真・恋姫†無双~怒気ッッ グラップラーのいる三国志ッッッ~   作:クーロン

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刃牙道が始まりましたね。
そういう状況下でも休んでる、というワケにはいかないんで、また始めますッッ! 以前のように定期的に、とはいかないかもしれませんが今後もよろしくお願いしますッッ!


闘い終わって日が暮れて

「起きたか?」

 

 春蘭の枕元の近くから、声がした。

 かたい土の上ではなく、寝床の上に春蘭はいた。

 かかっているのは血ではなく、薄い布団であった。

 誰の声かはすぐに分かった。

 秋蘭の声だ。

 春蘭は、ああ……、とかすれた声で返事をした。

 秋蘭はそれに、そうか、とだけ答えた。

 首は向けない。

 数秒の間。

 沈黙に耐えようと思えば耐えれるのだが、なんとなく居心地が悪い。

 春蘭はかすれた声のまま、水に手を伸ばそうとすることもなく言った。

 

「……ここはどこだ?」

「彭城だ。長坂から全軍がここに帰投した」

「…………」

 

 春蘭はそれから何も言わなかった。

 秋蘭はすぐ近くの机の上にある本に手を伸ばし、パラパラと少し流し読みしてから言った。

 机の上には水差しと椀もある。

 

「丸一日寝てたのだ……腹も減っているのではないか」

「……そうだな」

「待っててくれ。肉まんでも持ってくるように伝える」

 

 そう言うと、秋蘭はさっきまで座っていた椅子から立ち、扉を少し開けて、そこから首を出し、すぐ近くにいた侍女に、肉まんを持ってきてくれ、とだけ言うと、また扉を閉めた。

 そして、机の方を向き、椀に水を注いだ。

 

「水は……」

「……もらっておく」

 

 春蘭は渡された水を一気飲みした。

 そして一息吐き、一度咳き込んでから秋蘭に聞いた。

 

「……なぁ」

「どうした?」

「あの闘いは……いや、やはりいい」

 

 聞こうとしていた。

 あの闘いの、ケンカの結末はどうであったのか、と。

 だが、その言葉は湿ったノドに引っかかった。

 苦しいのだ。

 ――結末を聞くのが苦しいのだ。

 もし仮に、だ。

 私が勝っていたら、独歩はどうなる?

 逆に敗けていたら?

 どちらでも苦しい。

 人は衰える。

 どのような身体であれ、いずれは動かなくなる。

 どうせ衰えれば必ず、もっと若い誰かに負ける。

 その日が来たらどうするのか――

 春蘭はそれを考えたことは、今の今までなかった。

 だが今は考えている。

 どうするのかは分からない。

 それは本当に闘い続け、そして、独りしか立てないどこかに来たときに分かるのだろう。

 いや、それはもしかしたら、自分では立てない場所なのかもしれない。

 そう思い、その場所を諦めるという生き方もある。

 実際に人の99,9999……パーセントとという割合が諦めていくのだから。

 だが、諦めてその先に何があるのか。

 ――長く生きすぎたのではないか

 春蘭の頭に、そんな考えが過った。

 独歩のことを考えたら、自然とそう思った。

 自分のことを考えても、そう思った。

 強さを諦めて生きて、その先に何がある?

 もう、強さしかないのだろう。

 春蘭はその考えに行き着いた。

 強さを求め、ここまで生きたのだ。

 これからも強さしかない。

 お互いにだ。

 と、ドアの向こうから声がした。

 

「秋蘭。春蘭は起きたかしら」

 

 華琳の声であった。

 春蘭の身体がビクリと震えた。

 

「ええ。起きてます」

 

 秋蘭が答えた。

 

「入ってもいいかしら」

 

 華琳が扉の向こう側からそう言うと、秋蘭は春蘭の方に視線をやった。

 それを扉の方に戻すと、ゆっくりと扉を開けた。

 カツカツと靴を鳴らせて、華琳が部屋の中に入ってくる。

 

