遊戯王ARC-V Undead Duelist 仮面を添えて。 作:羽吹
全治2週間。
大怪我は基本。ライディング・デュエルでD・ホイールが爆発して大怪我をしたのは1ヶ月前だ。
そして今回も2週間の入院である。
病院に居る時間と退院している時間がほぼ同じという意味不明の現象が起きていた。
とはいえ(裏デュエル界の)クイーン防衛戦の怪我に後悔はない。
あのチャレンジャーには死んで欲しくなかった。
だから必死で助けた。お陰で2人とも大怪我をするだけですんだ。生きていられた。
チャレンジャー。
第2の仮面少女デュエリスト・ミア。
それはクイーンである私に挑戦したデュエリストの名前だ。
彼女は強かった。私と彼女の間に実力の差はなかった。次にデュエルをすれば勝敗は分からない。
彼女のD・ホイールはクラッシュした。
私は自分のD・ホイールで彼女を
その結果、私たちは入院したのだ。
なので入院生活は退屈しなかった。私と彼女は同じ病室だったからだ。彼女と病室でデュエルを敢行したり、難癖を着けてきた病院のデュエリスト共を2人で纏めあげて病院を占拠したりしていた。
連絡先等も交換した。
彼女とはこれからも交流はあるだろうと思う。
ーーー
ご主人様に怒られた。
たった1ヶ月でD・ホイールを2台もクラッシュさせたのだ。当然のことだった。
いくら私でもこんな頻度でクラッシュはしない。
今回は相手が強すぎたのだ。私もいつも以上に本気でデュエルをしていた。
だからD・ホイールへの負荷もいつもよりかかったのだ。私のせいじゃない。
などと言い訳をしたのに。むぅ。
まあその事もあって、新しいD・ホイールはチューニング中だ。私の身長でバイクに乗るには相当にカスタマイズが必要なのだ。直ぐには完成しない。
その間はスタンディングデュエルが中心になるだろう。普通の電撃デスマッチだ。
もっと、こう。ダメージを受ける毎に意識が遠退いて逝くようなデュエルがしたい。
闇のデュエル、したいなぁ……。
そういったアイテムって存在しないのかな。調べて、有ったら購入してみようかしら。
千年アイテムは無いだろうけど。類似したものはGXにはあった。なければ自分で儀式を執り行うのもありかな。オーダーメイドの闇のアイテム作成。楽しそう。
千年アイテムの為には99人の生け贄が必要だった。一つ作るのに何人必要だろうか。分からない。生け贄なしで作れればいいのだけど。
今日は日曜日。裏デュエルは謹慎中。
だから、今日は遊勝塾に行こうと思う。塾の説明を聞きに行こうと思う。説明会だ。
エンタメデュエル。
塾は開いているのか不安だったが、電気は着いていた。やっているらしい。
「何だお前は! 遊勝塾をこそこそと覗いて!
けしからん! 道場破りか! デュエルだ!」
塾の外観を観察していると凄みのある声が聞こえる。
「いや、私は遊勝塾を見に来ただけで……」
「聞く耳を持たん! 男、権現坂!
親友が所属する塾を護って見せよう!」
デュエル! とディスクが起動する。
逃げられない。
上等だ。私にデュエルを申し込むその心ごと丁寧に捩じ伏せてやりたい。
だが、この人は言った。
自分と遊勝塾は関わりがあるのだと。
これから入塾する(予定の)塾の関係者を壊しました、は洒落にならない。それは殴り込みだ。
仕方ない、電撃も痛みもない普通のデュエルをするしかなさそうだ。
闇のアイテムがあれば面白いことになるのに。
「俺の先行だ! 手札から《星見獣ガリス》を見せることで効果を発動!
自分のデッキの一番上のカードを墓地に送り、そのカードがモンスターだった場合そのモンスターのレベル×200のダメージを与え、このカードを特殊召喚する!
違った場合はこのカードを破壊し墓地に送られるが、俺のデッキでは問題はない!
俺が墓地に送ったのは《超重武者ジシャーQ》! レベルは4だ! よって800のダメージをお前に与える!
更に《超重武者ヒキャーQ》を手札から特殊召喚する。このカードは自分の墓地に魔法・罠が存在しない場合、手札から特殊召喚できる! この方法で特殊召喚した場合『超重武者』モンスターしか特殊召喚できない!
