真・恋姫†無双~怒気ッッ グラップラーのいる三国志ッッッ~   作:クーロン

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いや~暴れた。
範馬勇次郎が、暴れた。この闘いに収集はつくのだろうか…


地上最強の生物

 巨凶、(オーガ)、地上最強の生物。

 これらの言葉は、全てたった一人の事を指す。

 ――範馬勇次郎。

 合衆国(ステイツ)ですらが、神の後ろに身を隠し、金銭(ドル)で取り入った。

 個人が恐れる力ではない。

 国が、世界が恐れる超暴力。

 その暴力(ちから)に正義など存在しない。悪など存在しない。

 求めるのは闘い――正義も悪も超越(こえ)た闘い。

 それが、範馬勇次郎。これが、範馬勇次郎。

 そして、その暴力(ちから)は今――

 遺憾なく、古代中国の英雄に――古代中国の力に向けて、振るわれていた。

 闘争(たたか)いが開始(はじま)って一分――十三名居た猛将、名将達の内……八名が、地に伏した。

 

「貴様等の強さへの解釈、解説などは全て、弱き者共の詭弁(いいわけ)ッッッ! 強さ自体に、悪も善も存在しないッッッッ!」

 

 鬼は止まらない。

 三国志の英雄相手に思う存分、その力を振るった。

 鬼の肉は飢餓(うえ)ていた。

 鬼の血は飢餓(うえ)ていた。

 鬼の魂は飢餓(うえ)ていた。

 強者との闘いに。己の力の解放に。

 

   壱

 

 範馬勇次郎の闘いを、何人もの人間が見ていた。

 始めてみる、権力では勝てない超規格外の暴力を。

 数、武器などでは、到底覆せない範馬勇次郎という力の形を。

 その中で一人の男は、医者の目でこの闘いを見ていた。

 

「……昂昇、七乃さん」

「どうした、兄貴?」

「はいはーい」

「至急、清潔な布と手術台になるような机を……十四名分お願いします」

 

 鎬紅葉は、神妙な顔でそう言った。

 

   弐

 

「チッ……弓がうるせェな」

 

 勇次郎が呟いた。

 そして、次の瞬間に紫苑を見た。

 その時は紫苑が丁度、勇次郎に矢を向けた瞬間であった。

 紫苑は寒気を感じた。

 刃物に貫かれるような寒気だった。口の中が、渇いた。

 一瞬だけ、まばたきをした。

 

「オメェの間合いだぜ」

「っ!」

 

 勇次郎が紫苑の目の前にいた。

 紫苑は何も叫ばなかった。叫ぶ余裕すらなかった。

 だが――せめてもの余裕で、矢を射った。

 外さない、外れない距離であった。

 普段通り、無心で矢を放った。

 

「スッとろい矢だッッ」

 

 矢は、弓の弦から離れぬうちに鷲掴みにされていた。

 次の瞬間に、シッという鋭い呼気が聞こえた。

 そして、急に視界が暗転した。

 勇次郎の蹴りによるものであった。

 垂直に綺麗に振り抜かれた足により、アゴを打ち抜かれ、脳を揺すられたのだ。

 

「弓の残りはキサマかァッッ」

 

 勇次郎の双眸は、次に祭を捕えた。

 祭と勇次郎の間には、距離がある。

 大体、十五メートルほどだ。

 祭は、矢を二本を同時に構え、射った。

 一本は勇次郎の右足に、もう一本は胸に、真っ直ぐ吸い込まれるように放たれた。

 勇次郎は避けない。

 代わりに、ずいと前に出た。

 攻撃のための動きであった。

 それが、避ける動作になっていた。

 ――疾い!

 その動きは、祭が今まで見てきたどんな人間よりも、どんな獣よりも素早かった。

 祭はすぐさまもう一本の矢を取り出して、放った。

 足には当たらないだろう。狙うなら、胴だ。

 矢が、放たれた。

 真っ直ぐ、範馬勇次郎の胴に向かい伸びて行く。

 勇次郎は当たると同時に、身をよじり、一瞬だけ背を向けた。

 矢は、勇次郎の薄皮を切り裂き、飛んでいく。

 ――外したか!