「さっき……起きたのかしら」

 

 華琳は春蘭の姿を見て、一言だけつぶやいた。

 

「結末は……もう聞いた?」

 

 華琳にそう聞かれ、春蘭はフルフルと首を横に振った。

 

「でしょうね。秋蘭には言うなって言っておいたもの」

 

 春蘭はその言葉には、ピクリとも反応しなかった。

 黙って俯いていた。

 

「……聞きたい、とは思わないのかしら」

「……思いません」

「ふぅん……」

 

 春蘭の中で答えはでていた。

 ――もし、私が勝っていたら……

 独歩の歳はいくつだったか。

 外見だけでは分からないが、もう、五十も半分は過ぎてはいなかったか。

 その歳で闘い続け、肉体を維持し続けているのだ。

 それで敗けたら、どう思うのか。

 それを考えると春蘭の胸の中で何かが引き絞られた。

 ――逆に敗けていたら……

 あの苛烈な鍛錬の日々はなんだったのか。

 独歩と闘い、勝つことだけを考えていた日々は。

 敗けを言い訳することはできない――

 そういう考えでいられる日々だ。

 敗けは苦しい。

 そして、敗けた時の苦しみを背負えるのは、敗けた本人だけだ。

 言い訳をして、それから逃げることもできる。

 言い訳はいくつも用意できる。

 あの時、地面に足をとられた。

 あの時、身体が傷んだ。

 なんなら、アイツが見ていたからだ、とか、闘う前にあれを見たからだでもいい。

 それこそ百個持って来ようと思ったら百個。千個持って来ようと思ったら千個用意できるのだ。

 そうしても、結局は自分に圧し掛かる。

 

「いつまでもそうしていられるの?」

「……」

 

 春蘭は答えなかった。

 

「ふぅん」

 

 華琳が鼻を鳴らした。

 そして、再び扉の方へ足を向けた。

 

「先送りしたっていつかは知ることよ。例えば、誰かの噂から……とかね」

「ええ……」

「そこは分かっているのね。だったらもう、本人同士でどうするか決めなさい」

 

 華琳はそう言って、秋蘭に椅子を開けるように言ってから、扉を開けた。

 扉の合間から光がさす。

 そして、ガッガッと杖を突く音と一緒に、人が入ってきた。

 一人だけ。

 

「よォ……オメェも起きたみてぇだな」

「……独歩か」

 

 春蘭はそうつぶやき、恨めしそうに華琳を一瞥した。

 華琳の顔には笑みがあった。

 独歩は松葉杖をついていた。

 そして、秋蘭が空けた椅子に座って春蘭の顔をみた。

 

「いつ……起きたんだ?」

「ついさっきだ」

「オイラもだよォ。起きたらいきなり、華琳に松葉杖(コイツ)を渡されて、連れられてきたんだぜ」

 

 独歩は頭を掻きながらそう言った。

 春蘭はクスリと笑った。

 

「ヒデェ奴だよなァ」

「独歩」

 

 独歩の顔には笑みがある。

 華琳はたしなめるように一言だけピシャリと言う。

 

「そんなトゲのある言い方するんじゃねェや。こっちも起きたばっかでいきなりここに連れられ、何言ったらいいか分からねえンだからよォ」

「言うことなんて二つしかないでしょうに」

「二つって言ってもよォ……普通、一つじゃねえか?」

「心当たりはあるでしょう? まずねぇ……」

 

 華琳はため息をつきながら独歩の前に回り、両手で独歩の硬い頬をつまんだ。

 

「私知ってるのよ? 独歩が春蘭泣かせたってこと」

「初耳だぜ……」

「あんたが呂布を追って出たときよ」

 

 頬をつまむ華琳の顔は笑顔であった。

 どこか影のある笑顔だ。

 唇の裏に牙がある。

 独歩は気後れせず答えたが、あの時にか、と思い至ると、そいつは悪いことしたな、と言った。

 その言葉を聞き、華琳は独歩の頬を、数度グニグニと伸ばし縮みしてから、手を放した。

 