行くぞ! 俺は《星見獣ガリス》、《超重武者ヒキャーQ》の2体をリリースする!
動かざること山の如し。不動の姿、今見せん!
アドバンス召喚、《超重武者ビッグベンーK》!
《超重武者ビッグベンーK》は召喚・特殊召喚に成功した時、守備表示にできる。
《ビッグベンーK》の攻撃力は僅か1000だが、守備力は3500だ! そしてこのカードがフィールド上に存在する場合、自分フィールドの『超重武者』モンスターは守備表示のまま守備力をもって攻撃できる!」
叉槍を振り回して現れる大きなモンスター。
私からは見上げてもその全貌を確認することができない。
「まだだ! 手札から《超重武者装留マカルガエシ》を《ビッグベンーK》を対象に発動する!
自分の手札・フィールドのこのカードを装備カード扱いとして対象のモンスターに装備する!
このカードが装備されたモンスターは1ターンに1度だけ効果では破壊されない!
これで俺のターンは終了する!」
ベンケイを模した機械のモンスターが数珠状のモンスターを握り、装備した。
それにしても、ベンケイか。
ベン・ケイ1キルを思い出すな。
相手のデッキはフルモンのデッキみたいなので、全然違うのだけど。
「私は手札から魔法発動。《名推理》。
相手はモンスターのレベルを1つ選択する。通常召喚可能なモンスターが出るまで自分のデッキを捲り、出たモンスターが宣言されたレベルのモンスターならば墓地へ。違う場合はそのモンスターを特殊召喚し、それ以外のカードは全て墓地に送る。
さあ、レベルを1つ宣言しなさい」
どんなデッキかも分からない状態のこのカード。
それは相手が普段意識するデッキを明らかにすることにもなる。その人が居る環境が分かる。
「くっ、運任せのカードか……! 男らしくない!
俺はレベル4を宣言する! さあ、捲れ!」
私は女だ。男じゃない。
それに、最後の台詞だけ聞くとセクハラである。
この変態め。
「4枚目のカードが通常召喚可能なモンスター。
レベル6《ヴァンパイア・グレイス》ね。
残念でした。ハズレよ。私は《ヴァンパイア・グレイス》を特殊召喚する!
……フルモンスター相手だけど、いいか。野良デュエルだしね。
フィールド魔法《ヴァンパイア帝国》を発動!
これによってアンデット族モンスターの攻撃力はダメージ計算時のみ500アップする。
更に《ヴァンパイア・グレイス》の効果を使う。
1ターンに1度カードの種類を宣言して発動する。相手は選択された種類のカードをデッキから墓地に送る。
私が宣言するのは、当然モンスターよ」
「何をぼそぼそと! 言いたいことがあるなら、はっきりと言わんかぁ!
俺は《超重武者グロウーV》を墓地に送る!」
フィールドが薄く霧に包まれる。
まるで中世の城のような風貌の建物が立ち並ぶ。
ここはヴァンパイアの潜む帝国。
「言いたいこと(貴方の勘違い)はデュエルが終わってからハッキリと言わせてもらうわ!
《ヴァンパイア帝国》の効果を発動!
1ターンに1度相手のデッキからカードが墓地に送られた時、自分の手札・デッキから闇属性の『ヴァンパイア』モンスターを1体墓地に送って発動する。
フィールド上のカード一枚を破壊する!
私は装備カードになっている《マカルガエシ》を破壊する! お前の血は何色だぁ!」
ビッグベンーKのもつ数珠が破壊され、しかしビッグベンーKは自身の持つ槍を構え直して闘気は衰えさせていない。
「《ヴァンパイア帝国》の効果で私が墓地に送ったのは《ヴァンパイア・ソーサラー》よ。
そして、そうね。こうしましょう。
《ヴァンパイア・グレイス》をリリース!
通常召喚! 《砂塵の悪霊》!
