Fate/kaliya 正義の味方と桜の味方【完結】   作:faker00

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第13話 理想の先

「受肉……?」

 

「つーとあれだよな、この状態を維持するってことだよな……いや――」

 

「――――」

 

 サーヴァントは、言ってしまえば写し絵のようなものである。容姿、性格こそ大元になるオリジナルと一緒であるものの、その存在自体はかなり儚いものだ。

 サーヴァントである以上は聖杯の導きがなければ世界に姿を表す事が出来ず、その後もマスターからの魔力供給がなければ留まることもできない。単独行動のスキルをもつアーチャークラスでも、せいぜい2日3日持てば良い方である。

 人では抑えられぬ、かと言って人がいなければどこまでも脆い。そんな矛盾をはらんだ存在、それがサーヴァント。

 

 しかし……仮に望みを果たしてライダーの言う受肉を果たしたところで根本は変わりやしない。僅か数十年だけ時の流れに再び乗り、またその寿命と共に元に戻るだけだ。それに一体なんの意味があると――

 

「お前ぇええ! 何言ってんだよ!? 夢は世界征ふ――」

 

 形容し難い沈黙と、微妙な空気。

 その停滞感をぶち壊したのは予想だにしなかった人物だった。誰よりも小さくなっていたはずのウェイバーが素っ頓狂な声とともにライダーに掴みかからん勢いで駆けだし―― 

 

「ええい、黙っておれ!」

 

「フギャ――!」

 

 デコピン一発で宙に舞う。それもまるでボクサーのカウンターをモロに受けたかのように綺麗な飛び方で。

 

「あうっ!」

 

「馬鹿者が。杯なんぞに世界をとらせてどうする? それではなんの意味もないではないか」

 

「えぇ――」

 

 背中にかかる強い衝撃とひんやりとした感触、そして満天の星空。それでも未だ自分がどうなっているか整理がつかないウェイバーにライダーが言った言葉の意味を理解する余裕などない。

 ただ――何かまたぶっ飛んだことを言っているのだろうということはなんとなく分かった。

 

「征服とは己に託す夢、聖杯に願うのはその為の第一歩なのだ」

 

 そんなウェイバーに見向きもせずライダーはドンとその分厚い胸倉を拳で叩く。 

 

「如何にマスターのサポートを受け現界していようとも、所詮我らはサーヴァント。まあ、ここにいるのがなんかの間違いみたいなもんだ。故に、余は1個の生命としてこの世界に根を降ろしたい。

 征服とは、身体一つの我を張って天と地と向かい合うことが総て……しかし今の余はその身体一つすら欠いている。これではいかん。誰に憚ることもない、征服王イスカンダルただ独りだけの肉体がなければならん」

 

「なるほどねえ。潔いと言うか何と言うか、まあやりたきゃ好きにやれって感じの願いだな」

 

「――――」

 

 ランサー、アーチャーは興味なさげに杯を空にする。もとより聖杯にかける願いなんてものには縁遠い2人だ。ある意味この反応は自然と言えるのかもしれない。別段肯定もしなければ否定もしない。我関せずの体である。

 

「征服王……」

 

 だが――

 

「ん、どうした騎士王よ」

 

「貴様、よもやそんな自らの欲の為だけに聖杯を使うというつもりか」

 

 もう1人の主賓は、ライダーの宣言に内心心地良いとは言えない思いを抱いていた。

 

「だとしたら?」

 

 特に隠す気もなく、むしろ挑戦的なその決意に気付かないほど征服王は鈍くはない。ライダーは敢えて挑発的に返し、それに乗るかのようにセイバーも腰を上げる。

 

「そうだと言うのならば……私は王として、聖杯を争うものとして貴様にだけは負ける訳にはいかない」

 

 

 

 

「はぁ……」

 

 ――やはりこうなったか

 

 2人の間に迸る火花の幻を見てアーチャーは何か諦めたように月を見上げた。

 彼の記憶、そして"記録"にあるセイバー、どこを辿っても結論は一緒であり、この光景は時間の問題だったと言えるからだ。

 征服王と騎士王、この2人の王道は決して相容れない、それどころか真逆に反発しあう。故に、むしろこうならない方がおかしいし、そしてそれを未然に防ぐ事も出来ないしする気もない。

