準一「これは・・・少し予想外だな。」
公園から帰った夜、再び魔力反応を感知し、現場に来た。
そこでは昨夜の少年が追っていた黒い動物型の怪物と、白いバリアジャケットを纏った魔導師が戦っていたのだが・・・
準一「あれは・・・高町か?」
それは最近なんて話すようになったクラスメイト、高町なのはだった。
準一「高町が魔導師だと?いや、肩に乗っているフェレットはおそらく昨日の魔導師が変身魔法で姿を変えた姿か。なら、素質のあった高町に救援を求め、デバイスか何かを渡したといったところか。」
和人「おい、準一!」
準一「来たか、和人。」
和人「ああ、っておい!あの白い魔導師って高町じゃないか!?」
準一「わかってる。どうやらあのフェレットを助けることにしたらしい。」
和人「あのフェレット、やっぱり魔導師だったんだな。それより助けなくていいのか?」
準一「いや、もう終わる。」
ちょうど怪物にバインドをし、高町が砲撃を放った。
なのは「ディバイ〜ン、バスターーー!!」
桜色の高威力砲撃は相手を完全に吞み込み、あとには青い魔力光を発する宝石が残った。」
フェレット「レイジングハートで触れて。」
なのは「うん。」
レイジングハート『ジュエルシード封印、完了しました。』
なのは「ふぇ〜、なんとかできたぁ。」
和人「いやぁ、魔法を知ったばかりだってのにあの空中制御、砲撃はすごいな。」
準一「ああ、修練すれば相当な魔導師に成長するだろうな。」
テルティウム『準一、隠れてるようだけど付近に魔力反応。』
ユージオ『こっちも確認したよ。少しずつ包囲しようとしてるみたいだ。』
和人「どうする?」
準一「亡霊〈ファントム〉の姿は隠して応戦する。高町が魔導師として関わった時点で、今まで通りとは行かないだろう。管理局も介入するだろうしな。」
和人「わかった、なら・・・」
準一、和人「セットアップ!」
準一は子供の背丈のまま黒と白を基調としたバリアジャケット、和人は黒を基調としたコートを纏ったバリアジャケットを展開した。
準一は腰に日本刀を、和人は背中に片手用直剣を帯びている。
そして、周囲に隠れていた魔力反応が正体を現した。
和人「狼か、話しに聞いたネロ・カオスかと思ってたんだけどな。」
準一「いや、ネロ・カオスそのものではないが、それとは別に奴が使役する使い魔だろう。体に流れる魔力が同じ色をしている。」
和人「写輪眼で体内の魔力の色を識別したのか。本当に便利だよな、その眼。」
準一「俺は1度、高町のところに行く。先に狼狩りを始めていてくれ。」
そう言うと準一は高町のところへ向かった。
和人「さて、いっちょやろうかな。」
和人は黒の片手剣を抜き、狼へと切り掛かって行った。
準一「高町!」
なのは「え!?長瀬君!?どうして、っていうか長瀬君も魔法使いさんだったの?」
準一「魔導師というのが一般的な名だ。そのフェレットがデバイスを渡したのか?」
なのは「うん。ユーノ君がレイジングハートを渡してくれたの。」
ユーノ「ユーノ・スクライアです。えっと、あなたは?」
準一「高町のクラスメイト、長瀬準一だ。下で戦闘をしてるのが同じくクラスメイトの桐ヶ谷和人。」
なのは「桐ヶ谷君も!?」
準一「詳しい話しはあとだ。あの狼どもはジュエルシードと直接の関係はないが、放ってはおけない。俺も戦闘に参加するが、高町は空中からフォローを頼む。」
なのは「えっと・・・、うん。頑張ってみるの!」
準一「大丈夫、お前の動きは少し見たが、初めてにしては出来てた方だ。頼んだぞ。」
そう言って高町の頭を撫でた。
高町「うにゃ〜。」
目を細め、気持ち良さそうにするしぐさは、まるで猫だな・・・。
長瀬君は下に降りて、狼の群れに向かって行った。
頭を撫でられた時の長瀬君の顔・・・あんな風に優しく微笑んだ顔、初めて見たかも。本当に微かな表情だったけど。
あと、長瀬君撫でるのうまいな〜。すごく気持ち良かった・・・はっ、今は狼さんに集中しなきゃ!