フェイトは10連1回引いたところ、ジャンヌこそ出ませんでしたがヴラドさん来てくれたんでまあいいかなという感じです。強化が面倒ですがね……。
前回の勝利で全てのバッジを集めたアンバー。戦いの傷を数日かけてエリカの実家で癒し、再び彼はトキワの地を踏む。目的地はトキワシティから少し歩いた先にあるセキエイこうげん……その先のチャンピオンロードを越えたところにあるポケモンリーグ。
セキエイこうげんとチャンピオンロードの間には8人の警備員が存在し、彼等にそれぞれ8つのバッジを見せることで、チャンピオンロードに初めて入ることが出来る。アンバーもその手順を践むため、セキエイこうげんへと足を踏み入れた。
「これはグレーバッジの分! 次にブルーバッジの分! オレンジバッジ! 愛してるエリカから受け取ったレインボーバッジ! ピンクバッジ! ゴールドバッジ! なんでレッドじゃなくてクリムゾンバッジ!? 最後にグリーンバッジの分だああああ!!」
【ぎゃああああっ!!】
「殴られた記憶は消させてもらうでござる」
「良い子だアンズ……ちょっとあの草むらまで行くぞ」
「と、殿……こんな時間に外で……♪」
なぜか警備員と出会ってバッジを提示するように言われるとバッジを持って殴り付けていくアンバーと警備員達の殴られた記憶を忍術的な何かで消していくアンズ。やってることは犯罪である。ヤってることは別に犯罪ではない。アンバーに殺意を抱いたそこの君は歓迎しよう、盛大にな!! 感想には味方が一杯いるよ!
途中にある水辺は“出した左足が沈む前に右足を出してその右足が沈む前に左足を”理論で走り抜け、“たきのぼり”が必要となる滝は隣の崖をクライムするという力業で乗り越え、アンバーはついにチャンピオンロードへと進んだ。
「邪魔なトレーナーはコイキックよー!!」
「コオオオオッ!! (やったああああっ!!)」
【そんなああああ!?】
トレーナー達? 彼らは犠牲となったのだよ……コイキックの犠牲にな。PPを使わない、初手必殺、使う度になつき度アップ(既に限界突破)、などなどお得な効果が満載のコイキック、あなたも使えるようになってみませんか? やりたくなった方は是非、目の前の画面にダイブ! 尚、アンズは入口手前の安全な場所で荒い息を吐いて座り込んでいます。
そんなこんなでアンバーが辿り着いたのはポケモンリーグ。その中には四天王と呼ばれるジムリーダーを越える実力を持つ4人のトレーナーと、チャンピオンと呼ばれる四天王の長がいる。チャンピオンに挑む為には四天王を1人ずつ、連続して戦い、勝ち抜かなければならない。
そのポケモンリーグに足を踏み入れ、迷うことなく四天王とチャンピオンに続く通路を歩くアンバー。長い階段を上り、辿り着いたのは寒々強い氷の部屋。その部屋の奥にある扉の前にいるのは、眼鏡をかけた1人の女性。
名を、カンナ。四天王の最初の1人にしてカントーにおいて並ぶ者はいないであろう氷タイプの使い手である。そしてメガネ美人です。ここ重要。
「ようこそ、ポケモンリーグへ。私は四天王の最初の1人、カンナよ」
「ポケモントレーナーでチャレンジャーのアンバーだ。チャンピオンになるためにはあんたみたいな四天王を倒していけばいいんだろう?」
「ええ……倒せるものなら」
「俺好みの答えだ」
カンナは氷タイプ使いに相応しい冷笑を浮かべ、アンバーは逆に戦意をみなぎらせた獰猛な笑みを浮かべた。同時に、カンナは腰のモンスターボールに手をかけ、アンバーはコイキングの尾びれをつかんで吊るすように手を前に伸ばした。このアンバーの行動が自然と受け入れられているそこのあなた、すっかりこの作品に毒されてますよ。
四天王とチャンピオンもまた、ジムリーダーと同じく挑戦者よりも先にポケモンを出さなければならない。カンナの所持ポケモンは5体……その最初の1体は。
「言って、ジュゴン!」
「ゴーン!」
真っ白な体が美しいポケモン、ジュゴン。パウワウと呼ばれるポケモンの進化した姿であり、小さくも鋭い角と円らな瞳が特徴のポケモン。
「ドストレートに言って死ねええええ!!」
「コッ!?」
「死ね!? 初対面なのになんでいきなり死ね!?」
「ジュゴッ!?」
「ジュ、ジュゴーン!?」
四天王だろうが関係ねえとばかりにコイキングを蹴り飛ばし、安定のいちげきひっさつ!!! を決めるアンバー。無茶苦茶なチャレンジャーアンバーの情報は四天王達までは出回っていないらしく、カンナは驚愕の表情を浮かべた。尚、いつものごとくコイキングは跳ね返ってアンバーの足下にいる。
「あ、あなた! ポケモンを蹴り飛ばすなんて、なんて非常識な!」
「ルールにはなんら引っ掛かっていない。現に俺はこのやり方でジムを制覇した」
