佐々木「おお、これは凄まじいな。」
サーヴァント、佐々木小次郎が相対していた長瀬準一から強大な魔力が解き放たれ、その姿を覆い隠している。
佐々木「さて、鬼が出るか蛇が出るか。」
そして、魔力の奔流が晴れた。
準一「卍解、〈天鎖斬月〉」
黒衣の死覇装(しはくしょう)、黒い日本刀を携えた青年の姿の長瀬準一が立っていた。
佐々木「はは、まるで別人のようだ。卍解と言ったかな?リミッターを外すとも言っていたが、その姿が本来の姿、ということなのかな?」
準一「成長しているのは身体強化を応用した魔法だ。俺本来の能力は俺自身が耐えられなくてね、幾つかの能力を1段階目の〈始解〉、2段階目の〈卍解〉という2段式のリミッターで抑えているのさ。」
佐々木「ほう。ではその姿は何を解放したものなのかな?」
準一「俺の抑えていた能力、戦力、あとは潜在能力といったものさ。身体に纏うものの他は刀に圧縮している。」
佐々木「あくまで剣での決着を望むか。」
準一「お互い様だろう?」
佐々木「くくく、まさしく。貴公のような者と死合えるのは誠に僥倖。さあ、参られい。」
準一「ああ、行くぞ。」
そして準一が消える。
佐々木「!」
左からの斬撃を佐々木小次郎は上にいなし、返す刀で準一に反撃するも、また消える。
佐々木「く!」
今度は背後からの突きを体を捻りながら捌き、更に斬り返すも準一は既に間合いの外に移動していた。
準一は佐々木小次郎の周囲を高速で移動し、多数の残像を作る。
佐々木小次郎の視線が準一本人から外れた瞬間、死角からの斬撃を見舞うも、ぎりぎり捌かれてしまう。
斬る、捌く、返す、払う、突く、躱す。
佐々木(速度は圧倒的よな。)
準一(技量、天性の勘は驚嘆だな。写輪眼、天鎖斬月を使ってようやく互角か。流石は天才剣士と呼ばれただけはある。)
佐々木「このままでは千日手となろう。ここらで1つ、我が秘剣を馳走しよう。」
佐々木小次郎は構える。
準一「巌流島の佐々木小次郎。その秘剣となると、〈燕返し〉か。」
佐々木「何、後にも先にも某にできたのはこれのみでな。対人魔剣と呼ぶ者もいたが。」
準一「その剣気と殺気、ならこっちも・・・。」
テルティウム『準一、外のサーチャーから察するに、なのはがピンチのようだよ?』
準一「・・・俺達の周囲に張った結界を解除。」
テルティウム『了解。』
準一「佐々木、悪いが決着は先延ばしにさせてもらう。」
佐々木「ふむ。残念ではあるが心ここにあらずでは興も冷めるというもの。行くがよい。」
そして準一は、なのはのいる戦場へと向かう。
ユーノ「なのは!!」
非殺傷設定とはいえ、魔力刃の斬撃を直撃し、落下していくなのは。
なのは(ダメだったなぁ、わたし・・・。)
しかし、不意に誰かに抱きとめらた。
なのは「え?」
準一「良く頑張ったな。」
魔眼の剣士が、なのはの下におりたった