真・恋姫†無双~怒気ッッ グラップラーのいる三国志ッッッ~   作:クーロン

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お知らせッッ!
丁度、来月発売のチャンピオンREDで、刃牙外伝として愚地独歩が主人公のバキ外伝 拳刃(けんじん)が始まるとのことです! 板垣先生のコメントによると、未成熟な独歩の殺伐な経歴が描かれるとのことッッッ 宮谷拳豪先生がマンガを手掛けるらしいです! メッチャ楽しみだッッッッ
まあ、今回は愚地独歩は出てきませんがッッッ!


さよなら

「月……本気……?」

 

 恋は小さな声で言った。

 

「……はい」

「月じゃ……勝てない」

「…………」

 

 月は何も言わない。

 何も言わずに、鞘から短刀を引き抜いた。

 短刀の先は、少し震えながら、星明りを映していた。

 

「……やめない……の?」

「……はい。恋さんが、誰が最強なのか決める世界から出るまで……」

「……分かった」

 

 恋はそう言うと、腰を落として開いた右手をだし、左手を右手から拳一つ分引いて構えた。

 空手のような打撃系の構えではない。

 柔道やレスリングといった組技系の構えだ。

 打撃ではケガをさせると、恋は考えていた。一撃で意識を奪えるアゴを狙おうにも、月が構える短刀が邪魔であった。

 逆に、組技であれば傷をつけずに勝つことも可能である。もっとも、腕を捕ってしまったら、そのまま折る事も考えられるが。

 それに対し、月は胸の前で真っ直ぐ短刀を構えた。

 

「……やっぱり」

「どうしましたか?」

「月……恋に勝つ気がない……」

「どうしてですか……?」

「殺気……ない。あと……構え……」

 

 短刀で人を殺す際には、留意すべき点がある。

 まずは、どこを刺すか、という点である。

 短刀というのは、人を斬るのには向かない。威嚇として振り回すには十分な効果を発揮するが、切り殺すことを頭におくと、リーチが短いのだ。

 そのため、主に急所を狙って刺すのに使われる。

 刺す、という行為にもコツがある。

 骨に当たってしまうと、うまく内臓まで刺さらないのだ。

 つまり、肋骨で守られている心臓や肺は、短刀では力不足なのだ。仮に狙うにしても、刃を寝かせて、肋骨の隙間をぬうように刺さねばならない。

 実践的とは言い難い。

 そのため、主に狙われるのは骨が無い腹部、もしくは出血が致命傷になる首や上腕となる。

 月の構えは腹部を狙った構えではない。

 首を狙っているのしても、月と恋の間には身長差というのもある。

 恋相手に、首に致命的な一撃を与えるというのは、厳しすぎる条件だ。

 もう一つ留意すべき点は、短刀の構え方である。

 短刀は、腕の力だけで刺すのではない。

 腕の力だけでは、腹を突こうにも、腹筋で止められてしまうケースが存在する。

 特に非力な女性や子供では、そうなりやすい。

 そのため、体重も加えて相手を刺すのだ。

 体重を加えるとなると、胸の前に短刀を構えるのでは効率的ではない。

 効率的に体重を加えるためには、腰に添えるようにして構えるのだ。

 腰に溜めを作り、体重を加えて腹を刺す。

 月の構えは、その二つにのセオリーとは逆であった。

 

「殺す気じゃないと……恋には勝てない……」

「…………」

 

 月は恋の言葉を否定も肯定もしなかった。

 ただ、黙ってそのまま構えていた。

 

「恋殿……? 月殿……?」

 

 音々音は狼狽えていた。

 久しぶりに再会した、かつての仲間。

 それが、気が付けば片方は刃を構え、もう片方は闘う時の目をしていた。

 何て言えばいいのか分からなかった。

 音々音自身も、月が言いたいことは痛いほどに理解できた。

 ――恋殿を止めたい

 そう思ったのは一度二度ではなかった。

 恋は闘うたびに、どこかをケガしていた。それが辛かった。

 音々音は恋が最強である、と信じていたが、それが恋の価値であるとは思わなかった。

 恋そのものが好きだった。最強というのはオマケに過ぎない。

 そこまで最強というものに価値を感じなかった。

 ケガしてしまうくらいなら、ボロボロになるくらいだったら、誰が最強か決める世界から逃げ出してほしい。

 率直な話、それが音々音の本音だった。身体を張ってでも止めたかったのだ。

 それでも、恋は必死だった。

 最強という座に。そのための闘いに。

 だから、音々音は恋を止められなかった。

 だが今――

 偶然とはいえ、月が音々音の言いたいことを代弁していた。音々音がしたいことを、代わりにやっていた。

 止められない。止められることではない。

 音々音は自分の唇を噛んだ。

 