 そう感じるのと同時に、何かが吹き飛んできた。

 蹴りだ。

 地上最強の生物が放つ、最強の蹴り技――後ろ回し蹴り。

 それが、腹に入った。

 祭は、内臓を吐き出してしまいそうな激痛を感じ、それから逃げるかのように、気を失った。

 十三名いた将達。

 残るは、三名。

 

   参

 

 凄まじい光景だった。

 範馬勇次郎は、鈴々も星も、そして他勢力の音に聞く名将、猛将らを赤子扱いにしていた。

 気付けば、残りは三人だ。

 私に夏候惇、孫策。

 勝てるのか?

 敗けるのではないか。一瞬、そんな考えが私の頭の中を過った。

 違う。勝てるのか、ではない。勝つのだ。

 勝たなければ、これからがどうなる?

 桃香様の理想はどうなる?

 この男の闘いは、私達の理想を成すうえでは、避けられない。

 避けてはならない。

 この勇次郎(ちから)は、強者を求めている! 強国を目指し、理想を叶えるなら避けてはならない! 勝たなくてはいけないっ!

 なら、どうする? どうする!? どうやって勝つ!?

 私は必死で探した。勝ちへの道筋を。

 何がある!? 何かあるのかっ!?

 だが、何もない。

 あるのは、賊相手に武を振るった姿。鈴々と鍛錬で手合せした姿。星と鍛錬をした姿だ。

 強敵と言える人間と全力を尽くし、戦った私がいない。

 どこにも、いない。

 そうこう考えている内に、勇次郎が私を見た。

 ……戦わなくては。腹を決めなくては。

 私は、青龍を向けた。

 呼吸を一つ。

 二つ。

 三つ目は吸わせてもらえなかった。

 来たっ!

 手刀か?

 勇次郎が振り下ろしてきた。

 柄で受けた。

 凄まじい力だった。

 こんな力で殴られたら、誰だって立っていられない。

 頑丈な鈴々ですらが、一瞬でやられる訳だ。

 次は……足か。

 何故だろうか。それに、見覚えがあったのだ。

 それも最近――

 思い出したぞ。

 烈だ。烈海王だ。

 あった。あったぞ。いた!

 私がいたっ! 強敵と、全力をだして、戦った私がいた!

 敵は?

 中国四千年。四千年の拳法だ。私達の二千年先を行った拳法だ。

 どんな技だ?

 理合だ。理にかなった武術だ。

 こんな風に――

 一撃、範馬勇次郎の足首に加えた。

 私に向かわないよう、力を逸らした。

 こうか? こうだ!

 これが中国拳法の理合だ。

 そう、分かった時だった。

 ゆらり、と二人分の影が動いた。

 

   肆

 

「にゃあああああっ!」

「はぁあああああっ!」

 

 鈴々と星は、勇次郎の後ろから斬りかかった。

 容赦などない。

 範馬勇次郎に敬意を持つが故の、奇襲であった。

 

「鈴々! 星! 無事だったか!」

「なんとかな……!」

「まだクラクラするのだ~」

 

 星は苦しそうに、鈴々は軽くふらつきながら、答えた。

 立ち上がりはしたが、万全ではない。

 だが、二人の目は確りと、範馬勇次郎を睨んでいた。

 

「一度敗れ、穢れた身体で立ち向かいおって」

 

 勇次郎は、静かに吐き捨てた。

 眼光は鋭い。

 叩き潰すという意思を感じさせる、寒気のする眼光であった。

 

「……鈴々、星。正面からは私がやる。二人は、何としても、横からでも後ろからでもかかってくれ」

「てっきり、愛紗のことだから、『奇襲など、卑怯者のすることだ!』等とでもいうかと思っていたが……ヤレヤレ。少しは融通が効くようになったか」

「範馬勇次郎に正攻法では勝てない、などということは、分かりきっている」

「……勝つのだ。コイツには、勝たなきゃダメなのだっ!」

 

 鈴々の言葉に、愛紗と星は頷いた。

 愛紗は、大きく一息だけ吸った。

 

「行くぞ! 範馬勇次郎ォオっ!」

「お仲間が来て、チッタぁ強気になれたってかい」

「ああそうだ。それに、もう一つの武器も見つかった」

 

 愛紗はそう言い、武器を構えて走った。

 気合と共に、青龍の切っ先で突いた。

 狙いは、勇次郎の顔面だ。

 愛紗は、これが当たるなどとは思っていない。

 案の定勇次郎は避けた。

 ――それでいいっ! 次に来る! 来たっ!