 彼に出来るのはただ傍観に徹することのみ。

 

「おう、やれややれや!」

 

「やめておけランサー」

 

 セイバーとライダーの好戦的オーラは感じ取っているのか、ランサーも完全な野次馬と化している。

 アーチャーはそれを諌めながら同時に、もう誰も止める希望はないと改めて確信し大きく息をついた。

 

「良い目をするではないか騎士王。ふむ、すまんなランサー、アーチャーよ。先にこちらの格付けを済ましてからにしようぞ」

 

 セイバーに呼応するようにライダーも立ち上がればその体格差は歴然だ。せいぜい女子高生にしか見えないセイバーと、そこらへんの格闘家を遥かに凌ぐ図体のライダー。

 しかしセイバーはそんなもの意に介さず見上げる形になるライダーをいつもの凛とした佇まいを崩すことなくキッと見据える。

 

「では貴様の願い、腹のうちを聞かせてもらおうか? セイバーよ」

 

「私はお前のように私利私欲の為になど聖杯を使いはしない。私は……祖国ブリテンの滅びの運命を変えることを聖杯に祈る」

 

 その堂々たる宣言に、アーチャーは心の中で頭を抱えざるをえなかった。

 

 

 

 

「――――」

 

 そしてそれはアーチャーに限ったことではなかった――再び場を沈黙が支配する。そしてそれが先ほどのライダーの宣言によるものとはまた異質なものとも誰もが理解していた。

 

「なぜ――」

 

 しかし、1人だけ。セイバーだけはこの違和感にこそ気付いてはいたが、何故なのかは分からなかった。

 他の3人が理解しているのは見るからに明らかで、それが更に彼女の中の焦りに似た何かを加速させる。無表情にこちらへ冷たい視線を投げる先程まで上機嫌だったはずのランサー。何か悲しげに俯くアーチャー。何を言っているのか分からない、聞き間違えじゃないかと言わんばかりに顔を歪めるライダー。

 セイバーからしてみればその全てが不条理である。特にライダーなどは、すぐに何かしらの反応を見せるものと信じて疑わなかったのに。

 

「――なぁ騎士王、もしかして余の聞き違いかもしれないが――貴様は今、運命を変えると言ったか?」

 

「そうだ。たとえ奇跡をもってしても叶わぬ願いであろうと、聖杯が真に万能であるならば、必ずや――」

 

「おい、ふざけてんのか。てめぇ」

 

「突然なんだラン――」

 

 困惑気味に口を開いたライダーに対して半ば被せるように返そうとしたセイバーだが、突然の横槍に遮られる。

 これは2人の闘いのはず、だと言うのに一体何のつもりだ? そう一喝しようと振り向き――あまりの剣幕に言葉を失った。

 

「ランサー……?」

 

 そうして、セイバーは察した。

 今しがたの沈黙は、自らの言の何かが彼等の逆鱗に触れ、それどころか白けさせるまでに至っていたことによるものだと。

 無論彼女とてそんな世迷言を言ったつもりはない。だがランサーの怒りと呆れの入り混じった圧、今まで心の高鳴りを抑えきれぬと言わんばかりに楽しげだったライダーからその一切が消え去っているという事実を目の前にして、それが分からぬほど愚鈍でもなかった。

 ただ、その具体的な理由には全く思い至らなかったが。

 

「おいランサー」

 

「すまねえなライダー。けどこいつには一言言ってやらなきゃ気がすまないんでね。もしも俺の考えてることが当たりなら……こいつのしようとしていることはこいつに仕えて闘った全ての戦士に対する侮辱だ。もしもそうなら、同じ戦士として黙っている訳にはいかない」

 

 何か窘めるようなライダーだったが、ランサーの様子を見て仕方ないという風に頭を振る。そしてランサーはセイバーの目前までツカツカと歩み寄ると至近距離から彼女を睨みつけた。

