遊戯王ARC-V Undead Duelist 仮面を添えて。 作:羽吹
キャラ崩壊しています。
次から治れば、いいなぁ(願望)
知らない天井だ。
薄目を開ける。体を起こそうとして、ズキンと節々に痛みが走った。この痛みは闇のデュエルの結果だろう。
私はお洒落眼鏡マフラーと闇のデュエルを行い、引き分けた。ライフが0になった私たちは2人とも敗者への罰ゲームを受けたのだ。
どんな罰ゲームを受けたのかは不明だが、闇のアイテムが普段よりも大きな力を使ったのは確かだ。お陰で暫くは腕の激痛は引かないだろう。むぅ。
それにしてもここは何処だろうか。周りを見渡して見ても見覚えがない。と言うか廃墟だ。瓦礫が散乱している。
サテライト並みに酷い環境である。まさか罰ゲームで周囲を破壊しちゃった? 遂にやっちゃった?
いや、建物の様式は私の知らないものだ。これはZexalの建物に近いような気が……?
「起きたか。体は大丈夫か?」
「榊、君……?」
そこには榊君がいた。髪の毛の色が違う気がするけど多分光の反射とかそう言ったものだろう。
「榊君、ここは何処?」
「……誰と間違えているのかは知らないが、俺はその榊君ではない。俺はユート。ここでレジスタンス活動をしている」
そうなのか。確かに細部は違う気がする。髪型とか雰囲気とか。いや、良く見たら完全に別人じゃないか。どうして私は間違えたのだろうか。不思議だ。
「レジスタンス……?」
「そうだ。覚えていないか? 少し前に融合使いが俺たちの街を襲い、人をカードに変えていったことを……!
恐らく、君は運良く奴等の魔の手から逃れてこんな辺境で隠れていたのだろう。もう大丈夫だ。俺と、今は索敵に出ているがもう一人のレジスタンスが来た。街の方にキャンプがあるんだ。君もそこに来るといい」
融合使い? 眼鏡マフラーが言っていたアカデミアのことかな。もう侵略されたの? 早すぎないかな……。
そう言えば、アカデミアと関わったら赤馬社長に連絡しなければならないんだよね。
「あれ、圏外……? そんな筈は……」
「ユート、アカデミアだ! 数十人は居る! 俺たちだけで対処できる数ではない! 一旦引くぞ!」
唐突に大きな声が降ってくる。ゴーグルとマスクで顔の八割は隠している、端から見れば明らかな不審者ルックの人物が飛び込んできた。
「お前、起きたのか。なら一緒に来い!
ユート、確かこの近くには地下シェルターがあった筈だ。非常用だか、そんな用途でな。そこに隠れるぞ!」
一喝。成り行きで私も不審者と榊君もどきと一緒に地下シェルターまで短距離マラソンをするはめに。私、今スカート履いてるんだけど。ねぇ。
「地下シェルターに隠れるんだ!」
「閉じこめられた……」
「罠か……!」
そんな筈があるか。君たちの街じゃないの?
「何で閉じこめられてるのよ!」
「仕方ないだろう。ろくに整備されていなかったのか、入口が壊れたんだ。もうどうしようもない」
どうしようもない(キリッ)ではない。
これからどうするつもりなんだ、君たちはっ!
「ユートの言う通りだ。今はここで身を隠し、アカデミアが引いた後に入口を壊して出れば良……」
「生体反応です! この下から生体反応があります! エクシーズの残党でしょう! 人狩りしますか?」
「打って出るぞ! ユート! アカデミアの連中は根こそぎ鳥葬してやろうではないか……!」
もうやだこいつら。計画性の欠片も無いんだけども! 良く今まで生きてこれたね!
「行くぞ! 《RRライズ・ファルコン》!
開かない扉を壊して、アカデミアを殲滅する!」
「そうだ! 《幻影騎士団ブレイクソード》!
