魔法少女まどか☆マギカ クロスss/2つの風車と7つの宝石   作:がとーショコラ

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色んな意味での初投稿。これからよろしくお願いします。


第1話 通信

『BADAN』

かつて人類を絶望の淵へと突き落とした存在。彼らは神を名乗り、世界に、特に日本に対して攻撃を開始した。巨大なピラミッドの出現、空飛ぶ髑髏、魔法陣に吸い込まれる人々、これまで軍が倒してきたとされる全ての悪の組織及び怪人の復活。そして、最も恐ろしいもの。

「バダンシンドローム」

『BADAN』がかつて、猿人だった人類に対して与えた絶対服従プログラム。これによって自殺者は急増し、人口は急激に減った。しかし、それらは世界中に存在する強者の集まりである特殊部隊『SPRITS』の活躍によって解決し、また、『BADAN』の大首領JUDOを倒した、とされている。だが、人々は知らない。その影で己の命と存在意義を掛け戦った真の10人の英雄を。その名は・・・

 

魔法少女まどか☆マギカ クロスSS

2つの風車と7つの宝石

 

 

ー都内某所ー

表通りは喧騒に包まれていた。どの人々も皆幸せそうな顔をしている。しかし、その裏では未だに戦いが続いていることを知るものはいなかった。

暗く、道の入り組んだ場所。そこには2つの影が対峙していた。その形からしてその2つは人でないことは容易に想像できた。

 

「トォッ!」

 

その中の一つがもう一人に向かって力強く飛び出した。それと同時に斜め上に掲げられる右腕。

 

「V3パンチ!」

 

技名と共に繰り出される強力な突き。しかし、やられた方はビクともせずに反撃を開始した。

 

「ぐあっ!」

 

胸部に当たり、吹き飛ばされる。

 

「げぇっげぇっげぇっ!どうしたV3!?その程度か!?」

 

下卑た笑い声をあげる怪物。対してV3と呼ばれた方は

 

「ふん。こんなもの、どうということはない。それよりもサイタンク、貴様、力が落ちたんじゃないのか?」

 

と言って、立ち上がり、体に着いた土埃を叩いた。

その言葉にカチンときたのかサイタンクと呼ばれた方は突進の構えをとる。

刹那、月明かりが2人を照らした。V3は緑のボディに白い手袋と赤いブーツをしており、コンバーターラングは3つに分かれており、銀、赤、銀の順に並んでいた。また、頭部は赤で、中央に白いラインが入っており、大きな緑の目に緑色のアンテナが額から2本伸びていた。対してサイタンクは赤色のボディに頭部と肩から2本の大きな角が出ており、筋骨隆々としていた。

 

「死ね!V3!」

 

そう叫び突っ込むサイタンク。この技が決まれば待っているのは勝利。これでおれが・・・!と内心ほくそ笑んでいると、急に力が加わり体の動きを止められる。

 

「な、何!?」

 

戸惑いの声を上げるサイタンク。V3は正面からそれを片手で受け止めていた。顔には焦りと恐怖の色が見えるサイタンク。

 

「つかまえたぞ、サイタンク」

 

落ち着いた口調で、かつ怒りを込めて呟く。

 

「V3チョップ!!!」

 

次の瞬間サイタンクの頭部の2本の角の中の大きいものが折れた。

 

「グギァャァァァァォァァァ!!」

 

ひめいをあげるサイタンク。

その隙にV3は高く飛び、回転し蹴りを入れる。そしてその反動を利用し、さらに高く飛びバク転し、

 

「V3ーー反転キィック!!」

 

その声と共に2度目の蹴りを入れる。

後方へと吹き飛ばされるサイタンク。

その後、ムクリと上半身だけを起こした。

 

「V・・・3ィィ!これで終わったと思うなよ・・・!貴様と闘ったのは時間稼ぎのためだ。貴様は我らの思惑通りの行動をしてくれた・・・!フ、フフフフ、フフフフフ」

 

狂ったような笑い声をあげた後、サイタンクは爆発した。

その後、索敵を終えたV3は人間体に戻ろうとした。しかし。

 

「ッ!変身が解除できないだと!?」

 

驚くV3。直後、脳内に少女の声が響いた。

 

《・・・けて・・・。助けて・・・!!》

(君は、誰だ?)

《お願いです、助けてください!》

(君はいったい)

《私の友達を、ほむらちゃんを、みんなを助けてあげて!!》

(・・・・)

 

ここでV3はこの音声が録音によるものだと気付き、声に意識を集中させる。

 

《今の私達は何もできない!だからお願い、助けて!あなたにしかお願いできないんです!だから、行って!見滝原に!!》

 

それを最後に声は途切れた。V3はもう1度変身解除を試みた。すると体から蒸気が出て解除され始める。

少しずつ蒸気が収まり、その中から一人の青年の姿が見える。

彼の名は風見志郎、またの名を「仮面ライダーV3」。

志郎は先ほどの声について世界各国にいる仮面ライダーに伝えた。仮面ライダーには基本設計として通信機能が付いているため、どこにいようが自分の音声や状態を仲間に伝えることができる。

 

(こちら風見志郎、みんなさっきの声を聞いたか?)

しばらくの沈黙。が、

 

(一文字隼人、風見、俺んとこにも聞こえたぜ。)

 

という返信をはじめに、

 

(本郷猛、こちらも傍受した)

(神啓介、聞こえました)

(アマゾン、声、聞こえた)

(城茂、こっちも聞こえたぜ)

(筑波洋、聞こえました)

(沖和也、聞こえました)

(村雨良、こちらにも聞こえた)

 

と、各ライダーから返信が来た。そして最後に、

 

(結城丈二、風見、僕のとこにも聞こえた)

 

と、志郎の親友からも来た。

そこから互いに音声について話し合った後、誰が見滝原という街に行くかという話になった。が、全会一致で志郎が行くことになった。なぜなら、他のライダーは皆海外へ出ており、志郎のみが一番早く見滝原へ行けるからだ。

 

「分かった。念のため定期連絡は入れる。それと、BADAN残党はどうだ?」

 

全員から残党は少しずつだが処理しているという通信を聞き、リンクを遮断した。

BADAN残党とは文字通り仮面ライダーによって崩壊させられた悪の組織BADANの生き残りである。再生した怪人は300体は優に超えていた。それを10人とSPRITS部隊で簡単に殲滅できるというものではなく、さらに怪人達はBADAN崩壊後海外へ逃げたものが多数存在するとしてライダー達は世界に散らばったーアメリカを本郷猛が、ガモン共和国を一文字隼人が、ヒタチを結城丈二が、スペインを神啓介が、アマゾンをアマゾンが、エジプトをストロンガーが、ノルウェーを筑波洋が、オーストラリアを沖和也が、中国を村雨良が担当し、日本は風見志郎が担当したー。

 

「さて、見滝原という所に行くか」

 

そう呟くと愛車のGT750の改造車に乗り、目的地へと向かった。

 

つづく

 

 

 

 

 

 




次回登場する怪人は磁石イノシシ。3人の少女の前に使い魔、戦闘員と共に現れた目的は何なのか。そして、バイクで見滝原に向かう風見志郎。彼にも魔の手が忍び寄る。
次回、「志郎、見滝原へ行く」にご期待ください。
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