空母タケミカヅチ抜錨します‼   作:カービー提督

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何気にタケミカヅチが好きなので書いてみました


第0話 プロローグ~そして

オーブ沖

 

オーブ首長国連邦、その国の最新鋭空母タケミカズチは単艦で敵に向かって突進していた

 

 

空から敵のモビルスーツが甲板上に舞い降りてくる

 

それは、自分の背丈ほどもある巨大な刀を持っている

 

ずん、ずんと一歩一歩確実に艦橋に近づいてくる

 

(そうか・・・私もここまでか・・・)

 

敵が艦橋の前まで来る

 

一瞬止まって、その目が憎しみと怒りを放ってギラリと光った

 

艦長のトダカ一佐はそれとは対照的な穏やかなで、少し悲しそうな目でそれを見ていた

 

敵がその巨大な刀を振りかぶる

 

艦橋が、バターを切るようにあっさりと切られた

 

 

それと同時に、集中砲火を受けてすでにボロボロだった船体のあちこちで爆発が始まった

 

乗組員が次々と海に飛び込んでいる

 

(よかった・・・脱出できたんだ・・・)

 

(なぜだろう・・・物事がはっきり考えられ・・ない・・)

 

(けど・・・・どうせ沈むのなら・・・・だれかを守って・・・・)

 

(もういちど・・・・・チャンスが・・・・・あれば・・・・・)

 

 

 

 

_________________________________________

 

 

 

 

ザザーーン

 

ザザーーン

 

うぅぅん・・・・・

 

ここはどこだろう

 

穏やかな波の音が聞こえる

 

周りは・・・どうなっているのだろう

 

そう思うと、自然に視界が開けてきた

 

 

そこは、予想通り海岸だった

 

とてもとても・・・穏やかな感じだ

 

海水は透明で、かなり沖まで海底が見える

 

そして、もう一度前と同じ疑問がわいた

 

ここは、どこなのだろう

 

とりあえず立ち上がってみた

 

頭が上がるごとに少しこめかみが痛み、少しだけ視界が狭くなったが

 

すぐに治った

 

周りを見渡してみる

 

 

うん、周りを見渡す?立ち上がる?

 

「え?」

 

声が出た

しかも女性の声だ

 

「あーあーあー」

 

間違いない、私から、私の喉から声が出ている

 

あれ?喉???

 

どういうことなのだろう

 

私は空母だし兵器だ、それ以前に船である

 

目線を下げると、人間と変わらない足があった

 

ただ、何か小型のウォータージェット推進器のようなものが付いた

ブーツのような靴を履いていたが・・・

 

自分が着ているのはオーブ軍の士官の制服のようだ

灰色・・・というよりは軍艦色といった方がいい色のミニスカートも着ているようだ

 

それに、左肩には自分の飛行甲板があった

裏側には、主力MSムラサメがデフォルメされたようなものが先端に付いた

矢のようなものが入っている

 

右手には、クロスボウのようなものがスリングでぶらさがっていた

 

右を向くと肩に25mmガトリング対空機関砲があった

左にもある

 

「対空機銃、試験射撃用意‼」

 

そうつぶやくと、左肩の機銃が空を向いた

 

「弾数50、撃てぇ」

 

言い切ると同時に左肩の機銃が火を噴きぶぅぅぅぅんという発砲音が聞こえた

 

問題ない

 

どうやら、人の形をしているが自分はタケミカヅチのようだ

 

自分のことが確認できると落ち着きが少し戻ってきた

とりあえず、ここがどこでなぜこうなったのかを調べなければならない

 

沖に行けば船でも見つかるかもしれない

 

そう思い、波打ち際まで歩いた

 

もし自分が人の形をした空母タケミカヅチなら、水上航行ができるはずだ

仮に出来なかったとしても波も穏やかだしまさか波打ち際で溺れるなんてことはないだろう

そう思い、海面に立つ感じで一歩進んだ

 

思ったよりあっさり海面に乗ることができた

正直立ててもバランス崩すのではないかと思っただ案外そうでもなかった

まあ空母なのだから当然だろう

 

ところでムラサメってどうやって発艦するんだろう?

もしかしてこのボウガンで撃つかな?