 

「おい騎士王……お前まさか、自らの行いを後悔してるんじゃなかろうな? そんでもってその後悔ごと、お前が"臣下と駆け抜けてきた"時間まで無かったことにしようなんてことじゃ。よりにもよって王であるお前が………」

 

「――!!」

 

 セイバーの背中を雷が走ったような衝撃が貫く。目の前の男は、自らが次に言おうとした言葉を完全に先読みし、そしてそれに対してこの燃えるような怒りをぶつけてきているのだと。

 しかし、それが間違っているとは彼女は毛ほども思っていないし、なぜランサーが怒っているのか理解出来無かった。

 だから、その先を言った。

 

「……ああ、その通りだ。王だからこそ悔やむのだ! あの結末を、臣下達の屍の山を……自らの責だからこそ私は自らの手でそれを――」

 

「この大馬鹿やろうがぁあ!」

 

 パァンっと、乾いた音が夜空に木霊した。

 

「え――」

 

「てめぇ、それでも王か! 生憎俺はそんなに忠義に厚いタイプじゃなかったかも知れねえがな……王に全てを捧げ、尽くし、例えその結末が地獄だろうと笑って王の礎になれれば本望と散っていた戦士を何人も見てきた! お前にだって、そう信じて従ってきた戦士がいたんじゃねえのか!……てめえには"人の心がわからねえ"のか!!」

 

 不意打ちにセイバーは動く事が出来なかった。左頬をランサーの張り手が打ったのに気付いたのは、視界が突然全く別のものに切り替わっているのに気付いてから。

 容赦なく打たれたのか耳鳴りが酷い、ランサーが騒いでいるのは分かるのだが何を言っているのかはほとんどセイバーには聞こえなかった。

 しかし――人の心が分からない、その言葉だけは聞こえてほしくもないのに鮮明に彼女の耳にこびりついた。

 

 

 

 

「まさかランサーが行くとは思わなかったが……あれはあれで戦士らしい戦士だからな」

 

 そういう意味ではあの反応もあながち的外れではないのかも知れん。なんて他人事のように思いながらアーチャーはくるくると杯を手の中で回す。

 ランサーの一喝によって一気に堰を切ったように激しくなった議論に介入する余地など彼にはない。少なくとも彼自身はそう思っていた。自分は王ではないし、残念ながら忠義の騎士にも程遠い、加えて言うならばどちらかに肩入れするような心情も誇りもないと。

 

「だが――」

 

 徐々に支えを失い、目に見えて脆くなっていくセイバーの姿に、摩耗しきったはずのかつての日常の"記憶"と、とある1つの"記録"が彼の体を揺さぶり始めていた。 

 

 

 議論は紛糾した。もとより我がどこまでも強いからこその英雄だ。その意見が真っ向から対立、それも敵意をもってのものとなれば穏やかな展開を見せるはずが無い。

王道と王道のぶつかりあいは苛烈を極めた――が、勝負は初めからついていたのかもしれない。自らの行いを、それが正しかったのかどうかは別としても誇りとするライダーと、後悔しか残していないセイバー。

 例え理念が崇高だったとしても、如何に正しきものだったとしても、真の正解など無い意地の張り合いにおいてそれは無意味。どれだけ押し通し、胸を張れるかなのだ。

 そういう意味ではそもそもセイバーとライダーは立つ土俵が違ったのだろう。ぶつかり合いの中でふと舌鉾が鈍る。それは次第に単純な論戦での守勢から彼女自身の心のブレへと繋がり、己の王道への疑いに辿り着く。

 加えて彼女に巣食う騎士への思いをランサーがその立場から否定する。結末が訪れるのは意外と早かった。

 

「救うだけの王など、無欲な王など、そんなものは飾り物にも劣るわい! 導く事を出来ぬ王が最後にもたらすものなど見るまでもないだろう。そしてその末路を知りながらなおその"正しき王"とやらの偶像に縛られるというのならば……貴様は生粋の"王"ではない。ただの小娘にすぎん」

 

「私は……」

 

