東方心奪録   作:Agies

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 今回は投稿が遅れてしまってすいませんでした!年度末でバタバタしていてなかなか編集が出来ませんでした。
 ではでは、第十話、お楽しみ下さい。


第十話

 時の流れというのは早いもので、咲雅と咲夜が外の世界に来て半年が過ぎ、とうとう、高校を卒業する。

 

 高校を卒業するのだが、問題が二つほどある。

 一つ、卒業式の会場に八雲紫がいること。

 二つ、卒業式の会場にレミリア・スカーレットがいること。

 この二つをどうにかしないと大変なことになるだろう。

 

「(おい、咲夜、お前のご主人様が来てるぞ)」

 

「(ええ、まずいわね………)」

 

 何をこんなにも二人が焦っているか、それは二人の関係が周囲にバレてしまうからである。

 関係がバレてしまう。というのも、今まで咲夜と知り合いということは誰にも話していない。だから、もし、レミリアが咲夜に話しかけたあと、咲雅に話しかけてきた場合、もしくは紫が咲雅に話しかけてそのあと、咲夜に話しかけようものなら、咲夜と知り合いということがバレてしまう。

 まぁ、別にバレても構わないのだが、面倒くさそうなので、(関係をバラさないようにするほうが面倒だと思うが)バラしていない。

 

「(さて、どうするか………)」

 と、どうしようかと咲雅が悩んでいたとき、自称パーフェクト変態紳士である、雅嶺君が、レミリアを軟派し始める。

 そんな様子を見て咲雅は思う。もう、どうにでもなれ。と。

 

 

 

 

 

 

 

~~

 

 

 

 

 

 

 

 先ほど色々とあったが無事、卒業式を終え、咲雅と咲夜、雅嶺たちは談笑しながら帰宅していた。会場にきていたレミリアは幻想郷に帰り、紫は何故か、咲雅の家で寛いでいる。そんなとき、唐突に雅嶺が話し出す。

 

「おい、咲雅。お前、俺に隠し事してない?」

 

「え?」

 あまりにも唐突だったものなので、思わず聞き返してしまう。

 

「いや、俺の勘違いなら別にいいんだけどな?お前、夏休み開けてから、なんか変なんだよなー」

 

 流石は幼なじみだ。よく咲雅のことを見ている。

 

「………話しづらいなら話さなくてもいいんだけど………」

 

「いや、話すよ」

 そう言って、チラリと咲夜のほうを見て、咲夜のこと、幻想郷というところに行ったことなど、夏の間に咲雅の身の回りで起きたことを雅嶺にはなした。

 

「へぇ、そんなところがあるのか!行ってみたいな!なぁ、咲雅、頼む!おれをそこ(幻想郷)に連れてってくれ!!」

 

「ちょうど、幻想郷の管理者が家にいるから頼んでみるといいよ」

 

「おう!そうするぜ!」

 

 

 

 

 

 

~~

 

 

 

 

 

「お邪魔しまーす!」

 

 咲雅たちは自宅に戻り、雅嶺が幻想郷に行ってもいいかという許可を紫にとりに行く。

 

「紫ーちょっと大事な話があるんだけどー」

 

「はいはい、今行くわー」

 

 そう言って、勝手にとり出した咲雅の煎餅を食べるのをやめ、咲雅たちのほうへ向き直る。

「何かしら?」

 

「こいつを幻想郷に連れてってもいいか?」

 

「ええ、いいわよ。ただ、家族や友人に会う機会が減るけどそれでもいいの?」

 

「はい、たまに顔出せばいいので」

 

「それともう一つ。聞いたとは思うけど幻想郷には妖怪がいるわ。身の安全は保証できないけどそれでもよろしくて?」

 

「はい」

 

「それじゃ、決まりね♪早速いきましょ♪三名様ご案内~♪」

 紫がそう言うと、咲雅たちの足下に突然、スキマが開き、咲雅たちの体に浮遊感が襲う。

 

