」
なるほど、死体から剥いだ 盗品を売っているのだろう。
投げナイフや火炎壺、他にもすぐにでも使えそうな武器や鎧、なかには鍵や箱といったものまである。
「そうね、この鍵と……これは、棍棒?」
少女が目を付けたのは、革を巻き付けて何本も釘を打ち付けられた棍棒であった。
「ヒヒっ!そいつは強化クラブ、うちの目玉商品さ。今なら安くしておくぜ。イヒヒヒヒッ!」
同じ棍棒でももう一つあった方が良いだろう、それに今もっているものより強いだろう。
「じゃあこれを一つと……そうね、その鍵は?」
「あん?こいつはそのへんの民家の鍵束さ。ここらのものならほとんど開けれるな」
「じゃあそれも」
木の扉であれば棍棒で破るのも手ではあるが、大きな音を立てることとなる。それを考えれば鍵束は役に立つだろう。
「ところで、この辺で何か変わったことは無い?」
少女が気になったのは先程の竜のことである。この商人が近くに住み着いているというのなら、何か知っているかもしれない。
そう思い少女が尋ねると、商人は少し考え込んでから答えた。
「このへんのことか。そうだなぁ、最近じゃここの下あたりに山羊頭のデーモンが住み着いてやがる。上は上で牛頭のデーモンやら飛竜なんかが現れてやがるな。物騒なもんだよ」
「上ってあの城壁?」
そう言って、少女は向こうに見える不死街を囲む城壁を指す。
「ああ、あの巨体に追い詰められたら逃げ場なんざねえ。あんたもせいぜい死に場所を選んでおくことだな。イヒヒヒヒヒヒヒ」
なかなかに重要な情報が出てきた、恐らく城壁の上はそこまで広くはあるまい。事前にわかっているのといないのとでは対処も大きく変わってくる。しかし……。
「デーモンか……」
少女が思い出したのは不死院のデーモンである。あのときは奇蹟的に倒すことが出来た。しかし、今度も同じようにできるとは限らない。
「ヒヒっ、不安そうな顔してるな。そんなあんたにはこいつがおすすめだぜ」
ただのアドバイスか少女の顔に何かを感じたのか、商人は品物を勧めてきた。
「なに?インチキ商品でも掴ませるつもり?」
少女の胡乱げな様子も気にせず、商人は一つの品物を掴み喋りつづける。
「ヒヒっ、まあ聞けよ。この入れ物は貪欲者の烙印、そこのねぇ入れ物でな、どんな物でも入れて持ち運べるんだよ」
「予想以上ね、露天商でもマシな売り方をするわよ」
即答であった。まあ、露天商というのならこの男もそうであるが。
「疑わしいか?でもな、ここはロードランだ。ここには疑わしいような代物なんぞごまんとあるさ。嘘だって思うなら使ってみな」
少女の疑問にめげず、商人は売り物の宣伝をつづける。確かにこの商人の言葉通りの品物であれば、このロードランの旅において大いに役立つものになるだろう。
疑問に思いつつ試しに大きな商品を入れていくと……。
「本当に入った!」
「だろう?マジもんだよこいつは」
まるでそこがないかのように……いや、本当に明確な底がないのだろう、貪欲者の烙印は外から見れば入らないような品物をすっぽりと受け入れた。
「これ、途中で効果がなくなったりしないでしょうね……」
「しねえよ、あんたも疑い深いな」
入れ物の大きさは手荷物として持ち運べる程度の大きさである。これならば持ち物がかさばるということもないだろう。
そしてほかにもいくつかの品物を買い、支払いをすませようとするが……。
「なかなかするわね……」
「ヒヒっ、毎度ありがとうごぜえました。今後とも御贔屓に」
なかなかのソウルを支払わせられることとなった。とはいえソウルに余裕がなくなった訳ではないから問題はないが。
予想外の出費であったが、同時にそれなりのものが手に入ったことを喜びながら、少女はその場を後にした。
所持品まわりの説明は、結局貪欲者の烙印に頑張ってもらいました。便利だね!
正し形状はゲーム中のものより持ち運びやすく、エネミーのミミックとは別の形となっております。形状に関しては読者様のご想像にお任せします。
今回何がきつかったって、一番きつかったのはやっぱイべントがほとんどないことですわ。
実質少女が橋まで歩くだけだから下手すりゃ半分以上無言になるし、かといって闇霊なんかでオリ展開ぶちこめば確実に失敗は目にみえてるし、どうすっべなー。
あ、ネタ放置場のものは隙があればぶち込んでいきますのでお楽しみに。
死に芸は次回に持ち越し!やったね主人公、次回はさらにひどい目にあうよ!
嗚呼、おっぱいと癒しをオラにわけてくれ……。