Fate/Extra 太陽はまた昇る   作:岸山

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イロイロとおかしな点もあると思いますが、どうかよろしくお願いします


予選

  私司堂 兎(しどう うさぎ) は黒い天井を見上げ、倒れている。

 

 ここは最後の間。

 私は偽りの学園生活を抜け、人形を携えここまで来た。

 

 だけど、負けてしまった。

 

 今の私と同じように、そして、私の前に来たのであろう同じ人形、その人形に吹き飛ばされた。

 

 まだ、意識はあるが、立ち上がる気力がない。

 

 『もう、眠ってしまおうか』

 

 ふと、そんな考えが浮かんだ。

 そうだ、眠ってしまえば楽になる。この痛み、気怠さから解放される。

 

 

 

 

 いや、諦めるわけにはいかない。

 

 ぐっと体に力を入れる。

 まだ、手も足も動く。ならばまだ諦めるには早い。

 

 なぜかはわからない。だが、ここまで往生際が悪いのは『私』が忘れてしまった『私』の目的があるからだろう。

 この忘れてしまった目的を果たすために立ち上がる。

 

 私の人形は膝を折り、もう立ち上がることもしない。だが敵の人形は私にとどめを刺すために近づいてくる。

 諦めないと、目的を果たすと、立ち上がったが私には何もない。

 

 なにかないのか―――

 

 何もない

 

 ならば、誰か力を貸して―――――

 

誰も聞いていないのはわかっている

 

だけど………

 

 こんなところで終わりたくない!

 

 人形は私の命を刈り取るように、回転蹴りが向かってくる。

 

 思わず、目をつむる。

 だが、いつまでも来るはずの痛みがやってこない。

 恐る恐る、目を開ける。

 

 するとそこには、攻撃を受け止めている一人の男がいた。

 

 その男は赤のマントをはばたかせ、折り畳んだ赤い羽根、黒い服と黄金の耳飾り、黄金の鎧をまとい、白い髪、誰も寄せ付けないような鋭い目をした絶世の美男子が人形の攻撃を受け止めている。

 唖然としている私をよそに彼は疑問を投げかける。

 

 「間に合ったようだな。さて、君が俺のマスターか?」

 

 「・・・・・・・・・・・」

 

 私はいまだに思考が追い付かない。え?なんだこれ?

 

 私がいまだに何も反応しないのを不思議に思ったのか彼はもう一度聞いてくる。

 

 「聞こえなかったか?いや、目の前の光景に脳の処理が追い付いていないのか。仕方のないことだが、今は俺の問いに答えてもらわねば困る。もう一度問おう、君が俺のマスターか?」

 

 私は、うなずく

 そうだ私が――――――「マスターだ」

 

 それだけ聞くと彼はそうかとつぶやくと人形を蹴り飛ばし、こちらに近づいてくる。

 近くで見るとこの男、やはり美形だ。だが目つきが鋭く、無表情で私を見つめてくる

 

 「サーヴァント『アーチャー』ここに現界した。さてマスター、まずはこの状況を打開するぞ。指示を」

 

 「え、ええ」

 

 淡々と私に意見してくるこのアーチャー、この状況には全く動揺していない。

 

 無機質な人形はぎぎぎと立ち上がるとゆっくりと向かっている。

 私は一歩、後ずさりしてしまう。

 アーチャーは私より一歩前にでる。

 

 「安心しろマスター、必ず守る」

 

 その言葉が、私を安心させるための物なのかわからなかったが私はぐっと拳を握る

 

「アーチャー、私に勝利を!」

 

私ははっきりと勝利を望む

アーチャーはふっと笑うと頷き、人形に踏み込む

 

アーチャーは人形の腹を殴る

ベコと鈍い音がなり、少し後ろに後退する。が直ぐに腕を横に振るい、反撃をする

 

「甘い」

 

アーチャーはその攻撃を腕で受け流すと、蹴り上げ、更に後ろに飛ばす

人形は強力な一撃を決める為に力を溜めている。だが、サーヴァントには隙にしからならい。

 

「遅いぞ」

 

アーチャーは直ぐに懐に飛び込み、一線を浴びせる

すぐさまアーチャーは距離を取ると弓と矢を出現させ、構える。

人形は防御の体制をとるが

 

「薄いな」

 

アーチャーの放った矢が意図もたやすく人形の防御を突破し貫通する。それきり、人形は動かず、倒れた

 

倒したの?

 

「是非もないな」

 

アーチャーが呟くと弓を消した。どうやら終わりらしい。

私は身体の力が抜けて、その場にへたり込む

 

「大事ないかマスター?」

 

アーチャーはこちらを見下ろしながらこちらの心配をしてくる。相変わらず、目つきは鋭いが、その声にはこちらへの気遣いが感じられた。

 

私は大丈夫だと片手を上げる。

アーチャーはそうかと呟き、目を閉じた

 

『ふむ、どうやら合格のようだな』

 

どこからだろう、私をここまで導いた声が聞こえる

 

『おめでとう。君で68人目の合格者だ』

 

そんなことを聞くと、突然右手の甲に痛みが走る。

するとそこには三画の模様が浮かび上がっていた。

 

『それはマスターに与えられるサーヴァントへの絶対命令権『令呪』だ。』

 

絶対命令権?

 

『それがマスターの証だ。三画あるが、気を付けたまへ。それはマスターであることの資格であり、全てなくなると失格となる。』

 

実質使えるのは二画だけ

というか、疲労がピークに達したのか眠い

 

『ふむ、説明もこのくらいにして。君の予選はこれで終わりだが、ここからが始まりだ。せいぜい頑張ってくれたまへ』

 

その言葉を最後に私は意識を話してしまう

 

これが私の聖杯戦争の始まりである

 

 

 

次に私が目覚めるとベットに横になっていた

 

 

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