 勇次郎の左手が動いた。

 拳か、平手かなどと言うことは、どうでもいい。

 ただ、どちらで叩くつもりか分かればいい。

 愛紗は蹴り上げた。

 範馬勇次郎の左手の、手首を蹴り上げた。

 間違いなく、理合の技であった。

 一瞬だけ、勇次郎に隙が出来た。

 

「行け! 鈴々! 星!」

 

 愛紗は、叫んだ。

 叫ぶのと全く同じタイミングで、星は勇次郎の右から、鈴々は左から切り込んだ。

 ピタリと、完全に息が合っていた。

 狙いは心臓。

 二人の切っ先は、寸分とずれることなく放たれていった。

 金属音がした。

 甲高い金属音だ。

 肉の内側で鳴った音じゃあない。

 ただ、数本だけ勇次郎の髪が、空に舞っていた。

 勇次郎の頭は下にあった。

 丁度、愛紗の腹辺りの高さだ。

 次の瞬間だった。

 星の左ひざが、奇妙な音をあげた。

 

 みじりっ

 

 という、何かが肉の中で壊れるような、くぐもった音であった。

 勇次郎の拳によってあげられた音だ。

 星は、

 かっ

 かっ

 と、熱い息を吐いた。

 まるで、膝の中に直接、真っ赤になるまで熱した鉄の棒を、入れられたような気分だった。

 ――折れた!

 星は考えて分かったのではない。ただ、感じた。

 ――だが、右足は生きている。やれる。まだやれるのだ、私は。

 星は叫び、槍を振った。

 

「      っ!」

 

 星が何と叫んでいたのか、何と言っていたのかは分からない。

 ただ、憑かれたかのように叫んだ。

 それと同時に、勇次郎の拳も伸びて行った。

 力んでいない、モーションのあまりない一撃だった。

 インパクトの瞬間は見えない。

 その一撃で、星は血を吐き、倒れた。

 

「たあああああっ!」

 

 鈴々は飛び掛かっていった。

 勇次郎の頭に向かって、蛇棒を振り落とす。

 勇次郎は柄を掴み、鈴々の懐に入り込んだ。

 そして、腹へと掌底が伸びて行く。

 

「貰ったぁああっ!」

 

 勇次郎が攻めに回った瞬間に、愛紗は勇次郎の後頭部を狙い、武器を振った。

 鋭い。

 だが、勇次郎の頭がまた下がる。

 それと同時に、踵からの蹴り上げが来た。

 右足の蹴り上げだ。

 鋭い。

 それが、愛紗の腹に突き刺さった。

 さらに、みぞおちを切り裂くかのように、脚が上がっていく。

 そして、胸へと到達した。

 胸骨、肋骨が、破壊される音が聞こえたような気がした。

 

「愛紗っ!」

「邪ッッッ」

 

 鈴々が一瞬だけ気を取られたのと、同時だった。

 さっきまで上がっていた勇次郎の右足が急に、振り子のように戻ってきたのだ。

 そのまま、右足は鈴々の頭を叩いた。

 流れるような動作であった。

 それで、二人が倒れた。

 劉備軍――壊滅。

 残るは、二名。

 

「一日に二度ッッ それも同じ相手に敗けるバカがいるかッッッ」

 

   伍

 

 ズチャリ……

 ズチャリ……

 無音になった戦場に、鬼の足音だけが響く。

 もう、数では押せない。

 だが、個人で押せる相手でもない。

 でも、腹をくくるしかない。

 雪蓮の背に、冷や汗が一筋だけ流れた。

 汗が、背骨の辺りを真っ直ぐに駆けおり、腰にまで達するかという時に、雪蓮は弾かれたかのように、駆けだした。

 

「はぁああああっ!」

 