「やっ!」

 

 短刀を構えたまま、月は大きく踏み込んだ。

 恋はそれを右に回ってかわした。

 

「……遅い」

 

 恋はそうつぶやいた。

 事実、月の踏み込みは遅い。

 恋にとって、という意味ではない。

 どこか、ブレーキということを考えていた踏み込みであった。

 恋に刺さるギリギリのところで止める気だったのだろう。

 それでは刺さるものも刺さらない。本気でやれば避けられない人でも、避けてしまう。

 恋は月の手首に手刀を落とした。

 月は「いっ」と、うめいた。

 月の手から短刀が落ちていき、カランと音をたてる。

 

「まだ……やる?」

「はい……。恋さんを止めたいですから」

「敵討ち……はいいの? 花山の……」

 

 恋は少し意外そうに言った。

 月は短刀を拾わずに、堂々とはいと答えた。

 

「花山さんは自分が傷つく覚悟がありますから……。自分のケンカで傷つくのは、納得していると思います。だから、私は恋さんを止めたいとだけ考えています」

「……そう。でも、恋は止まれない」

 

 恋はそう言い、ひざに溜めを作った。

 月も構えた。

 素手での闘いに心得が無いわけではない。護身のための技術なら持っていた。

 しかし、それでも恋相手に長時間しのげるわけがない。

 恋は一気に月の懐に踏み込んだ。

 月は両腕で水月やアゴといった急所を守りながら、退がった。

 だが、恋は逃がそうとはしなかった。

 右手で月の左手をとって、一気に引いた。

 月の力では抵抗できず、そのまま体勢が前に崩れた。

 その隙を恋は逃さない。

 一気に月の後ろへと回り込んだ。

 そして、恋は月の真後ろから左腕を月の細い首に回し、左腕を上から右腕で固定した。

 右手は月の後頭部へとまわっている。

 恋の胸は月の背に当たっている。

 キレイな絞め技だった。

 柔道で言うところの裸絞。プロレスで言うところのスリーパーホールドだ。

 格闘技において、完全に極まった裸絞というのは脱出不可能である、というのは定説である。

 二代目タイガーマスクとして知られる故・三沢光晴氏は、裸絞からの脱出法について「持ち上げて背中から体重をかけて叩きつければいい」と指摘しているが、この場合ではその対処は困難であった。

 また、他にも頭部で相手の顔面を攻撃したり、眼を突いたり、という方法もあるが、完全に後ろから体格が大きく力が強い相手から絞められれば、その手段も不可能となる。

 さらに、恋の絞め技は、月の頸動脈を絞めていた。

 急所である喉を力で絞めれば、相手はその痛みにもだえることとなり、スグには気絶しない。

 脱出を狙えるようなら、その時間を利用して抵抗することも出来る。

 だが、頸動脈を抑えた場合、落ちるまでの時間は短い。

 脳に酸素が行き届かず、痛みもなく、十秒もしない内に気絶してしまうのだ。

 

「……ゴメン、月。ゴメン……ゴメン……」

 

 恋は月の耳元へ、ささやくように何度も言った。

 月には聞こえていなかった。

 頭がボーっとしてきて、目がかすみ、手足の先が痺れる。

 そして、目の前が真っ白になっていく。

 恋は月の身体がブルブルと痙攣(けいれん)しているのを感じていた。

 それでも、腕の力はゆるめない。ゆるめないまま謝り続けた。

 突如、月のノドがトクンと跳ね上がり、恋の腕にかかる体重が重くなった。

 月は絞め落とされたのだ、と恋は理解していた。

 月の手足からはダラリと力が抜けている。

 恋はゆっくりと首を解放しながら、月を仰向けに寝かせた。

 

