真・恋姫†無双~怒気ッッ グラップラーのいる三国志ッッッ~ 作:クーロン
「……増えた」
恋が面倒くさそうに言った。
眼から、さっきまであった光が消えていく。
「秋蘭! 克巳! 下がってろ! 呂布は私がとるっ!」
「それは無理な話だ。姉者をたった一人で、呂布相手に戦わせるわけにはいかないからな」
秋蘭は恋に矢を向けたまま言った。
「それに、もう狼煙をあげた。じきに他のヤツ等も来るぜ」
克巳はそう言い、小さな箱を見せた。真桜が作った箱だ。
その箱からは、モクモクと赤い煙が出ている。
今夜は風のない夜だ。煙は真っ直ぐ上へと昇っている。
「……克巳? お前が……?」
恋は視線を春蘭から克巳に移し、つぶやくように言った。
「……何だってんだ」
「独歩の養子って……ねねから聞いた」
恋がそう言った瞬間だった。
春蘭と闘っていたときにあった光が、その双眸に戻っていた。
恋のくちびるの両端が吊り上がる。
不意に――
ふわり、と克巳に向かって恋が走り出した。
克巳は一瞬だけ目を見開いた。だが、すぐに構えをとった。
恋は戟を左手だけで短く掴み、右手の人差し指と中指で右頬に流れる血をすくった。
そして、右手を振った。
恋の指に着いていた血が、克巳の目に向かって飛んだ。
反射的に克巳は目を閉じた。
恋は止まらない。さらに走り寄った。
克巳の耳に、何かを振る音が聞こえた。
反射的にしゃがんでそれを避けた。
克巳は眼を開き、両手を地面につけ、それを軸に右足を廻した。
恋は跳ねた。跳ねてよけた。
笑っていた。恋の顔に、笑みが張り付いていた。
克巳の背に、ぞくりと太い寒気が走った。
気が付き、上へと視線を移すと、戟の切っ先が高く上がっているのが目に入った。
ぞくりぞくり、とまた寒気が走った。
ひゅんっ
そんな風切音が聞こえた。
克巳は動いた。咄嗟に動いた。動かねばまずい、と思った。
ぬるりと、何かが頭から流れた。
生温かく、ぬるぬるしている。
額が熱い。それに、痛くてくすぐったい。
ぱさり
と何かが落ちた音がした。
バンダナが落ちたのだ。
さっきまで、克巳が頭に着けていたバンダナであった。
「はっ……はっ……ッッッ」
克巳は避けた後で、その場に片膝をつき、何度も深呼吸をした。
それでも、背中に流れる冷や汗は止まらない。
「……ふぅん」
恋は鼻を鳴らした。
そして、すぐ近くで膝をついている克巳を見下ろした。
「だおォォッッッ」
克巳は吼えた。
そして、立ち上がりざまに、拳を放った。
中指の第二関節を曲げて突き出す拳――一本拳だ。
恋の腹を突き上げるよう、その一撃を放った。
手応えは無かった。
まるで、空中に浮いた羽を殴ったような感覚だった。
恋は後ろに下がり、紙一重で避けていた。
――ウソだろ……? この距離ッ このタイミングで……ッッ
克巳は思った。
身体の芯から震えた。
悪いところは見当たらなかった。速度も、距離も、タイミングも悪いところは見当たらなかった。
――躱しやがったッッッ!