 何か居た堪れないようにライダーが言い切った言葉にセイバーは俯き何も言い返せない。

 アーサー王という存在の否定とも言い換えられるこの言葉に返せないということは、セイバーの中で何かが折れたと言うことなのだろう。

 それを見ながら、アーチャーは何か心苦しさのような気持ち悪さを覚えていた。何か心をざわつかせる違和感、そこから目を背けるために杯に酒を満たそうと手を伸ばし――

 

「……アーチャー」

 

「――……!」

 

 その姿が目に入ってしまった。

 

 何か行き場を失ったように、縋り付くようにアーチャーを見つめるセイバーの姿が。アーチャーは金縛りにあったように動けない。

 周りに敵しかおらず、自分で自分を支えられなくなった以上セイバーが最後に縋る相手がアーチャーだと言うのは考えればすぐに分かったはずだ。しかし今のアーチャーはそんな簡単な事にすら思い至らなかったのだ。

 そしてその原因は、彼自身が1番よく理解していた。

 

 ――私だけなら彼女を否定する……だが、"他の"私がそれを許さない

 

 英霊の記憶と記録は非常に曖昧なものである。英霊の座に登録された瞬間その者は通常の時間軸、輪廻転生の輪から外され、全盛期の姿、技量を持って様々な世界へと飛ばされる。問題はその"飛ばされた"世界で起こった出来事だ。

 時間軸から外れた英霊にその経験の後先はない。要するに、座に登録されて以降自分がサーヴァントや守護者として行った出来事は全てが過去であり、同時に未来なのだ。

 故に、生前の出来事を記憶とするならば、その後の出来事は記録、知識として彼等に残る事になる。もちろんその全てというわけではなく、印象に残ったことが断片的にという感じだが。

 記憶のように主観的なものではなく、こう言うことがあったらしい、と客観的にだけ見れるもの。

 言うならば友達の、お前昔こんなことあったよなという問いに対して、覚えてはいないが君がそう言うならそんなこともあったのだろうと納得する感覚に近いだろう。

 

 だが、その2つが矛盾したらどうだ? 基本的には記憶を優先するだろう。そう言うことがあったという"実感"は最後の決め手としてとても大きい。

 しかし――記録であってもその事実が、まるで体験したかのように心に残るものだとしたらどちらを優先すれば良い?

 

「――」

 

 アーチャーを鈍らせたのはその葛藤だ。生前の彼からすればセイバーの求めるものは確実に間違いだ。それだけならさっさと切り捨てて、それで終わりだ。

 だと言うのにそれが出来なかったのは、ある記録がその存在を自らの中で強固に主張しているから――そう、自らの理想に絶望した英霊エミヤが更に覆されたという記録。

 "答えを得た"という思いが彼女をこのまま捨て置いては行けないとアーチャーを揺さぶるのだ。

 

「私は――」

 

 セイバーだけではなくランサーとライダーの視線が注がれているのをアーチャーは自覚する。これ以上黙っている訳にもいかない。

 そして一度唇を噛み……アーチャーは覚悟を決めた。

 

「すまんな。セイバー、私も君が間違っていると思う」

 

「――っ……」

 

 今度こそセイバーの瞳から光が消えた。そしてまだ怒り冷めやらぬといったランサーは変わらないが、ライダーもどことなく悲しそうな眼に変わる。

 ライダーからしてみれば、セイバーは既に、競い合う王から可哀想な一人の小娘という認識に切り替わっている。こうなってしまえば敵意などなく、そんな相手がまた一段と深い絶望に叩き込まれるのを見るのはあまり気持ちの良いものではないのだろう。

 

「だが――」

 

「む――」

 

 しかし、ひと息ついて次にアーチャーが発した一言で状況はまた一気に切り替わることになる。

 

「それは君が自らの行いを間違いだと認め、後悔しているからだ。決して君の理想や目指したものが間違いなのではない」

 

「アーチャー……それは……?」

 

「何やら面白そうではないかアーチャー。その心中、余に見せてはくれぬか?」

 

「そのつもりだ、征服王」

 

