ジャンキー・コレクション   作: 凛キチ

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奇をてらって女主人公にしたけど想像以上に動かしづらいです。


第2話 「できそこないの烙印」

世界で唯一の「ISを動かせる男」、織斑 一夏(おりむら いちか)。彼がIS学園に入学するにあたって、色々手助けが必要だろう………的なもの?あ〜…説明苦手なのよ、私。

 

要するに、ISの「あ」の字も知らない男に知識面でのサポートをする人間が必要ってわけ。そりゃそうよね。ISの事勉強する男なんて、技術者志望だけだから。

 

その「サポーター」を募集していることを知った私、神波 四季(かんなみ しき)は早速応募することにしたの。でも…実はまだちょっと悩んでる。応募の記事を見たのは朝なのに、考えて考えて…夕方になって家に帰って…ごはん食べてお風呂入って…夜になっても自身のベッドに寝転がりながら考えていた。

 

 

 

「正直に言った方がいいのかな…私が『ジャンク』だってこと」

 

『ジャンク』ってのは簡単に言うと、『IS不適合者』の蔑称。まぁ『池沼』みたいな使われ方をするんだけど、あまり気分のいいものじゃない。当たり前だけどね。

 

「ったく…レディーの身体に()()()()()つけてくれちゃって」

 

私は右手の甲に刻まれた()()を見て、ため息をつく。もしIS学園に入れたとしたら、これだけは見られる訳にはいかない。もし見られたら…考えただけでぞっとする。

 

 

「やっぱり正直に言おう。隠してたら後でマズイことになりかねないし」

 

「その他」の項目に「IS不適合者」と打ち、メールを送信する。これで応募完了。よし、寝よっか…

 

♪〜

 

「って返信はやっ!!?」

 

やっぱり落ちたか…ジャンクなんていらないって訳ね。わかってたけど傷つくわぁ…

 

 

 

【おめでとうございます】

 

 

 

ハイハイおめでとさん……はぁぁぁ!??

 

 

「嘘…マジで!?当たったの!?」

 

 

まだ試験も受けてないのに、騙されてないよね?

よくわかんないけど…やったわ。

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

3日後…

 

 

あれからとんとん拍子で事が進み、「サポーター」という特殊な条件でのIS学園への入学を許可された。サポーターっていっても授業は受けられる。座学でいい成績を残し年一回の昇格試験をパスすれば、正式な生徒として迎えてくれる…らしい。憧れの白い制服もそれまでお預け。まぁそれはいいんだけど…いいんだけどさぁ……。

 

 

これは…

 

 

 

「これは…想像以上にキツイ……」

 

とか考えてんだろうな、織斑君。実際このクラスの7割の視線が君に集中してる。なんせ世界初だもんね…それに中々イケメンだし、そりゃあ一番目立つわ。

 

ちなみに二番目に目立っているのは何を隠そう私だよ。

もっさりした地味〜な制服を着て、織斑君の真後ろの席に座っている私。残りの3割の視線に耐えつつ、周りの様子を伺う。

 

周りは白一色なのに私だけありきたりなブレザーに暗めのスカート。藍越の制服も悪くはないんだけど、この中じゃ完全に地味なのよね。

 

 

 

「…さん。神波さん?」

 

 

「…え?」

 

不意に教壇の方から声がする。担任の山田 真耶(やまだ まや)先生だ。

 

 

「あのね、『あ』から始まって、今織斑君が終わったから、次は『か』なの。自己紹介、してくれるかな…?」

 

「わかりました」

 

一言そう言って席を立つ。昔から自己紹介は得意だった。いつものように私の特徴を伝えればいっかな…

 

「この度、織斑君のサポーターという形で入学させて頂きました、神波 四季です。サポーターなんて堅苦しい言い方ですけどね…まぁ何やるかっていうと、この美少女だらけの学園で織斑君が()()()()()()ように見張ることです」

 

クラス中に笑い声が響く。当の織斑君本人はというと

 

「やらかすって…何をだよ?」

 

こんな調子。鈍感というか何というか…

 

 

「性格はよくいい加減とか、やる気なさげとか言われますけど…決して漫画の影響とかそんな事は全然ないんで安心してください」

 

 

「身長は156cm、体重は年相応にあります。チャームポイントは3つ、赤髪と緑眼とハスキーボイス。趣味は登山、嫌いなものはハーレム。こんないい加減な女ですけど、()()()()()接してくれると嬉しいかな。一年間よろしくお願いします。」

 

 

こうして私のIS学園での生活が始まるはずだった………

 

 

 

To be continued…

 

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

次回予告

 

第3話 「傷心・焼身・昇進」

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