克巳の背に、再び太い寒気が走った。
それと同時に、階段から大人数が駆け上がってくる気配を感じた。
石の階段から乾いた音がいくつも聞こえてくる。
恋はそれを敏感に嗅ぎ取った。
「……帰る」
恋が短く言った。
同時に、一瞬だけ克巳に視線を向けた。
落胆の色が見て取れた。こんなものか、という意味をこめた視線だった。
そして、克巳たちに背を向けた。
「逃がすかぁっ! 呂布!」
春蘭が吼えた。
そして、剣を構えて恋の背中に斬りかかった。
だが、恋は屈んでそれを避けた。背中に目があるかのようだった。
さらに、低い体勢のまま走り抜けて、城壁から飛び降りた。
恋は城壁の所々で壁を蹴り、戟で打ち、落下速度を下げていた。
地面に両足をつけると、恋は城壁の上にいる克巳たちを見上げた。
そして、小さく笑んでから闇の中へ走り出した。
たまらない笑みだった。余裕のある笑みだった。
――自分は逃げるんじゃない、逃げてやったんだ。
そう、言わんばかりの笑みであった。
「がああああああ!」
春蘭は恋が消えた闇に向かって吼えた。
剣を握る手からは、真っ赤な血が流れ出している。
「……姉者、克巳。無事か」
秋蘭が言った。
春蘭は背を向けていたが、三回ほど深呼吸してから振り向いた。
「犯人は呂布か」
「……ああ」
春蘭は額の血をぬぐい、答えた。
「霞は何をしていた」
「ウチは恋から聞き出しをしていただけや。動機とか聞き出せたで」
「姉者に加勢しなかった理由は?」
「多対一とかはウチの趣味やない」
「……そうか」
秋蘭はそう言い、三人に背を向けた。
「さっきのことは華琳様に報告しなければならないだろう……私は城に戻るぞ」
秋蘭はそう言い、階段を降りていった。その後を追って霞、春蘭の順番で降りていった。
だが、克巳は城壁の上で立ち尽くしていた。
固く握った拳が震えている。背中の寒気が止まらない。
――呂布。あれが……呂布。化物じゃねえか……ッッ
弐
文武官の重臣全員が城に戻ると、すぐに会議が始まった。
議題は当然、恋についてだ。
「霞。あなた、呂布から色々聞き出したらしいわね。……教えてもらえるかしら」
華琳が言った。
霞はコクリと頷いた。
「ええよ。恋……呂布の目的は――範馬勇次郎を倒し、地上最強になることや。それで、今はその戦いに備えて練習台になるヤツに、ケンカ売っとるっちゅうワケや」
それを聞き、華琳と春蘭の眉間にシワが出来た。
「ということは……民への直接的被害はない、と思ってもいいのかしら?」
桂花が言った。
「まぁ民を襲うっていうことはないやろ」
「放っておくことは出来ないけど」
会議は華琳ではなく、桂花が仕切っていた。
華琳はただ、黙って聞いていた。
「潜伏場所は?」
「それは聞いとらん。聞いても答えるハズはないやろ」
「えぇ。もし話していたら儲けものよ」
桂花はある程度は霞から聞きだし、視線を華琳に向けた。
「華琳様。今後の方針を」
「……ええ。呂布を捕縛し法に従い処刑……というのが、真っ当でしょうね。だけど……」
そこまで言い、華琳は一息だけ吸った。
「捕縛が無理なようなら……その場で斬っても構わないわ。ただし、夜には全員が城にいなさい」
華琳は武官全員の目を見てそう言った。
だが、克巳だけは目を合わせなかった。
目を合わせず、拳を握ったまま震えていた。
参
闇の中だ。まるで先が見えない。
その中を一人の少女が歩いていた。
恋だ。
眼には頼らず、感覚だけで歩いていた。
そして、自分が寝泊まりする小屋に着いた。
小屋の中には一切光が通っていない。足の踏み場はあるハズだが、どこがそうなのかは全く分からない。
その中を、恋はそっと歩いていた。
音々音が寝ているハズだ。踏むわけにはいかない。
そう思って足を踏み出すと、倉庫の中で何かがモゾリと動く気配があった。
「恋……殿……?」
「ん」
寝ぼけたような声だった。
音々音はゆっくりと起き上がり、恋のそばに寄った。
「なにをしてなさったのですか~」
「……月を見て、霞と話して、アイサツしてきた」
「霞殿ですか……」
音々音の頭は揺れ、目蓋が何度も上下する。
明らかに寝ぼけていた。
音々音もそれを自覚している。目を覚ますため、自分の頬を両手で叩いた。
恋は小さな声で話し続けた。優しい声色だった。
「明日……出来たら、克巳と闘う。ダメなら違うトコに行く……」
「はい。分かりました」
「次に行くなら……ドコがいい?」
「それでしたら……徐州ですな」
「……分かった」
恋はそう言い、地面の上に横になった。
まどろんでくると、再びあの夢を見る。
男が出てくる。褐色の肌をした男だ。黒い拳法着の男だ。
背中を見ると、そこには鬼がいた。
筋肉で出来た鬼の面だ。
恋は夢だ、ということは自覚している。
それでも無視できない。
この鬼は無視できない。
恋は吼えた。夢の中で吼えた。
そして、斬りかかった。
鬼が振り向く。
同時に――拳が振り抜かれた。
浮かんだのは倒れる自分。頭から血を流し、倒れる自分。
――まだ……! もっと強く……っ!