開かない扉を壊して、アカデミアに対抗する!」
「いや、扉が開かないのは貴方たちが壊したからでしょう? それに当たり前にモンスターが実体化するのね……。まあいいけど。私だって
そうは言っても、融合と敵対しているのに融合モンスターのドラゴネクロは出せない訳で。
あれ? あの二人が出したのって、確かエクシーズモンスターじゃなかった? ……まあいいや、取り敢えずは効果モンスターでこの場は乗り切ろう。
「《真紅眼の不死竜》! 開かない扉を壊して私をアカデミアの所まで運んでくれる?」
ぎゃぁあああああ! と不死竜は楽しそうに鳴いた。私も端から見てれば楽しかったよ、きっと。
ーーー
「《ライズファルコン》! アカデミアを駆逐しろ! ブレイブクロー・レヴォリューション!」
爆撃。轟音と共に街が焼け、燃え、破壊される。だが、同時に敵の数も目に見えて減ってきている。
「《ブレイクソード》! その身を持って闇を切り裂け! ブロークン・ファンタズム!」
対してこちらは抑え目だ。敵に巻き込まれて切られ、壊されるる建物はあれど、被害は最小限に留めている。
「《真紅眼の不死竜》! 取り敢えずノリで攻撃! アンデット・メガフレア!」
爆風。建物には一応は考慮されて放たれてはいるが、着弾の爆風が建物を薙ぎ倒しており、ライズファルコンと変わらない被害をあげていた。
「ふははははっ! 粉砕! 玉砕! 大喝采!」
テンションの高い街の惨状を現す言葉と同時に、可愛らしい声が響く。
「これ以上はっ!」
「わたしたちがっ!」
そして、それをぶち壊す野太い声。
「させないわよぉっ!」
可愛らしい声の二つの声と野太い声が重なる。
「罠発動!
《聖なるバリア-ミラーフォース-》!」
キンっ、と街への被害をもたらす爆風が止まり。まるで跳ね返るようにその衝撃がこちらに帰ってくる。
「速攻魔法! 《禁じられた聖衣》!
これで《真紅眼の不死竜》は破壊されない!」
真紅眼の不死竜
「…………おい。俺の《ライズ・ファルコン》……」
「……済まない。《ブレイクソード》……っ!」
「……あっ」
恨みがましい声に振り向いて気付く。
そう言えば、この人たちと一応は共闘してたんだっけ……?
「仲間割れか! 醜いわね! 私を見なさい!
この完成された美しい肉体とボディをっ!!」
野太い声が廃墟と化した街に否応にも響き渡る。
それに呼応するように幼い少女の声が聞こえる。
「私たちがっ!」
小さい子だ。羊を模したもふもふとした帽子を被って、精一杯の背伸びをするピケルに似た女の子。
「私たちこそっ!」
黒い子だ。小さい手に鞭を持ちながら見下ろして、ちょっとおしゃまに笑っているクランに似た女の子。
「オベリスクフォース三人衆っ!!」
と、声に出したのは筋肉。盛り上がる上腕二等筋にはち切れそうな女性用のブレザーから覗く逞しすぎる胸板。丸太のような大きさの太股がミニスカートから露出する巨体の男。そう、男。
「へ、変態だー!」
思わず叫んだ。叫ばざるをえないほどの酷すぎるビジュアルに一瞬意識が飛びそうになって、何とか持ち直す。
「あなたたちはエクシーズの残党ねっ!
私の可愛いハンティングゲームの仲間たちと楽しく人狩と洒落込まして貰うわよ?」
「私はあの不審者ねっ!」
「じゃあ、私はあの茄子! 焼き茄子食べたい!」
「良いわよぉ! それじゃあ私はあの小さな女の子ね! どんな声で鳴いてくれるのかしら! 楽しみねっ!」
ぇ、えぇぇえええええっ!? 私があの変態の相手をするの? 嫌だよ! 流石にあれは嫌だって!