 遂にアーチャーが重い腰を上げた。今にも崩れ落ちそうなセイバーの隣に並び立つとライダーに向かい合うと、今までの迷いなど感じさせない鋭い目つきでライダーを射抜くように見据える。

 

「私は別段君の王道も間違ってるとは思わんよ。覇王の魅せる道、そこに灯る民の憧憬、例えその結末が悲劇であったとしても、それもその道を信じて突き進んだ者のみが見ることの出来る結末だ。悔いるものではない」

 

「おうよ。それが余とともに駆け抜けた英雄への礼儀だ。その先頭に立つ余が悔いてしまえば彼等の想いは行き場を失くしてしまうであろう?」

 

「ああ、その通りだ。しかし私が言いたいのはそれではない」

 

 アーチャーの言葉に俄に力が篭もる。が、その矛先はライダーではなくセイバーに向いていた。

 

「セイバー、君がしたのは失敗だ。そしてそれをこの征服王の言うように間違いにしようとしているのも他でもない君だ」

 

「え――」

 

 何を言っているのか分からない。突然肩に手を置かれ、セイバーは何がなんだか分からないという風に目を白黒させる。

 だがアーチャーはそんなことに構うことなく続けた。

 

「君が抱いた"民を幸せにしたい""皆に笑っていてほしい"その思いは誰に否定できるものでも無い。それを間違いにすることが出来てしまうのは君自身だけだ」

 

「だがそれは一緒のことではないのか……? 結局私は皆を殺して――」

 

「違う。失敗と間違いは断じて違う。君は単に失敗しただけだ。セイバーは間違えてなどいない。間違えていないなら、失敗しても胸を張れるはず……そしてそれが唯一君が君に付き従った者達に出来る事であり王道を貫くと言う事だ。だが、貫くことをやめてしまえば、諦めてしまえば、その結末を否定してしまえば、それは真に間違いへと変わるだろう」

 

「アー……チャー」

 

 何に気がついたのか、セイバーの目がすっと大きく開き、光を失っていた眼に翡翠が戻る。それを見届けたうえでアーチャーは柔和な表情を浮かべた。

 

「アーチャーよ……貴様、それは人の生き方では無かろう。よもやそんなものを」

 

 ライダーが驚愕の声を上げる。その姿を前にして

 

「そうかもしれんな。だが例えお前の言が正しかったとしても……彼女の誰かを救いたいという願いは、想いは、目指した王の姿と理想は、決して間違いなんかじゃない」

 

 アーチャーはそう胸を張った。

 

 

 

 

「かー……! 全くもって凄まじい男がいたものよなあおい! なるほどなるほど、こりゃあてこでも動きそうにないわな!!」

 

 しばし間を起き、突如としてライダーが腹を抱えて笑いだした。こんなものを見れる機会は滅多にないと。

 

「ふん、私は思った事を言ったまでだ。論破しようというのなら付き合うが?」

 

「いやいや、人の生き方ではないと分かっていても尚突き進む勇気とそこに通る信念、天晴である。しかしだな、ここまで道を魅せつけられて引っ込むとなれば征服王の名が廃るというもの。余もお前達に覇道の何たるかを魅せつけ返さねばならんな」

 

「この魔力は……!」 

 

 戦装束に戻ったライダーが両手を広げる。それと同じくして今までのものとは全く別種の風が場を渦巻き始めた。

 

「アーチャー! セイバー! そしてランサーよ! 目に焼き付けるが良い! これが余の誇る王としての道である!!」

 

 世界が切り替わる。目の前に映るは灼熱の砂漠に青い空、そして――

 

 

 

王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)なりぃい!」

 

 征服王と共に世界を駆けた無双の軍勢が、数千年の時を超え再び集う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




色々考えた結果問答の大半は原作コピペにしかなりそうにないので王様同士の議論はダイジェストにしました。あとヘタイロイさんも

かなり好き放題やったので皆様からの感想が恐ろしくもある今話でございますが後悔は無い(断言)
とりあえず王道に上下無しというのを上手く表現したかった。

ではでは。投票等もお待ちしております

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