準一「ハァ、何故こんなことに・・・。」
現在、高町家にある道場にいる。なのはの兄である恭也さんに試合を申し込まれ、辞退しようと思ったんだが、
和人「いいですね、やりましょう!」
和人が若干バトルマニアだったことを失念していた。というか、恭也さんもそうなんだろうな・・・。
なのは「にゃはは・・・、ごめんね準一君。」
準一「いや、いい。断り切れなかったのは俺だ。それより、3人共よく見ておいた方がいい。」
なのは、アリサ、すずか「うん(ええ)。」
高町家の人には魔法について話してある。それでも思っていた程の驚きではなかったことから、この家が非日常に関わっている感が否めないが。
和人「それじゃ、最初は俺からお願いします。」
恭也「ああ、遠慮なく来てくれ。」
和人は竹刀を1本、恭也さんは二刀用の竹刀を両手に持って構える。
俺は目を写輪眼に切り替えた。
士郎「では、初め!」
開始と同時に両者共接近、凄まじい剣戟の応酬が始まった。これは速すぎて3人には厳しいか・・・。
すずか「2人が凄いっていうのは分かるんだけど・・・。」
アリサ「速すぎてわけわかんないわよ!」
なのは「うう、目で追えないくらい動きが速いの。」
準一「今はそれでいい。まずは2人の打ち合いを肌で感じるところからだ。」
アリサ「そういえば気になってたんだけど、準一のその不気味な目はなんなの?」
準一「これは〈写輪眼〉といって、洞察力が高く、相手の動きを見極める。まぁ、他にも特殊な力があるが、今はあの2人の動きをよく分析するために使っているんだ。」
すずか「どっちが優勢なの?」
準一「若干だが恭也さんの方が優勢だな。体格差、手数の差が要因だが、プレッシャーを与えているのは和人の方だな。」
なのは「どうして?」
準一「体格差や手数の差があるのに、2人に大きな差がないということは、それだけ和人の実力が高いことを知らしめている。もちろんパワーや手数で全ての勝敗が決まる訳じゃないが。」
ユーノ「でもこのままいけば・・・。」
準一「和人のジリ貧だな。」
恭也「そろそろ、ケリをつけようと思うんだが、どうかな。」
和人「ええ、望むところです。」
恭也「では、行くぞ!」
そして、瞬間移動のように一瞬で間合いを詰め、二刀をクロスさせるように切り上げた。それを、
恭也「な!?」
同じく和人も瞬間移動のような速さで後方に避け、
和人「はぁっ!」
右の水平切りから始まる、高速3連撃を放った。
恭也「ぐぁっ!」
2発目まで捌くも、3発目の垂直斬り下ろしが命中した。
士郎「そこまで!」
すずか「和人君の勝ち?」
準一「そうだな。」
なのは「お兄ちゃんに勝っちゃった。」
アリサ「和人がここまで強かったなんて。」
ユーノ「でも2人共凄かったよ。」
士郎「大丈夫か?恭也。」
恭也「ああ。最後の一撃はわざと浅くしてくれたみたいだ。完敗だよ。」
士郎「しかし、和人君も〈神速〉と同じ高速移動ができるとは。」
和人「こっちが使ったのは〈瞬動〉っていうんうですけどね。ちなみに準一も使えますよ。」
恭也「最後の攻撃は?」
和人「〈サベージ・フルクラム〉っていう、俺が使う3連撃剣技です。本来は魔力でブーストするものなんですがね。準一との試合はどうしますか?」
恭也「いや、次の機会にするよ。君達の相手をするには万全の状態じゃないと厳しいようだからね。」
士郎「それじゃあ店に戻るとするよ。桃子達に任せっきりだからね。恭也は休んでいてくれ。」
こうして高町家との最初の触れ合いは終わった。翠屋に戻って食べたケーキとコーヒーはとても美味しく、今後も通うこととした。
試合は遠慮したいんだがな・・・。