しかしそんな声にならない渇いた叫びはあの二人には届かず、私は仕方なく変態とデュエルをすることになるのだった。
ーーー
「デュエル!」
真紅眼の不死竜に乗りながらの空中デュエル。
デュエルディスクが私の先行を示して、デッキからカードを五枚引く。
「私の先行。手札から《魔の試着部屋》を発動! ライフを800払い、デッキの上から4枚捲り、その中のレベル3以下の通常モンスターを特殊召喚する!
《死者の腕》《ゾンビランプ》《さまよえる亡者》を特殊召喚! 更に永続魔法《冥界の宝札》を発動。2体のリリースによるアドバンス召喚成功時に2枚ドローする。
《ゾンビランプ》《さまよえる亡者》をリリースして《真紅眼の不死竜》を通常召喚! 《冥界の宝札》で2枚ドロー! 続けて《馬の骨の対価》を発動。《死者の腕》をリリースして2枚ドローする。カードを3枚伏せてターンエンド!」
【クラッシャー・ユーカ】
LP3200
手札2枚
場 《真紅眼の不死竜》
永続魔法
《冥界の宝札》
伏せカードが3枚
「私のターン! ドロゥ!
手札の水属性モンスターを墓地に送って《鬼ガエル》を特殊召喚。《鬼ガエル》は特殊召喚成功時にフィールド・デッキからレベル2以下の水属性、水族モンスターを墓地に送れるわ。《
そして《鬼ガエル》をリリースして《デスガエル》を召喚! 《デスガエル》はアドバンス召喚成功時に墓地の《悪魂邪苦止》の数まで手札・デッキから《デスガエル》を特殊召喚できる! 私は2体の《デスガエル》を特殊召喚!
これで私のフィールドには《デスガエル》が3体揃ったわ! 手札から魔法発動! 《
ゲコ。と蛙が鳴いたらゲコォ! げこぉ? と答える鳴き声が帰ってくる。一匹入れば三匹はいるのがこのデスガエルなのだろう。
ぽんっぽんっ、と出てくるモンスターには愛嬌はあるのかもしれないが、デュエリストが致命的に目に毒である。劇毒である。
「速攻魔法《我が身を盾に》! 1500のライフを払い、自分フィールドのモンスターを破壊する効果を含むカードの発動を無効にして破壊する。
さっきはちょっとミスしちゃったからね。何回も同じミスは繰り返さないわよ!」
「なら《サルベージ》を発動して墓地の《悪魂邪苦止》2体を回収、《強欲なウツボ》でこの2体をデッキに戻して3枚ドローする。そして《融合》を発動!
融合召喚! 《ガエル・サンデス》!」
☆8 ATK2500
《ガエル・サンデス》
巨大な蛙だ。デスガエルを大きくした、というよりは別の蛙になったと言うべきだろう。デスガエルが雨蛙ならガエル・サンデスは牛蛙だろうか。私は蛙に詳しくはないので、確証は持てないのだが。
「バトル! 《ガエル・サンデス》で《真紅眼の不死竜》に攻撃! デスコーラス・ハウリング!
カードを1枚伏せてターンエンドよ」
「貴方のエンドフェイズに罠発動! 《第一の棺》! この効果でデッキから永続魔法《第二の棺》を場に出す!」
巨体の蛙の鳴き声に当てられた不死竜は絶叫を上げて暴れだした。翼を旋回させて咆哮する不死竜を撫でて、私は近くのビルの屋上に跳び移った。
【かえるさんです!】
LP4000
手札1枚
場 《ガエル・サンデス》
伏せカードが1枚
【通常アンデット・ユーカ】
LP1600
手札2枚
場 伏せカードが1枚
永続罠 《第一の棺》
永続魔法《第二の棺》
永続魔法《冥界の宝札》
「私のターン! ドロー!