このカードはスピリットモンスター。そのカード郡は特殊召喚できず、召喚・リバースしたターンのエンドフェイズに手札に戻る。
だけど、その効果は強力なものばかりよ。
《砂塵の悪霊》の効果。召喚時にフィールドの表側表示のモンスターを全て破壊する。
《超重武者ビッグベンーK》を破壊する!」
マカルガエシを失って破壊耐性を無くしたビッグベンーKは砂に飲まれていく。
赤黒い悪霊が。砂の悪霊が。
巨大な機械を見下ろす。そう、見下ろしたのだ。
巨大な機械は砂地獄に飲まれていた。
叉槍を振り回そうとして、だが砂が間接部に入り込んで動くことは出来なくなっていた。
「これで貴方のフィールドにモンスターはいない。
《砂塵の悪霊》の攻撃! ダイレクト!」
「そんなものは効かん!
俺は墓地の《超重武者グロウーV》を除外する!
相手モンスターが直接攻撃宣言時にこのカードを墓地から除外して発動する!
デッキトップのカードを捲る。そのカードが『超重武者』ならば手札に加え、攻撃宣言をしたモンスターの攻撃力を0にする!
《超重武者カゲボウーC》を捲った!
よって《砂塵の悪霊》の攻撃力は0!
これで俺へのダメージは《ヴァンパイア帝国》でアップする500ポイントだけだ!」
砂が彼を覆う瞬間、下から腕が彼を包み込んだ。
グローブが彼を守ったのだ。
でも、グローブで砂から守ることはできるのだろうか。謎である。
「メインフェイズ2に移行する。
私は墓地から《シャッフル・リボーン》を除外。
このカードを墓地から除外して、自分フィールド上のカード1枚を対象に発動できる。
そのカードを持ち主のデッキに戻してシャッフルし、その後に1枚ドローする。
しかし、エンドフェイズに手札を1枚除外する。
私は《砂塵の悪霊》をデッキに戻してシャッフル。1枚ドローする!
カードを2枚セットして、ターンエンド。
エンドフェイズ《シャッフル・リボーン》の効果で、手札から《ゴブリンゾンビ》を除外するわ」
私のライフは3200。
相手のライフは3500。
私にしては珍しく、大人しいデュエルだ。
(くっ……《超重武者ビッグベンーK》を破壊された。《マカルガエシ》を着けた上で破壊されるとは……!
墓地の《ビッグベンーK》を蘇生するカードは無い。引くしかないのだ!)
「俺のターン! ドロー!
……よし! よく来てくれた!
俺は《超重武者カゲボウーC》を召喚する!
そしてこのカードをリリースして効果を発動!
手札から『超重武者』モンスター1体を特殊召喚する! 来い! 《超重武者ビッグベンーK》!」
再び機械の巨体が現れる。
その手に握られた叉槍が私に向けられて。
「行くぞ! バトルだ!
《ビッグベンーK》でダイレクトアタック!」
「罠発動! 《闇次元の解放》!
その効果によって除外されている闇属性モンスターを特殊召喚する!
守備表示で現れろ! 《ゴブリンゾンビ》!」
時空に裂け目ができる。
そこからゴブリンゾンビが現れた。しかし直ぐに槍に貫かれて消えていった。なーむー。
「墓地に送られた《ゴブリンゾンビ》の効果。
私は守備力1200以下のアンデット族モンスターを手札に加えることができる。
《シャドウ・ヴァンパイア》を手札に加える」
「またヴァンパイアモンスターか!
だが! 《カゲボウーC》は『超重武者』モンスターが効果の対象になった時、墓地から除外することでその効果を無効にして破壊する!
《ヴァンパイア帝国》の効果は使えまい!
俺はこれでターンエンドだ!」
(俺の残りの手札は《超重武者装留バスター・ガントレット》。これは『超重武者』モンスターのダメージステップに手札から捨てて発動でき、その守備力を元々の倍にできる。
だが、今は破壊を無効にできる《超重武者装留ファイヤー・アーマー》が欲しかった。
何故引けなかったのか。それは俺の心に迷いがあったからだ。この相手は卑怯なことはしていない。俺は道場破りだと思ったが、今はその判断に確信を持てていないのだ。
だが今はデュエル中。今は集中しなければならんというのに……! まだまだ未熟だ!)