「月殿……?」

 

 音々音はスグに月の枕元によった。

 死んではいない。気絶しているだけだ、というのはスグに分かった。

 音々音がホッとしたのは束の間。

 スグ近くから、もう一人の足音がした。

 その音の元にいたのは、緑色の髪をし、眼鏡をかけた少女であった。

 

「月は……無事みたいね……。恋。あんた、月相手でもここまでやるの?」

 

 詠であった。

 詠は一度、月の近くにひざを落とし、月の左胸に耳をあてた。

 そして、鼓動を確認すると、キッと恋を睨んだ。

 

「……やる」

 

 恋は小さな声で言った。

 

「そう……」

 

 詠は寂しそうにつぶやくと、月の背に手を回した。

 月の手足は、まだグッタリとしている。力がどこにも入っていないため重い。

 

「ねね。あんたも月を持ち上げるの、手伝って」

 

 詠がそう言うと、音々音は無言で月のそばに寄り、月の背に手をのばした。

 恋はそれを見て、二人に背を向けた。

 

「……ねね。これからは……月と詠のトコにいて……」

 

 小さな声だった。自分に言い聞かすような、そんな声だ。

 だが、音々音は敏感にそれを聞き取った。

 ぎょっとした顔で月を支えたまま、恋の方を振り返った。

 

「恋……殿? 何を言うのです!? ねねは恋殿について……!」

「……ゴメン、ねね。さよなら……」

 

 恋はそう言い、闇の中へと走り出していった。恋の耳に音々音の声が聞こえた。

 涙声だった。

 恋自身は音々音が、今の自分をどう思っているのか知っていた。

 闘い――

 音々音がそれを望んでいるとは思わなかった。間近で見たがっているとは思わなかった。

 もっと言うなら、獣のようになってでも闘う自分を音々音は見たくないハズだ、と思っていた。

 勇次郎を倒すための過酷な旅に、場合によっては元々仲間だった人間を――自分の主君ですら絞め落とす旅に、音々音が付き合う義理はないと思っていた。

 恋は音々音が好きだった。だからこそ、こんな旅と闘いに巻き込みたくないと思っていた。

 だからだ。

 だから、置いていった。

 恋は月と詠が音々音を邪険にするとは思っていない。

 二人なら音々音の居場所になってくれる、と考えたのだ。今の自分は、音々音の居場所じゃないと考えたのだ。

 だから、こうして逃げるように走り出したのだ。

 恋は耳鳴りが聞こえていた。

 まだ、恋の耳に音々音の涙声が聞こえる。

 本人の声か、自分の耳にこびり付いた声なのかは分からない。

 ただ、聞こえていた。

 

   壱

 

 夜の屋外。いつの間にか、雲で月も星も隠れだしている。

 音々音は泣いていた。外聞を気にしてなどいない。外見相応の子供のように泣いていた。

 恋の後を追おうにも、先が暗闇になっており、どこに行ったのかは全く分からない。

 真っ直ぐに行ったのかもしれないし、もしかしたら横に曲がったかもしれない。

 追うことなど出来ない。

 詠は何も言わなかった。何も言わずに気絶した月を、立ち姿勢のまま支えていた。

 

「一足遅かったみてえだな……」

 

 詠の後ろから声がした。

 男の声だ。

 詠は首だけ動かし、後ろを見た。

 巨躯の男だ。上下ともに白い着物を着ている。

 顔には大きな(きず)があり、右手は包帯や添え木で固定され、腹には包帯が分厚く巻かれている。

 それでも、腹の包帯の下からは赤い血がにじんでいる。

 

「花山……? あんた、ケガで寝ていたんじゃなかったの!?」

「……喧嘩が終わってねぇ」

「誰とのケンカよ……!」

「呂布……」

「誰が許すと思ってんの!? 大怪我してるのに!」

「喧嘩ってのは、誰かが許すからするってもんじゃねぇ……」

 

 花山はそう言い、チラと月を見た。

 

「……呂布にやられたか」

「生きてるわよ。……恋が絞め落としたことには違いないけど」

「お前一人に、まかせられるか……?」

「一人で月を城まで……ってこと? 何とかなるわよ」

「そうか……」

 

