戦いは終わった。

その時(提督)が選んだ決断とは・・・・・

艦これ改を買った記念に書き上げました。

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 艦これ改を買うことにした日に夢で見た映像をもとに書きました。

 戦いが終わった後の大本営の動きはあくまでも作者自身の妄想にすぎません。

それにぶっちゃけちゃうとこの作品は駄作に近いです。

 でも、こういうのもあっても良いとは思います。



戦いが終わって・・・・・

17:50(ヒトナナゴーマル)。先ほどの戦闘にて現在確認されている残存深海棲艦の全滅を確認。これより鎮守府に帰投します。」

 

 通信機から赤城の声が聞こえてくる。

 

 それに対して俺は

 

「そうか・・・・。」

 

 それだけしか言えなかった。

 理由は簡単だ。深海棲艦との戦争が終わったという実感が全くわかない。それだけの理由だった。

 

「終わったのか・・・・。」

 

 戦争が終わったのなら俺には妖精さんから託された最後の仕事がある。それを行いさえすれば俺のいや、俺を含めたこの鎮守府にかかわるすべての人達の戦いが完全に終わる。

 だけど、その前にこの鎮守府に居るみんなと一緒にこの勝利を分ち合いたかった。

 

 俺はマイクをオンにして鎮守府全域に通じる放送で呼び掛ける。

 

「あ~、あ~、マイクチェックワンツー。」

 

 俺がそう言った瞬間に艦娘寮の方から紅茶大好き長姉が率いる姉妹の4女が大声で何か叫んでいる気がしたが気にせずにこうつづけた。

 

「戦争は終わった。明日の夜は間宮さんの所で打ち上げをする。全員12:00(ヒトニーマルマル)に間宮さんの食堂に集合すること。」

 

 俺はマイクの電源をオフにして放送を切った。

 

 その後は帰投した艦娘たちを入渠するよう指示を出した後、こちらに向けて「遊んで遊んで~」とじゃれてくる駆逐艦娘や猫みたいな軽巡たちと一緒に遊んであげてその日を過ごした。

 

 

 次の日、俺は秘書艦に起こされて最後の業務をこなし、そして時間までは昨日のように駆逐艦娘たちと鬼ごっこなど童心に帰って遊んですごした。

 

 そして時間がやってきた。

 

 俺は今、食堂の入り口のところに隠れて立っている。

 主役は最後に登場しなさいとの間宮さんからのお達しで全員がそろうのを待っているのだ。

 

 そろそろ寒いから限界かなぁ・・・と思っていたら霧島がマイクチェックワンツー!とか叫びだしたからそろそろなのだろう。

 

 寒さに震えながらその時を待った。

 

 

 数分後、ようやく間宮さんに呼ばれて食堂の中に入った。

 

 数十分後、すでに隼鷹(ヒャッハー!)は完璧に出来上がっており、しかも高雄や足柄(飢えた狼)まで一緒になって酒でグデンとしている。

 あれは良くない酔い方だ。普通の人があんなことになったら肝臓にひどいダメージが加わること間違いない。

 今こそグデンと酔いつぶれているからいい物のさっきまでは近くの艦に絡みまくり完全に迷惑なおっさんと化していた。

 

 そして長門はながもんとなり、それにつられたのか陸奥まで一緒に駆逐艦娘たちを追いかけまわしたので、かなり珍しく怒った鳳翔さんに説教を今もなお受けている。

 

 そして赤城。お前いい加減空ペース落せ、このままだと鳳翔さんのごはんをさっきまで追いかけまわされていた駆逐艦娘たちが全く食べれないまま終わるだろうが。

 

 ・・・・・みたいに、ガツンと言ってやりたいところだが、そんなことを言った日には一昔前に話題になったチワワみたいな目をしてこちらを見てくるから言いたくても言えないのが現実だった。

 

 鳳翔さんのお手伝いに間宮さんや伊良子さんも駆けつけてくれてはいるが、それでも状況(戦況)は厳しく、そして食材のストックももうほぼない。

 

 全部赤城(ブラックホール)に吸い込まれていった。

 