肆
夜が明けた。
長かったような気がする。短かった気もする。
たった一夜で敵が定まり、やることが定まった。
春蘭に秋蘭、季衣と流琉に霞は朝日が出るのと同時に、城を出た。
だが、克巳は城に残っていた。
城の中庭で、逆立ちしたまま腕立てを繰り返していた。
恐さが克巳の中にあった。恋に対する恐さだ。
――勝てる気がしない
克巳は思っていた。
――父……愚地独歩が勝てなかった相手に……俺は勝てるのか!?
克巳の脳裏に、死刑囚達の顔が浮かぶ。
鼻の下にヒゲをはやした、巨躯の老人――ドリアン。ショートヘアの白人の青年――ドイル。
――親父はその二人と闘った。そして、勝った。だが……自分はどうだ?
幾度となくとった不覚。
最大トーナメントでの対花山薫と対烈海王の記憶がよみがえってくる。
独歩よりも上だ、と思っていた。
身長、体重、スピード、運動神経、試し割り。劣る要素はみつからない。
――闘いはどうだ……?
克巳は父――愚地独歩より上だ、とは思えなかった。
何度も独歩の闘いを見た。その闘いを何度も思い返した。
――自分は闘えるのか……? 親父ほどに、闘えるのか……?
克巳は自問した。
何度も何度も自問した。
――呂布相手に、闘えるのか……?
昨夜やったわずかな攻防。
それだけでも、克巳は恋の凄まじさを感じた。
段違いだ、と思った。才能というのが、段違いだと思った。
体重とか身長という要素じゃ埋められない程、才能の違いを感じた。
さらに、そこに経験や体力という差もある。
――勝てねぇ……ッ みっともない手をつかっても、勝てる気がしねェ……ッッッ!
「克巳さん」
後ろから声をかけられた。
凪の声だった。
「……どうした……?」
「独歩殿を切った犯人……呂布を探すための編成ですが、今日はどうしますか?」
「それか……」
克巳は両足を地面につけ、振り向いた。
そこには凪だけではなく、沙和と真桜もいた。
「他のヤツ等は?」
「春蘭様を筆頭に、既に城を出ました」
「そうか……」
克巳はつぶやくように言った。
「克巳さん? どうかしましたか」
凪は克巳の態度を不思議に思ったのか、首をかしげて聞いた。
「昨夜……呂布とやり合った」
「あ~そういや、春蘭様も、そう言うとったわ」
「ケガがなくてよかったの」
そう言う克巳には、表情の険しさが消えていた。
「……いいじゃねえか」
「いい、とは何がですか」
「俺がカタキ……討たねえでもよ」
「……は?」
真桜が気の抜けたような声で言った。
凪と沙和は唖然としている。
「親父のカタキを取りてェっていうのは、出て行ったヤツ等、皆同じだ。……いいんだよ。俺じゃなくても」
「本気ですか? 克巳さんには十分すぎる理由があるでしょう!?」
「そうなの! 呂布と戦って金玉でも切り落とされたかなの!」
「質問がある」
克巳が言った。
三人が言うことを遮るように言った。
「勝てるかなァ? 俺が呂布相手に。この出来が悪い甘ったれた二代目が、親父をぶちのめした相手に勝てるって……おまえらは思ってんのかよッッッッ!」
「か……勝てる勝てないの問題じゃないでしょう! 敵討ちって、感情の問題のハズですっ!」
「勝てる勝てないの問題だろうがァッッッ!」
克巳が大声で言った。
顔にはいくつも、深くシワが出来ている。
「親父が言うには武の本懐ってのは、みっともなくとも勝つことだッッ! 生き残ることだッッッ!」
「それでも、やらんきゃならん時ってのが、あるやろ!」
「真桜。下がってくれ」
凪が言った。
静かに低く、短く言い放った。
「しぃあっ!」