 

 

 

 

 

~~

 

 

 

 

 

 

「よし、到着」

 

「いてててて、なんでそんな着地が上手いんだよ」

 

「慣れた」

 

「さいですか……」

 

 紫のスキマに落とされ、咲雅は今までに何度か落とされて慣れたせいか、綺麗に着地し、雅嶺は上手く着地ができず、尾骨を打ち付ける。

 

「大丈夫か?」

 

「あぁ、それより案内してくれよ。」

 

 そう言ってすくっと立ち上がると、キョロキョロと、周りを興味深そうに見渡す。

 

「案内するっていっても知らないところのほうが多いと思うけどな」

 

 まずは、人里の咲雅御用達の団子屋に向かおうと、人里の方角へ歩きだす。ちなみに咲夜は紫のスキマによって紅魔館に直接送られたようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~

 

 

 

 

 

 

 

「ムグムグ、ム!ムンン!ムグムグ」

 

「なに言ってるかわかんないんだけど」

 

「うまいな、ここの団子」

 

「だろ?俺のイチオシスポットだ」

 

「ここ以外にも面白いところはあるんでしょ?」

 

「あぁ」

 

「話は変わるんだけどさ、今日俺らどこに泊まるんだ?」

 

 そう言う雅嶺の後ろにある窓からは、夕日が差し込んでいてもう日が暮れることを告げている。

 

「んー、どうしよっか?」

 

「質問に質問で返すなよ。自分の家とかないの?」

 

「ない!」

 

幻想郷(ここ)にいた間、宿はどうしてたの?」

 

「泊まらせてもらってた」

 

「人里に宿屋ってあるの?」

 

「あるよ。たぶん」

 

「はぁ、じゃあ今日はそこに泊まろう」

 

 雅嶺たちは残っていた団子を全部食べ、宿屋へと向かう。

 

 

 

 

 

 

~~

 

 

 

 

 

「ふー、今日は色々あったなぁ」

 

「疲れた?」

 

 咲雅たちは宿屋のチェックインを済まし部屋で駄弁っていた。

 

「あぁ、疲れたよ」

 

「それじゃ、ちょっと早いけど寝るか」

 

「そうしよう」

 

「じゃ、お休み~」

 

 そう言って咲雅は明かりを消す。

 

 

 

 

 

 

~~

 

 

 

 

 

 

 空が明るさを取り戻し、太陽の光によって星々の輝きがかき消され始めた頃、咲雅は起きた。

 

「んー、よく寝た」

 

 大きな欠伸を一つし、今日はどこに雅嶺を案内してやろうかといくつか候補をあげてみる。

 まず、迷いの竹林。あそこは、ちゃんと永遠亭に案内できるかわからないので却下。

 次に魔理沙の家だが、魔理沙がいるかどうかわからないので却下。

 あと案内できるような場所は紅魔館と博麗神社ぐらいしかない。ここは、幻想郷の要の施設ということで、雅嶺には、博麗神社を紹介してやろうと思う。

 そんなことを考えているうちに、雅嶺が起きる。

 

「フワァ、おはよう」

 

「ん、おはよう」

 

「まだ寝てていい?」

 

 眠そうに眼を擦りながら、寝てもいいか。などと戯れ言を吐いてくる。無論、わざわざ人が幻想郷を案内してやるというのだから寝るな。と一蹴する。

 

「ほら、今日は博麗神社に連れていってあげるから顔でも洗って目を覚ましたら?」

 

「博麗神社?」

 

「そう、神社」

 

「ん、じゃあ顔洗ってくる」

 

 そう言って顔を洗ってきた雅嶺とともに、チェックアウトを済まし、昨日、買った団子を食べつつ博麗神社に向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 はい、雅嶺君が幻想郷入りです。今後どのように原作キャラと関わって行くのでしょうか。
 それでは、また次回。
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