手札の1枚に目配せをして相手はターンを終了した。
ということは、あれは手札誘発のモンスター。
前のターンから考えるに攻撃へのカウンターだろう。《火車》をサーチして《ビッグベンーK》を戻しても良かった。
でもそれはエンターティイ↑ンメントじゃない。
裏デュエルなら遠慮はしないのだけど。
(《デーモン・カオス・キング》を使いたい、使いたい。使いたい!
融合もシンクロもエクシーズも使えないのは不便だ。本当に。シンクロからデュエルがどれだけ変わったのかが良く分かるわ……。
まあ、相手もエクストラデッキは使ってはいない。甘えたことは言っていられないか)
「私のターン! ドロー!
《闇の誘惑》を発動! その効果によりカードを2枚ドローして、手札の闇属性モンスターを除外する。
《シャドウ・ヴァンパイア》を除外。
更に手札から《生者の書-禁断の呪術-》を発動!
このカードは自分の墓地のアンデット族モンスター1体を選択して特殊召喚し、相手の墓地のモンスター1体を除外する。
私は《ゴブリンゾンビ》を特殊召喚して《超重武者カゲボウーC》を除外する!
更に魔法《団結の力》を発動する!」
「《団結の力》だと……! だがお前のフィールドには1体しかモンスターはいない!
それでは《超重武者ビッグベンーK》の守備力を越えることはできない!」
いいや、これでいい。
火車で戻すのは相手モンスターへの愛を感じないけど、これには十二分に愛がある。
「勘違いをしないで欲しいわね!
私が《団結の力》を装備させるのは《ゴブリンゾンビ》じゃない! 《超重武者ビッグベンーK》よ!」
「何っ!? そんなことをして何の意味がある!」
何って? それはね。
「ファンサービスよっ!
私は墓地から《ヴァンパイア・ソーサラー》の効果を発動する! このカードは墓地から除外して発動できる。このターンに1度だけ、自分は『ヴァンパイア』モンスターをリリースなしで通常召喚できる!
《ヴァンプ・オブ・ヴァンパイア》!
更に《ヴァンプ・オブ・ヴァンパイア》の効果を発動する! このカードが召喚に成功した時、このカードより上の攻撃力を持つ相手フィールドのモンスター1体を対象に発動できる! そのモンスターをこのカードに装備カードとして装備する!」
「何だと! そのモンスターの攻撃力は2000!
だが《超重武者ビッグベンーK》は1000だ! 《団結の力》を合わせても……。
っ、《ヴァンプ・オブ・ヴァンパイア》か! そのモンスターが増えたことで《超重武者ビッグベンーK》の攻撃力は2600に上がっている!」
団結の力によってビッグベンーKは赤く光っていた。普段の3倍は速そうだ。
「《ヴァンプ・オブ・ヴァンパイア》!
《超重武者ビッグベンーK》を虜にするがいい!
そして攻撃力は装備したモンスターの元々の攻撃力分アップする! よって《ヴァンプ・オブ・ヴァンパイア》の攻撃力は3000になった!
ヴァトル! これがファンサービスだ!
自分のモンスターの力を味わうがいい!
《ヴァンプ・オブ・ヴァンパイア》でダイレクトアタック! ヴァンプ・サック!」
「だからファンサービスとは何なのだ!
そんなものはファンサービスではないっ!
そもそも俺はお前のファンではない!
っ、うぉおおおおおおおおおおおおおっ!」
ーーー
「何っ!? 入塾希望者だと! そ、そうだったのか。それは悪いことをした。
この男権現坂。誠心誠意詫びねば気が済まん!」
悪かった! と頭を下げられた。
何でも途中から違和感には気付いていたらしい。
私が道場破りで無いと分かった所でデュエルを中断するような事ではないからね。仕方ないね。
「貴方は遊勝塾の人でしょう?
なら、遊勝塾の塾長か講師の人を呼んでくれない? まずは見学でもしたいのだけど」
「それは構わんが、俺は遊勝塾に所属して居らん。
俺の実家は『権現坂道場』でな。跡取りなのだ。
少し待っていろ。遊勝塾の塾長に話をしてくる」
そうなのか。そう言えば不動のデュエルが何とか聞いたことがあるような気がする。
私は世間の話題には疎いのだ。
有名人らしい榊遊勝のことすら知らなかったのだ。推して知るべしである。
暫くロビーで待っていると、ン熱血指導ゥ! しそうな人が出てきた。
そういえばLDSにもいたな。似たような人。
「君が入塾希望の女の子かなっ!?