「私に言うことじゃないわよ」

 

 そう言って華琳は、独歩の首を春蘭の方に向けた。

 独歩はボリボリと頭を掻き、口を開いた。

 

「オメェよォ……そんなにオイラに敗けたのが悔しかったのか?」

 

 春蘭は無言で頷いた。

 独歩はそうか……と一言だけ言った。

 

「姉者は独歩殿が出てから、懸命に鍛錬に励んでいました。それこそ、休まず」

 

 秋蘭が言った。

 独歩はその言葉を聞くと苦笑いした。

 普通休まなければ、どんなトレーニングであれ、怠けるより意味のないこととなる。

 だが、その無茶が何を元にするのか、行った人間に何をもたらすのか、独歩は知っていた。

 休まなければならないのは知っている。

 医学からみても当たり前の話だ。

 しかし、その理屈を超えた先に人体の神秘がある。

 

「結構貰っちまったし、何遍叩いても倒れねえワケだ」

 

 独歩は笑んだ。

 

「天内が折ったトコも折りやがって」

「…………」

 

 春蘭は何も言わない。

 天内という人間も気になってはいるが、聞こうとしなかった。

 それよりも躊躇っているような言い方が気になっていた。

 独歩は一度、頬を掻いた。

 

「で……オメェは何で、そこまでして俺にケンカを挑んだんだァ……?」

「さぁ……な……。言えるとしたら……また、独歩とやりたかった。……真っ向から」

 

 春蘭はそう言い、独歩の顔を見た。

 独歩はフゥ~と息を大きく吐いた。

 

「いいんじゃねェか」

 

 そこまで独歩が言うと、華琳が独歩の頭を平手で叩いた。

 ペチンと肌同士がぶつかる甲高い音。

 独歩の頭と華琳の手のひらが赤くなる。

 

「痛テェじゃねぇか」

 

 独歩は首をひねり、若干見上げるようにして華琳に言った。

 

「独歩……本当は何を言うべきか分かってないのかしら……?」

 

 華琳は引き攣った笑みのまま言う。

 独歩は叩かれたところを少し撫でた。

 

「切り出しづれェんだよ」

「今なら切り出しやすいでしょう? 少なくとも、急に言い出すよりは」

「敵わねえなァ……」

 

 独歩は顔を太い指で掻き、春蘭の方を向いた。

 

「悪かったなァ、意地の悪いことやってよォ」

「もう気にしてはいない」

「気にしてるみてぇな言い方じゃねェか」

「気にしていない」

 

 春蘭は強く言い切った。

 独歩は、そうか、と呟いてから言った。

 

「後、オイラ達がやらなきゃならねェのは……決着……だよなァ」

 

 春蘭の身体がピクリと動いた。

 理解はしている。

 まだどっちが勝ったのか分からないのだ。

 そうなのだから、決着はついていない。

 勝ち負けが決まっていないのだから、決着がついていない。

 それは分かっているのだ。

 

「いい……」

「いいってェのはどういう意味だ」

「……決着などいらん。独歩と真っ向から闘えた……それだけでいい……」

 

 本心からの言葉であった。

 結論からの逃げであることは分かっている。

 決着からの逃げである、と。

 決着は本当に要らないのか、と聞かれたら嘘になる。

 それでもこれでいいと春蘭は思った。

 重要なのは闘いであった。

 真っ向から出来なかった闘いができた――

 これに勝ることはない。

 春蘭はそう思った。

 

「そうかァ……」

 

 独歩はそう言い、座っている椅子の背もたれに、もたれ掛った。

 

   壱

 

 華琳と秋蘭は部屋から出ていた。

 表情は明るくない。

 暗いわけでもない。

 何とも形容するのが難しい顔か。

 二人とも口を開かず、歩いていた。

 

