ヒーローは英雄ではない   作:hakusai

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球磨川さんちゅっちゅ

球磨川先輩とパチュリーのからみください!


影の中の霧

 僕の名前は緑谷出久。

 今日から、雄英高校に通い始める高校一年生です。

 雄英高校は、ヒーローの養成所みたいな感じで、将来ヒーローに関わる仕事に就きたい人みんなが憧れる、倍率が300倍にもなる超人気校なんです。

 そんなところに、【無個性】だった僕が入れたのは、ひとえに、“オールマイト”のおかげです。

 オールマイトは、この国のNo.1ヒーローなんです!

 ヒーローランキングでずっと1位を取り続けるくらいみんなのために活動して、みんなから慕われるすごい人なんです!

 そんなすごい人に鍛えてもらったおかげで、僕は雄英高校に入学できたんです。

 オールマイトから、個性を引き継ぐことで、僕は個性を得ました。

 

その個性の名前は──────

 

 

 

───あ、もうこんな時間!早く準備しないと!

 

 

─────

──────────────

─────

 

「出久ー!ごはんできてるわよー!」

 

「はいはーい!いまいくー!」

 

今日は待ちに待った入学初日! なんだけど少し予定の時間よりも起きるのが遅くなっちゃった。お母さんの目線も少し心配の色が見て取れるし……でも、もともと早くいくつもりだったから、遅れるなんてことはないからお母さんももう少し安心してほしい。

 

「いただきます」

 

今日の朝ご飯は、ご飯に味噌汁、焼き鮭というまさに和食の定番みたいな献立だ。入学初日に僕が一番好きなメニューを作ってくれるなんて、流石お母さん。お母さんが作るものは何でもおいしいけど、やっぱり朝はこれが一番だ。

 

(ん……)モキュモキュ

 

ご飯を味わいながら、流れている朝のニュース番組を見ていると、ふと、気になるニュースがあった。

 

《───次のニュースです。

 

昨日、保須市の路地で、複数の人が倒れているという事件が発生しました。

被害者らは、通報を受けたプロヒーローにより病院に運ばれました。

外傷など全くなく、意識ははっきりしているようです。

ですが、全員が、何かしらの原因により心的ストレス障害(PTSD)を負っていたもようです。

また、被害者は全員、指名手配されていた《(ヴィラン)》だった模様です。

 

この事件に関して、警察とプロヒーローは何者かによる犯行と────》

 

 

「……」

 

個性がありふれている現在、こういった事件はたまに起こる。ただ、この事件は被害者が全員(ヴィラン)らしい。ヒーローを目指す身としては、(ヴィラン)が行う犯罪行為を許すことはできないが、それでもプロでない人によって、心に傷を負わされてまで一網打尽にされるのは、なんとなくすっきりしない。

それと、なんとなく嫌な胸騒ぎがする。

今後、この件に関するなにかが、自分に降りかかってくるような、そんな気が……

 

「出久ー! 何ぼうっとしてるの! もう出る時間よ!」

 

「えっ! もうそんな時間!?」

 

と、お母さんに言われた。ニュースに夢中になりすぎてたみたいだ。

あわててごはんを食べた後、急いで着替えを済ませて、

 

「いってきます!」

 

と、お母さんに言って、僕の高校生活はあわただしいスタートを切った。

 

 

─────────────

 

────

 

─────────────

 

『さて? 僕は追われるようなことをした覚えは無いんだけど?』

 

と、彼は世にも珍しい5,60cmほどの長さの螺子を片手に追ってきた者に告げた。その声色は聞くだけでも彼の精神性を読み取ることができて、対峙する者にとっては心を折れないようにするので精いっぱいだった。

 

「わ、私は雇われただけです! なにも知りません!」

 

『ふーん。雇われたら人を追いかけたり、襲ったりしていいんだ。覚えとこーっと。』

 

「そ、そういうわけでは……」

 

『あるんでしょ? だっていま君がそうしているんだから。』

 

「で、でも……」

 

『でも? 襲ったりしちゃいけないって親に習ったとか? じゃあ君は立派な嘘つきの親になれるね!』

 

「…ごめんなさい…私が悪かったです……許してください……」

 

『僕は悪くない。まぁ、君が誰に雇われたのか教えてくれれば、許してあげなくもない。』

 

「ほ、本当ですか!」

 

『うん。勿論だよ。僕は嘘が嫌いだからね。ほら、僕の気が変わらないうちに教えてよ。』

 

「は、はい。…私は、黒霧という人に雇われました…」

 

『その人はどこにいるかわかる?』

 

「会ったのは保須市内のバーです。ですが、彼はワープの個性を持っていたので、どこにいるかはわかりません……」

 

『…ふーん。ありがと。じゃあもうどっか行っていいよ。』

 

「は、はい。それでは……」

 

と、男は早々に立ち去ろうとする。

 

 

 

 

 

 

『ごめん、気が変わった。』

 

 

そういって、彼は男の心臓に──

 

 

 

───螺子を螺子こんだ。

 

『あーあ。だから早くって言ったのになぁ。』

 

彼は無邪気に、それでいて誰から見ても邪気に満ちた顔で笑った。

 

『まぁ、この傷も“無かったこと”にしてあげるんだけどね。』

 

といって、彼は男に触れる。

 

すると、男に刺さった螺子が消えて──

 

 

───男の傷も、()()()()()()()()()()()すべて消えた。

 

『……うーん、久々すぎて調子がわからないや。でもこれで、そろそろ()()の耳には届いたかな?』

 

と、()()()()()()()()学ランについた軽くはらいながら、彼は呟いた。

 

『さて、久々の勝負はどうなるかな? ()()()()()()

 

そう言い残して、彼は表の方へと歩を進めていった。




いやぁ。球磨川先輩素敵ですよね。

てかヒロアカの小説あんまないですね。

もっとあるかと思ってました。


なにはともあれ、誤字、脱字等ありましたら、教えてくださると幸いです。

『じゃあ、また明日とか!』
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