罠発動《凡人の施し》。カードを2枚ドローし、手札から通常モンスター《ゾンビランプ》を除外する。
そして《シャッフル・リボーン》を発動。墓地から《真紅眼の不死竜》を特殊召喚! 更に《トライワイトゾーン》を発動して《死者の腕》《ゾンビランプ》《さまよえる亡者》を特殊召喚! 《ゾンビランプ》《さまよえる亡者》をリリースして《真紅眼の不死竜》を召喚。2枚ドロー!
そしてレベル7の《真紅眼の不死竜》2体でオーバーレイネットワークを構築する!
エクシーズ召喚《
その竜は死んではいない。死ぬ前の不死竜の姿に鎧を纏って廃墟の空を悠々と飛び回る。
私はその背中に当たり前のように飛び乗ってこの街を空から見渡した。砕かれたハート型のモニュメントが視界に入って、私は漸く悟る。
ランク7 ATK2800
《真紅眼の鋼炎竜》
(ここ、ハートランドシティ……? 本当にあるの? ……後であの2人に説明してもらおう。今はデュエル。
ガエルデッキと言うことはあの伏せカードは《フロッグ・バリア》だと読むけど、どうなるかな?)
「更に《馬の骨の対価》で《死者の腕》をリリースして2枚ドローする。バトルよ! 《真紅眼の鋼炎竜》で《ガエル・サンデス》に攻撃!」
「罠発動! 《針虫の巣窟》! デッキトップから5枚のカードを墓地に送るわ!
墓地に送ったカードは《黄泉ガエル》3体と《粋ガエル》2枚よ! 《ガエル・サンデス》は墓地の《黄泉ガエル》の数×500ポイントの攻撃力をあげる! よって攻撃力4000!」
ガエル・サンデスの頭上に黄泉ガエルが現れ、パトラッシュを迎えに来たようにくるくると歌い出す。
その歌にガエル・サンデスの歌が重なる。四重奏になった蛙の歌が真紅眼の鋼炎竜を迎え撃って。
「《真紅眼の鋼炎竜》の効果! 相手が魔法・罠・モンスターの効果を発動する度に500のダメージを与える!
そして速攻魔法《九十九スラッシュ》! 自分のモンスターが自身の攻撃力よりも高い攻撃力を持つモンスターに攻撃するダメージステップ時に発動できる。ダメージ計算時のみ、お互いのライフの差だけ攻撃力を上げる!
貴方のライフは《真紅眼の鋼炎竜》の効果を受けて3500。私のライフは1600。よって1900ポイントの攻撃力がアップする!」
弾き返される。翼を開いて滞空する真紅眼の鋼炎竜の口胞が熱されて、連続で火炎弾が発射された。
焼け焦げたガエル・サンデスは仰向けに吹き飛ばされて、微かに痙攣をした後に動かなくなった。
「カードを1枚セットしてターンエンド!」
【ド変態ガエル】
LP2800
手札1枚
場 無し
【エクシーズの残党・ユーカ】
LP1600
手札2枚
場 《真紅眼の鋼炎竜》
伏せカードが1枚
永続罠 《第一の棺》
永続魔法《第二の棺》
永続魔法《冥界の宝札》
「私のターン! ドロゥ!
スタンバイフェイズに墓地から《黄泉ガエル》を特殊召喚。《黄泉ガエル》は自分のフィールドに魔法・罠が無い場合、自分のスタンバイフェイズに墓地から
この瞬間、手札から《エネミーコントローラー》を発動! ←、→、A、B! このコマンドによって《黄泉ガエル》を爆☆殺して貴女のモンスターのコントロールを得る! これは全てスタンバイフェイズの行為よ。よって再び《黄泉ガエル》を墓地から特殊召喚するわ!」
鋼炎竜の四肢にエネミーコントローラーから伸びた糸のようなものが絡まる。鋼炎竜は糸から逃れようと抗うが、その抵抗虚しく操られてしまう。鋼炎竜の咆哮が私にはどこか哀しそうに聞こえた。
私は暴れる鋼炎竜から近くの瓦礫の山の上に跳び移り、デュエルを続行させる。デジャビュである。
「だけど《黄泉ガエル》の効果は発動された! よって《真紅眼の鋼炎竜》の効果で500ダメージ! 《エネミーコントローラー》はコントロール奪取に使われた為、ダメージは無い!」
「ふふん、それでも貴女のフィールドはがら空きよ! 《真紅眼の鋼炎竜》! あなたの主人を攻撃しなさい!」
真紅眼の鋼炎竜の攻撃。メガフレアが私の目前に迫ってきて、真紅眼の鋼炎竜が一際大きく鳴いた。
「罠発動! 《墓地墓地の恨み》!