「……華琳様はどちらの勝ちと思いますか」

 

 秋蘭が重々しく口を開いた。

 

「最後の頭突き……それをくらわせて、気絶したまま立ってた姉者。地に伏せても、意識を持っていた独歩殿。どう思います?」

「……勝ちとは何か……そこから考えないとダメね」

 

 華琳が言った。

 

「勝つっていうのは、自分の渇望(のぞみ)を叶えること」

「……」

「で、『その望みが何なのか』といったら、闘うことだったらしいわね。少なくとも、さっき口から出たものは」

 

 華琳は表情が柔らかくなりながら、同時に呆れたように言った。

 

「やる前には色々と思っていたみたいだけど、結局はそこに落ち着いた……」

「……」

「もう、当の本人達にしか分からないわね。勝ったと思えば勝ち、敗けたと思ったら敗け……それ以外に言いようがないわ。私たちが決めれることじゃない」

「そうですか」

「ええ。今回の戦いで決まっている勝ち負けは、徐州を手に入れた私たちが勝ったということぐらいかしら」

 

 華琳はそういうと、で、と言い話を切った。

 

「こっちの話はもういいわ。徐州を手に入れた以上、次に見るべきは孫呉と西涼よ。西涼方面からの報告は来てる?」

「まだ来ておりません。ですが、そろそろかと」

「わかったわ」

 

 華琳が歩幅を大きくして歩き出す。

 秋蘭はそれに黙ってついて行った。

 

   弐

 

 部屋には二人だけ残されていた。

 一人は長い黒髪の女性だ。

 体はスラリとしている。

 もう一人は禿げた頭の男性。

 体は丸い。

 それは脂肪で丸いのではなく、筋肉で丸いのだ。

 

「ッたく、ひでえ奴らだぜ。けが人無理やり起こしといて、さっさと出ちまいやがった」

 

 独歩が言った。

 春蘭はベッドのような寝床の上で、上半身だけ起こしたままでいる。

 

「……なぁ……独歩」

 

 かすれた声。

 一度、咳払いをしてから言った。

 

「なんだよ」

「ツライ……と思ったことはないか」

「何がだ」

「この生き方が、だ。強さを求める生き方が」

「ああ、貫手の稽古でなァ……」

「そういう意味じゃない!」

 

 大声で言った。

 ミシリ、と肋骨が痛んだ。

 春蘭は自分の体にかけられた布団を掴み、睨みつけたまままくしたてた。

 

「鍛えて強くなって闘って……! 自分のすべてを懸けて生きて……それで敗けることを思ったら苦しくないか、ということだ!」

「……」

 

 敗ける――

 このことは、軽いはずがない。

 特に強さを己が拠り所にする人間にとっては猶更だ。

 敗けるということは、自分の生き方すべてが否定されるようなものだ。

 それでも残るものがある――

 こういう言い分も分かる。

 だが、そういう生き方をしてきた人間は、そういう言葉で自分を誤魔化せる時間を過ごしたりしないのだろう。

 少なくとも春蘭はそういう時間をすごした。

 何にも変えられない。

 ――独歩の時間と比べたら少ないだろう

 そうとも思っている。

 だが、自分の方が少ないから否定されてもいい、とは思わない。

 思えない。

 

「決着つけたくねェってのはそういう意味かよ」

 

 独歩が言った。

 

「春蘭、こっち向きなァ」

「……?」

 

 春蘭は首を独歩の方に向けた。

 衝撃。

 小さな衝撃が額に生まれた。

 デコピンだった。

 

「っ……!」

「なァ~に言ってんだ、オメェはよォ」

 

 呆れたように独歩が言う。

 

「何度も闘っていればよォ、一部の奴以外は、何度も敗けたりするんだぜ?」

「……」

「苦しくねえ、とは言わねえよ。だが地上最強になるためには、勝ち続ける以上に闘い続けなきゃならねェ」

 