奇声をあげ、凪の右足が克巳の頭へと、キレイに昇っていった。
助走はなかった。不意打ち気味の一撃だ。足腰にある天性のバネのおかげだろう。
上段蹴りだ。
克巳は左の二の腕で、それを受けた。
凪は止まらない。
「けぁ!」
左足が動いた。右足を戻した反動で、左足を動かした。
右足へのロー。
克巳は右足を上げ、受けた。
同時に、右手の拳を固めた。
打った。
凪は左手で受けた。
「戦えるじゃないですか! 強いじゃないですかっ!」
凪が言った。
「そんなに敗けるのが怖いなら、もう鍛える必要もないでしょう!? なら、さっきは何故鍛えていたのですか!? なんのため、強くなろうとしているんですか!? なんのため、強くなったんですか!?」
凪は大声で、早口のまま、まくし立てた。
克巳は何も言わなかった。
ひとしきり言い終わって、凪は克巳に背を向けた。そして、何も言わずに歩き出した。
「……凪、ウチも行くで」
真桜はそう言い、凪の背を追った。
「この……腑抜けぇ~っ!」
沙和はそう言い、一歩踏み込み、克巳の股間を蹴り上げた。
入った。
足の甲が克巳の道着にめり込んだ。
そして、そのまま沙和も二人の背を追った。
陸
克巳は城の中を歩いていた。
静かだ。
大勢、城を出ている以上は仕方ないことだろう。
すれ違う人とあいさつをせずに歩き続け、一つの部屋の前で止まった。
愚地独歩の部屋だ。
今現在は療養中であるため、独歩は外出しないように言われていた。
克巳はドアの前に立つと、一息吸ってドアを開けた。
「親父……」
「どうしたってんだ、克巳」
独歩はベッドの上で横になっていた。
上半身と両手には包帯が巻かれている。
「話したいことがあって、来た」
克巳はそう言い、近くにあった椅子に腰をかけた。
話さなければならないハズだ、と思った。
呂布とやってどうだったか。勝てる気がしないこと。逃げてもいいのか、ということ。自分がさっき、三人に言った事。自分が神心会の二代目でいいのか、ということ。
色々あった。
だが、中々話を切りだそうとしなかった。
「オメェ等よォ……俺のカタキ討つって、言ってるらしいじゃねェか」
「……ああ」
独歩が話を切りだした。
顔には笑みがある。
「ったくよォ。俺ァ自分のケツは自分で拭くってェのに。やられっぱなしってのは、好きじゃねえんだ」
「たしかに親父なら拭くだろうな」
克巳はそう言い、答えた。
そこで会話が途切れる。
克巳はこのまま、さっきの流れで言おうかとは思ったが、切り出せなかった。
「華琳から聞いたぜ。オメェと春蘭が呂布と
「ああ」
「どうだった」
「……勝てる気がしなかった」
克巳が言った。
独歩は何も言わなかった。
「こえぇ……。……なぁ親父」
「どうしたってんだ」
「武道家で一番大切なことってよ、みっともなくても勝つこと……生き残ること……だよな」
「分かってるじゃねえか」
「ならよォ……勝てねえヤツから逃げるってのは、アリか……?」
克巳は独歩の目を真っ直ぐ見て言った。
「そりゃあ、アリだろうぜ。生き延びるためには逃げるしかねえってんなら、逃げるってのは武としては、何も間違っちゃいねえ」
独歩はそこまで言ったところで、
だがよ
と言った。
「それでも、闘いから逃げれねえ時ってェのがある」
「どういう時だ?」
「なんでェ。まだ知らねえのかよォ。コイツとやりてえって思ったヤツと、闘う時に決まってるじゃねえか」
「……そういうものなのか?」
「当たり前だろうが」
克巳は、自身には心当たりが無かったが、独歩については心当たりがあった。そして、ドイルの顔も思い出した。
そうなのだろう、と思った。