相手の墓地のカードが8枚以上の場合、相手フィールドのモンスターの攻撃力を0にする!
だけど、カードを発動したことで私は《真紅眼の鋼炎竜》の効果で500のダメージを受ける!」
「いいでしょう! 私は墓地の《デスガエル》2体を除外して《粋ガエル》2体を特殊召喚!
カードを1枚伏せてターンエンドよ!」
「貴方のエンドフェイズに《真紅眼の鋼炎竜》は私のフィールドに戻ってくる! そして《第一の棺》の効果が発動する。デッキから《第三の棺》を場に出して、《第一の棺》《第二の棺》《第三の棺》を墓地に送る! これによって棺に納められたファラオが復活する!
特殊召喚《スピリッツ・オブ・ファラオ》!」
その者は仮面を着けている。黄金の装束を身に纏い、黄金の剣と黄金の杖を持ち、時の鞘から解き放たれた王の姿がそこに存在した。
その圧倒的な存在感によって、地面から死者の腕やランプを持ったゾンビなどが這い出してきた。
「《スピリッツ・オブ・ファラオ》の効果! このカードが特殊召喚に成功した時、自分の墓地からレベル2以下のアンデット族通常モンスターを4体まで特殊召喚できる!
私は《死者の腕》《ゾンビランプ》《さまよえる亡者》の3体を特殊召喚する!」
【カエルさんです】
LP2300
手札0枚
場 攻撃力0 《黄泉ガエル》
《粋ガエル》
《粋ガエル》
伏せカードが1枚
【ファラオ】
LP1100
手札2枚
場 攻撃力0の《真紅眼の鋼炎竜》
《スピリッツ・オブ・ファラオ》
《死者の腕》
《ゾンビランプ》
《さまよえる亡者》
永続魔法
《冥界の宝札》
「私のターン! ドロー!
私は《死者の腕》と《ゾンビランプ》をリリースして《闇より出でし絶望》を召喚! 2枚ドロー!
《さまよえる亡者》を攻撃表示に変更して、《真紅眼の鋼炎竜》を守備表示に変更。
バトル! 《さまよえる亡者》で《黄泉ガエル》に攻撃! さまよえるパンチ(威力800)!」
「罠発動! 《フロッグ・バリア》! 『ガエル』モンスターが攻撃対象になった時に発動できる! 相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て破壊する!」
黄泉ガエルから放たれた凄まじいまでの閃光はファラオをも巻き込んで私のフィールドを一掃した。
去らば、ファラオよ。また会う日まで。
「罠を発動したことで《真紅眼の鋼炎竜》の効果が発動する。貴方に500のダメージを与える。
そして速攻魔法《デーモンとの駆け引き》を発動! 自分フィールドからレベル8以上のモンスターが墓地に送られたターンに発動できる。デッキから《バーサーク・デッド・ドラゴン》を特殊召喚する!
そしてバトルを続行! 《バーサーク・デッド・ドラゴン》は相手モンスター全てに攻撃できる! 行け、《バーサーク・デッド》! ファラオの恨みを晴らすんだ! バーサークストラグル! 三連打ァ!