 その後、酔いつぶれてしまったものが目を覚ますまでみんなでだらだら喋っているなか、俺は一人食堂を誰にも見つからないように出た。

 

 食堂を出てまず最初に向かったのは工廠。

 

 普段なら明石や夕張がここにこもっていてたまに明石から「頭を直しましょうか?」と本気なのかどうなのか判断に迷う言葉(セリフ)を言われたりした場所だ。

 

 だけど、今は明石も夕張も食堂に居るのでここには誰も、いや、妖精さん以外誰も居ない。

 ただ、その妖精さんたちも工廠の隅で宴会を開いていた。

 

 工廠を出て次に俺が目指したのは弓道場。

 

 いつもならばここで赤城や加賀、翔鶴や瑞鶴、そして蒼龍や飛龍などの空母組が艦載機を飛ばすための練習として弓を放っているが、やはりここも工廠と同じで誰も練習してはいない。

 

 それも当然だろう。

 だれもこんな祝いの席の中、一人だけ終わったことのために訓練するものなどいないのだから。

 

 そして、俺は最後にドックの横を通り過ぎてこの鎮守府の端の方にあるその場所へ途中で積んだ花を片手に向かった。

 

『轟沈シセシ艦娘達乃英霊碑』

 

 この場所は普段から俺以外誰も立ち寄ろうとしない場所だ。

 

 だってそうだろう?だれも沈んだ自分たちの仲間を、明日のわが身かもしれないということを見たくないからだ。

 

 だけど俺はその事実から目を背きたくないからここを頻繁に訪れていた。

 

 なぜなら彼女たちが沈んだのは自分のせいだと、自分がもっときちんと指揮をとれていれば死ぬ(沈む)ことはなかったはずの彼女たちだと、そう思っていたからだった。

 

 きっと彼女たちは自分のことを笑って許すだろうが、それを俺自身は許せない。

 

 そんな後悔を常に胸に抱いてこれまでずっと指揮を執ってきた。

 

 そして、ついに昨日。この戦いが終わった。

 

 その報告だった。

 

 

「昨日、すべて終わったよ。これまで長かったな。

 

 

 俺がふがいないせいでお前らを死なせるようなことになってごめんな・・・・ごめんな・・・・・。」

 

 俺はその場に崩れ落ち、そしてその場で男泣きした。

 

 十数分後。

 そこには涙で目元をぬぐいながら立ち上がる提督の姿があった。

 

 そして

 

「じゃあな。」

 

 その言葉を残して、提督はそのままその場を立ち去った。

 

 

 

 

 

 提督が食堂に戻ると、そこにいた全艦娘は起きて食堂に入ってきた提督の姿を見た。

 

「最後の命令をする。」

 

 全艦娘の視線を浴びながら彼は告げた。

 

「戦争の終結に伴い、20:00(フタマルマルマル)。現時点でこの鎮守府に居る全艦娘の完全解体を行う。」

 

 彼がその言葉を告げると同時にその場にいた全艦娘たちの姿が足元から粒子となって透け始めた。

 

 彼が妖精さんに託されたこと。

 

 それは戦争が終結した場合、艦娘の完全解体を行うということだった。

 

 彼も普通の解体と何が違うのかわからなかったから妖精さんに尋ねたところ、

 

「かんぜんかいたいはふつうのかいたいとちがってかんむすさんはりんねてんせいするのです。」

 

 とのことだった。

 

 完全解体をすることで、艦娘は今の時点での艦としての記憶と能力を持った少女たちという艦とも人間ともいえない存在から輪廻転生することで完全に人間としてこの世界を生きていけるとのことだそうだ。

 

 普通の解体はただ、艦娘から艦としての能力を引きはがすだけなのでその結果、艦としての記憶が影響して普通の生活を送れなくなるケースがあるということは以前から海軍上層部に報告されていた。

 

 その情報は普通なら、上が握りつぶして下に居る彼のもとに届くことはない。

 だが、以前彼が運営する鎮守府に所属し、現在は普通の少女として一般市民となっているある艦娘が手紙で彼にそのことを相談したことでそのことを彼は知っていたのだった。

 

