博麗神社あたりに集まってそれぞれが話をしているという体で書いていきます。
01.悩み(博麗霊夢)
……なに? 結局解説もするの? 言いっぱなしでいいって言ったのはあんたじゃないの、紫。…………はいはい、分かったわよ。解説ね、解説。
と言ってもねえ、あんまり解説するようなことはないわよ? まあとりあえずヒントからかしらね。
まず気になるのが早苗ね。途中、頭を抱えていた私を見て悲鳴を上げて逃げていったけど、普通そんなことをする? ……そうね、考え事をしていたからって普通は悲鳴を上げたりはしないわ。だけど、何故アンタは私が考え事をしていたと思ったの? ……そう、頭を抱えていた、という表現は普通何かを考えたり悩んだりといった意味で使われるわね。
……でも、それが文字通りだとしたら? そのままの意味で、頭を抱えていたとしたら?
――そういうことよ、私は誰かの頭を抱えていた。早苗が悲鳴を上げたということを考えると、それは決して膝枕みたいな形ではなかったんでしょうね。…………はい、正解。頭、それのみを抱えていたから早苗は悲鳴を上げたのよ。……何よ、早苗。……あんたを選んだ理由? だって、この中じゃあんたが一番ビビリそうじゃない。
まあ、それはそれとして。そうなると他の文にも思うところは出てこないかしら?
足を運ぶ、手を焼く、骨が折れる。こういったものも、文字通りの意味でとるとしたら、どう? ……そういうこと。この話の正解は、私が魔理沙の死体をバラバラにして各地に捨てている、ということになるわ。足、腕、頭、腰、胸、腹、と。結構バラバラにしているわねえ。多分私が殺したんでしょうし、おそらく早苗が次の犠牲者となるんでしょうね。……ん? あんたを選んだ理由? 別にないわよ、何となく選んだわ。……はいはい、いいからあんたも解説をしなさいな。
02.壁の穴(霧雨魔理沙)
というわけで、なんか霊夢に殺されていた私が解説をするぜ。といっても私もそこまで説明することはないんだよなあ。最後の文が全てを物語っているし。
一応順を追って話すか。まず、私は壁の穴を見つけ、その穴を覗いてみた。するとその穴の先は真っ赤であり、だから隣は真っ赤な部屋なんだろうなと思ったわけだ。ただまあ、この時点でおかしいわな。話の中でも言ったが紅魔館じゃあるまいし、普通は部屋を真っ赤に染めたりなんかしない。まずこれが一つ。
続いて私が感じていた視線。例の穴から隣の奴が覗いているんじゃないかと疑っていたが、特に人影は見つけられなかった。ただこれもこれでおかしいよな。私は何度かその穴を覗いているが一回も人影を見つけていない。でもさ、一回もというのもおかしいと思わないか? 住人がいるはずなのにその影がないというのはどうにも引っかかる話だ。というわけでこれが二つ目。
で、最後は大家さんの言葉だ。隣の住民の特徴だな。はい、何だった? ……そうだな、目が真っ赤な人、だ。――もう察しはついているよな?
……そういうことだ。正解は隣の奴が穴から覗いていたってこと。だからその目の赤が私に見えて、その結果私は隣を赤い部屋だと勘違いしたわけだ。しかしまあ、恐ろしい話だよな。何時見ても赤いって事はつまり、隣のやつは何時もこっちを覗いていたってわけだからな。これが私だったからなのか、あるいは前からそうなのか。どっちかはわからないが、ぞっとする話なのは間違いないと思うぜ。……んじゃ、これで私の解説は終わりだ。次、頼むぜ。
03.何の肉?(魂魄妖夢)
はい、では次は私が解説します。私の話を簡単に纏めると、幽々子様が紅魔館で何かの肉を食べてきた。最初は人の肉かと思ったけれどそうじゃなく、結局何の肉か分からなかったという話ですね。
さて、この話の怖いところは何だと思いますか? ……肉の正体? 違いますね。問題はそこではありません。
じゃあ聞きますけど、早苗さん。貴方が、そうですね、鶏肉のステーキを出されたとします。ですが、食べてみるとそれは鶏肉ではありませんでした。さて、何故貴方はそれが鶏肉じゃないと判断しましたか? ……はい、そういうことです。鶏肉を食べた経験があるから、その肉を食べて鶏肉ではないと判断した、というわけですね。……ああ、気付きました?