 雪蓮は雄たけびをあげ、斬りかかった。

 雪蓮は、勇次郎の闘いをしっかりとみていた。

 勇次郎の闘いはシンプルだった。

 重い拳を、相手にぶち込む。

 重い蹴りを相手にぶち込む。

 唯、己の力のみを信じて、ぶち込む。

 ガードするなら、その上からぶち込む。

 そして、ぶちのめす。

 小賢しい策、技術などは、その力の前に叩き伏せられてしまう。

 その力に、どうやって立ち向かうか――

 方法は、たった一つしかなかった。

 その力と戦わないという方法だ。

 雪蓮は、胸に斬りかかった。

 それと同時に、勇次郎の左脚が動いた。

 剣も、胸も、顔も全てを巻き込み、とどめを刺すような蹴りだ。

 雪蓮は屈んで、避けた。

 それだけではない。更に低く、もっと低く体が沈んでいく。

 そして、身体から勇次郎の右足元にぶつかっていった。

 渋川剛気が好んで使う技だった。

 勇次郎は跳ね、避けた。

 それは、雪蓮が期待していたことだ。

 雪蓮は勇次郎の背後に回り、鬼の貌と向かい合った。

 

「近くで見ると、随分と怖い顔してるのねっ!」

 

 雪蓮は剣を振った。

 鬼を袈裟切りにするよう、振った。

 背中の鬼に、一筋だけ赤い線が出来た。

 勇次郎がタイミングを合わせ、前に出たのだ。

 致命傷には、なりえていない。

 雪蓮は追うように、半歩前に出た。

 前に出ると同時に、勇次郎の右足が吹っ飛んできた。

 ブラジルのカポエィラに似ている動きだ。

 雪蓮は、凄まじい圧力をもったそれを、剣の腹で受けた。

 後ろに飛ばされないよう、必死で耐えた。

 それでも、押された。

 雪蓮が再び攻めようとしたときには、勇次郎は正面を見ていた。

 

「シュッッ」

 

 勇次郎が鋭く息を吐いた。

 それと同時に、雪蓮はいやな音と臭いを感じた。

 雪蓮の真下から、走り駆けようとしている

 ぼぼぼ、

 という音。

 そして、焦げ付くような臭いだ。

 無論、それは幻聴だし、幻臭だ。

 しかしそれを感じさせるほどの、凄まじい攻撃だ。

 相手が常人なら、かわせない。

 それどころか、もし当たればこの一撃で死ぬだろう。

 良くても、骨が砕ける。

 だが、雪蓮も常人ではない。

 その一撃を、スウェーバックで避けた。

 雪蓮の鼻に触れるか、触れないかの位置を、その一撃が通り過ぎて行った。

 左足の蹴りだった。

 その蹴りは止まらない。

 天へ昇っていく。さらに高い天に昇っていく。

 雪蓮は、人の足がこんなに長いものかと思った。

 

「あ……」

 

 気付いた。

 雪蓮は、気付いた。

 ――来る。まだ、何か来る!

 雪蓮は下から来る攻撃に対して、慌てて首を振った。

 しかし――

 その逃げる頭を狙い、左足のかかとが落ちてきた。

 それが、雪蓮の脳天を襲った。

 同時に、後から上がった右足が雪蓮の顎を襲った。

 雪蓮の頭は、勇次郎の左足の踵と右足で挟まれたのだ。

 江東の虎の娘――雪蓮を葬った技の名は、余りにも皮肉な名であった。

 

   陸

 

「虎王だ……」

 

 本部以蔵は、低い声で呟いた。

 

「虎王は古流柔術の奥義……。やはり勇次郎も知っておったか。

虎王というのは、自分の両脚を虎の(アギト)になぞらえ、名づけられた。虎王自体は、両脚で相手の頭部を挟んで打撃を与えれば、どんな形でも虎王となる。例え、フィニッシュが関節技だろうが、絞め技だろうとな……。今回は打撃で終わっておるが、それでも虎王として成立しておる」

 

   漆

 

 最後に残ったのは、春蘭一人だ。

 範馬勇次郎は春蘭を見た。

 そして、笑みを見せた。

 

