Fate/once more night   作:ココイッチー

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お待たせいたしました。


7話 開戦?

「そこの女…誰?」

剣をオレではなく、横にいるアルトリアに向けてそう言い放つクロ。

「お兄ちゃん、また女の子落としたんだ。相変わらずのハーレム気質も、ここまでくると嫉妬を通り越して呆れるわね。」

ハーレムだと?いや確かに、少年衛宮には女性の友人が多くいたが、特定の彼女はいなかったはずだ。そしてオレもまた、生涯独身を貫いた…それはいいことなのだろうか?それに

 

「誤解だ、クロ。オレは彼女を籠絡していたわけではない。確かに女子の友達が多いのは認めよう。だがハーレムとは聞き捨てならんな。オレに恋人はいないし、できる予定もないが。」

恋人がいないと言うと、クロとアルトリアは何故か笑顔になったが、クロはすぐに緩くなった顔を引き締め、こう言い放つ。

「…そう、いないのね、よかった。さて、もうこんな遅い時間だし、そこの女は放っておいて帰りましょ、お兄ちゃん♪」

「お待ちください!」

アルトリア(セイバー)が会話に割り込む。

 

「何よ、私はこれからお兄ちゃんとお家に帰るところなの。部外者はお家に帰りなさい。」

「部が…私は部外者じゃありません!彼は私の恩人です!その恩人に対して先程からの失礼な言動や、私に対するぞんざいな扱い、彼の妹ならばと黙って見ていましたがもう我慢なりません!決闘を申し込みます!」

「いや、ちょ何言って

「へぇ〜実力で(お兄ちゃんを)手に入れるつもりなのね。いいわ、受けましょうその申し出。」

なんでさ!どうしてこんな展開になった!

 

「よせ2人とも!セイバーはともかく、クロは"普通の小学生"だ、戦ったところで勝敗など目に見えて

「この格好と剣を見てまだ"普通の小学生"だと思ってるわけ?それに、セイバーって何?」

しまった。彼女が平行世界のアルトリアならば、恐らくはセイバーなのだろう、そう推測していたが、それを口走ってしまった。

「いきなり私のクラスを言い当てるなんて…まさか本当に運命の相手なのでしょうか…」

…普通いきなり身バレしていたら怪しむだろう、何故そこで頬を赤らめるんだ、セイバー。

 

「へぇ〜その反応だと、彼女はセイバーのクラスのサーヴァントかそれに準ずる何かなのね。聞きたいことが増えたけど、先ずは私とお兄ちゃんのこれから始まるお忍びデートのお邪魔虫を駆除しないとね。

それとねお兄ちゃん、残念だけど普通の小学生っていうのもハズレ。」

 

「私はね、魔法少女なんだ。」

 

「魔法…少女?」

「そう。まぁ正確には違うんだけど、そう言った方が一番分かりやすいかな。

ともかく、私なら大丈夫だよ。相手がセイバーだろうと、負けるつもりはないから。」

「魔法少女、ですか。相手にするのは初めてですが、剣を交える以上、こちらも容赦はしませんよ。」

そういって、剣を構えるセイバー。

 

「お腹の怪我は大丈夫なのか?」

「えぇ、もう問題ありません。お心遣いありがとうございます。」

先の戦闘での傷はもう癒えていたようだ。しかし、彼女の剣を見てオレは疑問を覚えた。

私が知っている彼女によく似たセイバーのサーヴァント、アルトリア=ペンドラゴンの持つ愛剣は約束された勝利の剣(エクスカリバー)。恐らくは世界で最も有名であろう聖剣のひとつだ。

約束された勝利の剣(エクスカリバー)は本来、風王結界(インビジブル・エア)によりその力を抑えられており、その黄金に輝く刀身は見えないはずなのだ。だが、彼女の剣は黄金でこそあるものの、その輝きは約束された剣(エクスカリバー)のそれに劣る。そして何より、剣の装飾も大きく異なっていた。私はあれとよく似た剣をよく知っていた。

王を選定するための剣、勝利すべき黄金の剣(カリバーン)

私の知る限り、アルトリアは生前戦いの最中でそれを失い、英霊となっても使用できなかったはずだ。

しかし、彼女が持っている剣は勝利すべき黄金の剣(カリバーン)に酷似していた。彼女は、私の知るアルトリアとは違う道を辿って英霊となったのだろうか。

というより、それよりもこの不毛な争いを止めなければ。

 

「よせ2人とも!クロが魔法少女で、セイバーと戦えるというのは分かった。なぜクロが魔法少女なのか、サーヴァントについて知っているのか、それについては後で詳しく聞させてもらおう。先ずは両者ともに剣を下せ!」

「できません!!」

「なんでさ!」

いかん、つい口癖が。

 

「女にはやらなければならない時というのがあるのです!それが今、今なのです!祖国の救済と共に夢見たもう一つの願い、その成就のため貴女にはここで消えてもらいます!」

「交渉決裂ね。私だって、11年間イリヤの中で夢見てきたものがようやく手に入りそうなの。それをポッと出のあなたなんかに渡す気はないわ!」

 

「いざ尋常に!」

剣を互い構え、向き合う2人。

「デュエル開始の宣言をして、お兄ちゃん!」

「いやだから2人とも落ち着いt

「「デュエル!!」」

 

両者駆け出し、剣と剣が火花を散らしぶつかり合う。いよいよ始まってしまった。

とりあえず一言言わせてもらいたい。

「なんでさ…」




更新遅くなりすいませんでした。

士郎がカリバーンについて熟考していましたが、あれは転生したことで付与された直感スキル(c+)によるものです。
この世界におけるエミヤのステータスは次の話までに設定しようと思います。
突然リリィの一人称がセイバーになってることについてですが、エミヤがアルトリアと呼ぶことに慣れていないため、呼び親しんでいたセイバーに切り換えた、という設定にしています。
それから、エミヤの口調ですが、家族以外の前では基本エミヤ、テンパったりすると時々士郎になります(所謂なんでさ病)

次回は1週間以内に書き終える予定です。それでは。

追記
3/1 武器名にルビを追加しました。
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