さて、いよいよデュエルも終盤。私はカードを2枚伏せてターンエンド。この時《バーサーク・デッド・ドラゴン》の攻撃力は500ポイントダウンする」
【遊歌】
LP1100
手札1枚
場 攻撃力0 《真紅眼の鋼炎竜》
攻撃力3000
《バーサーク・デッド・ドラゴン》
伏せカードが2枚
永続魔法
《冥界の宝札》
「私のターン! ドロー!
私は《再融合》を発動! ライフを800払って墓地の《ガエル・サンデス》を特殊召喚してこのカードを装備する!
《真紅眼の鋼炎竜》の効果で500のダメージを受けるけど、まだライフは残っているわよ!
《ガエル・サンデス》で《真紅眼の鋼炎竜》を攻撃! 一々バーンしやがって! この恨み晴らさずにおくべきかぁ!」
「罠発動! 《パワーフレーム》! 自分フィールド上のモンスターが、その攻撃力よりも高いモンスターに攻撃された時、その攻撃を無効にして、攻撃したモンスターと同じ攻撃力になるように攻撃力を上げる装備カードになる!」
【カエルさんです】
LP500
手札0
場 攻撃力4000
《ガエル・サンデス》
装備魔法 《再融合》
「私のターン、ドロー。《強制転移》を発動。《真紅眼の鋼炎竜》と《ガエル・サンデス》のコントロールを入れ換える。そして永続罠発動! 《ドッペル・ゲイナー》! 相手フィールドのモンスターによって効果を受ける場合、相手も同じダメージを受ける!
《真紅眼の鋼炎竜》の効果で私に500ダメージ。だけど貴方にも500のダメージを受けてもらう!」
今回は意味が無かったが、これは本当はループ攻撃である。ベエルゼかドラゴエクィテスが使えれば自分にダメージの無いループが完成する。
ともあれ、デュエルは終わり。私の勝ちである。
……悲鳴が無いと勝った感触が無いわね。闇のゲームがしたかったけど、眼鏡マフラーとのデュエルで闇のアイテムが消耗したみたい。暫くは出来ないかな。多分、完全に力が戻れば元の次元に帰れると思う。保証はないけど。
ーーー
あの後、負けた筋肉ムキムキマッチョマンの変態は覚えてなさいよぉ! とか言いながら消えていった。
「消えた……? どこに行ったの?」
「アカデミアに逃げたのだ。奴等は負ければ卑怯にも逃げる。そんなことも知らないのか?」
「ええ。私はこの次元の人間じゃ無いみたいだからね」
何だとっ、どういうことだ!? と声を荒げる不審者に落ち着くようにユート(だっけ?)が諌めていた。
「どういうことだ? 説明してくれないか?」
少し警戒の混じったその声に私は答える。
「まず始めに、私はアカデミアの人間ではない。
スタンダード次元から来た、らしい。申し訳ないけど、私も事故で飛ばされたみたいで経緯は良く分からないから、詳しい説明はできない」
眼鏡マフラーとの闇のデュエルで飛ばされたのだ。原理なんて一切分からない。
「それは敵ではない証拠にはならない!」
「隼! あそこまでアカデミアを容赦なく倒していたんだ。俺は信じてもいいと思う」
「……いいだろう。ユートがそこまで言うなら一応は信頼してやる。だが! 少しでも不審な行為をしてみろ! 容赦なく叩き潰すぞ!」
わざわざマスクを取って私にそう宣言する彼に真っ直ぐに向き合う。私は別にエクシーズに敵対感情などないのだ。彼の宣言に怯む必要などはない。
「よし、ならば難民キャンプに向かおう。
隼、キャンプには瑠璃も居るんだ。帰還が遅いとまた心配を掛けるぞ。早く帰ろう」
黒咲さんが明るいのは瑠璃が居るからです。
瑠璃は性格すら分からないので登場しませんが。
【報告】
三月・四月は相当忙しく、更新が停滞します。五月からも未定です。エタる気はないので許せ、サスケェ
今回も最後の方は力尽きていますね。地の文の量が明らかに違う……。