「おめェはオレの右目を取るって言ってたな」

「当然だっ! 独歩の仇は、私がとる!」

 

 春蘭は斬りかかった。

 雄たけびをあげて、斬りかかった。

 勇次郎は、軽く動いてそれを避け、イタズラっぽい笑みを浮かべた。

 悪巧みをしている笑みだ。

 

「何を笑っているっ!」

「余りにも必死ってのが……どうにもこうにも……」

「黙れ!」

 

 春蘭は斬り続けた。

 全力で斬り続けた。

 呼吸の時間も、心臓を動かす時間も、勇次郎を斬るのに使った。

 吼え、斬りかかった。

 だが、ただ剣を振るだけではない。

 剣をフェイントにし前蹴り、三日月蹴りなども繰り出した。

 空手を自分流にアレンジし、取り込んでいた。

 

「空手か……上手いことやるじゃねえかッッ」

「当然だ!」

 

 春蘭は、そう言うと同時に前蹴りを放った。

 勇次郎は右腕で防いだ。

 だが、衝撃は無い。

 蹴りはフェイントだ。

 本命は――突き。

 剣で右目を狙った突きだ。

 それを放った瞬間だった。

 

 ぱんっ

 

 という、乾いた音がした。

 鼓膜打ちだ。

 勇次郎が両手を離すと、両耳から血が溢れ出した。

 春蘭はたたらを踏んだが、踏みとどまった。

 

「勇次郎……貴様は……私が……」

 

 そう呟き、顔をあげた瞬間だった。

 勇次郎の右手の親指が、春蘭の左目のあたりに当てられた。

 そして、その親指へ右の掌底。

 その光景は、かつて地下闘技場で行われた、範馬勇次郎対愚地独歩の一戦での光景に、よく似ていた。

 

   捌

 

 春蘭の頭の中で、何かが引きちぎれる音が聞こえた。

 なにか、太い糸を切るかのような……。

 その音と同時に、左側の視界が弾け飛んだ。

 一瞬で真っ暗に変わったのだ。

 観戦していた人は見た。

 何か、白い球体の物が春蘭の顔から――勇次郎が手を当てた辺りから、飛び出て来たのを。

 眼球だった。

 眼球が宙に浮いたのだ。

 春蘭の左目にはポッカリと穴が開いている。

 まだ、勇次郎は止まらない。

 鬼が――哭いた。

 そして、凄まじい音が聞こえた。

 右拳が、風を斬る音だ。

 その拳は、春蘭の胸に突き刺さった。

 

   玖

 

 勇次郎は春蘭の胸に刺さった拳を引き抜いた。

 春蘭は立ったまま、動かない。

 

「これで仕舞だ。この時代の戦士の力……堪能したぜ」

 

 勇次郎がそう言い、立ち去ろうとした時だ。

 誰かが、地面を引っ掻いた。

 

「ゆうじろォ……」

 

 立ち上がったのは、赤い髪の少女だった。

 顔面は髪と同じように、いや、それ以上に真っ赤だ。

 そして、戟を片手に握っている。

 

「……終わってない。まだ……終わっていない」

 

 立ち上がったのは、先まで範馬勇次郎と闘っていた恋であった。




オッカシイな~
今回で勇次郎の大暴れが終わるハズだったのに…また大暴れしそうだ…

さて、必要ないかもしれませんが、一応まだ範馬勇次郎の紹介を書いていませんでしたので、書いておきます

13 範馬勇次郎  はんまゆうじろう
身長 推定190cm強 体重 推定120kg強  ファイトスタイル 特になし

刃牙世界最強のキャラ。初登場時にはそこまで理不尽な力は持っていなかったが、回を追うごとに化け物になっていった。偉業としては、アフリカゾウ(超巨大)を素手で葬る。時速20kmで流れるプールでバタフライ等。人間じゃねえ……はひぃ~~
闘争というものを、力の解放と言い、力以外の一切は不純物と言い切る。なお、技についてもないわけではなく、ありとあらゆる格闘技をマスターしているらしい。
背中の鬼は本気になった時に開放するもので、規格外の力を持つ。
個人的にベストバウトは、範馬勇次郎vs郭海皇
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