まあムラサメっぽいものが付いた矢とボウガンがあればそれしかないのだろう

そう思って左肩の甲板の裏にまとまって収まっている7本の矢を眺めていると

一本の先端のムラサメは背中に大きな円盤がついていることに気付いた

 

これは早期警戒機タイプのムラサメだ

通常の物より戦闘能力はかなり落ちるか索敵に強い力を発揮する

 

「よし、これにしよう」

 

ためしに飛ばすムラサメはこれにすることにした

飛ばせたら上空から周りを偵察できるし、もし何かあっても直接的な

戦闘力の低下は避けられる

 

ボウガンに矢をセットし、腕を突出し上に20度ぐらいの角度をつけ

 

「ムラサメ早期警戒型、発艦準備よし」

 

「進路オールグリーン、発艦」

 

声に出すのと同時にトリガーを引くと矢が勢いよく飛び出し―――

 

失速し始める直前先端が光はじめその光が消えると3機の早期警戒型ムラサメが

 

MA形態で飛行していた

 

「やったぁ、成功成功」

 

「こちらムラサメよりタケミカズチ、行動はどうします?」

 

「えぇぇぇぇ!?」シャベッタァァァァァァァァァァ

 

「ぱいろっとがいるのはトウゼンです?」

 

うぅぅん、そういうものらしい

 

「えっと、すみません」

 

「どうされました?」

 

「いえ、その、おちてもいいかなぁなんて思ってしまって・・・・・」

 

「べつにモンダイないですよ、シらなかっただけだしハンダンもマチガッテないです」

 

「これから気を付けますね」

 

「では、一番機を前面に60度ずつ展開して偵察してください」

 

「「「らじゃー」」」

 

編隊で飛行していたムラサメが散らばって別々の方に飛んで行った

 

 

数分後

 

だんだん地形データが集まってきた

どうやらユーラシア連邦のジャパン自治区の領海のようだ

 

「こちらいちばんき、ぜんぽうにふくすうのぶったいがみえます」

 

「わかりました、データを送ってください」

 

映像が脳内に浮かんできた

データリンクもこんな風にできるらしい

 

「なにこれぇ、きもちわるっ」

 

黒い化け物のような物体が5つと、

仮面をかぶり左手が黒い何かに覆われている人型が海面を移動していた

周りの化け物はともかく、人型は海面を滑っている

できればそうあってほしくないが同族かもしれない

 

「2番機、3番機も1番機の方に向かってください」

 

「「らじゃー」」

 

しばらくすると2番機、3番機頭上を飛び越していくのが見えた

「こちらにばんき、あらたなたなはんのうをキャッチ」

「えいぞうをおくります」

 

そこに映っていたのは海の上を疾走する6人の少女だ

一列にまっすぐ並んでいる

濃い緑色のセーラー服のような服を着ていて

髪の色が赤、ピンク、黒の三人と、赤系の服を着ている三人だ

ただ、全員なにか灰色の兵器のようなものと連装砲のようなものを持っている

どちらかといえば、というか、確実にこちらが自分の同類だろう

 

 

しかし、化け物の集団と少女らの集団は今は互いに島影で見えていないが

このままいくと接触するだろう

 

「※ETAは五分後、か・・・」

 

ざっと計算してみたが大体こんなものだろう

といっても互いの視界に入るまでの時間だが

実際あってみてどうするのかわからないし

仮に戦闘するとしても撃ち合いになるのか、交戦距離はどのくらいなのかとか

わからないことだらけだ

 

「とりあえず偵察隊は監視を続けてください」

「できれば見つからないように」

 

「「「「わかった」」」

 

「こっちも準備しておくか・・・」

 

私は空母だ

近距離戦になればかなわないし、発艦準備していないと大変なことになる

格納庫?からムラサメの矢を一本取出し、クロスボウにセットした

これでいつでも発艦できる

 

戦闘海域では、両軍がまさに接触しようとしていた

 

もう数秒で互いに発見できる

 

「3、2、1、接触」

 

無意識に口に出ていたようだ

 

結局、発見したのはほぼ同時だったようだ

しかし、先に動いたのは化け物集団、その中の人型だった

 

人型の腕についていた筒の先端から炎がふき出した

発砲したようだ

直後、先頭の赤髪のツインテールの少女の少し離れたところに高い水柱が立った

すると、前から三番目の黒髪の少女が列から飛び出した

何かわけがある、というよりはとっさにとび出てしまったかのようにみえた

当然、他の化け物の砲撃がその少女に集中する

他の五人が横にかばうように展開するが、主導権も失ったうえ陣形も崩れている

戦力的には同等のようだが、劣勢だ

その時、一人の赤い服を着た少女が爆発した

ように見えたが、被弾しただけだったようだ

ところどころ服が破れているようで、肌色がうかがえる

 

正直これではやばい

このままでは壊滅、最悪全滅しかねない

介入するべきだろうか・・・・・

まあいろいろ聞きたいこともあるし、助けておいて損はないだろう

 

「よーし、ムラサメ隊、第一小隊から第五小隊、発艦」

 

勢いよくムラサメが発進していく

さらに矢をつがえ、次々発進させる

直掩の一個小隊を除いた一五機を発進させた

 

「全機、目標を撃破してください」

 

一五機のムラサメが敵の艦隊に向かって一斉に飛んで行った

 




字数が多くなったので、残りは次話にします

詳細な容姿等は第3話以降で設定回を設けるつもりなので
それまでお待ちください

けどなんでだろうね
こっちの方が書きやすいぞ

感想、アドバイスなどよろしくお願いします

※ETA・・・接触予定時間、到着予定時間
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