 そしてそのことを妖精さんにどうにかならないのかと相談したところ教えられたのがこの完全解体。

 

 艦娘としての全ての記憶と能力と引き換えにこの世界に輪廻転生するという解体。

 

 ただし、これを行うということは今まで提督自身がつむいできた艦娘たちとの絆を自ら断ち切ることと同意であることを自覚しておかなければならないというデメリットが妖精さんたちが人類にこの技術を教えようとしない理由だった。

 

 彼はそのデメリットを自覚したうえで絶対に行うという約束を妖精さんとし、そしてその約束通り完全解体を行った。

 

 その結果、彼の告げた命令により、艦娘たちは輪廻転生のため全員消え始めたというわけだ。

 

 艦娘たちは全員泣いていた。

 おそらく妖精さんからこの話を聞いていたのだろうか。このある意味異常な事態に対する困惑の表情は一切なく、ただ泣いていた。

 

 長門が目に涙を浮かべながら食堂中に響き渡る大きな声で叫んだ。

 

「全員、提督に………敬礼!!」

 

 それに全員が応え、その場で敬礼した。

 

 第六駆逐艦隊を筆頭とした駆逐艦娘たちがまず最初に消えた。

 

 次に潜水艦娘たち、軽巡洋艦たちが消えた。

 

 どんどんこれまで一緒にいろんな海域を越えたみんなが消えていく、彼は涙を浮かべつつもそれをこぼすことのないように必死に耐え続けた。

 

 今度は重巡洋艦と航空母艦たちが消えた。

 

 そして戦艦たちもだんだん消えて行って、最後に残ったのは大和だった。

 

「提督・・・・大和は提督に会えて幸せでした。」

 

「そう言われると俺もうれしいよ。・・・・だから、せめて来世ではこんな悲惨な争いとは無縁の日々を送ってくれ。」

 

「はい!」

 

 その言葉の余韻が消え去る前に彼女(大和)はこの世界から消えた。

 

 

 彼の鎮守府に所属していた全艦娘が消え去った後、彼はゆっくりとその場に腰を下ろし、うずくまった。

 

 

 

 

 

 

 

 数時間後、彼が運営していた鎮守府の正門のそばには白い制服から私服に着替え、鞄を片手で担ぐように持った(提督)の姿があった。

 

 彼はこれから流浪の旅に出ることにしていた。

 

 それもそうだろう。なぜなら彼がしたことはこれ以降も艦娘たちを兵器として運用しようと考え、そう言った内容の命令を全鎮守府に下していた海軍からしたら重大な命令違反だからだ。

 

 もしこのままここにいて捕まれば銃殺刑に処されるのは間違いない。

 

 しかし、彼はあんな悲惨な戦いが終わって以降も人類のエゴに艦娘たちが振り回されるのを見たくなかったのだ。

 

 だから、彼はこれから自分がしたことがばれる前に英雄としてではなく、ただの一般人として鎮守府(ここ)を出ていく。

 

 そう覚悟を決めて鎮守府の正門を一人、出て行った彼に

 

「--------。」

 

 誰かが声をかけた。

 

 彼が振り向くと、そこには--------

 




 大和が最後まで残ったのは艦これ改のソフトのビジュアルをやっているからです。まぁ、作者が日向(かな?多分)より大和の方がなじみが深いというのもありますが。

 最後の彼=提督に声をかけたのが誰かは読者さんの想像にお任せします。
自分の嫁艦が輪廻転生した存在が声をかけてくれたとでも思い浮かべてくれれば一番です。(そういうつもりで書いた部分なので)

 作者が艦これ改を買うことにした理由は、いつか何らかの原因で終わるブラウザゲームよりもソフトを持っている限り艦娘たちに会えるVita版の方が今から始めるにあたっていいのではないか?と思ったからです。

 そうです。この作者、艦これの二次小説書いてるくせにまだ艦これしてないんですよ。
鯖とかの関係で。もうブラウザの方での着任はあきらめました。

 こんな作品ばかり書いている作者ですがどうかよろしくお願いします。

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