ははっ、本物だ! 本当に居たぞ!
入塾希望者が! 何ヵ月ぶりだろうか……!」
いきなり手を握られて上下に振られる。
あの、何してるの? と思っていると、その頭にハリセンが落ちた。痛そう。
「折角の入塾希望者を怖がらせてどうするの!
ごめんね。お父さんが……って、貴女! 同じクラスの、えっと。名前。……あれ?
その、ゴメン! 貴女の名前忘れちゃった!
お、教えてもらえるかな、なんて。その……」
「構わない。目立たないようにしてるから、名前を覚えていなくても仕方ない。
私は
結と呼ばれるよりも、遊歌と呼ばれる方が好きだから、できればそう呼んで欲しい」
私の正体が美少女仮面・ユーカちゃんだなんてそんなことはない。きっと。
「うん。遊歌、ね。覚えたわ。
それで、遊勝塾の入塾希望って本当?
あっ、ここには遊矢も居るの。
榊遊矢よ。ほら、同じクラスのいつも馬鹿やってる、あの子。私の幼馴染みなの」
「うん、分かったからちょっと落ち着いて。
取り敢えず今日の所は見学だけだけど、多分入塾はすると思う。
榊君について言われても……。私は彼とは関わりはないから、何も言えないの。
柊さんはここの生徒なの? さっきお父さんって言ってたけど……」
親が経営しているのかな。
設立者が榊遊勝だということは、多分榊遊矢はその子供。家族ぐるみの付き合いだろうね。
「柚子でいいわよ。私は
私もここの生徒よ。で、この暑苦しいのが私のお父さん。ここの塾長なの。
ほら、お父さんも挨拶! 早く!」
「あ、ああ。俺は柊修造。ここの塾長だ。
今日は見学だったね。好きに見ていってくれ!
それで、遊歌ちゃんは、その、榊遊勝先輩のことは何か知っていたりしないかな?」
ああ、そう言えば行方不明だったな。
「いえ、何も知りません。
今何処に居るのか、なども知りませんが、そもそも榊遊勝さんの名前を聞いたのも最近なのです。
力になれなくて申し訳ありません」
「そうか……。いや、いいんだ。
君に何か責任があるわけじゃないんだ。
そうだ! 榊先輩の事をあまり知らないんだったね。だったら聞いていくかな?
この塾を設立した伝説のエンタメデュエリスト、榊遊勝というデュエリストについて」
ああ! それってハネクリボー?
「そうか、聞いてくれるか!
あれは十年前のことだ……。俺はデュエルギャング共と昼夜を問わずに連続でデュエルを…………」
ーーー
疲れた。非常に疲れた。
非常食を発動して、ゴブリンのやりくり上手を3枚墓地に送って3000のライフを回復したい位には疲れていた。
まさか1時間近く永遠聞かされることになるとは思わなかった。
途中で柚子は何処かに行くし。
お陰でまともに見学すら出来なかった。
分かったことはあんまり良い設備は無いと言うことくらいだった。良い設備は評価基準には無いので、別に構わないのだが。
「はぁ、闇のアイテム。なかなか見つからないなぁ……。やっぱり無いのかな?
いやでも、まだ探し始めたばかりだし。
無ければ千年アイテムを真似て作ってみよう。
幸い死体はなくても、一部なら有るしね」
とは言え、金の精錬方法なんて私は知らない。どうやって作れば良いんだ。道具もないのに。
「うん? LDSに錬金術? 何これ?
……人が行方不明になった錬金術……?」
これ、明らかに怪しい。調べてみようか。
このお話は一話一話が遊戯王の各シリーズをテーマにして書いています。
今回はZexal。次は東映版遊戯王になります。
場面転換に説明が少ないなぁ。
まあデュエルが書ければそれで満足なのだけど。
完全に自己満足の小説ですが、お付き合い頂けると嬉しいです。
【今日の演出】
権ちゃんがガリスを使っているのは、本来は巨大化を使う予定だったからです。ヴァンプさんは同じ攻撃力を対象にしないので変更されちゃったのです。
大きいビックベンーK。超ビックベンーK。書きたかったなぁ……。