――そうだ。言われてみれば、確かにそうだ。
何も間違ってはいない話だ。
なら、問題があるとしたら一つだ。
一つだけだ、と克巳は思った。
自分はやりたいのか、やりたくないのか。
「お? ちったぁ晴れたみてェじゃねえか」
独歩が言った。
克巳はそれを聞いてから、ゆっくり口を開いた。
「最後……一つ、聞いていいか?」
「オウ」
「俺の事……親父より強いって言ってたけど……アレって……おだてて……」
「おだてて言ったら、オメェは調子に乗るじゃねえか。昔っから何も変わンねェ」
独歩は笑みをみせながら言った。
そして、笑みが顔から消えた。
「……事実に決まってるじゃねェか。……ただし、化けりゃあだけどな」
そこまで聞くと、克巳は両頬を一回だけ叩いた。
そして、拳を強く握った。
「……
顔を上げ、克巳が言った。自分に言い聞かせるように言った。
「オウ。……まぁ、オメェもガキじゃねえんだ……。やりてェようにやれや」
独歩が言った。
漆
夜になった。
月や星は少ない。雲が多く、それに隠れているのだ。
だが、雲間もある。
そこから青白い月の光がこぼれていた。
許昌にある城の城門は、何人かの兵で固められている。
その兵たちを、一人の男の影が倒していった。
捌
人気のない道だ。幅は広い。
普段は一番賑わう、大通りとして機能している道である。
ここを真っ直ぐ行くと、許昌の出入り口である門に着く。
その道を一人の男が歩いていた。
髪は短い。そして、身体は大きい。筋肉で大きくなっている身体だ。
愚地克巳である。
ある程度まで来ると、大きな荷車が置かれている場所に来た。
商人の荷馬車だろう。
そこまで来たところで、克巳の足音に、もう一つの足音が重なるようになった。
歩き出すと重なり、止まると消える。
――
そのことを、克巳は敏感に感じていた。
だが、それでも振り返らなかった。
振り返らずに、城壁に向かった。
そして、登りきったところで始めて振り返った。
「……本当に、またやることになるなんてな」
「…………」
階段の真ん中にいたのは赤髪の少女だ。片手で戟を握りしめている。
背中に小さな少女を背負っている。
昨夜、城壁で会った少女と同じ少女だ。
「……ねね。降りて」
「わかったのです」
恋はそう言い、音々音を背から下ろした。
そして、二人で並んで階段を登った。
「……愚地独歩の子……愚地克巳だ」
「……知ってる。……敵討ち?」
恋はそう言い、戟を構えた。
克巳は首を振り、答えた。
「違う。親父は親父で、てめぇをブン殴るぜ」
「……なら、なに?」
恋の口調は冷めていた。
どうでもいい、というような態度が口調に表れていた。
「俺がてめぇと
克巳はそう言い、拳を握って構えた。
部下にケツを蹴られ(実際には玉を蹴られてますが)、親父に背中を押されて克巳出陣ッッ!
で、化けたらなんとか勝負には……! と、この小説を読んで下さる方々は思っているみたいですが……原作では、化けるとロクなことになってないんですよね、克巳。
一発目 vs花山からのvs烈海王 一撃K.O. しかし、これを期に空手に中国拳法のテイストを入れていく……
二発目 vs烈海王からのvsドリアン 大出血 これを期に自身はヒゲをはやして、加藤の空手を学ぶという暴挙へ。そして、独歩からの説教
三発目 vsドイルまで 爆破 顔面ピンポイントではないが、全身に火傷と取り返しのつかないケガを毛根に負う(自分は一時期、本気でそう思ってました)
克巳が化けるとロクなことが無い! ……ピクルの時のように、いい化け方をしてくれ……ッッッ