 そう言い、花山は詠の隣をそのまま通り過ぎていった。

 詠はそのまま通り過ぎようとする花山を、ズボンを掴んで止めた。

 花山にとっては取るに足らない程度の力だ。

 だが、花山は立ち止まって二人の方を、首だけ動かして振り返った。

 

「本当に行く気?」

「ああ……。喧嘩はまだ終わっちゃいねえ」

 

 花山がそう言うと花山の腹を、トン、と何かが叩いた。

 叩いたのは、音々音の小さな拳だった。

 そして、その強さで何度も花山の腹を叩いた。

 拳には腰が入っておらず、花山にとっては弱々しい力だった。

 だが、それでも音々音にとっては、強く叩いているのだろう。

 

「お前のせいで……お前たちのせいで……っ! 恋殿が……! 恋殿は……っ!」

 

 音々音は涙声でそう言い、何度も花山の腹を叩いた。

 花山の腹に巻かれた包帯に(にじ)んでいる血が、どんどん大きくなっていく。

 その血は包帯を越えて、音々音の手についた。

 それでも、花山薫は何も言わず、何も抵抗しなかった。ただ、上から見下ろしていた。

 

「ねね。花山はケガ人だから止めなさい」

「……詠。コイツの気がすむまで……やらせてやれ……」

 

 花山は詠に背を向けたまま言った。

 音々音は拳以外にも、すねに蹴りを入れてきた。

 体重は乗っている。それでも、花山にとっては軽い。

 やつ当たりであった。子どもがどうしようもできない事を、何かに向かって当たり散らすのと同じことだった。

 花山は何も言わずに、それを受けていた。

 音々音の頬に涙だけじゃなく、汗が流れる。涙と汗が混ざり合った液体が、両頬を滑り落ちていく。

 それが何滴も地面に落ち、何滴も花山のズボンについた。

 

「ねね……。花山……」

「――」

 

 十分は花山はそれを受け続けた。音々音は叩き続けた。

 そして、音々音の拳から力が抜けていった。

 音々音は叩くのを止め、ヒックヒックと嗚咽混じりに泣いた。

 それを見て、花山は音々音に背を向けた。

 そして、詠の前に立った。

 

「……月を、城に連れて行くんだろ。オレが連れて行くぜ……」

 

 そう言うと花山は、左腕だけで月を抱えた。

 月の体格は小さいこともあり、片腕の中に十分おさまっている。落としそうもない。

 詠はそれを見て「ちょっと待って」とだけ言って、落ちている短刀を拾って懐に入れ、音々音の前に立った。

 

「ねね、あんたはどうするの。ぼくたちと一緒に城に行く?」

「恋殿と……待ち合わせの場所が……」

「恋はもう、そこには来ないわよ」

 

 音々音が泣きながら言った言葉を、詠はバッサリと切り捨てた。

 音々音の小さな身体がビクリと震えた。

 

「……恋を探すのは手伝うわ。ぼくだって、恋から聞き出したいことはいくらでもあるのよ。だから……恋が見つかるまで、ぼく達と一緒にいなさい。……花山、城に帰るわよ」

 

 詠はそう言い、音々音に背を向けて歩き出した。

 その隣を花山は月を抱えたまま歩いていった。

 音々音の泣き声が遠くなっていく。

 

「放っておいていいのか」

 

 花山が詠に言った。

 

「ねねも軍師の端くれよ。自分にとっての最善の判断は出来るハズよ」

「……そうか」

 

 花山はそう言うと、もう口を開かなかった。

 二人の後ろから、涙声混じりの足音が聞こえた。

 

「ほら」

 

 詠は花山を見て、そう言った。

 二人は背後を見ず、そのまま城へと歩いて行った。

 着いたとき、城は静かだった。

 おそらく、誰も月と詠が出たことに気付いていないのだろう。

 門の衛兵に一度だけ呼び止められたが、それは詠と花山の顔パスで四人とも通った。

 そして、門をくぐった所で、花山は止まった。

 

「こっから先には行けねえ」

「このまま、ぼくたちの部屋の前まで、来てくれた方が楽なんだけど」

「オレはヤクザ者だ……お上に堂々と出入りするワケにはいかねえ」

 