「ポケモン協会に後で抗議してやるわ!! 行きなさい、パルシェン!」
「パ、パルゥ……」
アンバーに対して怒鳴りながら、カンナは新たにトゲのついた殻の中に黒真珠があるようなポケモン、パルシェンを繰り出す。出てきたパルシェンはヒステリックなカンナを見て怯えているようだ。美人が怒ると恐いよね。尚、パルシェンはシェルダーという貝のようやポケモンに“みずのいし”を使うと深海するぞ。
「パルシェン! “とげキャノン”!! トレーナーなんて気にせずにやりなさい!!」
「パル!? パル……シェン!」
カンナが怒りの余りにアンバーもろともコイキングを倒すべく指示した技は“とげキャノン”。名前の通り、ポケモンの持つトゲを砲撃のように飛ばす技である。トゲが鋭かったり固かったりすれば、数値以上のダメージが期待できるだろう。
対象のポケモンの近くにトレーナーがいるというのに出された指示に驚愕するパルシェンだったが、そこは四天王のポケモンということか直ぐ様命令を遂行し、殻に付いている2本のトゲをコイキング目掛けて飛ばした。
「絶!! 好!! 球!!」
「コッ!? ゴッ!?」
「打ち返し……!? “からにこもる”!」
「パ、パルゥ!」
アンバーはコイキングをバットのように掴み上げ、迫り来る2本のトゲをコイキングの真芯(多分お腹辺り)で捉え、ジャストミイイイイト!! ピッチャーライナー!! しかしパルシェンは殻に籠ることで事なきを得る。引きこもりの壁は厚いのである。
「引きこもってんじゃねえっ!!」
「ゴギュッ!?」
「パルブッ!?」
「パルシェーン!?」
そのまま間髪入れずにバット……もとい、コイキングを全力投球するアンバー。投げられたボール(コイキング)は見事にパルシェンのバット(殻)を砕き、ストライクゾーン(中身)に叩き込まれた。見事なストライク(野球用語)である。
「何なのよ貴方!? 無茶苦茶じゃない!」
「ありがとう、最高の」
「誉めてない! 行きなさい、ルージュラ!」
「ジュラルー」
癇癪を起こすカンナを煽る(無意識)アンバー。無意識なら仕方ないよね。それはさておき、戦闘不能となったパルシェンをボールに戻したカンナが繰り出したのは、女性的なシルエットと金髪、ぷっくりとした唇がセクスィ(笑)なポケモン、ルージュラ。得意技は、その唇でキスすることで相手を眠らせる“あくまのキッス”だ!
「ルージュラ! “あくまのキッス”!」
「……ジュラ、ルー」
「コッ!? ココココ! ココココ!! (キッス!? 冗談じゃない! 私の唇は、ご主人様だけのものなのぉ!!)」
カンナの指示に嫌そうな顔をしながらも床に転がっているコイキングを両手で挟むようにして持ち上げるルージュラ。そして己の身に起きることを理解したコイキングは涙目で必死に暴れた。それはもう暴れた。
しかしそんなことではルージュラは止まらない。徐々に近付く唇と唇……そしてそれらが重なる、正にその瞬間。
「眠ってる場合じゃねえぞコイキング!」
「コッ!?」
「ジュラッ!?」
「あーもう次から次へと無茶苦茶を!」
眠ってる(眠ってない)コイキングを起こすべく、アンバーは目覚まし時計のような形をしている“ねむけざまし”という道具を投げつけた。投げつけた“ねむけざまし”は見事にルージュラに持ち上げられていたコイキングに当たり、両手から抜け出してお互いに頭を打ち付けるという結果になった。尚、コイキングは床に落ちて直ぐにアンバーの元に跳ねている。カンナは泣きそうになっている。
「そしてコイキック!!」
「コッ!?」
「ルージュラ! “れいとうパンチ”で迎撃!」
「ルー、ジュラアアアアブヘェッ!?」
「ルージュラアアアアッ!?」
そして再びコイキングを蹴り飛ばすアンバー。ルージュラは命令通り“れいとうパンチ”で迫り来るコイキングを迎撃しようとするが、そんなパンチ程度で止められるようなモノではない。1秒たりとも拮抗出来ずにコイキングはルージュラの顔に突き刺さった……背ビレから、それはもうザックリと。魚のヒレは意外に鋭いので気を付けましょう。
無論、一撃必殺に定評のあるコイキックを受けたルージュラは戦闘不能。なんか金髪部分だけを残して他が全て消失したような気がするが気のせいだろう。バナナの皮とか言った人は素直に出てきなさい。
「くっ……なら、行って! ヤドラン!」
「ヤァ……ン?」
ルージュラを回収したカンナは4匹目のポケモンとして尻尾に巨大な貝が噛みついているようなポケモン、ヤドランを繰り出す。まぬけポケモンというバカにされているとしか思えないポケモン、ヤドンの進化系。一説では釣り竿の代わりをしているヤドンの尻尾にシェルダーが噛みつくことで進化したとされる。