ええ、では何故幽々子様はそのお肉が人肉でないと判断したのでしょうかね? 最初はそう思っていた、でも食べたら違っていた。そんな事が分かるのは、それを食べた経験のあるものだけ、ということです。それを事も無げに言っているというのがどうにも、怖い話だと私は思います。……あ、実際にそうだというわけではないですからね? 幽々子様は食いしん坊ですが、あくまで食べるのは普通のものだけですから。幽々子様は幽霊であって、妖怪じゃないですからね。……あ、これで私の解説は終わりですので。
04.肩を叩かれた(物部布都)
では、次は我の番か。まあ我は説明がそこまで得意でもないからな、結論から言わせて貰うぞ。ずばり、どうやって老婆は太子様の肩を叩いたのか、だ。
話しの中でも言っているが登場する老婆は背が低く、その上腰が曲がっている。その状態で手を上げたとして、果たしてどの程度まで手が上がるだろうな。太子様も決して背が低いわけではないし、精々がその背を叩く程度しか出来ないのではなかろうか。
だが、現に太子様は肩を叩かれている。どうやって? そのことに気付いたからこそ太子様はその場を離れたというわけだな。
……老婆の正体? さて、一体なんであろうな。幽霊、妖怪、あるいはそれ以外。少なくともただの人間の老婆ということだけはありえんだろうなあ。これで我の解説は仕舞いじゃ、次を頼むぞ。
05.心霊写真(本居小鈴)
あ、はい。じゃあ次は私が解説をしますね。私の話は、写真を撮ると心霊写真らしきものが取れたって話でしたね。ただし、話の中で写真の中の青白い顔の女性は幽霊や妖怪の類ではない、と霊夢さんに断言されました。幽霊じゃないのかって話の中の私は安堵していましたけど、実際は私もあのぐらいは分かりますからね? ……なんか全員分かっているみたいですし、私は説明しなくていいんじゃないですか? ……駄目ですか、そうですか。
じゃあ説明しますね。写真の女性ははっきりと写っており、身間違いや勘違いではないです。でも専門化曰く幽霊ではなく、妖怪でもない。……では、何でしょうか? 幽霊でも、妖怪でもない、勿論人形でもない。それでいて実体を持つもの。……それは、人間です。見知らぬ女性が押入れの中に居た、ということなんです。
……怖いですよね。私も、家の住民も知らない女性が、私の家の中にいるってことなんですから。どうやって、どういう目的で、女性は私の家に居たのか。それは分かりません。確かなことは、この後私達は急いで家に戻ってその女性を探す、ということでしょうね。……これでいいですかね?
06.美女の肖像画(東風谷早苗)
……あ、私の番ですね。では私の話の解説をします。大雑把な内容としては私が紅魔館で絵を見つけて、その絵が翌日には何処かに行っていたという話ですね。……いやいや、霊夢さん。そうやって魔理沙さんに窃盗容疑を向けるのはちょっと……、流石の魔理沙さんでも絵画を盗むのは難しいと思いますよ。……え? 否定してない? あ、あはは、何のことでしょうかねー。……ごほん、話を戻しますね。
この話の中でおかしな点、それはずばり無くなった絵画です。と言ってもなくなったことはあまり関係ありません、問題なのは絵画そのものです。ええと、布都さん。私が見た絵の特徴は何でしたっけ? ……ええ、目が特徴的だと語られていましたね。では次に、その絵のタイトルは何でした? ……はい、『眠りに落ちた美女』でした。
あ、気付かれたようですね。……はい、そういうことです。眠りに落ちた、ということはその絵の女性は眠っているはずなんです。タイトルそのままだとレミリアさんが言っていますからね。ということはつまり、その女性の絵は目を瞑っているはずなんです。普通目を開けたまま寝る人はいませんからね。ですが、私の見た絵は目を開けていました。……おかしいですよね? つまり、目を閉じていたはずの絵が夜に目を開けていた、というのがこのお話の答えな訳です。まあ、原因はわかりませんけどね。モデルになった女性の想いとか、そんなのだったりするんでしょうかね……。
はい、解説回です。最初はこういったものを投稿するつもりはなかったのですが、まああった方がいいかと思って投稿します。あんまり説明は得意ではないので、分かり難かったらすみません。まだ分かり難かったら感想にでも書いてくれれば返答しますので。それと解説に当たってここでも物語調で書いていますが、これは私が解説のみを本文で書くことに抵抗があったからです。あくまで本文には物語を投稿するべきだと思っていますからね、私は。その分後書きや前書きで関係ないことを書きまくっているのは、それはそれであれなのかも知れませんけどね。ではまた。