 花山はそう言い、月を地面に下ろそうとしたが、そこでとあることに気が付いた。

 月が右手で花山の服の袖を掴んでいたのだ。

 花山の右手は包帯でグルグルに巻かれていて、細かいことは出来ない。

 

「……外してくれねえか」

「ぼくたちの部屋の前でね」

 

 詠はそう言い、歩いて行った。音々音もその後に続いて行く。

 花山は一度だけ溜息を吐き、二人の後を追った。

 

   弐

 

 一夜が明けた。

 その頃には、月は目を覚まし、花山の傷の止血も終わっていた。

 その日から早速、色々な人間が恋を中心に動き出した。

 刃牙、烈海王、独歩は恋の挑戦を受けて立とうと。

 事情を知った愛紗、鈴々、星は恋と戦える機会があれば戦おうと。

 恋の仲間であった音々音、月、詠は話を聞こうと。そして、やはり止めようと。

 花山薫は三人の手伝いで探しだし、ケンカの決着(ケリ)をつけようと。

 兎にも角にも、一人の人間を中心に一つの国が大きく動き出していた。

 

   参

 

 烈海王は街中を歩いていた。

 出歩く前は昇りきっていない太陽が、今はもう沈もうとしている。

 太陽の反対側には、すでに星がチラホラと出ている。

 街に大きい騒ぎがないまま、人通りが少なくなっていく。

 ――どうしたことか

 烈海王は考えていた。

 何故、襲ってこないのか。何故、姿が見えないのか。

 ――ひょっとしたら、既に誰かと闘っているのか……?

 一瞬だけそう思ったが、スグにそれをかき消した。

 想うだけ無駄だ、と思った。

 無心で歩き続けた。

 それでも、誰かが尾行しているような雰囲気がない。

 いつの間にか、太陽は半分以上、沈んでいた。

 烈海王は溜息を吐き、城の方へと足を向けた。

 道には自分の家に帰ろうとする、太い人の流れが出来ていた。

 城の方へ向いた流れと反対方向の流れ。

 その両方の流れの中央に岩があった。どっちの流れにも沿わない岩だ。

 人はその岩からそれ、歩いて行く。

 その人間は烈海王に背を向け、城を眺めていた。

 女。

 それも、一度みたことのある顔だ。

 恋であった。

 烈海王はそれを認め、立ち止まった。

 恋は烈海王の視線に気付いたのか、ゆっくりと振り返った。

 

「いきなり止まるんじゃねえよ」

 

 烈海王の後ろを歩いていた人間が、烈海王の背にぶつかって、そう吐き捨てるように言った。

 烈海王はそれを気にも留めなかった。

 二人の間には、槍二本分の距離がある。いきなり仕掛けようにも、仕掛けきれない。

 

「呂布か」

「……そう」

 

 恋は小さな声で答えた。

 それでも不思議と、その声はこの人通りの中で通った。

 

「……誰?」

「烈海王だ」

「強い……?」

「見て分からんか?」

 

 烈海王がそう言うと、二人の間に静電気を溜めこんだかのように、ピリピリとした空気が出来た。




刃牙外伝が増えてきましたね。花山さんに続いて愚地独歩ですよ! 中国にわたって無敗の内容とか、vsビル・ライレーのフィストオアツイスト対決が見たいです!
刃牙外伝も、これから北斗の拳みたいに外伝が増えていくんでしょうか?(でも、北斗の拳は当たり外れヒドイんだよな……銀の聖者と極悪の華は好きなんですが、レイ外伝とかハート様とか……)
個人的な希望としましては、他にも、渋川先生の外伝とか烈海王外伝とか、いっそのこと末堂&加藤外伝とか来てほしい!
そして、板垣先生ッッッ 餓狼伝はいつから再開ですかッッッッ!? 原作とゲームに出て来た梅川丈次がまだ出てきてないじゃないですかッッ! 新たな時代の開始(はじ)まりです……って、その時代はいつですかァッッッッ!? しばらくの間は真・餓狼伝でガマンっすか!? 今のところの感想としては、メッチャ面白いんで待機します。
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