「ヤドラン……だと?」
「ええ、ヤドランよ」
「……ヤァ」
「あんた、何の四天王だっけ?」
「氷タイプよ」
「氷タイプ使えや!!」
「コッ!?」
「ヤァ~……」
「ごめんなさい」
ご覧ください、珍しいアンバー君のツッコミです。アンバー君は本当はツッコミとして頭をはたくくらいのことはしたいのでしょうが、手近な所に誰もいない為、足下に転がっていた氷の欠片をおもいっきり蹴り飛ばしました。勿論、欠片は粉微塵です。
その時、不思議な事が起こった。アンバーが欠片をおもいっきり蹴り飛ばしたことで何故か凄まじい突風が発生し、遠くのコイキングとヤドランを天井まで吹き飛ばしたのだ! この時、幸か不幸かアンバーのツッコミに思うところがあったのか頭を下げて謝っていたカンナは一連の出来事を見ていなかった。
吹き飛ばされた2匹は天井に叩き付けられて床に落下したのだが、その音は“ぺちっ。ゴシャアッ”という体重差がよく分かるものだった。尚、ヤドランは頭から落ちている。白目を剥いて痙攣しているが、きっと大丈夫だろう。コイキング? 彼女は落下した地点でピクピクしてるよ。
「……ってヤドラン!? くっ、このまま終われるもんですか! 行って、ラプラス!!」
「クォーン!」
(本人的には)いつの間にかやられていたヤドランを見て驚くカンナだったが、悔しげに吐き捨てた後にヤドランをボールに戻し、新たにラプラスを繰り出す。見た目は……説明しにくいので省略する。
「コイキング! 俺に向かって“はねろ”!」
「させないわ! ラプラス! “れいとうビーム”!!」
「クォォォォン!!」
「コッ!? コオオオオ……」
直ぐ様コイキングに命令するアンバーだったが、相手は四天王とそのポケモン……コイキングが跳ねた瞬間、ラプラスの口から放たれた“れいとうビーム”は見事にコイキングに直撃し、アンバーにとって運の悪いことにコイキングはまるで氷の球体に閉じ込められたかのような状態……氷付けになってしまった。
氷付け……つまり、状態異常。毒、麻痺、混乱等の状態異常があるが、氷付けはそれらの中でも質が悪い。何しろ氷付けになったポケモンは炎タイプでもない限り動けなくなり、今のコイキングのように全身を氷に閉じ込められてしまえば呼吸が出来ず、最悪死に至る。
「コイキング……」
「ふふふ……こうなってしまえば、後はこちらのものね」
「鮮度がいいまま冷凍保存されて良かったなぁ……」
「余裕綽々か!!」
「クォン!? (私のボール!?)」
まるで危機感を感じていないようなアンバーの台詞に思わずカンナはラプラスの入っていたボールを床に叩き付ける。ラプラスは涙目になった。ラプラス可愛いよラプラス。
カンナがボールを叩き付けた瞬間、アンバーの目がキラリと光る。そしていつものコイキックの体勢に入り……足下に転がっていた氷付けのコイキング目掛けて足を動かした。
「必殺! コイキング入り“アイスボール”!!」
「クボゲハァッ!?」
「ラプラアアアアス!?」
アンバーによって蹴り飛ばされたコイキング(アイスボール)は氷という大きさによっては充分に凶器となる強度と重量を加えて威力を跳ね上がり、ラプラスの顔面にグシャアッという嫌な音を立てて直撃し、更には長い首の真ん中辺りからボキッという音が鳴り、追加で自身の甲羅のトゲに後頭部をぶつけるという悲惨なことになった。
結果、ラプラスは戦闘不能となり、アンバーは最初の四天王に勝利した。尚、カンナは四天王を一時休業してラプラスの治療とリハビリに専念することになる。
「まずは1勝、ってところだな」
「お願いだから一生私の前に現れないで……」
こうして、ポケモンリーグでのアンバーの最初の戦いは幕を閉じた。敵である四天王は今まで戦ってきたジムリーダー達とは比べ物にならない強さでアンバーを苦しめた……が、その胸にある強敵達との友情の証であるバッジに誓い、彼は決して負けることはないのだ。
頑張れアンバー! 負けるなコイキング! 500円の魂を引っ提げて、目指すはポケモンマスター! さあ! 右手の人差し指を伸ばし、天高く掲げて叫べ!
キングは1匹! このコイだ!!
「この後、俺は氷付けになったコイキングを体温を使って解凍し、冷えた体をカンナで暖めてもらった」
「コ…… (御主人様の温もり……ハァハァ)」
「あは……あったかぁい……♪」
「やっと追い付きましたよ殿! せ、拙者にもどうかお情けを……」
今回はにゃんにゃんが2回ありましたね。おら、喜べよ←
初代のカンナさんがヤドラン出してきた時、マジで“おい、氷使えよ”ってツッコミましたw
それでは、あなたからの感想、評価、批評、pt、質問等をお待ちしておりますv(*^^*)