 わかるよな? と言われ、春蘭は額を抑えたまま、無言でコクリと頷いた。

 

「そうじゃなきゃ、誰も地上最強だなんて認めちゃくれねェ。一度敗けて倒れて、やられっぱなしな奴なんて猶更だぜ……? 敗けの苦しみは背負って立ち上がって、やり合うしかねェんだよ、オレらは」

「……」

 

 春蘭は何も言わず、独歩の話を聞いていた。

 

「苦しくねえワケがねェ。でも、逃げるワケにはいかねえだろ。オイラもオメェもよ。春蘭……こんなことを今更聞くなんざ……逃げたくなったかィ?」

「そうじゃない……! ただ私は敗けたくないだけだ……! だが、独歩もそうだろう……! 今までやってきたことが……!」

 

 春蘭の声に涙声が混ざる。

 

()えェなァ、オメェは」

「うるさい! 独歩のことも考えて……!」

「だから弱えェんだよ。強さが何か、分かってねえンだ」

「……なら強さは何だ」

 

 ふてくされるようにして春蘭が言う。

 独歩はそれに対して笑みを浮かべて答えた。

 

「決まってるじゃねェか。ワガママを押し通すことだ」

「……」

「自分のワガママ言えねえオメェは弱いぜ」

 

 『ワガママを押し通すこと』が『強さ』

 この論に春蘭は異論を唱えようとしたが、できなかった。

 それは独歩の言い方に、一種の迫力を感じたからか。

 それとも、反論の言葉が見つからなかったからか。

 実は、それに納得してしまっていたからなのか。

 春蘭には分からなかった。

 分かったことは、自分が何も言えなかった、ということだけだ。

 

「……オメェはどうしてえんだ。どうしたかったんだ」

 

 独歩が言う。

 

「オイラと闘うだけでよかったのか。それとも、なんか言いてえワガママでもあったのか」

「……」

「黙ってちゃ分からねえぜ。言ってみな」

「私は……」

 

 ポツリと春蘭は言った。

 

「私は……独歩に帰ってきてほしかった……」

「へェ……」

「言いたいワガママは……それだけだ」

「後出しジャンケンのように言ってンじゃねェよなァ? それが本当ならオイラの敗けじゃねえか」

「……そうか?」

 

 春蘭は素っ気なく言った。

 

「言ったじゃねえか、強さってェのは何かってよ。さっきの言葉が本当なら、オイラがここにいる以上、オイラの敗けだぜ」

「……そうなる……のか……?」

「さあな」

「これで……いいのか……?」

「いいンじゃねえか」

「本当に……これで……!」

 

 そう言いながら、春蘭の目からボロボロと涙があふれ出していた。

 

   参

 

 部屋から女性の泣き声が聞こえる。

 その部屋から扉一枚を隔てて、一組の男女がいた。

 黒髪に鍛え抜かれた身体を持つ男と、銀髪に傷だらけの身体を持つ女であった。

 愚地克己と凪だ。

 

「克己さん。入らなくてもいいのですか」

 

 凪は松葉杖を突き、何とか立っている状態であった。

 それでも身体はギシギシと痛む。

 

「入れねえよ」

「……ですよね」

 

 そういうと、二人は歩き出した。

 一人分の足音と、コツコツという杖の音が廊下に響く。

 

「先を……越されましたか?」

 

 歩きながら凪が言った。

 

「ン~……なんて言えばいいんだろうな……」

 

 克己は太い指で首を掻きながら言った。

 

「……俺が親父を超えるっていうのは……ああいうんじゃねえんだ。真っ向から殴りあって……っていうんじゃない」

「ですが、強さの証明はそうするしかないと……」

「それはそうだ。だが、俺と親父は親子なんだ。それだけじゃダメなんだよ……」

「……わかりました」

 

 大変な道ですね、と凪は言った。

 

「わかってるさ……」

 

 克己はそう言い、歩いて行った。

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